【白馬三山縦走 Day3】雨の白馬岳と晴天の白馬大池

北アルプス

白馬縦走最終日の朝は雨。
小降りになった隙を狙って登山を開始しますが、あたりは真っ白…残念ながら白馬岳の山頂はなにも見えませんでした。

【白馬岳】
長野県・富山県、標高2932m、百名山。
白馬大雪渓があり、登っていくと白馬山荘につきます。
今回は鑓温泉から栂池に降りるコースでしたが、白馬から鑓温泉に抜けるルートが割と一般的なようです。
※百名山バッチ:白馬山荘に売っています
登山レベル:★★★☆☆(中級)1泊以上必要なので体力がいります。
(雪渓を登る場合は、アイゼン経験もあったほうが良い)

【縦走全行程】
往路:高速バス→白馬にて前泊
1日目:猿倉→白馬鑓温泉小屋
2日目前半:白馬鑓温泉小屋→大出原→尾根道→天狗山荘→白馬鑓ヶ岳
2日目後半:白馬鑓ヶ岳→杓子岳→白馬山荘
3日目:白馬山荘(6:00)→白馬岳山頂(6:30)→三国境(7:00)→小蓮華山(7:30)→白馬大池(8:30)→乗鞍岳(9:30)→天狗原(10:30)→栂池(11:30) ※5時間
復路:ロープウェイ+ゴンドラ 栂池パノラマウェイ
新宿⇔白馬 バス 8700円 ※アルピコ交通

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白馬岳から小蓮華山

3日目…朝食を食べて5:00ぐらいに出発予定でしたが、
ものすごい大雨で、小降りになるまで少し待つことに。
6:00ぐらいになって、少し雨が収まったのを見て、白馬山荘を出発しました。

視界が全くない中を20分ぐらい登って、白馬岳山頂に到着。
残念ながら、景色は全くございません…

白馬岳
白馬岳の山頂は雨…
白馬岳
山頂の方位盤にはなぜか小銭が挟まっている

晴れれば、360°の大展望らしいですが…。
その景色は次来たときのためにとっておきます…。

雨なので、山頂でのんびりすることもなく、さっさと道中を急ぎます。
ちなみに、視界はこんな感じです。

白馬岳
暗くて真っ白な白馬山頂

なので、本日も足下の花を楽しみながら、ひたすら霧の中を歩いていきます。

白馬岳〜小蓮華山
雨でも花はきれいです

霧の山道は…どこの山を登っているか、どこを目指しているのか…よくわからず。
なんとなく、前を進んでいる人達に付いていく感じに。

白馬岳〜小蓮華山
同じ方向に進む人が多いので迷わなそう

白馬岳〜小蓮華山
登ったり、下りたりを繰り返す

気づいたら、小蓮華山の山頂でした。
小蓮華山に新潟と長野の県境にあり、新潟最高峰なんですって。
景色が悪すぎて何の感慨もなかったけど、それなりにハードな山だったのですね。

白馬岳〜小蓮華山
小蓮華山という山についたようだ

白馬岳〜小蓮華山
このオブジェは鉄剣らしい

再び天気が急変。快晴の小蓮華山から白馬大池

小蓮華山を下りていきます。
雷鳥坂というだけあって、たくさんライチョウを見かけました。
霧の中に雷鳥が佇んでいます。
天候が悪いからか、今回の旅はやたらライチョウに会いますね…。

ライチョウ
ライチョウ登場
ライチョウ
こちらにもライチョウが一羽

コバイケイソウ?でしょうか。道に白い花がたくさん咲いています。

小蓮華山〜白馬大池

小蓮華山を下りている途中、急に雲に切れ間が現れました。
そしてあれよあれよという間に視界が開け、山々の姿が見えてきます。

小蓮華山〜白馬大池
うん?晴れてきたぞ…

振り返ると、小蓮華山が青空の中に全貌を現しました。
曲がりくねった道が山頂まで続く、左肩に雪渓を背負ったキレイな山です。

小蓮華山〜白馬大池
振り返ってみる小蓮華山。だいぶ雲が晴れました。

奇跡の天気の変化。一気に快晴!
天気がよくなって急に暑くなりましたが、レインウエアを着たまま、とりあえず手前の小高い山まで進みます。

小蓮華山〜白馬大池
進行方向にもジグザク道

小高い山頂に着くと、雲の間に目指す白馬大池が見えました。
雲上の湖。青空を映して水面はより深く青く輝いています。

小蓮華山〜白馬大池
白馬大池が山の陰に見える

小蓮華の方を向くと、先ほどまで歩いていた山の全貌が見えました。
さきほどまで、あんなに曇っていたとは思えない青空。
先の先まで山道を見通すことができます。

小蓮華山〜白馬大池
さらにはっきりと小蓮華山の稜線が見えるようになった

山を下りて白馬大池を目指します。
途中、もっと晴れてきて池が綺麗にみえてきました。

小蓮華山〜白馬大池
白馬大池全景

雨上がりの深い青空。眼下に雲海と山々。

小蓮華山〜白馬大池
一気に雲が消えて、気持ちのよい晴れに変わる
小蓮華山〜白馬大池
白馬大池までの道のりは、平坦で気持ちよい尾根道です。

小蓮華山〜白馬大池
赤い屋根の白馬大池山荘。

山荘に着いて、着ていたレインウエアを脱ぎ、すこし休憩。

大池の周りを散策します。
夏の山の涼しい風が水面を揺らしています。花や雪渓に囲まれて静かな山小屋。
ここで、テント泊をするのもよいかもしれません。

小蓮華山〜白馬大池
池のほとりにもチングルマが咲いている
小蓮華山〜白馬大池
穏やかな水面

白馬大池から栂池目指して、下山を開始します。
小屋の横から大池沿いを歩いていきます。

小蓮華山〜白馬大池

白馬大池から乗鞍岳

池の周りは大きな岩がゴロゴロ転がっていて、その上を進んでいきます。
池から乗鞍岳に向けて、道は登りになります。

白馬大池〜栂池
足元は大きな岩が重なる登山道

青々とした池と空、赤い屋根の白馬大池山荘のコントラスト。
空気が澄んでいるからか、光に輝いて綺麗な彩り。

白馬大池〜栂池
池の深い青が本当に美しい

小蓮華山など、今まで歩いてきた山々が池の向こうに見えます。
結構歩いてきたなぁ…。

白馬大池〜栂池
池の向こうに小蓮華山。あそこから歩いてきた

乗鞍岳まで、この縦走の最後の登りです。

白馬大池〜栂池
乗鞍岳の山頂へと登っていく

大池を出発して30分ぐらいで、乗鞍岳の山頂に着きます。

白馬大池〜栂池
山頂到着

大きなケルンの向こうに白馬の山が…。
これで見納めになるのでしょうか。

白馬大池〜栂池
大きなケルンが立っている
白馬大池〜栂池
乗鞍岳山頂から栂池方向。雲が多い。

乗鞍岳から栂池高原へ下山

乗鞍から途中にはいくつか雪渓が残っていました。
アイゼンをつけないでチャレンジしたら、すべるすべる…。
雪の上で尻餅をついて滑り落ちたのでかなり焦った!

白馬大池〜栂池
雪渓を下る。滑りやすいのでアイゼンない場合は要注意

栂池への下山道は、かなり急坂でした。
登ってくる人とすれ違いましたが、なかなかハードそう。
今回、私たちのルートは、猿倉から入って栂池に下りるコースでしたが、
通常は栂池から上がってくるルートが一般的みたいです。

大きな岩が転がっている山道を滑らないように気をつけながら進みます。

白馬大池〜栂池
大きな岩がゴロゴロ。歩きにくい。

乗鞍岳から下ること1時間ぐらいで、天狗原という湿原地帯に到着。
あたりは湿原らしく霧が立ちこめていて、幻想的な雰囲気。

天狗原
天狗原の湿地帯
天狗原
ここは霧が立ち込めていて、幻想的な雰囲気

天狗原から栂池までは、朝降っていた雨のせいか道が泥だけで滑りやすく
気をつけながら下りていきます。
途中道が崩れていて、泥の道を滑り落ちそうになったりしました…。

白馬大池〜栂池
道がぬかるんでいる

天狗原から下ること1時間。
11時半に栂池山荘に到着!朝、白馬山荘を出発してから5時間半の道のりでした。

ここからは舗装された道とロープウェイで簡単に栂池高原まで下りることができます。

白馬大池〜栂池
栂池山荘に到着。ここからロープウェイで下山です

ここで靴の泥を落として、サンダルに履き替えて、山荘から少し下った所にあるロープウェイ乗り場へ。
ロープウェイで5分ぐらい、ゴンドラ「イブ」で15分ぐらいで、栂池高原に下ります。
(料金は両方で1920円)

そして栂池高原に下りて、「栂の湯」でお風呂。
外にある売店でランチのおそばを食べて、お土産を急いで買い、1時過ぎの白馬駅行きのバスに乗る…。
なかなかハードなスケジュールでした。

白馬駅から新宿までバスで帰りました。
バスは料金が往復で9000円弱でお安いのですが、渋滞するので、帰り着いたのは22時過ぎ…。

とはいえ、7月後半の白馬は花がたくさん咲いていて、目にも楽しい山旅でした!
天気も途中雨でしたが、3日間、晴れの時間が必ずあって景色も楽しめて大満足。
鑓温泉小屋のお風呂もいいお湯でおすすめ。

次は晴れた白馬岳に登りたいなーと思いながら、次の山旅を考えるのでした