かなり長い間愛用していたBlackDiamondのトレッキングポール(ストック)が、内部で錆びてしまったのか伸縮しづらくなってきたので、新しいものを購入しました。
以前使っていたのが三つ折りタイプのポールで、とても使いやすく、今回も同じものの後継を探していたところ、めちゃくちゃ軽いカーボン製のポールに行き着きました。トレッキングポールは、テント泊や縦走の下山時に使用が多く、場合によっては持っていっても使わないこともあるから軽いのはありがたい!
…ということで、入手したカーボン製のトレッキングポールは、こちら…BlackDiamond Distance Z Pole

なぜブラックダイヤモンドにしたかというと、以前使っていたトレッキングポールがブラックダイヤモンドで、かつ「三つ折りタイプ」で使いやすかったためです。三つ折りで固定していると、シャフトが緩んで落ちてくることもなくて便利でした。
かつ、スノーバスケットが以前のものが使えるというメリットもあります。
トレッキングポール(ストック)を選び方
トレッキングポールにはいくつか種類があり、基本的には好みでいいのかなーとは思います。
やっぱり自分が使いやすいのが一番。
とはいえ、いくつかポイントがあるのでまとめてみました。
収納方法:伸縮 vs 折りたたみ
ポールの収納方法は2つあって、シャフトを引き伸ばして使う伸縮式と、三つ折りになっているのを組み立てるようにして使う折りたたみ式のポールがあります。
・シャフトを引き伸ばして使い、収納時は縮める
・ザックに収納するとき、やや大きいのでリュックからはみ出やすい。
・トレキングポールの状態によっては、歩いているときにどんどん縮まってしまうこともある(壊れてる?)
・三つ折りで収納、コンパクト
・伸縮式よりも、やや値段が高い
・組み立てが楽(個人の感想ですが…)
どちらかを選ぶかは『好み』かな…と思うのですが、私は折りたたみ式が好き。
伸縮式のポールは使っているときに振動で縮まってしまうことがあってストレスを感じたのと、リュックに収納する際、横のポケットから、ポールの先端が突き出て周りの人に迷惑をかけそうで気になっていました。
対して、折りたたみ式のポールは収納がコンパクトなのと、組み立てが短時間でできるのが気に入ってます。
材質:アルミ製 vs カーボン製
トレキングポールの素材には、アルミとカーボンがあります。昔はアルミしかなかった(?)ようですが、最近カーボン製のトレッキングポールもたくさん売っていて、どうやら軽いので人気みたいです。
・カーボン製に比べると重い
・頑丈、折れにくい
・やや安価
・軽い!
・耐久性が弱いため、使い方によっては壊れることもある
・値段が高い
カーボンは軽い分やっぱり耐久性が弱くて、使い方によっては壊れちゃうこともあるようです。
雪山など負荷がかかる山はやっぱりアルミ製がいいのかもしれませんが、夏の登山やハイキングなどのサポートで使うには十分だと思います。テント泊でも利用しましたが、カーボン製でも十分耐久性はありました。
むしろ重くて持って行くのに躊躇する…ということがなくなります。
グリップの形:I型vsT型か?
登山で使うのは基本的に「I型」が多いですが、「T型」で1本で持つ人もいるようです。
ちなみに私は山歩きの最初は「T型」1本で歩いてましたが、ここ数年はI型を利用。雪山やテント泊ではダブルストックを利用、それ以外は「I型」1本でも十分事足りていると思います。
・登山用(上りや下りなど斜面を歩くときに持ちやすい)
・1本でも使えるけど、2本の方がバランスがとりやすい
・重たい荷物を持つときなどに使うと歩きやすい
・平地のハイキング用(上から抑えて持つので平坦な道の方が使いやすい)
・バランスをとりやすく、1本でも使える
BlackDiamond Distance Z Pole
今回、私はBlackDiamondのトレッキングポールを購入しました。
以前使っていたポールが同じメーカーでとても使いやすくて、アルミ製でも軽かったためです。
さらに軽くすべく、カーボン製、かつ折りたたみ式を選択。
この商品は長さは固定ですが、伸縮して長さが調整できるタイプもあります→Distance FLZ。
ちょっと悩みましたが、私はサイズを調整できないタイプを選びました。
少し安かったし、雪山で使っている伸縮タイプのポールが歩いていると緩んで落ちてきちゃうので、
調整できなくてもしっかり止まっている方がいいかなという選択です。
背丈に完全フィットしないけど、持つ位置を変えればいいので事足りそう。
100cm〜130cmと長さは4種類あって、背の高さによってサイズを選びます。
サイズによって重さは違いますが、1本150gぐらい…2本300g程度と超軽量です。
今まで使っていたのはアルミ製で、2本のポールで1kg弱でした(当時はそれでも軽量…)から、めっちゃ運びやすくなる!
ポールの長さ | 1本のポールの重さ | 推奨される身長 |
100cm | 153g (306g) | 153cm以下 |
110cm | 155g (310g) | 154〜164cm |
120cm | 172g (344g) | 165cm〜179cm |
130cm | 179g (358g) | 180cm以上 |
Distance Z Pole には、スノーバスケットと、ラバーティップが付属されています。

ラバーティップ(地面を傷つけないようにするキャップ)に取り替えようと思って説明書を見ながら、ペンチで引っ張ったりしたのですが、どうも外れない…
しばらく奮闘した結果、壊したりキズ付けたりしそうなので諦めて、普通のキャップを取り付けることにしました。
もし取り替える場合はお店の人に相談したほうが良さそうです。



実際に使ってみた!軽いので常時携帯できます
私がトレッキングポールを使うタイミングは
・テント泊など荷物が重いとき
・急坂の下りで足が疲れてて転びそうなとき
・雪山や雪渓歩きなど滑るのが予想される山に行くとき
です。
なので、テント泊または雪渓歩きが予定される山行には持っていくのですが、それ以外は、いざという時のために持って運ぶことが多いので、軽さはとても重要でした。
1本なら150g強なので、持っていても負担になりませんから、迷うことなく最低1本は持っていくようになりました。ポールは怪我したときのために持っていて損がないものだから、軽くて携帯に便利なのがいいですね。
また実際に、北アルプス縦走最終日のブナ立尾根の長い下山や、雪の丹沢の途中で使ってみましたが、グリップの部分も持ちやすい。長さも耐久性も問題なく、このトレッキングポールは大活躍しました。