2022年最初の雪山は群馬県の赤城山へ。赤城山の主峰黒檜山は駐車場から往復3〜4時間。軽アイゼンでも登れるので雪山入門として訪れる人も多いようです。今回は車で登山口へ行って日帰りピストンで登山し、赤城神社にお参りしてきました。
【装備・ウエア】
4時間程度の歩行の雪山入門ということで、軽アイゼンとストックで行きました。でも今年は雪が多くて軽アイゼンでは滑りやすく下山が大変でした。また赤城山は標高は低いものの地形的には気温が低い山なので、防寒はしっかりしていくことをおすすめします。雪山ウエアについては以下の記事を参考にしてください。
【赤城山】
百名山、群馬県、黒檜山の標高1828m。
赤城山は30以上のピークで構成される山一体の総称。山頂付近に大沼(おの)というカルデラの湖があり、その際にたつ黒檜山をメインとして登山する人が多い。百名山を目指す人はこの黒檜山に登ります。冬の大沼は凍結して、ワカサギ釣りなどする人も多く訪れます。低山ですが、冬はマイナス20度ぐらいになるそうで、寒さが厳しい山です。
雪山レベル:★☆☆ (初級)
行動時間:3〜4時間
【行程】
アクセス:車にて登山口の駐車場
黒檜山登山口(11:30)→駒ケ岳分岐(13:20)→黒檜山(13:30)→展望地→黒檜山→駒ケ岳分岐(14:00)→黒檜山登山口(15:15)
【山バッチ】
おのこ駐車場の売店で売っています。
黒檜山登山口から黒檜山山頂へ
黒檜山の登山口に車で到着しました。途中の道は凍っているのでスタットレスなど雪用のタイヤが必要です。途中でチェーンをつけている車も何台かみました。
11時20分ぐらいに黒檜山登山口の駐車場に到着、身支度を整えて登山口へ向かいます。(ちなみこの駐車場にトイレはないので手前のおのこ駐車場で一旦止めてトイレを利用すると良いです)
登山口に到着。その先の上り坂はかなり急です。
基本的に黒檜山までは急登を登っていくので、寒いからといって着込みすぎると汗だくになります。私はインナー、シャツの上に、薄いフリースとハードシェルの4枚重ねで登ることにしました。途中、風が出てくると寒くなったので、ウェアの選択を間違えた?と思ったのですが、結局この4枚で赤城山をしのぎました。
のぼっている最中に、大沼の絶景ポイントが何回かあります。全面凍結した大沼に、赤城神社の社と橋の赤色が一際目立ちます。
向かいのアンテナがある山の横に富士山も見えますので、要チェック!
温度が低いため、赤城山の木々には霧氷がついていました。
曇りだったのでわかりにくいですが、細かい氷の粒が木を覆っています。
登山道はしっかりトレースされているので迷うことはありません。
でも雪が多くて軽アイゼンだと少し踏み込みが弱く、安定的には登りにくい印象。またスリーシーズン用の靴で行ったので、やっぱり足が冷えるな・・・と思いました。
1時間半ぐらいかけてゆっくりと登り、黒檜山と駒ケ岳の分岐に到着しました。
ここから尾根道を歩いて、5分程度で黒檜山山頂です。
赤城山の黒檜山山頂に到着しました。
ゆっくり歩いたので1時間50分ぐらいかかりましたが、登山としては短いくらいなので、お手軽な雪山登山。
今シーズン初の雪山で、今年最初の登山。登頂に一際テンションアップです。
展望地から登山口へ下山
山頂から「2分で絶景スポット」という標識につられて、絶景スポットまで歩きます。
ところが、ここから先が風が強くなり、2分が5分以上の長さに感じられるほど寒かった・・・。
絶景スポットは南アルプスや上州の山々が見渡せる開けた場所。
雲の下に甲斐駒や上州穂高などを見ることができましたが・・・やっぱり景色がよいと風の通りもよくて、すごく寒い!
赤城山は低山だけど周囲の山から吹いている風が下りてきて、夜はマイナス20℃ぐらいになるそう。八ヶ岳なみの冷えた山なのです。
絶景スポットは寒すぎて長居はできず、さっさと黒檜山山頂に戻ります。
保温ポットに入れてきた温かいお湯を飲んで、体を温めてから下山開始です。
ピストンでいま来た道をもどります。
帰りは少しだけ晴れて、景色も登りよりはよく見えました。
ただ夕方になってきたので、気温は曇っていた登りとあまり変わらず、体を動かしてないと寒さを感じました。
また、赤城山の登山道は傾斜がきつく、雪もかなり積もっているので、下りの場合は、6本爪の軽アイゼンだ滑りやすく、降りるときはかなり慎重になりました。刃がしっかり雪に刺さって足場が安定するので、12本爪のアイゼンのほうがおすすめです。
猫岩のところまで来ました。道標の上に、雪の小鳥を飾られています。
カップルの小鳥もチューしていて、すごくかわいい!
登るときにはなかったから、この数時間で誰かが置いていったみたい。
夕日をあびて登りのときよりはっきり見えます
15時15分に登山口に戻ってきました。3,4時間の短い行程なので、雪山入門にピッタリの山ですね。数分歩いて駐車場へ行き、車に戻ります。
赤城神社で初詣
登山中に大沼の中に見た赤城神社に立ち寄り、初詣をします。
女性の願掛けにご利益のある神様が祀られているということで、絶対お参りしたかった神社です。
朱色が雪の中に一際美しいお社。
赤城神社では、リュックサックの形のお守りが売っているということで、早速お買い上げ。
またお正月限定の御朱印もあったので、こちらもゲット。
なんだか、登山心と女性心をくすぐる神社ですね。
いろんな色があったけどブルーにしました。
ずっと上からみていたけど、近くで見るとまた違う美しさが。
赤城神社をお参りした後は車で帰路につきました。
赤城山は3,4時間で手軽に登れる、入門に最適な山でしたが、気温が低く寒い山です。
今回薄いフリース1枚とハードシェルで登りましたが、汗をかかずに登ることができました。むしろ寒かったので、少し厚めのフリースを着たほうがいいと思います。
軽アイゼンでも登れますが、時期やコンディションによっては登山道も凍結するかもしれないので、軽アイゼンよりは12本爪のアイゼンがよいかなと思いました。