鎖場がたくさんあると有名な両神山へ行ってきました。時期的に紅葉も楽しめましたが、山の天気は曇り空でした。
これでもか、これでもかと鎖場があるので、鎖場好きにはたまらないルート。八丁トンネルの登山口はバスがにので、タクシーで登山口まで行きます。全行程で7時間ほど。11月だったので、下山は暗くなってしまい急ぎ足になりました。
【両神山】
埼玉県 標高 1724m 百名山
登山レベル:★★★★☆(中上級)
八丁峠からのこのルートは鎖場が多いので中上級レベル。鎖場に慣れている人向きです。
ルートは長く、鎖場で時間がとれらますので、余裕を持つ行程をお勧めします。
【行程】
八丁トンネル登山口(9:40)→西岳(11:45)→東岳(12:50)→両神山(14:00)→両神神社(14:30)→清滝小屋(15:20)→日向大谷口(16:00) ※コースタイム7時間
【山バッチ】
日向大谷口の両神山荘で売っています。
八丁峠から西岳
西武秩父の三峰口駅で下車。タクシーを呼んで、来るまでで30分ぐらい待ちました。
青空と紅葉が眩しい11月の秋の景色。
八丁トンネル登山口まで、タクシーで1時間10分ほどかかります。
途中、紅葉の美しい渓谷を通り抜け、ほぼ群馬に近い埼玉の奥地を走り抜け、
ようやく八丁トンネル登山口にたどり着きました。
11月の上旬でしたが紅葉が見事でした。木々が光を浴びて黄金色に輝いています。
遠くの山々もよく見えました。
八丁トンネル登山口の駐車場にはトイレもあります。
身支度を整えて、両神山の山頂を目指して出発。
時刻は9時40分でした。タクシーを待ったせいもあり、登山開始には遅いスタート。
最初からいきなり急坂で、すぐに鎖スポットがあらわれますが、まだ序の口。
枯れ葉を踏みしめながら、まずは八丁峠を越えていきます。
まずは八丁峠から西岳を目指します。登山道はごつごつした岩山に変わっていきました。
岩に鎖がかかっているので、鎖を伝って登っていきます。
11時半に行蔵峠に到着しました。八丁峠を出発して1時間半程度ですが、ここまでまだ0.7km。両神山までは2km近くあります。
早くも鎖場をたくさん登ってきたのですが、このルートはまだ始まったばかりです。
11時45分に、西岳山頂に到着しました。ここからも秩父の山々がよく見えます。
残念ながら雲が多くなっていますが、ここからの晩秋の景色も美しい。
この景色を眺めながら、ここで少し休憩をとりました。
西岳から東岳へたくさんの鎖場
次は東岳に向かいます。
西岳から東岳はこのルートの本命というほど、鎖場の多い場所になります。
急な崖を鎖を使って降りていくと、その向こうの絶壁に登っていく人の姿が小さく見えます。
あれも登山ルート。急な岩場の登り下りがとっても多いのです。
次に両側が切り落ちた岩山の上を慎重に通ります。
向かいから来て私達が通るのを待っていてくれている人も、座って待っています。細尾根で崖があるので立っていると危ないのです。
ひたすら…飽きるほど鎖を登ったり下りたりしながら、12時50分に東岳に到着しました。
八丁峠の登山口から3時間。岩場があるので時間がかかりました。ここから両神山まであと1km、まだ少し距離があります。
ここでまた休憩。おなかも減ってきたので、三峰口の駅前で買った草餅を頂きました。
疲れた体に甘いものが美味しい〜。
東岳から両神山山頂
エネルギーもとって元気になったので、また両神山頂を目指します。
東岳からは岩場はそれほどなく、紅葉のきれいな穏やかな道を尾根沿いに進んでいきます。
登山口を出発してから4時間、14時に両神山頂に着きました!岩場があったので思った以上に時間がかかりました…。
東岳から両神山までは樹林帯が多く、鎖場もそれほどありません。紅葉がまだ残っていたので、秋の山を楽しみながら歩くことができました。
日向太谷口へ下山
山頂を堪能した後、日向太谷口へ向かって下山します。
途中、両神神社があります。奥宮なのか、ちょっと手入れ不足?という感じですが・・・。
両神の謂れは、イザナミとイザナギの両神様を祀っているからという説もあります。
両神神社の先からしばらく鎖場が連続します。
下りがメインなのと、夕方近くなって暗くなってきたので、足下に気をつけて慎重に降りていきます。
15時20分、清滝小屋に着きました。
小屋のまわりはテント場になっています。いくつかテントが張ってあります。
小屋は現在は無人で、避難小屋として使えるようです。小屋のトイレはバケツに水をいれて自力で流します。
清滝小屋を出発したのが15時半。
日向大谷口から三峰口までのバスが17時20分なので、急ぎ下山します。
地図上の行程だと1時間半なので結構ギリギリ・・・。
ここからの下山ルートは鎖場はなく、落ち葉が敷きつめられた山肌をひたすら降りていきます。
山陰に入ったためか、日がささない道はしっとりと湿っていました。
もやもかかってきて辺りは幻想的な空間に。
清水の流れる沢に出ました。今までとまた風景がガラリと変わって、別の両神山を楽しめます。
灰色の岩と深い緑の上に赤や黄色の落ち葉が散る。サラサラ富の流れる音。
小さな滝がいくるもあり、なかなかの癒しスポットです。
川の横を通り、橋を渡りながら降りていきます。
沢を通過しているあたりで16時半になりました。
秋の陽の落ちるのは早く、すぐに真っ暗になってしまいました…!
バスの時間もギリギリで、最後はトレイルランニングのように暗い道を走り、なんとか日向大谷口のバス停に到着。
17時半のバスに間に合いました…よかったぁ。
薬師の湯でバスを乗りかえ、三峰口駅へやっと到着。
三峰口でごはんにしようと駅前の居酒屋へ行ったのですが、どこもいっぱい…。
ようやくお蕎麦屋さんを見つけて、無事にご飯を食べることができました。
両神山の八丁峠のコースは鎖場に次ぐ鎖場。鎖に飽きちゃうくらいです。
クライミングとかやっていない人でも行けるので、スリリングな岩場や鎖場コースが好きな人は楽しいルートだと思います。とはいえ滑落の危険もあるので要注意!
ただ、両神山のこのルートは岩場が多かったので行程に時間がかかります。今回はタクシートラブルで出発が遅くなったのと、秋は日が短く暗くなるのが早く、最後は暗闇の中を急ぐことになってしまいました。余裕をもった計画をおすすめします。