雪の中、なんとか蛭ヶ岳山荘に到着。蛭ヶ岳からの富士山と夕陽の絶景を眺めて、夕ご飯を楽しみ、翌日は丹沢山、塔ノ岳を経て大倉へ。塔ノ岳から先は雪はまったくなく、いつもの丹沢。花立山荘でうどんを頂いて下山します。
【行程】
往路:橋本駅→[タクシー]→焼山登山口
1日目:焼山登山口→焼山→黍殻山避難小屋→姫次→蛭ヶ岳→蛭ヶ岳山荘
2日目:蛭ヶ岳山荘(8:00)→不動ノ峰休憩所(8:30/8:40)→丹沢山(9:30/9:45)→塔ノ岳(11:00)→花立山荘(11:40)→大倉バス停(14:15)
復路:大倉→渋沢駅(小田急線)
【蛭ヶ岳山荘】
蛭ヶ岳山頂にある山小屋。冬季も営業している通年営業の小屋で、富士山や美しい夜景も見れると評判です。
ヒルカレーと呼ばれる、ちょっとスパイシーなカレーも名物。1泊2食8000円。自炊室もあります。
ホームページ>>
【丹沢山】
標高1567m、神奈川県、百名山。
山頂は木が多いため、蛭ヶ岳や塔ノ岳に比べると見晴らしはいまいちですが、百名山として丹沢の中心に位置しています。

蛭ヶ岳からの夕陽と、蛭ヶ岳山荘のヒルカレー
蛭ヶ岳山荘に入ります。
受付で宿代、1泊2食8000円がココヘリ割引で7500円になりました。(※2024年時)
北アルプスの小屋とか1泊14000円するのに、丹沢は安い!
山荘は、食堂兼談話スペースが一つ、寝室の大部屋が1つのシンプルな構成。
食堂の真ん中にストーブがあって、その周りはとても暖かい。離れられなくなりそうですw
3月の週末のこの日は満室。
おふとん1つ分のスペースが割り当てられて、そこに布団を敷き、荷物を整えて寝る場所をつくりました。




夕ご飯は17時でしたが、ちょうど日の入りの時間が近かったので、小屋の人が夕陽鑑賞してからの夕ご飯にしてくれました。
おかげさまで、すぐ近くの蛭ヶ岳山頂に出ていって(夕方は風が強くて寒かった!)夕陽をたっぷり鑑賞。
山頂に積もる雪の向こうに富士山と、沈む夕陽が見える絶景です。





蛭ヶ岳の山頂で夕陽を見終えて、蛭ヶ岳山荘に戻ります。
暖かい食堂で、夕ご飯に名物のヒルカレーを頂きます。
カレーはお代わりできませんが、ご飯はお代わりOK。福神漬、らっきょも、サラダやお豆、フルーツもあり、こちらは残りがある限り、お代わり可能です。
山でサラダが、女性には嬉しい!サラダをたっぷり頂きました。




この日の夜は急に雲が出てきてしまい、楽しみにしていた夜景は見えませんでした。
夕陽の時刻はあんなに晴れていたのに…残念。
でも、次は夜景を見ようと、また来る理由になりますね。
翌日は雲と強風の中、丹沢山を目指す
翌日は快晴の予定でしたが、朝起きたら山荘のまわりは雲に覆われて何も見えませんでした。
風も強く、昨日よりも寒く感じます。
大倉へ下山で遅めの出発も問題ないため、しばらく山荘で晴れ間が出るのを待っていました。
それでも天気が好転しないので、8時に山荘を出発。
今日は下りが多い行程なので、最初からチェーンアイゼンを装着し、ストックも出しました。


丹沢山までは1時間半程度ですが、アップダウンを数回繰り返します。
尾根沿いを歩いていくので、強風で飛ばされそうになるほど…。
気温は高かったのですが風が冷たく、レインの下に薄いフリースを脱ぎ着しながら歩きました。
体温調整が難しい日です。


途中、徐々に雲が薄くなってきて、時折晴れ間がのぞきました。
でも終始天気が不安定で、曇ったり、ちょっと晴れたりを繰り返す1日です。


30分ほど歩いたところで、不動ノ峰休憩所に到着。
昨年建て替えられたとてもきれいな休憩所です。テーブルと椅子がある程度で他に何もありませんが、風が冷たかったのでここで一旦休憩をして、身支度を整え直しました。


丹沢山まで登っていきます。
道のりは雪があったりなかったり…チェーンアイゼンを外そうかどうか迷ったのですが、結局そのまま丹沢山へ登りました。
凍ってもなく、この程度の積雪だと軽アイゼンよりもチェーンがちょうどいいと思いました。
今回、このために買ったチェーンアイゼンが良い働きをしている♪



9時半に丹沢山に到着しました。蛭ヶ岳から1時間半程度かかりました。
ここで、蛭ヶ岳山荘で購入したお湯でコーヒーと、行動食の甘いパンでスイートコーヒータイムにしました。
ちいかわコラボのランチパック。プリンという名前の「クリーム+カラメルソース」で、結構おいしかったです♡
運動中に食べる甘いものは、とっても幸せ!



塔ノ岳と花立山荘のうどん
丹沢から塔ノ岳を目指します。
ここから先はだいぶ雪が少なくなりました。木道も雪がなかったのですが、塔ノ岳から来た人が、塔ノ岳の手前は少し雪があるからチェーンアイゼンはあったほう良いと教えてくれたので、つけたまま塔ノ岳へと歩きました。


塔ノ岳には、11時前に到着しました。
ガスで真っ白。もちろん富士山なんか何も見えない…そして強風。
風を避けれる植え込みの陰で、チェーンアイゼンを外しました。


塔ノ岳から下山します。アイゼンを外すと足が軽いし、歩きやすい。
そして、塔ノ岳から大倉までは、今までの雪山と景色が一変。雪のないいつもの冬山でした。
登山客がたくさん登ってきていて、昨日歩いていた焼山近辺とはまったく異なる賑やかさがありました。
11時半に花立山荘に到着しました。
今日はここでランチにしようということで、中にはいって「ふのりうどん」を頼みました。
「期間限定で、山で海の幸です」って言われたので、つい注文。
でも、本当にあったかくて、磯の香りがして美味しいうどんでした!


花立からは大倉へと、ひたすら下山します。
登山口についたら、桜が咲いていました。
山と里では季節がちがう…。

大倉に到着したのは14時過ぎ。
ここからバスに乗って渋沢の駅へと帰っていきます。
3月の丹沢主脈縦走。
思った以上に雪が残っていたため雪山登山も楽しめましたし、蛭ヶ岳からの富士山と夕陽の絶景も美しかったです。
何よりいいのが、この時期はヒルがいないこと。丹沢縦走におすすめの季節かもしれません。
今まで日帰りでいく山と思っていた丹沢も、山小屋で宿泊するとまた違った景色があって楽しめました。
また山小屋泊で訪れたいです。