2021年の8月前半の週末は悪天候が多く、ことごとく山行を断念していました。でも、ようやく晴れた8月最終週、行ってきました北アルプス!憧れの表銀座を2泊3日で縦走します。
【表銀座縦走】
中房温泉から合戦尾根を登り燕山荘前を通り、常念山脈を大天井岳を歩き、東鎌尾根から槍ヶ岳へ至る縦走路のことを言います。槍ヶ岳からの帰路も含め2泊3日〜3泊4日で行くのがスタンダート。今回は2泊3日で大天井ヒュッテと、槍ヶ岳山荘に宿泊して縦走しました。
【山小屋】
大天井ヒュッテ
大天井のすぐ下にある槍ヶ岳山荘グループの小屋です。こじんまりとした小さめな小屋ですが、表銀座縦走路の拠点の1つとして泊まる人が多い。清潔感のあるキレイな小屋で、夕ご飯は圧巻のボリュームでした。
【行程】
1日目:中房温泉(6:30)→合戦尾根(9:00)→燕山荘(10:30)→大天井岳(巻き)→大天井ヒュッテ(15:00)
2日目:大天井ヒュッテ→赤岩岳(巻き)→ヒュッテ西岳→東鎌尾根→ヒュッテ大槍→槍ヶ岳山荘
3日目:槍ヶ岳→槍ヶ岳山荘→天狗原分岐→槍沢キャンプ場→横尾→徳沢→明神→上高地バスセンター
※本ブログは1日目の行程です。

\ゆるい動画を作ってみました。参考までにどうぞ/
中房温泉から燕山荘へ
夜行バス(毎日アルペン号)で、中房温泉に朝の6時に到着しました。
天気のよい8月の週末、中房温泉の登山口近くは、多くの登山客で賑わっています。
ここは燕岳や常念岳、槍ヶ岳など、北アルプスの名峰たちを登ることのできる登山口、夏は混み合います。登山を始めたばかりの頃に、この合戦尾根を登って燕山荘に泊まったことはあるのですが、それ以降は来てはいなかったので、7〜8年ぶりの中房温泉です。

支度をして6時半頃から登山を開始します。
上り坂はいきなり急。朝一番の、まだ眠たい体には、この上り坂は結構しんどい…

体を慣らすようにゆっくりと登り、第一ベンチに着いたのは6時50分、
第二ベンチには7時20分、第三ベンチに8時、富士見ベンチに8時半というように30分刻みになりました。




太陽が上がって樹林帯でも明るくなってきた頃、少しずつ景色がひらけてきます。
合戦小屋まであと少しです。


朝9時、2時間半登って、合戦小屋に到着しました。
すでにたくさんの人がいて、名物のスイカを食べたり、炭酸飲料を飲んだりしています。
ここで一休みして、私もスイカ(500円)をいただきます!
汗かいて登ってきたので、水分たっぷりの果物が本当に美味しい!!!最高のごちそうです。



スイカを満喫したあとは、また燕山荘に向けて合戦尾根を登り続けます。
合戦尾根は北アルプス三大急登の一つらしいのですが、ここまで登ってくると、もうあまり辛さは感じません。スイカのおかげかもしれませんが。

樹林帯の抜けて尾根道に出ます。
途端に日差しが強くなって一気に暑くなりますが、標高が高いので空気は涼しい。
澄んだ青空がキレイで、陽が降り注ぐと緑の色もハッキリとしてきます。
登っていくと、木々の隙間から燕岳が見えてきます。




山の上に燕山荘の建物が見えてきました。
この長い合戦尾根の登りももうすぐ終わりです。あそこまで登ればあとは絶景の尾根道なはず…。
そう思って頑張って登っていきます。


燕山荘のテント場を越えて、尾根まで出ると、そこに広がったのは北アルプスの大パノラマ!
今回の旅で目指す槍ヶ岳の尖った山頂と、双六・三俣蓮華・鷲羽の山々、そしてすぐ近くに燕岳。
青空の下に美しい稜線が連なっています。うーん、さすが表銀座の入り口だ!




10時半に燕山荘に到着しました。中房温泉を出発して4時間。長い登りでした。
燕山荘で一休みします。もちろん、燕山荘でケーキセットをいただきます〜。
雲海を眺めながらの絶景テラス(?)で、カフェタイム最高に幸せです。
ここまで登ってきたご褒美だw


槍ヶ岳を眺める絶景の尾根道で大天井岳へ
燕山荘でケーキを堪能したあとは、本日の宿大天井ヒュッテに向けて表銀座の道を進みます。
日程が短かめなので、燕岳はスキップ…また今度登ろうと思いました。
遠くに見える槍ヶ岳を望みながら尾根道を歩いていきます。






標高が高いので空気は冷たく、時折吹く風が心地よい。天気は快晴で、最高のコンディションでの表銀座にテンションは上がりまくりです。
やっぱり山々を眺めながら歩き続きけるこのルートは最高ですね。
大天井がだいぶ近づいてきました。この山の姿も勇壮です。




ここまでの尾根道はなだらかな道を歩いてきましたが、ここから先は少し梯子や鎖のある北アルプスらしい岩稜地域を抜けることになります。
喜作のレリーフあたりでは、一度急な岩場を下りて、その後長い急な階段を登りました。
そこを抜ければ大天井の麓、常念岳への道との分岐になります。




大天井岳を巻いて、大天井ヒュッテへ
大天井岳は登らずに、巻道を通って大天井ヒュッテの方向へ進んでいきます。
このルートは岩場と鎖があります。足元がもろい所があるので、慎重に進みます。



いくつかのアップダウンを越えて巻道を進んでいくと、大天井岳への西側の分岐点に出ました。
左側は大天井の岩山で、ここを登れば山頂へ行きます。
私達はそのまま下りて、本日の宿の大天井ヒュッテへ。



サンフランシスコとかカリフォルニアみたい?おしゃれな感じ
午後3時、本日の目的地の大天井ヒュッテに到着しました。
大天井岳を背後にして建つ赤い屋根の、こじんまりしたかわいい山小屋です。
お酒や軽食も売っています。


料金(1泊2食1万3千円)を支払って、お部屋に案内してもらい、荷物を置きます。
荷物を整理して服を着替えて、山荘前の外テーブルで軽く宴会タイム。
明日登る予定の槍ヶ岳を見ながら、お酒を飲んだり、コーヒーを飲んだり、甘い物食べたり…
気づけば、ご飯前にお腹いっぱいに…。


少し寒くなってきた。

夕方の5時前に、夕ご飯です。
大天井ヒュッテの夕ご飯は、ボリュームたっぷりのとんかつ!衣がサクサクしていて本当に美味しかった!キャベツの千切りやポテトサラダなど野菜もついていますから、山旅で心配な野菜不足も補えます。
デザートはフルーツ缶。疲れた体に酸味が嬉しいです。

おやつを食べすぎなきゃよかった…。



夜は8時には就寝。今日は夜行バスであまり眠れなかったのと、8時間半の歩きで疲れていたのですぐに眠ることができました。
明日はいよいよ東鎌尾根を歩いて、遠くに見えていた槍ヶ岳に登ります。