朝6時に鑓温泉小屋を出発。一面の花畑の中、急登を登り尾根道へ。
天狗山荘に寄り道した後、白馬鑓ヶ岳に登頂します。
【白馬鑓ヶ岳】
富山県・長野県、標高2903m。白馬三山の一つ。
石灰岩の白い山肌が特徴。
【縦走全行程】
往路:高速バス→白馬にて前泊
1日目:猿倉(8:00)→白馬鑓温泉小屋(13:00)
2日目前半:白馬鑓温泉小屋(6:00)→大出原(7:40)→尾根道(8:40)→天狗山荘(9:10)→白馬鑓ヶ岳(10:20)
2日目後半:白馬鑓ヶ岳→杓子岳→白馬山荘(宿泊)
3日目:白馬岳→小蓮華岳→白馬大池→乗鞍岳→栂池山荘→ロープウェイにて下山
鑓温泉小屋から大出原(お花畑の道!)
朝4時半、鑓温泉小屋からの日の出です。
朝ごはんを食べて、6時に出発しました。
宿で一緒になった皆さんは、白馬岳を通ってきたそうで猿倉に下っていきます。
通常のルートと反対をとった私たちは、ここから登り。
しかも稜線に出るまで3時間…という、
昨日ののんびりペースとは違う大変な2日目の始まりです。
しかも、今日も日差しが強い!
雪渓の横の道を、照りつける太陽の下、登り始めます。
これで朝6時の日差しとは思えない暑さです。
道が険しくなりました。はしごと鎖が交互に現れる岩登りゾーン。
雪解け水などで滑りやすくなっているので慎重に登ります。
急な岩に鎖が巻き付いています。
晴れだからよいけど、雨だったら怖そうな鎖場です。
鎖やはしごで登っていくと白馬鑓が岳がそびえ立つ大出原に到着しました。
青空に白馬の山と、一面のお花畑・・・絶景です!
お花畑はキレイなのですが、ここから鑓ケ岳までは急な坂道が続きます。
地図上だと、2時間ほどかかる行程になっています。
最高によいお天気。強く眩しい光の中を山頂目指して歩いていきます。
一面の花畑の向こうにそびえ立つ、鑓ケ岳の岩肌。
反対側に目を転じると天狗尾根の方向。
雪渓まとって赤い山肌が見えます。にょきりと突き出した岩山が印象的。
かなりの急坂を登っていくと「大出原」の看板がありました。
花畑の大出原から天狗山荘へ寄り道
大出原の看板のちょっと先に雪渓が横たわっていました。
ここはほぼ平らなのでアイゼンをつけずに、慎重に雪の上を進みます。
雪渓から先も多種多様な花で彩られた登山道が続きます。
お花畑ゾーンを越え、尾根までの最後の登りは細かい岩の欠片が敷き詰められたザレ場となります。
正直、登りが疲れてきた足には歩きにくい場所です。
ここを30分ぐらいで登ると尾根道に出ます。
山の反対側に、富山県側の景色が開けます。遠くに日本海も見えます。
振り返ると、今登ってきた登山道。その向こうに稜線が見えます。
ここから鑓ケ岳に向かうのですが、ここで天狗山荘へに寄って、お手洗い休憩をすることにしました。
まっすぐ白馬山荘に向かうと、途中に山小屋は一軒もないのです。
稜線の分岐点に荷物をデポして、天狗山荘まで往復1時間の道のりを進みます。
天狗山荘への尾根沿いの道からは立山連峰がキレイに見渡すことができます。
尾根沿いを軽くアップダウンしながら、天狗山荘へ。
天狗山荘は分岐から30分ぐらいで到着しました。
ここでお手洗い休憩。
天狗山荘から唐松岳に不帰嶮を通って向かうことができます。
何人かの男性がキレットを目指していきました。
まだ、そんなレベルじゃないけど、いつかは行ってみたい…不帰嶮。
天狗山荘から白馬鑓ヶ岳へ
私たちは白馬まで目指すので、また分岐に戻ります。
鑓ケ岳を一望する尾根道は、風は少し強いものの爽快でした。
分岐に戻ってから荷物を背負い直し、重たくなった状態で鑓ケ岳を目指します。
足元はずっとザレ場が続きます。
可憐なコマクサが咲いていました。
この登りはかなりハードでした。
細かい岩の破片を踏みしめながら、一歩一歩、かなりの急坂を登って
鑓ケ岳の山頂を目指します。
白い山肌に太陽の光が反射して眩しい。
でも青空とのコントラストが綺麗です。
遠くに人影が・・・あそこが山頂かなぁ・・・。
登り始めて30分、。山頂に着きました!
今回の山で一番しんどく感じた30分でしたが、天気もよくて景色も一番キレイだったのがこの鑓ケ岳の山頂です。
山頂からは360°、絶景の大パノラマが見渡せました。
天気がいいから見晴らし最高です!
6時に鑓温泉小屋を出発して5時間、ようやく白馬鑓ケ岳に到着。
本日の目的は白馬山荘。ここから眺める白馬岳は近いような…遠いような…いや、遠い、まだ先は長い〜。
絶景を眺めながら、行動食で休憩し一息ついてから、白馬岳を後半の道のりに挑みます。