縦走最後の日は小ぶり雨からスタート。しばらくすると雨は上がり、花畑や雪渓、沢を通りながら新穂高温泉に下山します。
全行程:
【1日目】夜行バス泊→折立→太郎平小屋→薬師峠キャンプ場
【2日目】薬師峠キャンプ場→薬師沢小屋→雲ノ平山荘→雲ノ平キャンプ場
【3日目】雲ノ平キャンプ場→祖父岳→三俣山荘→双六小屋(雨で小屋泊)
【4日目】双六小屋→鏡平山荘→わさび平小屋→新穂高温泉
4日目行程:
双六山荘(6:00)→弓折岳分岐(7:00)→鏡平山荘(7:45)→秩父沢(9:45)→登山口(10:30)→わさび平小屋(10:50)→[休憩]→新穂高温泉(12:10)
復路:新穂高温泉→[バス]→平湯→[バス]→松本
双六小屋から鏡平へ霧の中の下山
今日はテント泊縦走、最終日。
朝方、小屋に打ちつける強い雨風に、今日もまた雨の中歩くのかと、悲しい気持ちになりつつ起きます。
余っていたアルファ米で朝ごはんにし、まだ半乾きの荷物をまとめ、小屋から出る時には雨も小ぶりになっていました。
相変わらず靴は濡れていたけど、レインウエアは乾いて快適。昨日の雨を経験すると、この程度の雨なら全く問題ない…とはいえ、景色は白いです。
見通しが悪い時に元気になるのが、道端の花々です。この度で何度も勇気づけられてきました。
「花見平」と言う場所に来ました。霧で霞んでいますが、一面に花が咲いているのがわかります。
歩いていると、雪渓の中にハート型、発見しました!
道もはっきりしているし、目印もわかりやすいので、今日は霧の中でも迷う心配はなさそうです。
弓折分岐。ここを下って鏡平へ出ます。
コケバイソウでしょうか。霧の中に凛と一本立って咲いています。
7時45分頃、双六山荘を出発して2時間弱で、鏡平山荘に到着しました。
鏡平の池は、霧に霞んでいます。鏡平山荘も霧の中にぼんやりと見えました。
山荘にはよらずにそのまま下山を続けました。
山荘近くの木道に、「熊のおどり場」って書いてありました…熊でるのかなぁ‥。
鏡平山荘からわさび平小屋。新穂高温泉へ
鏡平山荘から下ったところで、山桜が咲いていました。7月ですが、山はまだ「春」なんですね。
雪渓もたくさん残っていました。雪渓の上を歩くと急に寒くなります。ここはまだ「冬」…。
「チボ岩」という通過点に来ました。なんだろう「チボ」って。ルートは道の途中に名前がちゃんと書いてあるので、ポイントがわかって良いですね。
前日の豪雨で増水を心配していたけど、双六小屋の方が「この程度の雨は全然大丈夫」って言っていた通り、特に問題なく橋を渡れました。
林道に出るまでの最後の下り坂に入りました。さすがに縦走4日目になると、テントの重みで肩や足が痛くなってきました。リュックが当たると肩がすれて痛い…そして、初日から痛かったくるぶしが、登山靴を履いているとやっぱり痛い…いつものように早く歩けません。
川と雪渓の上に水蒸気が立ち込めていました。標高が下がってきて、あたりはだいぶ蒸し暑くなってきたらからか、温度差で水分が蒸発して立ち込めているようです。幻想的な、雲の中にいるような景色です。
やっと、10時半。新穂高からの登る時の登山口に到着しました。ここから林道を1時間強歩いていきます。とりあえず山道は終了です。
登山口から30分弱でわさび平小屋に到着。ここでやっと休憩する時間をとりました。少し腹ごしらえて、痛い足をもう一度テーピング。休まずに降りてきたので、さすがに足が疲れています。
林道を歩いていると、こんな看板が出てきました。「橋が傾いているため、通行された際の事故について、一切の責任を負いかねます」どうした行政!責任放棄か〜?
そして、ようやくゴールに到着しまいした!
長い4日間の縦走がここで終わりました。
前半は天気に恵まれ、景色もよく快適なテント泊。後半は大雨に降られ、過酷なテント旅。長くて辛くて楽しい3泊4日の縦走テント泊でした。
結局、百名山には登れなかったけど、ゆっくりテントを楽しむことができてよかったです。とはいえ、テントはベースタイプが良いと思った旅でした。
ちなみにiPhoneは復旧せず、雲ノ平のキレイな写真が失われてしまいました。なので、また絶対来て、キレイな写真を撮ろうと思ったのでした…。
<北アルプステント泊4日間縦走山旅リンク>
【1日目】 折立〜薬師峠キャンプ場はこちら
【2日目】 薬師峠キャンプ場〜雲ノ平はこちら
【3日目】 雲ノ平〜双六小屋はこちら
【4日目】 双六小屋〜新穂高温泉はこちら