ついに憧れの「剱岳」にチャレンジすることになりました!百名山の中でも危険度が高いという事なので、コンディションが良い日を狙って行こうと決めて、いざ出発。1日目は夜行で富山に入り、バスで一路立山を目指します。
【立山】
標高:3003m(雄山)、3015m(大汝山)、2999m(富士ノ折立) 富山県 百名山
雄山、大汝山、富士ノ折立の3つの峰の総称。室堂までバスなど公共交通手段で入ることができ、手軽に山を楽しめます。日本三霊山の一つで、山頂に神社があり、御朱印を書いてもらえます。
登山レベル:★★☆☆☆(初級)
※一ノ越山荘からは急登ですが、1時間もあれば雄山に登れます
山バッチ:雄山の神社の売店に売ってます。
【全行程】※このブログは1日目の行程です
往路:東京→[夜行バス]→富山(6:30)→[室堂行き直通バス]→室堂(9:00)
1日目行程:室堂(10:00)→一ノ越(11:00/11:15)→雄山(12:15/12:43)→大汝山(13:00)→真砂岳(14:00)→別山(15:00)→剱沢小屋(15:50)→剣山荘(16:15) ※宿泊
2日目行程:剣山荘→一服劔→前劔→平蔵の頭→カニのたてばい→剱岳→カニのヨコバイ→平蔵の頭→前剱→一服劔→剣山荘 ※宿泊
3日目行程:剣山荘→剱沢小屋→剱御前小屋→雷鳥沢キャンプ場→雷鳥荘→ミクリガ池温泉(※立ち寄り湯)→室堂
復路:室堂→[バス]→美女平→[ケーブルカー]→立山駅→[富山電鉄]→富山
室堂から一の越へ
前日の夜、東京を出発する夜行バスに乗って、早朝に富山駅に到着しました。
富山駅から室堂に直接行ける、朝一番のバスに乗り込みます。
室堂についたのは9時。雲のほとんどない晴天の立山です。
ターミナルで身支度を整えて、10時前に出発しました

室堂からしばらくは石畳の散策路を歩いていきます。四方を山に囲まれた絶景の中をお散歩。ここは手軽に誰でも来れるので、登山しなくても山を楽しめる観光ポイントです。


道はゆるやかに登り始めます。一ノ越までは道も舗装されて歩きやすく登山というよりは散歩感覚で登っていくことができます。






室堂から1時間ぐらい。のんびりと登っていると一ノ越山荘に到着。ここからが登山本番です。

一ノ越から雄山へ。雄山神社でお参り
一ノ越から雄山山頂を見上げると、いきなり急登でガレ場であることがわかります。ここから登山らしい山登りが始まりますが、雄山山頂までは1時間程度なので、子連れのファミリーや軽装の観光客も登っていっていました。
少し休憩をしていたら風で冷たくなってきたので、登山再開です。





登り始めて30分ぐらい、雄山の半分ぐらい登りました。山頂の神社らしき建物が見えてきます。どこからか法螺貝の音が聞こえてきました。見ると山伏装束の男性が法螺貝を吹いているのみえました。神社の人でしょうか。信仰の山、霊山らしい雰囲気が漂います。



12時15分頃、雄山の山頂に到着しました。山頂は人でいっぱい。
皆、よく頑張って登った!



山頂の売店で山バッチを買い、ご朱印を書いてもらってから、参拝料金500円を払って、雄山てっぺんの神社へ行きます。人がいっぱいになると入れ替え制ですが、神主さんが祝詞をあげてくれ、お神酒をふるまってくれます。山頂でこのサービスが受けれるのは素晴らしい。旅の無事を祈る鈴も頂き、雄山の山頂は色々楽しむことができます。


てっぺん3003m。遠くに剱岳が見えました!

雄山から大汝山、富士ノ折立へ
参拝したり、御朱印書いてもらったりしているうちに30分ほど立ちました。
今日はこの後が長い。別山を経由して劔のふもとにある剣山荘まで行かなくてはなりません。
まず、立山最高点、大汝山を目指します。





大汝休憩所につきました。ここで荷物を置いて、大汝山の山頂を目指します。山頂はすぐそこで、少し岩登りをすれば到着です。
大きな岩を乗り越えて、少し高い岩をよじ登って、狭い山頂に立ちます。



大汝山を制覇して、立山の3つめ富士の折立へ向かいます。尾根道を歩いてさらに20分。ぴょこっと尖った富士の折立が見えてきました。
ここは山頂は踏まずに、先を急ぐことにしました。


真砂岳から別山へ
富士ノ折立を過ぎたあたりですでに1時半になっていました。ここから前方に見える白い砂地の禿山「真砂岳」を通り、「別山」へと足を進めていきます。






真砂岳をおりたところで、2時20分。思ったより時間がかかっているので、少し急ぎ足になります。すれ違う人もほとんどなく、雄山までの人混みが嘘のように静かな立山、別山の縦走です。
山は広く、大きく、なかなか近づくことができません。でも、雄大な景色にうっとり見惚れながら進んでいきます。




別山の巻道をこえて、別山乗越への尾根道に出ました。
そこでようやく「剱岳」の全景が姿を表しました。
少しあたまに雲がかかっていますが、憧れの剱岳です。かっこいい〜!!

別山を越えて、剣山荘へ
別山から谷に向かっておりていきます。
急峻な劔岳を見ながら、かなり急な坂を剱澤小屋へと下る谷。
ここで明日剱岳にアタックするであろう一団とようやく出会えました。
「明日晴れるといいですね〜」と声を掛け合いながら歩を進めていくと、雲が晴れてきて、青空が広がりました。剱岳の全体がよく見えました。




劔沢のキャンプ場まで下りてきました。それほどテントははられていませんでした。天気がよかったから、今日は劔に行った人も多かったのでしょうが、実は明日の天気は雨。しかも台風が接近している予報。今晩、テント泊の人は少ないようです。





16時15分。ようやく剣山荘に到着しました。9時過ぎに室堂を出て7時間弱の道のりでした。思ったより距離が長く、アップダウンもあって、立山経由の剱岳の麓までの道のりはなかなかハードでした。
剣山荘はきれいな小屋で、なんとシャワールームもある素晴らしい山小屋です。止まっている人が少ないせいか、部屋は相部屋ではなく、友人と個室の部屋となりました。


そしてお楽しみの夕ご飯はとんかつ!たくさん歩いていてお腹が減っていたのでボリューム満点のカツは最高のごちそうです。


明日は台風予報だったので、今日、剣山荘に泊まる人は少なく、少人数で静かな夜となりました。食事も1回転で終了。通常、この時期の週末は今日の3倍〜4倍ぐらい人がいるとのことでしたから、悪天ゆえに訪れる人が少なかったことがわかります。
今日、劔に登ってきたという方は、天気が良かったから渋滞していたとおっしゃっていました。カニタテバイやヨコバイは30分から1時間待ちだったとか。でも天気がよくて絶景だったとのこと。羨ましい〜。
宿が空いているのはありがたいですが・・・明日の天気が心配。大雨の中で剱岳は登りたくない…というのは正直なところですが、せっかくここまで来たからにはチャレンジしたい!晴れてほしい!と願いながら眠りにつきました。