【涸沢テント泊 Day1】9月の連休に大混雑の涸沢でテント泊

9月の連休涸沢テント泊
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5年ぶりの涸沢・奥穂高ですが、今回はテント泊で挑みます。昨年も計画していたのですが雨で急遽東北に遠征してしまったので、今年はリベンジ。9月の連休は雨予報でしたが、台風もきてないし思い切って行って、3日間のテント泊旅をしてきました。

【全行程】
往路:東京→[車]→沢渡駐車場→※駐車場で仮眠
1日目:沢渡駐車場→[タクシー]→上高地バスターミナル→河童橋→明神池→徳沢→横尾→涸沢ヒュッテ ※テント泊

2日目:涸沢ヒュッテ→穂高岳山荘→穂高岳→穂高岳山荘→涸沢岳→穂高岳山荘→涸沢小屋→涸沢ヒュッテ
3日目:涸沢ヒュッテ→横尾→徳沢→明神館→河童橋
復路:上高地バスターミナル→[タクシー]→沢渡駐車場→[車]→東京

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沢渡の駐車場から上高地へ

前日の夜6時に東京で集合し、沢渡の駐車場へ向かいます。9月の連休の一番混むときでしたが、夜だったので道は空いていて、夕ご飯を食べるためにサービスエリアに寄りつつも、夜の23時には沢渡の駐車場に到着。駐車料金は1日700円ですので、3日だと2100円なのですが、23時に入ってしまったので4日分になります。
9月ですが、さすがに夜の上高地は寒く、寝袋が必要なほどではないものの、ダウンを着込んで車で仮眠をとりました。

翌日の朝。天気予報どおり曇り。朝は夜よりももっと冷え込んでいます。でも駐車場の横には足湯がありますので寒くても大丈夫。温まりながらのんびりと、コンビニで買ったおにぎりを食べて力をつけました。

沢渡の駐車場。連休2日目に来たためすでに車は満杯
さわんどの温泉。足湯があります
朝は寒いので、足湯でのんびり。あったまる〜。

タクシーが動き出すのは8時。沢渡の駐車場ではすでに多くの人がいましたが、それほど待つことなく無事にタクシーに乗れました。

駐車場から上高地のバスターミナルまではタクシー1台で4600円ぐらいです。タクシーの運転手さんから最近、熊が出たから気をつけてとか、帰りはものすごく渋滞するから早めに降りてこいとか、いろいろご注意をいただきました。40分ほどして、上高地のバスターミナルに到着。

上高地のバスターミナル。天気はあまりよくない…
梓川。久しぶりに上高地に来ました。

今回はテント泊なので、重い荷物を背負って、上高地バスターミナルから河童橋へと歩いていきます。天気はあまりよくないですが、雨がふっていなくて本当によかった!

河童橋が見えてきました
朝早いので観光客の姿は多くありません

朝なので河童橋のお店は開いておらず、そのまま歩いていきます。河童橋の近くにある清水の川は、本当に水がきれい。

上高地の湧き出る水
透明度がはんぱない
梓川のところに降りてみました。この水も透明できれいです

神秘の明神池と徳沢のソフトクリーム

河童橋を出てから梓川沿いを1時間歩くと、明神館に到着します。槍ヶ岳や涸沢いくときに通るおなじみの小屋です。今日は時間もあるので、せっかくだから明神池を見学することにしました。

明神館に到着
明神池にはこの川を渡っていきます

明神館から5分程度歩くと、明神池につきます。穂高神社の奥宮にあたるので拝観料300円をお支払いして中に入ります。
明神池は一之池と二之池の2つあり、別名「鏡池」「神池」とも呼ばれるそうです。風ないときは静まり返った池の水面が鏡のように山や森を映し出す神秘的な光景に出会えます。
今回はほぼ無風だったので、絵のように美しい池の姿を見ることができました。

境内に入ってすぐにあるのが一の池
祭事に使われる赤い船が池に彩りを添えている
透き通った池は森や木々を写し出す
少し奥に行くと二の池。池の中に岩が配置されていて庭園のよう

明神池を堪能した後は、また重い荷物を背負って梓川沿いをふたたび1時間歩いていきます。テントが見えてきたら徳沢に到着です。9月の連休、コロナ禍のキャンプブームもあってか、テント場はテントだらけ。

梓川沿いはほぼ平地ですが、ちょっとだけアップダウンがあります
見えてくる山々高くなってきた
たくさんのテント。さすが連休!

徳沢に着いたら、やっぱり可愛い山小屋のカフェでコーヒーブレイクしなくちゃ。「みちくさ食堂」なるカフェはお客さんがいっぱい。
いつもここでソフトクリームを食べるので、今日はソフトクリームに熱々のエスプレッソをかけた「コーヒーソフト」を頂きました。

徳沢カフェは、登山客の憩いの場だ
カフェの看板かわいい〜
コーヒーソフトです(写真曲がってますけど…)

横尾から涸沢への登り

徳沢で休憩して、今度は横尾にむかってまた1時間歩きます。
歩いていたら雲がきれて青空が!一気に晴れてきました。

青空になって山がくっきりと見えました

横尾に到着しました。9月の連休、こちらも登山客で大賑わい。本当はここの食堂でお昼ご飯を食べようと思っていたのですが、なんと休業中。9月の連休なのに!これも、コロナの影響なのか…。
仕方ないので行動食で適当にランチを済ませます。

横尾に到着しました。登山客が多い
ここにもテントがたくさん立っていました
横尾の梓川に掛かる橋。涸沢へはここを渡っていきます

ランチ休憩をとって、涸沢に向けて再出発。いろいろ寄り道していたせいか、13時すぎになってしまった…。遅い到着になりそうなので、今日テントを張るところは見つかるだろうか、若干不安。

横尾の橋を渡って、梓川を越えます。

橋を渡っていきます
梓川。晴れると景色の色が全く違って見える
しばらくは河原の横の平地を歩いていきます
徐々に道が狭くなって、少しずつ登り道に

横尾から30分ぐらいは、今までと同じような川沿いの平地をダラダラと進みます。風がなく、日差しが強いので暑くなってきました。9月といえども晴れた昼はまだ夏です。

30分をすぎると道は少しずつ上り坂になっていきます。

石を木で組んだ階段を登り始めます。道が狭くなってきた。
登りが続きます。山なんだからしょうがない
だんだん山深くなってきました

横尾から1時間ほど歩くと吊橋が見えてきます。本谷橋です。河原ではたくさんの人が休憩しています。吊橋は通らずに川へと降りて、木の橋を通って向こう岸に渡ります。ここで重たい荷物を置いて、ひとやすみ。

本谷橋の吊橋がみえてきました
谷間を流れる清流が涼しげ
川にかかった木の橋を渡って向こう岸へ
河原で一息つきながら吊橋をながめる

本谷橋から涸沢ヒュッテへ

ここから2時間ほどで涸沢ヒュッテに着く予定ですが、こらからが上り坂も本番。急登が待っています。
荷物が重たいと、肩も足も痛いし、息もあがります。テント泊は本当に重さがしんどいです。Wストックで手にも重さを分散して前に進みます。

本谷橋からすぐにこの階段
大きめの石がごろごろした登山道。足をとられます

河原を離れて登り続けると、ようやく視界が開けて、山の中腹ぐらいにいることがわかります。雄大な山々が見えてくると、重たい荷物のことも忘れてテンションがアップ!

登ってきたから、山と目線が一緒ぐらいになってきた
景色が開けると、登山しているぞという気分に
振り返ると通ってきた谷間と、その向こうに高い山が見える
太陽が傾きはじめ夕方に近づく。登りはまだまだ続きます
ここまで来るとあと一踏ん張りです。
涸沢ヒュッテ到着したよ〜

途中何回も息もあがって小休憩をしましたが、ようやく涸沢ヒュッテに到着しました。入り口のところだけで人が多いなという印象。そして、さらに上にあがってみると、テラスを埋め尽くす人、人、人…さすが9月の連休だぁ。

やっぱり人でいっぱいの涸沢ヒュッテ

大混雑の涸沢テント場で夕ご飯

私達はテント泊なので、ヒュッテを抜けて涸沢の方へいきましたが、予想通りテントを張る隙間を見つけるのに苦労するほど一面テントだらけ。
しかも、テントの受付に長蛇の列で1時間ぐらい並びそう…。
受付する人と、テントを張る場所を探す人にわかれて、今宵の宿を確保しにいきます。

どこをみてもテントだらけです。

ヒュッテに近いところはどこもいっぱいだったので、涸沢小屋により近い、少し斜面のある場所にテントの場所を確保。
寝ている最中、ずり落ちるのは必至ですが、止む得ません…。どこも激しい争奪戦で、ちょっとでも良い場所があったらテントを張るしかない。

草の間に小さなスペースをみつけました
テントをはったあたりから眺める涸沢岳方面

受付を終えて、テントを張り終わってみれば17時。
暗くなってきたし、お腹も減ったので、お楽しみのごはんタイムです。

テント泊初日なので、本日は野菜多めの魚肉ソーセージ鍋です。
カットしたしめじと大根、乾燥した高野豆腐、家で食べずに転がっていた魚肉ソーセージ、卵をプチっと鍋で煮るかんたん鍋。
夕方になって寒くなってきたら、鍋が美味しい!あたたまる。
これに家で漬けていた梅ブランデーで晩酌。最高の瞬間です。

野菜はきのこと大根
魚肉ソーセージと卵とぷちっと鍋
高野豆腐もいれてボリュームアップ
寒くなってきたし、鍋は温まっていい
友人は豚バラを焼いてました。美味しそうw
涸沢岳に夕日が山を赤く染めてる
涸沢小屋の夕焼け

ご飯のあとは暗くなってしまったので、早々にテントの中へ。お手洗にヒュッテまで行ったのですが、テントが多すぎて、夜の暗闇で自分のテントを見つけるのに一苦労しました。テント内に明かりをつけておけばよかったとちょっと後悔。

涸沢は一面、テントの明かり

今日は雨予想にも関わらず、天気に恵まれてラッキーでした。明日の穂高アタックも天気がよいことを期待しながら眠りにつきました。