ちょっと疲れも出てきたテント泊3日目は、ゆるいハイキングにしました。弥陀ヶ原をちょっと歩いて、室堂でシフォンケーキを食べて、室堂山を登って、雷鳥荘で温泉に入ります。
【弥陀ヶ原】
室堂からバスで「弥陀ヶ原」下車。
湿原を周遊する1時間程度のトレッキングを楽しめます。
登山レベル:★☆☆☆☆(初心者)
【室堂山】
富山県 標高:2668m 室堂平から往復1時間半程度。
晴れていれば大パノラマが見える展望台があります。
登山レベル:★★☆☆☆(初級)
【全行程】※このブログはDay3・Day4の行程です
往路:東京→[あるぺん登山バス]→室堂
Day1:室堂→雷鳥沢キャンプ場※テント設営→室堂→一の越※休憩→雄山※お参り&ランチ→大汝山→富士ノ折立→大走へ分岐→雷鳥沢キャンプ場
Day2:雷鳥沢キャンプ場→室堂乗越→奥大日岳→中大日岳→大日小屋→中大日岳→奥大日岳→雷鳥沢キャンプ場
Day3:雷鳥沢キャンプ場→室堂→[バス]→弥陀ヶ原→[バス]→室堂→室堂山→立山室堂山荘→らいちょう温泉雷鳥荘→雷鳥沢キャンプ場
Day4:雷鳥沢キャンプ場→みくりが池温泉→室堂
復路:室堂→[あるぺん登山バス]→東京
室堂から弥陀ヶ原へ
3日目の朝も晴天でした。本日はバスで弥陀ヶ原へ行って、のんびり散策することにしました。

雷鳥沢から室堂のバスターミナルへ、今日もまた登っていきます。
急な階段を登って、雷鳥沢のキャンプ場がだいぶ下に見えるようになりました。





室堂平に着いたら、立山玉殿の美味しいお水をくみます。キャンプ場のお水よりは格別に冷たくて美味しい。


室堂のバスターミナルから弥陀ヶ原へはバスで移動します。バスは片道1000円。乗車時間20分ぐらい。室堂が標高2400mで、弥陀ヶ原は1930mです。一気に500mほど下がりました。
弥陀ヶ原に着いてみてびっくり。室堂はあんなに晴れていたのに、ここは雲の中。辺りは真っ白でした。どうやら、室堂の標高は雲の上だったのが、500m下がって雲の下になったためのようです。


曇りのために肌寒く、露に濡れて、しとしとの雰囲気。
六甲学院立山ヒュッテという建物の前を通り過ぎて、弥陀ヶ原の周遊の木道に入ります。


緑の湿原をまっすぐ延びる木道の上を歩いて散策します。人も少なく静かな場所でした。弥陀ヶ原を歩こうという人は意外に少ないようです。天気がよくないので、見えるはずの山は雲の中。まあ、これはこれで風情はあるのですが…。



散策路は弥陀ヶ原1周コース(1時間)と、松尾峠まで登っていくコース(1時間半程度)があります。帰りのバスの時間まであと1時間程度あったので、運動がてら峠まで登ってみることにしました。
散策路を左に進み、バスが通る道路を横断して登山口へ。登山道は整備工事中とのことで、この日は松尾峠への道は周遊できずにピストンで戻るようにと書いてありました。


松尾峠への道は人の気配が全くなく、木道もかなり古びてガタガタ。今まで歩いていた道に比べるとかなり荒廃していました。整備工事が待たれます・・。


峠への道を進むと樹林帯に入ります。木道はさらに壊れていて、本当に人が入っていいのか?!というほど…。


壊れかけの木の階段を上りきると湿原に出ます。
ニッコウキスゲ咲き、「餓鬼の田」という池塘が湿原の中にありました。


ここから10分ぐらい、もう少し登ると「松尾峠」に出ます。
そこから龍王岳、獅子岳、鷲岳が見えるはずだったのですが…やっぱり雲に覆われて真っ白でした。何も見えません…。


周遊コースは通行止めだったので、壊れた木道をピストンで下って、そのまま弥陀ヶ原へ戻りました。だいたい1時間程度で往復できます。この木道が近いうちに綺麗に整備されて歩きやすくなっていることを祈ります。
シフォンケーキと室堂山登山
弥陀ヶ原の散策を終えて、バスで室堂に戻ってから、ホテル立山のレストランで、名物のシフォンケーキを頂きました。お昼ごはんに甘いものか〜と思ったのですが、このシフォンケーキが結構大きかった。これを食べるだけでお腹いっぱいになります。
シフォンケーキはふわふわで、生クリームは緩めで甘すぎず、シロップをつけていただくと、ちょうど良い甘さになりました。
すぐそこで湧いている立山玉殿のお水で淹れたコーヒーと一緒にいただくと、より美味しいです。

コーヒーは立山玉殿の湧き水です

シフォンケーキのランチタイムのあとは、室堂散策です。
今日はちょっとだけ登山。浄土山に行くには時間が足りないので、室堂山まで登ってみることにしました。



雄山へ登った時と同じ道を途中までたどり、立山室堂山荘のあたりで右に曲がると、室堂山や浄土山へ登る道になります。





登山道を登っていくと、浄土山への分岐に出ます。
浄土山へはここから40分程度なのですが、今日はこのまま室堂山の展望台を目指します。ゆるゆる登山コースです。


室堂山へも途中雪渓の上を歩きます。この雪渓を越えると室堂山の展望台に出ます。展望台というからには大パノラマが見えるはずなのですが、残念ながら雲が多くて何も見えませんでした…。
展望台のベンチの上で寝転んでリラックス。しかし、雲が多く陽の光がない上に風が吹いてきて、体が冷えてしまい、すぐに下山しました。




室堂散策と最後の晩ごはん
立山室堂山荘の手前に古い木の小屋がありました。これは現存する日本最古の山小屋で、国の重要文化財だそうです。現在は資料館として保存されていて、中を見学できます。
おそらく、当時にしては大きな山小屋で、かなりしっかりした造りになっている印象でした。


立山室堂山荘がミドリガ池を経由して、みくりが池温泉へ戻ることにしました。ミドリガ池はミクリガ池と似ているので、最初は同じ池可と思いましたが、ちょっとだけ小さい。かつ、池の水際まで行けるので、水面に映る山の写真を綺麗にとることができました。




今日のお風呂はらいちょう温泉雷鳥荘の温泉にしました。
ロッジ立山連峰より広いお風呂で、1階が内湯、2階が温泉になっています。温泉は露天ではないのですが、一面のガラス窓から山が一望できます。(今日はちょっと雲が多かったですが…)
雷鳥荘は宿泊もできます。山小屋とは違う、ちゃとんしたホテルで、観光客が気軽に泊まれる場ホテルです。
食堂ではかき氷やアイスを売っています。温泉上がりの冷たいものは最高に美味しいですよね。

お風呂に入ってさっぱりした後は30分ほど歩いてキャンプ場へ戻ります。
最後の夕ご飯は持ってきた食材を全部つかって豪勢に(?)料理を作ります。

近くの沢で冷やしておいて3日間もたせました

明太子パスタソースで和えます

材料は乾燥きのこと魚肉ソーセージと松茸のお吸い物



今日は時間に余裕のある1日だったので、最後の晩ごはんはゆっくり時間をかけて頂きました。今日は雲が多く、マジックアワーは前日ほど赤く染まりませんでした。
この3日間、この景色をみながらご飯を食べれたのは最高の贅沢でした!

最終日はみくりが池温泉を堪能して帰路へ
翌日は最終日。テントを撤収して、帰路につきます。
テント泊、最後の朝ごはん。


朝ごはんを食べ終わって8時には、テントをたたんで、リュックサックにまとめました。うーん、リュックが重い…。

これから室堂のバスターミナルに戻ります。
雷鳥沢キャンプ場から室堂への1時間。いままで何回も登ったり下りたりした道を今日はテントの重たい荷物を担いで歩きます。
食料も食べたし、水もないし…来るときよりは軽くはなっているとはいえ、荷物が重たい…。


途中、みくりが池温泉に寄って朝風呂を楽しみます。
立ち寄り湯は朝9時から。ちょうどよい時間に着きました。

日本一の高さを誇るみくりが池温泉は、白濁した源泉かけ流しのお風呂。少し薄めたお風呂もあるのですが、体がびりびりするくらいの強い酸性の、源泉かけ流しのお風呂が最高です。かなり硫黄の匂いが体に残りますが、登山で疲れた体を癒やしてくれるような効能を感じられます。
強いお風呂なので長風呂はできないので、さっと入って上がったら、風呂あがりにソフトクリームをいただきます。火照った体に冷たいソフトクリームは最高に美味しい。

みくりが池温泉の食堂は11時からオープンなので、ここでお昼ごはんをいただくことにしました。
富山湾の幸の定食を注文。定食は「げんげの唐揚げ」「白エビの刺し身」「ホタルイカの沖漬け」…このメニューを見たら、やっぱり日本酒が欲しくなる…ということで、「立山」の小瓶の日本酒も注文しちゃいました。

ご飯のあとは12時の東京行きのあるぺん号に乗るべく、室堂のバスターミナルへ。
みくりが池温泉から10分程度。最後にミクリガ池を眺めて戻っていきます。


バスターミナルの売店でお土産を買い、あるぺん号に乗り込み、一路新宿へと戻ります。バスだと、9時間近くの長い道のりですが、乗り換えなしなのが嬉しい。
4日間に渡る立山雷鳥沢キャンプ場テント泊は終了しました。
今回は奥大日岳・中大日岳に初めて行ったのですが、木道がきれいで、庭園のような場所もあってよい山だったなあと思います。
また、キャンプ場のまわりは温泉だらけで、通常のテント泊だと入れないお風呂に毎日入れたのも魅力。1時間ほど歩くだけで、高い山の中でテントをはれるのものいいですね。
今度は冬の立山でテント泊したいな〜と思いました。