【雷鳥沢テント泊Day2-②】雲の中の大日岳と楽しいテントご飯

大日岳
北アルプス

奥大日岳まで登った私達は、大日小屋まで足をのばしてみることにしました。雲が多くなって、曇り空ではありましたが、大日小屋までの道は岩場あり、木道あり、庭園ありの、見応えたっぷりな素敵な登山道でした。

【中大日岳・大日岳】
富山県 中大日岳:標高2611m(最高点)  大日岳:2498m 
雷鳥沢キャンプ場からは日帰りで9時間ほど。距離が長いのと途中に鎖場・岩場があるため中級程度レベル程度。大日岳の麓には、大日小屋があります。夜はランプを灯す雰囲気のよい山小屋。今回は休憩のみでしたが、一度泊まってみたいなと思います。
登山レベル:★★★☆☆(中級) 

【全行程】※このブログはDay2の行程の後半です
往路:東京→[あるぺん登山バス]→室堂
Day1:室堂→雷鳥沢キャンプ場※テント設営→室堂→一の越※休憩→雄山※お参り&ランチ→大汝山→富士ノ折立→大走へ分岐→雷鳥沢キャンプ場
Day2:雷鳥沢キャンプ場(7:40)→室堂乗越→奥大日岳(9:50)→中大日岳→大日小屋(11:30/12:20)→中大日岳→奥大日岳(13:30)→雷鳥沢キャンプ場(15:15)
Day3:雷鳥沢キャンプ場→室堂→[バス]→弥陀ヶ原→[バス]→室堂→室堂山→立山室堂山荘→らいちょう温泉雷鳥荘→雷鳥沢キャンプ場
Day4:雷鳥沢キャンプ場→みくりが池温泉→室堂
復路:室堂→[あるぺん登山バス]→東京

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奥大日岳から大日小屋へ。やっぱり曇ってきた…

大日岳
奥大日岳から見た中大日岳

奥大日岳から連なる山の向こう。中大日岳と、大日岳。その間に大日小屋が見えます。
雲が山の上へと上がってきたので、天気の崩れが気になりますが、あのきれいな稜線を歩きたい!
ということで、奥大日岳から大日小屋を目指して、山歩き開始です。

奥大日岳から先に行く人は少なく、登山道に人影はありません。
道は岩場が多く、鎖場や梯子があるやや険しい道となります。

大日岳
大日岳への道は人が少ない
大日岳
大日岳へは一度急な坂を下りていきます
大日岳
鎖のある急な岩場です
大日岳
梯子もあり、ここを下りていきます
大日岳
岩場を鎖を掴んで下りていきます。やや険しい道です


急な岩場を鎖と梯子を使って下り、30分も歩かないうちに、雲が山を覆ってきました。朝は快晴、午後に雲が多くなる、昨日と同じ天候です。
せっかく見えていた山の稜線が消えていく…残念。

大日岳
山の両側から雲があがってきました
大日岳
急に辺りは真っ白になりました


でも、曇ると出てくるのが雷鳥。
今日は雷鳥の親子が登場し、親鳥はずっと私達を見ながら、威嚇の鳴き声をあげていました。その横で子どもたちが、茂みの中へと逃げていきます。
…ごめんね、脅かすつもりはないんだよ、登山しているだけなんだ。

大日岳
曇ってくると雷鳥が姿を現します。親子でいました
大日岳
さっきまでキレイに見えていた山の尾根道も霧でかすんでます
大日岳


今にも雨が降り出しそうな雲の中、1時間ほど歩き続きけ、中大日岳の手前までやってきました。
そこで、日本庭園のような美しい場所に出ます。白い巨岩と草木が織りなす「七福園」というところ。
岩と緑の配置が絶妙で自然にできた庭だとすると、すごいなぁと思う。
この七福園には岩屋があって、昔は修験者が住んで修行していたそうです。こんな深い山の中で精神鍛錬をしていたって、本当にツワモノだ。

大日岳
七福園。まるで日本庭園みたいな趣のある場所
大日岳
晴れていれば劔岳がここからも見える
大日岳
池にかかる木道。ここもお庭ぽいですね。


七福園を過ぎると木道に出ます。まっすぐ中大日岳まで延びる木道。天空の道です。
少し雲が晴れて、その切れ間に大日岳が見えました。

大日岳
中大日岳へ木道がのびています
大日岳
シャクナゲがきれいに咲いてます

曇って霞んでいたので、中大日岳のピークがどこだったか全くわからないまま、下りに入りました。
少し下ると眼下に大日小屋の赤い屋根が見えてきます。
ここまでくればあと10分程度で到着です。

大日小屋
中大日岳をちょっと下ると小屋が見えてきました
大日小屋
一瞬だけ雲が晴れ、大日岳が姿を現しました

大日小屋から奥大日岳へ戻る。曇の中の登山道

11時半に大日小屋に到着しました。ここではお水は貴重なので購入になります。とても喉が乾いていたのでアクエリアスを500円で買って、一気飲み…。普段の生活で500mlを一気に飲むことがないので、よほど水分が足りてなかったみたい。
お水は持ってきた分がなくなったので、500ml400円を2本購入。

大日小屋
大日岳に到着。ランプの宿らしいですよ

ランチはカップラーメンにしました。昨日、立山で食べれなかったので、今回はバーナーセットを持ってきて、お湯を沸かして頂きます。
曇ってきたので少し肌寒く、ラーメンが美味しかった!

大日小屋
今日こそ、お昼ごはんはカップラーメン

雲がかかって真っ白になってしまったので、大日岳への登頂は諦めました。
帰る時間もちょうどよいくらいなので、12時20分には大日小屋を出て帰路につきます。

中大日岳(帰りもどこが山頂かわかりませんでしたが…)を越えて、木道をゆるりと下山していきます。
尾根の木道は、曇りでも歩いていて気持ちいいですね。

大日岳
木道を歩いていく
大日岳
七福園に戻ってきました。やっぱり曇っている七福園
大日岳
この岩伝いに歩いていきます


帰り道は晴れたり、曇ったりを繰り返し。雨にはふられず、レインウエアを着ることなくすんだのは良かった。
心配していた雷もなく、日陰で涼しい中、歩くことができました。

大日岳
空が曇ると薄暗くて、寂しい感じになります
大日岳
あ、晴れてきた!
大日岳
晴れると夏の空。緑の色も鮮やかに見える
大日岳
奥大日岳へ登り返す
大日岳
岩の急な斜面に戻ってきました
大日岳
この長いハシゴ、今度は登ります。
大日岳
この岩場も登り。登るほうが怖くない。



13時半、奥大日岳へ戻ってきました。
行きと違って山頂は雲に覆われて、あんなに見えていた劔岳はどこへ行ったのか…
山の天気は本当に変わりやすいですね。

大日岳
大日岳
奥大日岳山頂はさきほどと違って真っ白です

奥大日岳から雷鳥沢キャンプ場へ戻る

奥大日岳から、さらに雷鳥沢キャンプ場へと戻ります。
だんだん雲が晴れてきて、再びキレイな景色が見えるようになってきました。

大日岳
コケイバイソウの花畑
大日岳
立山と地獄谷が見えてきました
大日岳
雷鳥沢キャンプ場がはるか下に。今日もテントが多い。
大日岳
このなだらかな道が本当にきもちいい〜


最後の下山のところで雪渓の上を歩きます。行きは上りだったのでよかったのですが、下りは滑りやすいの要注意。…私は一回、滑って尻もちつきましたw…慎重に。

大日岳
キャンプ場へ向かっておりていきます
途中雪渓の上を歩きました
大日岳
緑の中に延びる木道
大日岳
下山ほぼ完了、無事に帰ってきたよ〜

雷鳥沢キャンプ場に戻って夕ご飯

3時過ぎに雷鳥沢キャンプ場に戻ってきました。途中急いだけど、ちょうどよい時間に戻ってこれました。

今日は早めにお風呂に入りに行きます。昨日とおなじロッジ立山連峰へ行ったらびっくり。長蛇の列。
昨日よりもテントも増えているし、暗くなる前のよい時間だったせいもなり、風呂を求めて人が集まっていたようです。

並びながらアイスクリームを食べて、体を冷やして、水分をとっていると、思ったよりも早く順番が回ってきました。当然女子の方が待ち時間が長いのですが、30分くらい並んだ程度です。

お風呂に入ってキャンプ場に戻ってきたら5時。まだ外は明るく、テント場もこんなにいい天気。

雷鳥沢キャンプ場テント泊
雷鳥沢キャンプ場テント泊
テントの中からもこんなにキレイに立山がみえます

さて、お待ちかねの夕ご飯です。今日はたくさん歩いたから、ボリュームのあるご飯にしました。
アルファ米のエビピラフにお湯を入れて20分ほど待ちます。その間、卵を半熟に茹で、無印良品の「ガパオ」の袋を湯煎して、ガパオライスのできあがりwごはんもお肉もいっぱいの、おなかが満足する一品です。(ただ、ごはんは多かったので残して、次の日の朝ごはんにしました)

雷鳥沢キャンプ場テント泊
ガパオエビピラフ。なんか贅沢w
雷鳥沢キャンプ場テント泊
山の夕焼けを見ながら、持ってきた梅ブランデーで一杯


今日も夕暮れときには雲がなくなり、立山が綺麗に赤く染まりました。
マッジクアワー。最高の時間です。

雷鳥沢キャンプ場テント泊
本日の夕焼け
雷鳥沢キャンプ場テント泊
川の流れる音を聞きながらのんびりと夕暮れを楽しむ
雷鳥沢キャンプ場テント泊
東の空に太陽の残光
雷鳥沢キャンプ場テント泊
今日のテント場はいっぱいで、明かりで眩しいくらい


夜もふけて、キャンプ場は暗闇に包まれました。
キャンプ場の夜は早いので8時頃にはみんな就寝です。
テレビもないし、スマホの電源も怪しいから、やることもなく、私たちもそれぞれのテントに入って寝ます…。
でもやっぱり、すがに夜中に起きてしまいました。
なので、外に出て星を見ようとしたのですが、残念・・・今日も月が明るく夜空を照らし、星はあまり見えませんでした…。