燕山荘の前で日の出を眺めた後は、燕岳と北燕岳へピストンして下山します。昨日と今日、奇跡的に天気がよく晴天の中の残雪の北アルプスを歩き、雪山の絶景を眺めることができました。
【燕岳】
長野県、2763m、二百名山・花の百名山。
北アルプスの三大急登にも数えられる合戦尾根を登った先にある、花崗岩と花崗岩砂礫の山で、夏にはコマクサも咲き花も楽しめます。表銀座の玄関口でもあります。イルカの形をしたイルカ岩も有名。
【行程】 ※本ブログは2日目の行程です
1日目:中房温泉→第二ベンチ→富士見ベンチ→合戦小屋→燕山荘
2日目:燕山荘→燕岳→北燕岳→燕山荘→合戦小屋→中房温泉
※往復ともに中房温泉まで車(GWは車で中房温泉まで入れます)
【雪山登山レベル】★★☆(中級)
小屋泊にすれば行程が短く、北アルプスでも残雪期ならば登りやすい
※夏も同様の行程で合戦尾根を登ってます。よろしければご参考までに
燕山荘での日の出
朝起きてすぐ、4時45分頃に燕山荘の外に出ると、早くも空は明るくなっていました。
5月の日の出は早い。
数分待っていると、太陽があがってくるのが見えました。
雲の向こうに赤い太陽が上がってきます。
ご来光を拝んだ後は、太陽と反対側、槍ヶ岳を中心とした北アルプスの山々を望む方向に移動し、夜が明ける様を眺めます。
透き通った5月の空が徐々に明るくなっていき、白い雪が朝日に赤く染まっていきます。
槍の穂先にも太陽の光が届き、北アルプスの美しい朝焼けを楽しむことができました。
真正面の燕岳にも朝日があたって稜線がくっきり見えました。
雲一つない晴天の朝、テント泊の人たちも気持ちよさそう。
朝日を楽しんだ後は、燕山荘で朝食タイム。
ごはん、お味噌汁、焼き鮭に、佃煮、卵焼き・・・日本の朝ごはんです。
燕山荘から燕岳へ
朝7時。燕山荘をチェックアウトした後、燕岳にアタックします。
燕山荘から燕岳山頂までは30分程度なので、お手軽登山です。みんな荷物をおいて軽身でピストンしています。
途中の、イルカ岩も雪山と青空をバックにいい感じ。本当に海を泳いでいるみたい。
燕岳は不思議な形の岩がを多く、見ていて面白い。
山から空に向かってにょきにょき生えているような灰色の岩は燕岳の特徴です。
花崗岩砂礫なのでしょうか、少しザラザラした岩の狭い隙間をよいしょっと登ると、山頂はすぐそこです。
岩の隙間を登り終えて、見上げた山頂には人がたくさんいました。
穏やかな天候なので、みんな山頂でのんびりしている様子です。
2763m、燕岳山頂に到着しました。今日はお手軽登山です。
山頂から見渡す北アルプスはまた格別。天気がよく、空気も澄んでいるので遠くまでよく見えました。
燕岳から北燕岳へ
燕岳から北燕岳へは15分程度なので、足を延ばしてみました。
あっという間に北燕岳山頂に到着しました。北燕岳からは劔岳が見えました。雪をかぶった劔岳。遠くてもその勇壮はよくわかります。
北燕岳は燕岳に比べて人も少なく、広々していました。
気温も暖かく天気もよかったので、写真をたっぷり撮って景色を眺め、のんびりと山頂を楽しみます。
下山後はソフトクリームと温泉
北燕岳、燕岳の登山を終えて、燕山荘に戻ります。支度を整えて下山を開始します。
この山並みを見るものこれが最後・・・晴天で最高に楽しかったので、とても名残惜しいですが麓に向かって下っていきます。
燕山荘から3時間半の下山。天候が良いため、シャツ1枚でハードシェルも着込まずに下山しました。歩くと暑くてたまりません。
行きと同じで合戦小屋までは雪、そこから第三ベンチまでぬかるみと雪でした。第三ベンチからアイゼンを外して下り、12時半に中房温泉の登山口に戻ってきました。
山の上は冬でしたが、麓は春。暑くて、登山口にあるソフトクリームの看板につられて、ついソフトクリームを購入。
でも、長いソフトクリームで、冷たくって、最高に美味しかった!!
暑かったから美味しい。
駐車場に戻って装備を片付けた後、中房温泉でお風呂に入って帰ります。
下山後の温泉で体をあたため、のんびり。登山とお風呂最高です!
有明温泉は、燕山荘グループなので、燕山荘に泊まると少し割引があります。
今回はGWの残雪期に燕岳に登りましたが、天気もよく最高のコンディションでした。
ただ、冬靴で12本爪アイゼンで合戦尾根を登るのが本当にきつかった・・・
登った雪もそんなに多くなかったので、多少歩きにくい箇所はあるものの、軽アイゼンのほうが靴が軽かった分、登りやすかったかな・・・という思いました。
(その年のコンディションもあるので、行く前に確認することをおすすめします!)
ただ、燕山荘も人気No1だけあって、居心地のよい山小屋ですし、燕岳はお手軽に登れる北アルプスの山なので、雪山初級者におススメです!
【yamaiko.vlog】ゴールデンウィーク燕岳
\ゆるい動画を作ってみました。参考までにどうぞ/