4月のあたまに初の雪の北アルプス、唐松岳に登ってきました!
本当はテント泊で行く予定でしたが、天候不良もあって夜行バス+日帰り登山で行ってきました。やっぱり雪のアルプスはスケールが違う〜。雪で白く染まった白馬三山や五竜が眺めるのは格別です。
【唐松岳】
長野県、富山県。後立山連峰。標高は2696m。
雪山レベル:★★☆(中級)
ゴンドラとリフトで1830mまで登れます。夏場は八方池までならば観光客でも登れますが、八方池から先は登山装備が必要です。八方池から唐松岳までは3時間程度ですが、冬はもう少し時間がかかります。
今回は、ズブズブの溶けかけの雪でしたので、12本爪アイゼンとストックだけで登りました。
【全行程】
往路:各地→[高速バス]→八方BT ※夜行バス
行程:八方駅(8:20)→[ゴンドラ]→兎平(8:30)→[リフト☓2]→八方池山荘(8:40頃)
八方池山荘(9:00)→八方ケルン(9:40)→丸山ケルン近く(11:10)→唐松頂上山荘(12:00)→唐松岳(12:30)→唐松頂上山荘(12:50)→丸山ケルン近く(13:20)※お昼休憩30分→八方ケルン(14:30)→八方池山荘(15:00)
八方池山荘→[リフト&ゴンドラ]→八方駅
復路:松本→[電車]→各地
夜行バスで白馬八方へ
今回も雪山で初めての北アルプス。前回の木曽駒ヶ岳と同様、自分の雪山スキルと体力を心配しながら一週間を過ごしました。今回の週末は日曜日は天気が崩れるということで、テント泊から日帰りに変更となり、残念なような…ほっとしたような…
夜行バスで白馬へ向かいます。バスなので寝たような寝ないような微妙な状態で一晩を過ごし、八方のバスターミナルについたのは6時半。
そこから歩いて八方のゴンドラの駅へ。8時にスタートするはずのゴンドラは、登山やスキーをする客ですでに長蛇の列でした。
ゴンドラを待っているときの空は曇りでしたが、リフトに乗っている間に雲の上に出ます。澄んだ青空、そして真っ白い雪をかぶった2000mを超える山々の絶景が見えて、ものすごく感動しました!
八方駅から八方池へ。白馬と五竜の絶景
リフトを下りて、アイゼンをつけます。晴れて暑いので、上のウエアはメリノウールのシャツにハードシェルを羽織るだけの軽装。眩しいのでサングラスをかけ、ストックをもって出発します。
雪の斜面を登り始めます。すでにたくさんの人が山頂目指して歩いているので、雪は踏み固まっていて歩きやすい状態。でも、溶けかけの雪なので、時々ずぼっと足が雪の中に入ってしまいます。
登山客だけではなく、スキーやスノボをもって上っている人たちも何人かいました。リフトで上まで登れてしまうせいか、小さめのリュックで軽装で登っている人もいました。
登り始めはいつものように息があがるし、冬靴の足も重たいし…ですが、本日は天気がよいのでテンションアゲアゲで登ることができました。
第2ケルンを越えて、次に八方ケルンへ。八方池は雪に覆われていたので、どこにあるかわからないくらいです。
左を見れば五竜岳が、右をみれば白馬の山並みが、真っ青な空、白い雪をかぶって屹立している姿がとても美しく、道中、飽きることがありませんでした。
八方池から唐松頂上山荘へ。雪の坂を登る
八方池…と思しきところから、さらに上っていきます。
目の前には真っ白い雪の壁…。雪は溶けてきたのでズブズブの状態で、足が雪に潜り込みます。
ここから少し急な坂を登りますが、流石に息がきれてしんどかった…。
再び雪の急坂が目の前に現れます。ここの雪も水分が多く、足をとられること半端ない。先を見ないで足元の雪だけを見て、ひたすら一歩一歩上っていきます。
丸山あたりの坂でしょうか。また長い坂が見えてきました。人々が列をなして上っていきます。ここを登りきれば、唐松頂上山荘が近づきます。
唐松頂上山荘から唐松岳へ。晴天の山頂!
坂を登りきって、12時に唐松頂上山荘へ到着。稜線に出ると、劔岳の勇壮が見えました。風はほとんど無く、穏やかな晴天でした。
ここまで来れば唐松岳はあと30分。ここで荷物を置いて最低限の装備で登ります。せっかく持ってきたのでヘルメットをかぶります。凍結もしていないし、地面が見えている箇所もあるので、最後の唐松への道もストックで大丈夫そう。
頂上山荘を少し下って、唐松へ上っていきます。右側には白馬から続く山の稜線が、左側には劔岳へと続く山脈があります。360度山だらけの中、最後の急坂を頑張って登ります。
12時半、唐松岳の山頂に到着しました!唐松岳は2度めの登頂。一度目は夏、初めてのテント泊でやってきたのですが、その頃は雪の唐松岳に登ることになるとは思いませんでした。
夏とはちがい、冬の唐松岳から見る雪の山々は格別に美しい景色でした。
唐松岳から八方駅へ下山
唐松岳の山頂を楽しんだら下山を開始。下りはより慎重に、気をつけながら歩きます。唐松への道は狭いのですれ違いは要注意。
13時手前には頂上山荘にまで戻ってきました。
少し下りてからランチタイムをしようということで、頂上山荘でデポしていた荷物を再度担ぎ上げ、早々に下山を開始します。リフトの最終時間が16時半ですので、早めの行動が大事。初めてのテント泊でリフトの時間が間に合わずに走ったことを思い出しました。
丸山近くまで下りて、広い場所で30分の食事休憩。今日のお昼ごはんは雪山に必ずもってくるランチパックです。今日はメンチカツサンド。
もってきた保温の水筒で温かいお茶を飲み、ランチパックを食べてエネルギーを蓄え、リフト乗り場へと下山です。
下山時の雪はさらに溶けていたので、雪に足を埋めながら歩きました。尻シェードしてみたけど、雪に埋もれてしまって全然滑らず…やむなく足を使って下りていきます。
15時、リフト乗り場に帰ってきました。予定より少し早いペースで日帰りの唐松岳登山を無事完了できました。
初めての北アルプスで、大変な雪山登山を想定していましたが、凍結もなく、風も寒さもなく、楽しく登ることができたのは良かったです。前回の木曽駒ヶ岳の凍結のほうがレベルが高かったかもしれない…。
天候がよかったので、最高の景色を楽しむことができましたが、これ、テント泊で登ったら、雪に足を取られて過酷だったかもしれません…。とはいえ、テント泊も楽しそうなので、次回は雪のテント泊にもチャレンジしたいと思います。