ビーコントレーニングに行ってきました

山と暮らしと


以前、守門岳の雪洞堀と赤木沢でお世話になったガイドさんが、栂池高原で雪訓を実施するということで、雪上訓練に行ってきました。
あずさと大糸線を乗り継いで、信濃大町へ行き(遠い…地元の神奈川県から6時間弱かかった…)、駅前のルートインに前泊。このルートインは温泉がついてて、朝ごはんも食べ放題で、部屋も広くてめちゃくちゃ快適でした。

翌朝、信濃大町の駅でガイドさんにピックアップして頂き、栂池高原へ。この日は暖かく、なんと午後から「雨」予報だったために、雪訓は早めに切り上げる予定となりました。

ガイドさんの雪上訓練はビーコンの使い方がメインです。私はビーコンは持っていないので、ビーコンとプローブはガイドさんからレンタルしました。(レンタル料ビーコン2000円/日 プローブ1000円/日)

栂池ゴンドラ(往復4300円)で、山の上まで行って、そこでビーコンの付け方と使い方を習います。

スキー場の脇に入ったところで訓練

電源は必ず100%に充電してもってくる。ビーコンはジャケットの中に装着。電波が狂うので、電子機器から50センチは離します。ココヘリや、ポテトチップスのアルミの袋も干渉していまうので、要注意。

ビーコンは何人かで入ったグループモードで使います。でないと、スキーや登山などで人がたくさんいるところではわからなくなってしまうこともあるそうです。電源のいれてSendの状態でもっておきます。

メンバーが雪崩に巻き込まれたら、15分以内に捜索して助け出す必要があります。
すぐにSearchに切り替えて、埋もれた人を探します。矢印に沿って歩いていき、矢印の向きが変わったらすぐに方向を修正します。10m付近まではダッシュで、10mを越えたらゆっくり歩き始め、矢印に従いながら位置を特定していきます。3mを切ったら、ビーコンを地面に近づけて、一時停止をしながらゆっくり近づきます。一時停止するのは発信されている電波が1秒おきのため、1秒を切って動くと位置がずれてしまうそうです。

ビーコンが一番近い距離を示した場所に印をつけて、今度は自分の体ごと水平方向(横)に動きます。さらに位置が近づいたら、プローブを雪に斜面に対してまっすぐにさします。地面は硬いですが、人の場合はプニョプニョという柔らかい感触になるので、その感触がくるまで、正方形に4箇所ずつプローブを指します。正方形の一辺はだいたい靴の大きさぐらいでいいそうです。おそらく50センチ四方ぐらいプローブをさせば、埋没者にあたる筈とのこと。

埋没者を見つけたらプローブを指したままにして、そこを先頭にメンバーで位置列に並びます。
スコップの長さ分(だいたい1mぐらい)ずつ離れて、雪を深く掘っていきます。先頭の人は深く、埋没者を見つけるために。
2人目以降は埋没者を引きずり出すための雪道の確保と、先頭の人が掘った雪をどける作業となります。
雪道はスロープ状態にして、ひきずりだして雪の表面に埋没者をあげやすくします。

ここまで4時間ぐらい実習をしたのですが、最初は埋没者を見つけるのも一苦労だったのが、だんだん慣れてきて、複数人が埋没したモードでも数分で探せるようになりました。でもスコップで雪をかくのはなかなか大変で、15分で助け出す難しさを実感しました。


訓練の途中で雨が降ってきてしまって、ツエルト2つ重ねてを張って、荷物をしまいました。
ツエルトの中を少し掘って、地面を低くすると、ツエルトの中で快適に過ごせます。
最初、これも訓練の一つ?と思って、一生懸命掘っていたのですが、単に雨よけでしたw

ちなみに道具についてガイドさんが教えてくれたことをメモ。

ビーコン
耐用年数は10年位で、3年でメンテナンスする必要があるそう。私が借りたマムートのバリーボックスS2は、画面が見やすく、アイコンで捜索時の姿勢まで示されていて、初心者でもわかりやすかったです。昨年借りたビーコンよりも精度がよく感じました。でもこれ7万円もするので、雪山行く頻度を考えるとレンタルで済ませようかなとは思ってます。(ちなみにメルカリで買うのは、保証がないのでダメとガイドさんに言われました。)

スノーショベル
私は携帯を考えて小さいショベルをもっていったのですが、やっぱり大きい方が救助には使い勝手がよいです。
足でぐっと雪の中にいれるので、スコップの形は丸みを帯びているものより、直角のものがよいそう。あと柄が長いほうが、断然効率がいいとのことです。おすすめはbcaのショベル、軽くて柄が長くて大きいもの。柄が取り外れれば携帯も楽です。
(私のモンベルの小型ショベルは、遭難者を助けるには50点ってことでした…残念)

プローブ
埋もれている人の多くは深さ1m程度だったそうで、長さは2メートルあれば足りるとのことです。携帯するときは、リュックの外につけるにはNG。なぜなら雪がプローブにつまって凍って、いざ使うときに使えなくなる危険があるそう。折りたたんでいたプローブを斜面下に向けてなげると1本になるので、あとは柄の部分をひっぱって固定します。