雲上テラス、ピザ、アップルパイなどで人気の高い、御嶽山の五ノ池小屋へ宿泊してきました。天候の問題もあり、御嶽山山頂にはいかず、五ノ池小屋ピストンとはなりましたが、それでも大満足。五ノ池小屋は時間をとってゆっくり過ごすのがおすすめです。

台風一過、濁河温泉から登山スタート
本当は前日に濁河温泉へ車で入る予定でしたが、前日は台風が関東周辺を通過。暴雨風だったため、当日早朝に車で濁河温泉へ向いました。朝5時に出発したものの、濁河温泉に到着したのは正午近く・・・。

駐車場についたのは11時半。心配した駐車場はなんとか1台分の空きスペースがあったものの、登山としては遅いスタートとなってしまいました。本当は今日御嶽山の山頂まで登る予定でしたが、この時間からのスタートなので断念。明日山頂へ行くことにして、今日は五ノ池小屋を最終目的地とします。


御嶽山登山道入り口から登山をスタート。
緑が豊かな木々の下、最初は平坦な木道を進みます。9月の初旬、まだ季節は夏なので、すぐに暑くなってきます



祠をすぎると、御嶽山への登りが始まります。
坂の途中に奇岩がいくつか現れます。巨大の岩は「ジョーズ」ユーモラスな岩の形は「蛙岩」など。
いろんな見どころがあると、登坂にも飽きません。
火山と温泉地だけあって、「湯の花峠」というとこでは硫黄の温泉の匂いが強くしました。谷の方で温泉が湧いているのかもしれません。




1時半、登山を開始して1時間半ほどで「のぞき岩」というところに来ました。
岩があってその上は見晴台のようになっていて、御嶽山の山容がよく見えます。
この見晴台の近くには「のぞき岩避難小屋」というコンテナがありました。噴火したときに避難する場所になるのでしょう。
中は質素な作りで、実際に噴火したときにここに入っていたら、結構心細いな…と思いました。



2時、登山を始めて2時間で、8合目に到着しました。標高2450m。森林限界だそうです。
ここからは木々が低くなり、火山らしい山容となっていきます。


八合目をすぎると、ハイマツが多くなってきて、見晴らしも良くなってきました。
目指す御嶽山の山の稜線も見えてきます。稜線に建物?らしきものが小さく見えました。時間的にもあの稜線に五ノ池小屋がありそうです。



3時に、御嶽山の稜線までやってきました。
ここまでくると、小屋が見えてきます。
噴石を積み上げたブロック塀に守られるようにして、小屋がありました。
今日のゴールはここまで。あとは五ノ池小屋でのんびり過ごすことにします。


五ノ池小屋でのんびり。テラスでケーキもいただきます♡
ブロック塀を回り込むと、ブルーの外壁のかわいい山小屋の全容が姿を現しました。
小屋の前はテラスになっていて、すでにたくさんの登山客が思い思いにくつろいでいました。
テラスは宿泊客のみが利用できるとのこと…熾烈なネット予約を勝ち抜いて、予約できて本当に良かった〜!


まずは山小屋にチェックインします。
「ぱんだ屋」というカフェルームが、五ノ池小屋の受付。受付をしている人が他にもいたので、カフェの椅子に腰掛けて、素敵な小屋の中を色々眺めて、受付の順番を待ちました。
受付の前には薪ストーブがあって、暖かな山小屋らしい雰囲気に彩っています。視線を右側に移すとホテルのロビーみたいなソファがおいてあって、その前は一面のガラス窓、その向こうに摩利支天の山頂が見えました。まさに絶景ホテル。オシャレすぎ!
ぱんだ屋というカフェのガラスケースには「ケーキ」が並んでいます。それも冷凍したケーキを解答したのではなく、ここで作って薪ストーブで焼いてあろう「焼き菓子」的なケーキです。これはコーヒーと一緒に頂くべしと、どのケーキを食べようか真剣に迷います。
受付の順番が回ってきました。若い小屋のスタッフが丁寧に小屋の中や夕ご飯タイム、ピザや翌朝のアップルパイの説明してくれてます。ピザは夕ご飯後に一人1枚分焼いてくれるとのこと。翌朝のアップルパイ(別売800円)は事前に予約。予約した分だけ焼いてくれるそうです。






まずは自分たちの泊まる部屋に入って、荷物をおきます。
部屋は蚕棚になっていますが、隣とは仕切りがあって、個室環境が整っています。
洗面所の横にも更衣室があり、着替えもできますが、個室だったので、着替えは部屋で済ませました。



着替えてさっぱりしたら、テラスへ行ってケーキタイム。
迷った挙げ句、コーヒーに合いそうなチョコレートケーキを注文。コーヒーと一緒に、摩利支天と五ノ池を眺めながら贅沢なスイーツタイムを過ごしました。カップとプレートがオリジナルデザインで、とってもかわいいw

テラスから下を眺めると五ノ池が見えるのですが、今年は晴天続きで雨が少なかったようで、池の水が少なくなっていました。三ノ池のほうでは熊が出たらしく、みんながわいわい騒いでいて、登山客が熊のほうに行かないように注意を促していました。どうやら熊は姿を現す事が多いようで、御嶽山を住み家している熊がいるみたいです。




テラスでのんびりコー匕ーを飲んでいるうちに、あっという間に5時になってしまいました。陽が傾き、夕暮れどきです。
空気がひんやりしてきて、風も冷たく、9月上旬なのに山の上は「秋」でした。
これはフリースやダウンパンツとか持ってきたほうがよかったな〜と反省。さすが標高3000m付近は夏でも寒いくらいです。

テラスにはランプが置かれ、テラスにあるストーブにも火が入りました。
薄暗くなっていく山の景色の中に、ストーブの火がとても暖かい。素敵な夕暮れです。


夕ご飯と、五ノ池小屋名物のピザを楽しむ
私たちの夕ご飯は2回転目で18時からでした。
日も沈んできて、寒くなったので、小屋の中でも薪ストープが焚かれます。おかげで食堂スペースは暖かく快適です。
食堂に座って、お待ちかねの夕ご飯が来るのを待ちます。

夕ご飯はシチューとポークステーキと野菜。味噌汁じゃなくてシチューが出るところがカフェぽく、食事こだわっている感じがしました。ポークステーキも柔らかく焼けていて、柚子胡椒と一緒びいただきました。野菜もパプリカを使って彩りが良く、見た目も鮮やか。女子に嬉しい夕ご飯でした。


夕ご飯もカフェメニューみたいでオシャレ。
ご飯が終わって外に出ると、すっかり夜。空には月が輝いていました。
ランプと薪ストーブ、小屋から照らされる明かりがとっても雰囲気がよくて、テラスでのんびりしたかったのですが…ううう、寒い!



寒さに耐えられずにカフェに戻りました。カフェにもランプがあって、山小屋らしい温もりを添えています。
薪ストーブではピザを焼き始めていました。



夕ご飯でおなかいっぱいでしたが、ピザが別腹。みんなワインと一緒にピザをいただいていましたが、さすがにワインまでは手が出せず、お夜食としてピザを一切れ頂き、大満足。薪ストーブで焼いたため少しだけスモーキーなマルゲリータ。
山小屋で焼き立てを頂くのは最高です。



暖かい小屋の中で、のんびり過ごして、本日は終了…あまり登山はしてないので、摂取カロリーのほうが多かった一日です。
日の出と朝ごはん、おいしい〜アップルパイ
翌朝…寝坊したため、ご来光は見逃しましたが、朝一番、空に輝く太陽を無事に見ることができました。
ただ、今日はとても風が強く、外にでて写真を撮っているとあっという間に体が冷えてしまいました。


朝ごはんは6時半から。味噌汁、鮭、お漬物とご飯。朝ごはんは割とシンプルな構成です。
でも、このあとアップルパイを食べるからこれくらいがちょうどいい!


朝ごはんが終わって7時から順次アップルパイが焼かれていきます。
皆さん、焼き立てのアップルパイを頂いてから、御嶽山山頂へ登っていきます。
私たちは小屋への到着が最後のほうだったので、必然的にアップルパイの順番は最後…
焼かれるのを待っている間に外は雲が覆ってきて、天気が悪化気味となってしまいました。


1時間ほど待って、朝8時に、私たちのアップルパイが焼き上がりました。
外は曇っていたのものの、強い風に雲が飛ばされ、少し摩利支天が見える瞬間がありました。
この瞬間を狙って、アップルパイを写真に収めましたw
アップルパイは持ってきたインスタントコーヒーとともにいただきます。薪ストーブでやいたサクサクのパイ生地。
山で焼き立てのパイを食べるなんて、とっても贅沢ですし、ものすごく満足感があります。


下山後の温泉と、下山飯はそばがき雑炊
アップルパイを食べ終わって、五ノ池小屋を出発したときにはすでに9時となっていました。
天気が急変して、ガスが立ち込めてあたりは真っ白、そして稜線は風が強くて飛ばされそうに。
友人と話あって、今日はこのまま下山することにしました。
結局、五ノ池小屋ピークの登山となってしまいましたが、まあそれでも十分満足。御嶽山山頂は昨年登っているため、もともと今回の山旅の目的は、五ノ池小屋に泊まることでしたし。
ということで、動いた以上に食べてしまった五ノ池小屋を出発、濁河温泉へと戻っていきます。
天気が悪くて何も見えなかったのですが、「ウソ」という鳥を間近で見ることができました。青い羽がきれいな鳥です。

12時前に濁河温泉の駐車場に戻ってきました。丸24時間かけて五ノ池小屋へ行って戻ってきた感じですね。
せっかくなので、濁河温泉の立ち寄り湯で登山の汗を流すことにしました。「濁河温泉ロッジ」というところが立ち寄り湯をやっていたので、こちらを利用。
温泉は少しぬるめで、ずっと入っていれそうな温度です。昔は御嶽山詣りの修験者たちがいっぱい訪れたであろう温泉地ですが、営業している宿は数件に減ってしまったようです。このロッジは、学生の合宿で利用されているようで、たくさんの若者で賑わっていました。

今回はマイカーでやってきたので、これから車で東京方面へと帰って行きます。
途中、おそばが食べたいということで見つけたお蕎麦&定食屋さん。
ここでは「蕎麦粥」というものがメニューにあったので頂くことにしました。
蕎麦の実とそばがき、蕎麦をおじや風にお出しで煮込んだものです。お出しの味がしっかりしていて、塩分もほどよい感じ。
そして蕎麦づくしのお粥はめっちゃボリュームがあって、蕎麦だけどお腹いっぱいになりました。


今回は、御嶽山の山頂に登ることなく、五ノ池小屋を堪能して終わりましたが、こんなのんびりした山旅も良いものだと思いました。そして、五ノ池小屋は噂に違わずいい小屋だったので、慌てて出発するのではなく、小屋に滞在する時間をたっぷりとって、贅沢に過ごすのがおすすめです。
あまりにもいい小屋だったので、また来年も行きたいなと思っています。
