東京近辺から日帰りでギリギリ行ける百名山…蓼科山に行ってきました。ふもとは天気が良かったのですが、山は今ひとつ。今回も曇りの登山になってしまいました。
【蓼科山】
標高:2531m 長野県 百名山
八ヶ岳最北端に位置し、諏訪富士とも呼ばれる独立峰。富士の名前がつくように、山頂まではひたすら登り続け、下りはひたすら下る山です。晴れていれば360度のパノラマ展望(だそうです)
登山レベル:★★☆☆☆(七合目登山口からは4時間程度往復できるので初級)
山バッチ:登山途中にある蓼科山荘などで売ってます
【行程】
往路:東京→[あずさ]→甲府→[レンタカー]→白樺湖→蓼科山七合目登山口
行程:七合目登山口(11:20)→蓼科山荘(12:20 ※小休憩)→蓼科山頂ヒュッテ(13:10 ※小休憩)→蓼科山山頂(13:34 ※ランチ / 14:30)→天狗の露地(15:30)→七合目登山口(15:55) ※ピストン
復路:蓼科山→[レンタカー]→白樺湖(すずらんの湯立ち寄り)→甲府→[あずさ]→東京
レンタカーで白樺湖から登山口へ
今回は少し遠いので甲府まで電車で行ってから、甲府からレンタカーをして、蓼科山を目指しました。
登山初心者も何人かを含んだパーティでの登山です。
途中、素敵な景色にひかれて白樺湖に立ち寄りました。高原の避暑地みたいで素敵な場所です。
晴れ間も覗いて良い天気だったのですが…山の上には厚い雲が見えました。
白樺湖の湖畔は連休中なので賑わっていました。ランニングする人の姿もあります。


白樺湖から少しいくと蓼科山。七合目の登山口まで行き、近くの駐車場に車を止めて、登山となります。ファミリーから学生さんまで、たくさんの人が蓼科山山頂を目指して登っていくのが見えました。

樹林帯から、ごろごろ岩の登山道
蓼科山の七合目登山口。鳥居をくぐってスタートします。
最初は笹をかき分けて樹林帯を進みます。


林の中の平坦な道をちょっと歩いていきます。
倒木に苔生す森は八ヶ岳らしさがあります。

程なくして、小岩がごろごろ転がるガレ場の登山道に入り、登り開始です。
岩に足をとられて歩きにくく、かつ倒木がいっぱい落ちていて、道は少し荒れ気味でした。


意外に急登なので、早いメンバーについて登っていたら疲れてしまい、ペースダウン。濡れて滑りやすい足元に気をつけながら、ゆっくりめで登りました。
登山客も多く、かなりの人が登っているのがわかります。
小さい子もたくさん登っていて、みんなよく頑張っている!
蓼科山は諏訪富士と呼ばれているだけあって、ひたすら登り続けます。

急登が終わってすこしゆったりした道にでましたが、それもつかの間、また上り坂です。
ここを登れば蓼科山荘が見えます。

蓼科山荘から蓼科山頂ヒュッテへ
霧の中の蓼科山荘に到着しました。
ちょっとペースが早かったので、スタートしてから1時間ぐらいでここまで来ました。
学生さんのグループ、外国人のグループなどでごった返しています。

山荘ではビールやアイスクリームも売っています。可愛い山小屋で、グッズも充実。山バッチもたくさんあってどれにしようか迷うほど。


ここで少しだけ休憩して、蓼科山の山頂に向けて再び登り始めます。
先程より大きな岩が転がり、さらに急な坂を登っていきます。
足元の岩は雨に濡れてツルツル滑るので慎重に歩きます。


鎖もあったのですが使う必要はなく、足の力だけで十分歩けます。

ヒュッテ近くの稜線付近に出ると道が狭くなって、登山客で渋滞気味に。
曇りのため視界は全くなく…真っ白い世界が広がっています。


蓼科山頂ヒュッテに到着しました。蓼科山荘から30分ぐらいです。

あれ「サンマ」のぼり旗がたっています。
え?サンマ焼いているの?

旗につられて、メンバーの一人がサンマを注文したら、笑顔の素敵なお兄さんがサンマを焼いてくれました!登山でサンマなんて初めて見ました。
霧立ち込める山小屋のテラスでいただくサンマです。
大根おろしも添えてあって美味しそう!

視界ゼロの山頂に一瞬の晴れ間
サンマを味わった後に山頂を目指して、霧の中、再度歩き始めます。
でも、山頂はヒュッテから10分もしない場所にあります。

真っ白な雲の中、蓼科山山頂に到着しました。登山口から2時間ちょっとでこれてしまう山頂です。
人もたくんさいました。

霧の中に鳥居が見えます。山頂の蓼科神社奥社。
霞がっているためか少しオドロオドロしい雰囲気…。

山頂は広々しているようですが、(視界がないのでよくわからない…)
火山性のごつごつ岩がばかりで平らな場所が見つかりませんでした。
岩と岩の小さな隙間を見つけて、みんなでランチを取ることにしました。
ご飯を食べていると、少し霧が晴れてきて、山頂に奥行きがでてきました。
と、奇跡の一瞬が…晴れた!!


晴れると世界は明るくなり、不気味さがなくなって神々しい雰囲気になります。
見渡す限りゴツゴツした岩の荒野。広々とした山頂だったことがわかりました。
しかし、その晴れ間は一瞬…また雲が山頂を覆ってしまいました。
ランチを食べ終えて下山を開始します。ヒュッテまでおります。
山頂の道標がここにもあったので、写真におさめておきます(こちらのほうがキレイ)

下山は、行きよりは少し視界がありました。
少し雲が晴れると山が黄色く紅葉しているのがわかります。


蓼科山荘から更に下るところで、ようやくふもとが見えました。
白樺湖でしょうか、湖があります。

下りるときも岩が濡れてつるつるしているので気をつけて下ります。
蓼科山の最短ルートでしたが、足場が悪く、倒木も転がっていて歩きにくかったです。


天狗の露地という場所までおりてきました。
ここから樹林帯を抜ければ、七合目登山口はすぐです。


16時前に登山口の鳥居に戻ってきました。
往復で5時間ぐらいのちょっとした登山でしたが、岩場であまり整備されていない荒げずりな登山道は思ったよりはハードでした。
小さい子供連れのファミリーがたくさん訪れていたのは驚きました。最後は子供はお父さんに背負われておりているのが微笑ましかった…。

帰りは白樺湖畔にある「すずらんの湯(←クーポンあり)」に寄って汗を流しました。
ツワモノのメンバーは白樺湖をランニングしてからお風呂に貼っていましたが…。
その後は、甲府まで車で出て、甲府のイタリアンで打ち上げをして東京へ戻りました。
時間は短いかわりに急登の蓼科山最短ルートでした。
今回は雲が多くて展望はイマイチでしたが、雨が降らなかったのはラッキー。
次に来る時は北八ヶ岳から縦走したいなぁと思います。