昨年、エクエリビウムを購入したものの、縦走やライトな山歩きには少し重たい⋯ということで、新しく登山靴を購入しました。
ガイドさんや、登山仲間に聞いても評判の高い、スポルティバのTX5 GTX。
物価高の昨今、毎年お値段が上がりつつあるスポルティバですが、登山愛好家からは絶大の人気があります。
今年の夏山シーズンを通して履いてみましたが、過不足のない、いわゆる「登山」に最適な靴でした！
スポルティバTX5 GTXをお店で試し履きして購入
登山シーズン始まりの6月、愛用していたモンチュラのヤノテクノは3年目ですでに底がすり減りぎみ。
昨年買ったスポルティバのエクエリビウムは、ガンガン歩きたい夏山には重たく感じる。
ということで、今年も登山靴を買うことにしました。
今回の靴のテーマは「日帰り〜3日間程度の縦走を問題なく歩ける」
つまり、岩場やテントなど用途に特化せず、普通の登山に最適な靴。
6月にエクエリビウムで日帰りで利尻山に登りましたが、歩くのは快適だったものの、やっぱり紐の緩みと、足が靴の中で滑る感じで、足が疲れやすく感じました。
その時一緒に行ったメンバーが、新しいスポルティバのTX5 GTXを履いていて、聞いてみると「なんの問題もないし、いいんじゃないかな？」という回答。
以前にも登山ガイドさんにおすすめの靴を聞いたら、この靴を真っ先に候補あげていた⋯のもあって興味をもっていた靴でした。
利尻島から帰ってきて、早速お店に行って試し履き。
履いてみたら、ちょっと幅広の日本人的な私の足にも合うし、クッション性もよく履き心地はGOOD。
店内を歩いてみたところ「重たい」という感じもなく、靴紐もしっかり結べます。
もちろんGORE-TEXの防水なので、軽アイゼンやチェーンスパイクをつければ、初冬や残雪の低山でも歩けます。
TXシリーズはスポルティバの中では、アプローチシューズのシリーズだそうなのですが、TX５はハイキングを目的として作られた靴。なので軽いけど、長く歩くのに最適という、いいとこ取りの登山靴です。
これは求めていた「日帰り〜縦走まで」を十分カバーできそうです。
難があるとしたら、日本サイズと違うので2〜3mm大きいかな⋯という微妙なサイズ感でしたが、そんなのは靴下の厚さでカバーできる範囲です。
あと気になったのは、結構ハイカットなので、歩いているときに足首にあたって痛くならないかな？ということでしたが、履いたときに足首のパットの部分も柔らかかったので問題なしと判断。
ということで買いました！TX5 GTX Woman！
お値段は⋯35,200円でした。（エクエリビウムよりは安い！）
これぞ、登山靴の最適解ではないだろうか！期待大！
日帰りの月山登山で、GTX初歩き
TX5 GTXのデビュー戦は月山の日帰り登山となりました。
往復5時間、高低差の少ない八合目からの月山登山は、おろしたての靴で歩くには、ちょうどよい行程です。
歩いてみたところ、何も問題なし！でした。
エクエリビウムほど重くないので足さばきがよく、歩きやすい。
靴紐もしっかり結べます。多少ほどけはしますが、ほどけにくい二重結びをすれば、何度も結び直すことはありませんでした。
若干大きいと感じていた大きさは厚めの靴下を履くことで、サイズ感はぴったり。
ハイカットが足首に当たる感覚も、さほどありません。
この靴、まさに「普通の登山」に最適でした。
戻ってきたら泥だらけになってましたｗ
・登山靴としてしっかりしているのに、軽くて歩きやすい
・エクエリビウムのように足が靴の中で滑ることはない
・少し紐はほどけるものの、二重結びをすれば全く問題なし
月山の日帰り登山では、何も欠点を感じませんでした。
クセがなくて歩きやすい、オールラウンドな安定した登山靴です。
御嶽山と乗鞍岳、火山の岩ごろごろの山を歩く
月山で履いてから、この靴が今年の夏山のスタンダードになりました。
今年は御嶽山、乗鞍岳と、火山系の岩がゴロゴロしている登山道を歩きましたが、安定感が抜群です。
ハイカットで足首を固定できる分、左右にひねりやすい岩ゴロゴロのガレ場も歩きやすい。
ソールの凸凹もしっかりしていて、一昨年購入したモンチュラのヤルテクノに比べるとザレ場も滑ることなく歩けます。
少しだけ大きいかなと思って、インソールを変えてみたところ、欠点を全く感じない靴となりました。
やっぱり、すべての登山に快適な、オールラウンダーな靴です。
山をこれから本格的に始めようという人や、スリーシーズンで色んな山を歩いてみたいという多くの登山者に最適な靴ではないでしょうか。
・ガレ場もザレ場も歩きやすい。
・標高2000ｍ〜3000m級の登山にちょうどいい感じ。
・一般的な登山では、悪いところは全くない！
すべての登山に快適な、オールラウンダーな、優等生の登山靴！
1泊2日の北アルプステント泊
今年の北アルプスのテント泊でも、TX5 GTXを履いて歩いてみました。
テント泊装備の重たい荷物で急登を登る過酷な登山でしたが、靴擦れもなく、快適に歩けました。
1泊2日という短い日程だった⋯というのもありますが、モンチュラのヤルテクノでテント泊した時は、指が靴にあたって痛くなりましたが、この靴ではそのようなトラブルもありませんでした。
ソールも靴自体もしっかりしているので、足への負担が少ないようです。
自分の足にも合っていると感じました。
買ったばかりですが、もう使い込んだ感じになっているｗ
・ソールもしっかりしているので、重たい荷物でも歩きやすい
・テント泊でも十分耐えうる靴です
・１泊２日のテント泊だとデメリットはありませんでした
テント泊には、重すぎず軽すぎない、ソールがしっかりしているGTXが良い！
購入した登山靴を比較してみました！
3年間にわたって登山靴を購入してみた結果をまとめてみました。
個人的に一番好きなのはモンチュラのヤルテクノです。軽くて歩きやすく、何しろ色が可愛い！
登山靴の優等生なのではスポルティバのTX5 GTXかなと思います。
エクエリビウムは私の登山スタイルにはあまり合わなかったのですが、しっかり足を守ってくれる、この靴を気に入ってる人も多いので、自分のスタイルに合う靴を選ぶのが良さそうです。
| 靴名 | TX5 GTX | エクエリビウム | ヤルテクノGTX |
| メーカー | スポルティバ | スポルティバ | モンチュラ |
| お値段 | 35,200円 | 60,500円 | 35,000円 |
| メリット | ・低山から3000m級まで 幅広くカバー ・日本人の足に合ってる ・重くない | ・しっかりした造り ・ガレ場でも安定感がある ・残雪でも冷たくない ・12本爪のアイゼンがつく | ・軽い ・靴紐を2箇所で締められるので フィットしやすい ・フリクションがよく効く |
| デメリット | ・残雪やファストハイク など特定の用途には向かない | ・重たい ・靴紐が緩みやすい ・靴の中で足が滑る | ・ソールの凹凸が少ないので すり減りやすい ・ザレ場などで滑りやすい |
| おすすめの用途 | 登山全般、テント泊など 主に夏山登山 | 残雪期の登山、 じっくり歩きたい人向け | 岩稜帯をメインで歩く登山、 ファストハイク |
| おすすめ度 | ★★★ | ★ | ★★ |