【雪山初級】ワカン・スノーシューで登る西吾妻山リトルモンスター

北海道・東北

白布温泉に一泊して、山形県の西吾妻山へ、雪山登山に行ってきました。樹氷よりちょっと小さいというリトルモンスターで有名な雪山です。今回はワカンで山頂へ。青空の下、白いモンスターたちがたくさんいて、圧巻と絶景の雪山でした。

【アクセス】
東京(7:12)→[山形新幹線]→米沢(9:20/9:40)→[山交バス]→湯本駅(10:29/11:00)→[天元台ロープウェイ・リフト]→リフト終点(11:40)
【行程】
リフト終点(11:50)→梵天岩(11:55)→西吾妻山山頂(13:15)→梵天岩(13:35)→リフト終点(14:20) ※行程2時間半
宿泊:白布温泉東屋

【西吾妻山】
標高2035m、山形県・福島県、日本百名山。
山形県と福島県にまたがる火山群で、夏は高山植物が楽しめ、冬はリトルモンスターと言われる樹氷で人気の山です。
今回は雪山で、山形県側の天文台ロープウエイから、最短距離で西吾妻山山頂を目指しました。リフトを使えば、ワカンやスノーシューで往復3時間程度で登れる雪山初心者でも楽しめる山です。
雪山レベル:★☆☆(初級)

今回の雪山装備

・ハードシェル、ハードシェルパンツ、雪山用スパッツ(モンベル)
・(上)ファイントラックドライレイヤー、メリノウール中厚手セーター、ファイントラックポリゴンULジャケット
・(下)モンベルスーパーメリノウールタイツ(厚手)、登山パンツ(中厚手)
・雪用登山靴(ROWA)、ストック、ワカン(マジックマウンテン)
・手袋はオーバーグローブ+ウール手袋(中厚)
・ネックウォーマー、サングラス

YAMAPの行程
スポンサーリンク

ワカンを履いて、雪山登山スタート!

初日は東京から新幹線で米沢まで行き、バスに乗って天元台ロープウエイの駅まで、約3時間半の移動をします。
翌日が強風の天気予報だったので、このまま西吾妻山へ登ることになりました。

10時半にバスが湯元駅に到着し、更衣室で雪山ウエアに着替えます。更衣室にコインロッカーがあるので、こちらに荷物を預けることができます。

11時のロープウエイに乗って山頂を目指します。昼前のこの時間だとそうでもないのですが、朝イチだとチケットを購入する窓口に長い列ができます。

米沢駅前のバス停。ここから白布温泉・天文台ロープウエイへのバスが出ます
米沢駅前のバス停。ここから白布温泉・天文台ロープウエイへのバスが出ます

ロープウエイの湯元駅のチケット購入窓口。
ロープウエイの湯元駅のチケット購入窓口。
一つしかないので朝は混みます。

ロープウエイの後はリフトを3つ乗り継いで、西吾妻山に一番近い場所まで行きます。
3番目のリフトが日陰で、標高も上がっていくの寒いので、薄着のときは1枚着込むことをおススメめします。

リフトは3時に終了するとのこと。
最後のリフトを降りたら、すでに11時40分になっていたので、西吾妻山の山頂まで行けるかギリギリのところです。

ロープウエイを降りてスキー場のリフトに乗り換え。
ロープウエイを降りてスキー場のリフトに乗り換え。
これに乗って山頂付近まで行きます

3番目のリフトの終点。ここから登山開始です。
3番目のリフトの終点。ここから登山開始です。

最後のリフトを降りたところで、登山装備を整えます。ストックにバスケットを装着し、雪山靴に直接ワカンを付けました。
他の登山客はスノーシューの人も多く、2/3がスノーシュー、1/3のワカンという感じ。スキーやスノボを担いで登る人たちもいました。

12時手前、青空に高く登った太陽が眩しい空の下、白い雪をかぶった樹林帯を登り始めます。
この日は快晴、しかも風も弱め。最初の登りは暑いくらいでした。
強い日差しの下、木の雪がキラキラ光って、本当にきれい。深い空の青と、真っ白の雪のコントラストに心が洗わられるような清々しさがあります。

樹林帯を登っていきます
樹林帯を登っていきます

紺碧の空!快晴です!
紺碧の空!快晴です!

立派な角を生やした鹿に見える!
立派な角を生やした鹿に見える!

樹林帯を15分ほど登ると、右手に山が見えてきます。山肌を登っていく人影が小さく見えました。
西吾妻山はこの山の向こうにあります。

木々の向こうに山が見えます。あの山を越えていきます
木々の向こうに山が見えます。あの山を越えていきます
あまりにキレイな景色にテンションUP。めっちゃ、はしゃいじゃうw
あまりにキレイな景色にテンションUP。
めっちゃ、はしゃいじゃうw

木々に付いた雪がモンスターぽくなってきた
木々に付いた雪がモンスターぽくなってきた

更に登ると、開けた場所に出て、先程の山が間近に見えました。
雪の上に出ている木に丸々とした雪の塊がついてて、モンスターぽい形になってきました。
山の斜面に、三角形の木の頭が飛び出して並んでいます。

見通しがよくなって、これから登る山の全容が見えます
見通しがよくなって、これから登る山の全容が見えます

白い雪に覆われた三角形の木の頭が、ニョキニョキ生えている
白い雪に覆われた三角形の木の頭が、ニョキニョキ生えている
遠くに白い雪をかぶった山も見えます。
遠くに白い雪をかぶった山も見えます。

少し前から右手に見えていた山が近づいてきて、ここから少し登りになります。
新雪でふかふかしているので、ワカンやスノーシューで登るのにちょうど良い雪質でした。

ここから再び登りです
ここから再び登りです

青空の下に白いモンスター現る!

登りに入りました。高い木の間を縫うようにして登っていきます。
木々にまるまるとした雪がつき、枝が手のように見える…本当にモンスターが現れた感じです。

背が高くなった木の間を縫って登っていきます
背が高くなった木の間を縫って登っていきます

樹林帯を抜けると白い山肌に、雪のモンスターの造形がたくさん現れます。
手を前に出したお化けとか、四本足とか、2匹重なってたりとか…どれも個性的な形で可愛い〜。

木一つ一つが個性のある形になっていて、まるでデズニー映画に出てくるモンスターみたいにユーモラス
木一つ一つが個性のある形になっていて、
まるでデズニー映画に出てくるモンスターみたいにユーモラス

坂の途中にモンスターたちが並んでいます
坂の途中にモンスターたちが並んでいます

振り返ると、モンスターの木々が無数に見える
振り返ると、モンスターの木々が無数に見える

太陽の光を浴びて、雪景色がとてもキレイ!
太陽の光を浴びて、雪景色がとてもキレイ!

ここを登りきったら、梵天岩です
ここを登りきったら、梵天岩です

モンスターを眺めながら20分程度登れば「梵天岩」のところへやってきます。ここが手前の小山の山頂。
岩は雪に埋もれて見えなかったのですが、岩についている雪が風に吹かれながら凍って、まる天使の翼みたいな形になっていました。一枚一枚の羽が雪でできていて、とてもキレイ。ー瞬だけ見ることのできる天使の羽です。

梵天岩に到着。雪で岩が見えません
梵天岩に到着。雪で岩が見えません

梵天岩は雪に覆われています。まるで翼みたいな文様
梵天岩は雪に覆われています。まるで翼みたいな文様

細い線のようになった氷が芸術的
細い線のようになった氷が芸術的

1時間半で到着!西吾妻山の山頂

梵天岩まで登ると、目の前に西吾妻山が見えます。目的の山頂はすぐそこです。
ここまで1時間半程度で来ることができました。雪山はコースがだいぶ短くなっているので、思ったより早く着きます。
リフトの終わる時間にはまだ間に合いそうだったので、西吾妻山山頂を目指します。

西吾妻山はもうすぐそこ!
西吾妻山はもうすぐそこ!

一度少しだけ山を下り、西吾妻山へと登り返します。
登っている最中、風が強くなってきました。ネックウォーマーを頬のところまで上げて、冷たい風が直接当たるの防ぎます。

登るにつれ、モンスターたちはさらに大きくなって、リトルじゃなくて、ビックモンスターに。圧巻の景観を見ることができます。

モンスターが大きくなってきました
モンスターが大きくなってきました

たくさん雪がついてまるまると太ったモンスター
たくさん雪がついてまるまると太ったモンスター

モンスターたちの間を登っていきます。圧倒される雪景色。
モンスターたちの間を登っていきます。
圧倒される雪景色。

モンスターの森を登りきったら山頂です
モンスターの森を登りきったら山頂です

太陽が眩しい!
太陽が眩しい!

13時15分、西吾妻山の山頂につきました。リフトの終点から1時間半ぐらいで無事に到着しました。
雪山はコースが短いため、早く着いたようです。
山頂はピンクテープがついた棒が、ちょっとだけ出ている状態で、人がいなかったら見逃していたかもしれません。
夏山で一度訪れたときは、木の中に山頂の標識がたっていて、何も見えないなと思ったのですが、雪で埋もれた西吾妻山の山頂は見晴らしが最高。スノーモンスターに囲まれて、その向こう、遠くに雪をかぶった山鹿見えました。
あたり一面、白い世界と、その上に広がる青い空。
とても美しい光景でした。

西吾妻山山頂。小さな棒が立っているだけ
西吾妻山山頂。小さな棒が立っているだけ

福島県側、グランデコの方へも歩いていけます。
福島県側、グランデコの方へも歩いていけます。

山頂から見える雪山。磐梯山かな?
山頂から見える雪山。磐梯山かな?

山頂を堪能したら、リフトの時間に間に合うように下山開始…忙しいw
帰りは誰も踏んでいない、新雪の上をワカンで歩いてみました。ふかふかして気持ちいい〜。

西吾妻山から下りていきます
西吾妻山から下りていきます

西吾妻山ワカンで歩きました
今回はアイゼン無しでワカンで歩きました

リフトに戻ってきたのは14時20分。山頂から1時間程度で下りてきました。
結構、時間に余裕があってよかった!

今回は気温も高く、風も弱く、しかも晴天という絶好の雪山登山日和で、たっぷりと西吾妻山のリトルモンスターを楽しむことができました。

白布温泉の東屋で温泉三昧♡

下山後は、近くの白布温泉の「東屋」さんに一泊します。
宿へは、ロープウエイまでお迎えの車に乗って、5分程度です。

白布温泉は、ちょっと鄙びた温泉街ですが、泉質がとてもよいいい温泉地。
この「東屋」さんも由緒正しき温泉宿で、歴史を遡れば700年前からあったそうです。
3mの高さから落ちる滝湯が名物。湯の花が浮いた温泉は熱いお湯で、冷えた体に染みわたります。
対して外の露天は雪見風呂で、その分少しだけお湯はぬるめ。しばらく入っていることできます。

白布温泉東屋
温泉旅館、東屋さん。キレイな建物です。

宿は昔ながらの温泉宿という感じ。きちんとお布団も敷いてくれるし、山形弁のスタッフさんたちも優しい。
今は失われつつある、The Japan 心尽くしのお宿でとても良かったです。

白布温泉東屋のお部屋
お部屋も広くて、畳が新しい。
お布団も敷いてもらえる昔ながらの温泉宿

お夕飯は山形牛の陶板焼をメインにした和食膳。
食前酒にりんごワイン、前菜各種、鯉のあらい、郷土料理の冷汁に芋煮。山形のご飯も美味しくて、運動した後でお腹が減っていたので完食してしまいました。

白布温泉東屋の夕ごはん
右上は鯉のあらい。酢味噌で頂くのですが、美味しかった!
一番左は郷土料理の冷汁(野菜と茸、蒟蒻、貝柱のおひたし)

白布温泉東屋の夕ごはん
前菜は玉こんにゃく、百合根豆腐、山蕗の煮付、ハムとチーズの生春巻
食前酒はりんごのワイン

白布温泉東屋の夕ごはん
山形牛の陶板焼。美味しい!スタミナつく!

白布温泉東屋の夕ごはん
鶏がぼうのつみれ椀
白布温泉東屋の夕ごはん
デザートはパンナコッタ

昼間の疲れもあって、この日は夜9時には寝落ちしてしまい、起きたのは翌朝6時。
朝一番でお風呂にもう1回入りに行きました。
お湯がさらに熱い、手足がビンビンに痺れるほどでしたが、シャッキっと目が覚めました。

お風呂から上がったら朝ごはん。
こちらもサラダ、お魚、温泉卵、御椀にお豆腐、そして美味しいお米と、いつもの山小屋にはない贅沢な宿のお食事。
温泉と山旅は最高の組み合わせですね♪

白布温泉東屋の朝ごはん
朝ごはんも具たくさん。若竹の煮物がおいしかったです

おまけ…2日目の西吾妻山はトラブルだらけw

2日目も時間があったので、もう一度西吾妻山に行ってみることにしました。
昨日は時間が遅かったので、今日は朝9時過ぎにロープウエイの駅へ。
でもめっちゃ混んでいる!スキー客もいるのに、窓口が1つしかなくチケット買うのに30分ぐらいにかかりました。
そしてゴンドラに乗ったら、結構強風?!ロープウエイが揺れる!
スタッフさん曰く「強風のためロープウエイは運休する可能性があります」
その後のリフトでもスタッフさんが口々に「リフトは運休するかもしれません。あまり遠くまで行かないでください」

一番上のリフトの終点まで来ると、下では晴れていたのに、山の上の方は雲に覆われて真っ白になってきました。
しかも風がごうごうと音をたてている…
樹林帯を抜けるところまで歩いたのですが、前方から来た人に「ホワイトアウトしてます。気をつけてください」と言われました。昨日とぜんぜん違う山の景色です…やっぱり天気で全く変わります。

真っ白な世界です
真っ白な世界です
真っ白で何も見えない

結局、途中で引き返すことにして、リフトに戻ったのが12時頃。
よかったリフト動いている…と思って、乗ろうとしたら「運休するから歩いて下りてください」とスタッフに言われて、乗せてもらえませんでした。

まだ下のリフトは動いているから、まあいいやと歩いて下りて、次のリフトに乗ろうとしたら、スタッフが「ばってん」マーク。
え…ここは風は無いよ?止めちゃうの?!

結局、次のリフトも、ロープウエイも動いておらず、なんと全部歩いて降りることになりました。
どんだけ時間がかかるんだろう、帰りのバスに間に合うか?!と心配になったのですが、
ロープウエイの山頂駅から湯元駅までは1時間程度で下山、14時には湯元駅に到着できました。

スキー場のゲレンデを歩いて下る
スキー場のゲレンデを歩いて下る
ロープウエイが止まったので、天元台コースを1時間かけて下りました
ロープウエイが止まったので、天元台コースを1時間かけて下りました

立ち寄り湯で、宿泊していた「東屋」の宿の方に聞いたところ、この天元台スキー場は、市区町村で運営している公的機関らしく、すぐロープウエイとか止めてしまうそうです。15m以上の風が吹いたら止まるようなので、行かれる方は要注意です。