【紅葉の名山】温泉と紅葉を楽しむ栗駒山登山

栗駒山
北海道・東北

紅葉の名所として有名な栗駒山に夜行バスを使って日帰りで行ってきました。
ちょっと雲が多かったのですが、それでも紅葉のピークの栗駒山は大絶景。登山ルートも厳しくなく、のんびりと紅葉を楽しみ、最後に温泉も入れるゆるい山旅ですので、山を始めたばかりの人にもおすすめです。

【栗駒山】

宮城、岩手、秋田の三県にまたがる山。標高は1626m。紅葉の山で有名で、深田久弥も百名山に入れればよかったと後悔(?)したとか。コースは色々ありますが、今回は宮城側のいわかがみ平から入り、岩手県の須川温泉側におりていくルートで歩きましたが、ハード過ぎす楽しめる行程でした。

【行程】

1日目:池袋西口(23:00)→[夜行バス:けせんライナー]→一関(4:49)
2日目:一関→[タクシー]→いわかがみ平
いわかがみ平(7:00)→東栗駒山[1433.6m](9:00)→栗駒山(10:15)→天馬尾根分岐→自然観察路分岐→須川温泉(12:30)
須川温泉→[タクシー:厳美渓立ち寄り]→一関→[新幹線]→東京

YAMAPの行程
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東栗駒コース:いわかがみ平から栗駒山

前日の夜23:00に池袋を夜行バスで出発し、一関へ。
一関から早朝タクシーをお願いし、栗駒山の「いわかがみ平」に朝7時に到着します。

いわかがみ平に着くと、辺りは雲に覆われて残念ながら真っ白…。
空気もひんやりと冷たく、今にも雨が降りそうな、怪しい天気です。

栗駒山
いわかがみ平。残念ながら霧が立ち込めて真っ白

ここで身支度を整えて、「東栗駒コース」となる登山道に入っていきます。
さすが紅葉の名所。登山口から赤や黄色に鮮やかに色づいた木々が待っていました。
曇って灰色の景色なのに、紅葉の色が眩しくて圧倒されるほど。

まずは東栗駒山まで、明るい色に染まった木々の間を、ゆるやかに登っていきます。

栗駒山
東栗駒コースからスタート

栗駒山
鮮やかに色づく赤と黄色の木々

栗駒山
コミネカエデ(だと思う…)

栗駒山
足元は岩だらけ

栗駒山
真っ赤に色づく楓

樹林帯を写真を撮ったりしながらゆっくり歩いて1時間弱。少し開けた場所に出ました。
山の上の方を目指して登っていきます。
歩いていたら、少し雲が切れて、青空がのぞきました。天気回復が期待できます。

栗駒山
樹林を抜けると見通しの良い場所に出ました。

栗駒山
青空が出てきた!

栗駒山
どこを見ても紅葉。赤と黄色が鮮やか


水の流れる音がして沢に出ました。
この沢ぞいを登っていくのですが、紅葉が絵になる風景です。

栗駒山
沢に出ました。青空が広がってきた

栗駒山
川沿を進みます


沢を登り切ると、さらに青空が広がってきました。
太陽の光が入ると、紅葉はよ明るくはっきりとした赤や黄色になります。
山肌が赤く色づく様が実に美しい〜。

栗駒山
太陽の光のもと、より鮮やかな色になります。


登り着ると、ようやく栗駒山らしい山が見えてきました。
ハイマツや低木で一面広い裾野が広がっていて、見晴らしがいいです。

栗駒山
ハイマツの向こうに栗駒山が見えてきました。

栗駒山
ぽこっと大きな岩が現れる。

栗駒山
振り返って来たほうを見ると、分厚い雲が立ち込めている。


なだらかな稜線を歩いていると東栗駒山に到着します。
そこから栗駒山を見ると、まだ結構距離と高さがあるのがわかりました。
でも秋の景色が素敵なので、多少遠くても許せますw

栗駒山
東栗駒山から栗駒山をのぞむ。いや、結構先が長いなあ…

栗駒山

栗駒山
風に揺れる草紅葉の野原


東栗駒山の稜線を下りて、ハイマツと低木の中を栗駒山へと歩いていきます。
辺りは一面の枯れ草の野原…明るい茶色が山を彩っています。
この景色も、夏には見れない秋らしい景色です。

栗駒山
低木の中を栗駒山目指して進む

栗駒山
草紅葉のオレンジがきれい

栗駒山
枯れ草の野原の中を登っていく

栗駒山の直下からは、少し急な坂を登ります。
今までの緩やかさとは異なり「これぞ、山登り!」という感じ。
下を向きながら、一歩一歩踏みしめつつ山頂を目指して登っている人が多くなりました。

栗駒山
今までよりも急な坂を30分程度登ります。

栗駒山
緑と茶色のマーブルな景色

栗駒山
登山客がいっぱい。みんな必死で登る…


10時15分に栗駒山の山頂に到着。ゆっくり写真を撮りながら歩いたので3時間ぐらいかかりました。
さすがに紅葉の土曜日、山頂は人がたくさんいました。
天気は残念ながら曇りに戻ってしまったので、映え写真にはなりませんでした…。

栗駒山
栗駒山山頂に到着!お疲れさまでした。

栗駒山
山頂は人がたくさん。天気はまた曇りになってしまった…

須川コース:栗駒山から須川温泉

栗駒山山頂からは須川コースをたどって、須川温泉へ向かいます。
下山途中の道も、赤や黄色に色づいた木々が登山道や、山肌を覆っていて、どこ見ても紅葉だらけ。
写真ばかり撮っちゃう、絶景スポットでした。

栗駒山
ナナカマドの赤い実
栗駒山
須川温泉へと下山していきます

栗駒山
栗駒山
丸い花がかわいい

栗駒山
産沼が見えます。産沼

産沼が見えます。

栗駒山
コミネカエデの黃とナナカマドの赤。にぎやかな感じ。

栗駒山
この紅葉の景色の中を歩いていきますよー

栗駒山
かなり下っていきます

栗駒山
山肌一面紅葉

栗駒山
川を渡します

栗駒山
ナナカマドの赤が灰色の空に映える

栗駒山
緑の木とオレンジ、赤、黄色…絵のような美しさ


山を下りきると、名残ヶ原という湿地帯に入ります。
この木道の上を歩いていくと、最後に須川温泉に到着するのです。
またこの辺りも、黄色と枯れ草の色が鮮やかな紅葉の世界でした。

栗駒山
山を下りきると平地になります。

栗駒山
一面の黄色の世界。いろんな黄色が層になってグラデーションみたい。

栗駒山
名残ヶ原の木道です

栗駒山
木道の上を歩いていくと最後は温泉につきます


12時40分、出発してから5時間で、須川温泉に到着しました。
碧い温泉から湯気が立ち上っています。温泉の脇を通って下りていくと、温泉街になり、宿や立ち寄り湯、お土産屋さん、バスターミナルがあります。
登山ではない観光客の姿も増えて、みんなお風呂を楽しんだり、ここから見える紅葉を楽しんだりしている様子です。

須川温泉
登山を終えると温泉に到着!湯気があたたかそう〜。

須川温泉
温泉が湧いている。色が青くてきれい。

須川温泉
温泉が川みたいに流れているw

須川温泉
こちらの立ち寄り湯で汗を流しました

あれだけ湧き上がる湯気をみたら、やっぱり温泉に入りたくなったので、立ち寄り湯へ。
広い露天風呂で、強酸性の体に染みるお湯でした。

お風呂のあとは、タクシーで一関駅に帰ります。

厳美渓と空飛ぶ団子

栗駒山から流れ出た水が作った渓谷「厳美渓」に立ち寄りました。
水の流れる清々しさと、削れた岩の荒々しさが圧巻の名勝です。

厳美渓
景観が美しい厳美渓
厳美渓
橋の上から眺める。水がきれい〜


ここでは、川を渡って飛んでくる「空飛ぶお団子」で有名な「郭公だんご」が売られています。
飛んで来るお団子を買うのはすごい行列でしたが、川を渡ってお店に来ればすぐに買えます。
お団子は3本入で450円で、あんこ、ごま、みたらしの三種類でした。

郭公だんご
名物郭公だんご

郭公だんご
飛んでない団子を買いました。

郭公だんご
団子はあん・ごま・みたらしの三種類


厳美渓からはタクシーで一関駅へ行き、そこからは新幹線で東京へ戻ります。
行動食だけでちゃんとご飯を食べていなかったので、駅弁を買っていただきます。
「うにほたてごはん」…うにとホタテといくらが入っている、リッチな駅弁です。サイズは小ぶりですが、女子にはちょうどいい量かもしれません。お団子も食べればお腹いっぱい。

うにほたてごはん
うにほたてごはん
ホタテとうにといくら…美味しいものがいっぱい入ってました。


新幹線に乗って東京には18時半に着きました。
夜行で行って新幹線で帰ると無理せず無駄なく、日帰りで登山を楽しむことができました。

憧れの栗駒山の紅葉。天気はいまいちでしたが、紅葉はピークでどこを見ても秋色に染まった圧巻の山でした。
ゆっくり歩いても5時間程度で急な上り坂も少ないので初心者でも行きやすいですし、見どころもいっぱいで楽しめる山だと思いました。

また来年もいきたいな〜。