越後駒ヶ岳の山頂から見た八海山に、岩場を堪能しようとやってきました。天気は曇りでしたが紅葉はピーク。雨降る前になんとか八海山のメインの岩山を登って、無事にロープウエイの駅まで戻ってこれました。楽しかったので、また行きたい山です!
【八海山】
新潟県。二百名山。最高峰は入道岳の1778m。山頂近くは鎖が連続する急峻な岩場の峰が8つ(地蔵岳、不動岳、七曜岳、白河岳、釈迦岳、摩利支岳、剣ヶ峰、大日岳)あり、八海山の由来の一つともなっています。この峰を登ったり下りたりして進むので、スリルのある岩山登山が楽しめます。コースはいくつかありますが、今回は、八海山本峰ルート(往復約6時間)で、登山開始時間が遅かっただったため大日岳までいってピストンで戻ってきました。
【登山レベル】★★★★☆:中上級
長い行程ではないですが、岩場や鎖場を歩く技術が必要。
【行程】
車にて八海山ロープウエイへ
山頂駅(10:00)→池の峰(10:30)→女人堂(11:00)→薬師岳(11:30)→千本櫓小屋(11:40)→大日岳(112:40)→千本檜小屋(13:40/14:00)→薬師岳(14:10)→女人堂(14:30)→山頂駅(15:10)
※ペンションカムに宿泊、翌日帰路
ロープウェイ駅から女人堂へ
早朝に関東を出発して、なんだかんだ八海山のロープウエイ駅についたときには9時半を過ぎていました。空はどんよりと曇っていて、今にも雨が降り出しそう。昼過ぎから雨の予想だったので、岩場の山を登るには少し心配でしたが、お天気がもつと判断して、ロープウェイで山頂駅に行きます。
ロープウェイに乗って山頂駅へ。ここで一気に高度を稼ぐことができます。
紅葉を見に来た一般のお客様に混ざって、散策路を登っていくと、高台に出て、そこから八海山を見ることができます。
神様?みたいな銅像も祀られていたので、安全を祈願して登山スタート。
登山道に入っていきます。しばらくは八海山へとトラバースするようなゆるい道が続きます。
辺り一面紅葉…やや終わりかけではありますが、赤や黄色、オレンジの木々の中をあるいいていきます。
女人堂(6合目)まであと少しの看板が出てきます。
ここからは少し急な坂になって、ハシゴも出てきました。
ほどなくして、女人堂・・・避難小屋みたいな建物が姿を現します。
ここで軽く水飲み休憩をします。
行く先にはこれから登る山の斜面がみえ、その上には曇天が広がっていました。
このまま、雨ふらないでほしいなぁ〜。
女人堂から薬師岳を経て千本桧小屋へ
女人堂を出発して、一段と紅葉も眩しい山を、まずは薬師岳へと登っていきます。
急な上り坂もでてきて、登山らしくなってきました。
薬師岳の手前で長い鎖場になります。
鎖場としては緩斜面ですが、念の為鎖を握って登れば安全です。
鎖場を登りきると薬師岳です。
ロープウェイの山頂駅から1時間半弱で到着しました。
ここからの見晴らしも最高!田んぼがたくさん見えました。ちょうど新米の時期。いいお米がたくさんあるに違いない♡
薬師岳山頂から5分ほどで千本檜小屋に着きます。
小屋の向こうに、急峻な岩山が見えてきました。あのあたりが八海山のメイン、八ツ峰です。
千本小屋は有人の山小屋で宿泊できます。
売店や休憩所もあるようで、ビールやコーラーの他に、日本酒の「八海山」が売られていました。
ここで飲んだらふらふらになって帰れないな〜。
ここからがハイライト!八峰を経て大日岳へ
時間がおしていたので、千本檜小屋ではほとんど休憩をとらずに、大日岳に向けて出発します。
これからは岩場や鎖場が連続する、やや危険なゾーンなので、ヘルメットを装着しました。
最初のピークの地蔵岳を11:50頃に通り過ぎて、2番めのピークの不動岳に12:03に到着。
ここには、大きな神様の像が祀られています。八海山は山自体がご神体と言うことで神聖な山なのです。
神様様に旅の安全を祈って先に進みます。
八ツ峰の半分にあたる、4つめのピーク白河岳(白川岳)に着いたのは、12:20頃。
スリリングな岩場のアップダウンをかなり楽しんで、テンションがアップしています。
そのまま、大日岳へ向けて進んでいきます。
12:40頃に、八ツ峰最後のピーク大日岳に到着しました。
ここには小さな神様の像が一つぽつねんと立っています。このさきには入道岳のなだらかなピークが見えました。
大日岳から下る鎖場が長くて、かなり急。八海山の中でも難易度の高い場所になっています。
しっかり鎖につかまって慎重におります。
大日岳を下りきったところで、入道岳にいくかどうかをちょっと相談します。
時間は13時近く。ロープウェイの最後の時間が16時。入道だけに行って帰ってくると1時間弱かかるのでギリギリになることが予想されます。
同じペースで八峰を進んでいた人たちも、ここで引き返すようなので、安全をとって、入道岳には行かず、迂回路で千本檜小屋へ戻ることにしました。
まあ…出発が遅かったので仕方ない…また来ようw
迂回路で千本桧小屋からロープウェイ駅へ戻る
帰りは迂回路を通って戻ることにしました。
迂回路は八ツ峰ほど急な岩場のアップダウンはありませんが、岩肌を鎖を伝って下りていく危険な箇所もあり、気が抜けません。
千本檜小屋に戻ってきたのは13時40分。実質、40分で程度で、迂回路を通って戻ってきました。
ここで、ようやく長めの休憩、ランチタイムにします。
小屋の前で、持ってきたパンを食べながら、八ツ峰を振り返り、「楽しかったねー。また来たいねー」と岩場好きな今回のメンバーと話しました。
立ち止まると、10月末の山はすぐに冷えてきます。20分ほどの休憩で、すぐに下山を開始。
帰りは紅葉を楽しみながらも、急ぎ足でロープウェイの駅に向かって歩きました。
山頂駅についたの15時10分。帰りは1時間ぐらいで戻ってこれました。
まあこのペースならギリギリに入道岳に行けたかもしれませんが…山は無理は禁物ですw
そして、ロープウェイに並んでいたら、雨がパラパラと降ってきました。
行動中にふられなくてほんと良かった!そして大日岳で引き返したのも正解だったかも。
ペンション「カム」さんで美味しいお食事
この日は、八海山の近くにあるペンション「カム」さんで一泊します。
山友達から「ここのご飯が美味しい!」と聞いていたので、こちらを予約しました。
夕ご飯は本当にたくさんの種類が出てきて、どれも美味しくいただきました。
登山のおかげで、殆ど食べきることができましたよ〜。
ちなみに朝食はビッフェで、こちらもどれも美味しかったです。
ご飯に満足できるペンションなので、八海山登山にご利用ください。
今回の八海山登山は、スタートが遅かったので大日岳までとなりましたが、八峰はスリリングな岩場を存分の楽しめる、いわば好きにはたまらない、楽しい登山でした。
また紅葉もとても素敵でしたし、麓から登っていくルートもあるので、違うルートでまたチャレンジしたいなと思いました。