【秋の八ヶ岳 Day1】雨の八ヶ岳歩きと雲海の赤岳天望荘

八ヶ岳・中央アルプス

硫黄、横岳、赤岳、阿弥陀岳を縦走しようと企画した秋の八ヶ岳1泊2日の山旅です。しかし1日目は天気が悪く、朝から雨…肌寒いという残念なコンディションの中、美濃戸口から歩き始めました。

【全行程】
往路:竹橋(23:00)→[夜行バス]→美濃戸口(4:30)
行程1日目:
美濃戸口(5:10)→美濃戸山荘 (6:30)→赤岳鉱泉(8:30)→行者小屋(10:00※雨宿り休憩)→赤岳展望荘(12:50) ※宿泊
行程2日目:
赤岳展望荘→赤岳→中岳→阿弥陀岳(往復)→行者小屋→美濃戸山荘→美濃戸口
復路:美濃戸口→[バス]→茅野→[あずさ]→東京

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雨の朝の美濃戸口

金曜日の夜23時、東京の竹橋から深夜バスに乗り、八ヶ岳に向かいます。途中、1時間半ほど車内灯をつけたまま時間調整でバスが停車したためちょっと寝不足…それ以外は、概ね快適で、土曜日の朝4時半、まだ暗闇の中、美濃戸口に到着しました。

朝ご飯を食べ、身支度を整え、5時ぐらいに美濃戸口を出発します。空が少しずつ明るくなってきますが、まだ暗い林道を1時間ほど歩きます。

今日は天気が悪いこともあって、森はおどろおどろしい雰囲気。時折霧雨が降り、なんとも気分がくら〜くなる森歩きです。

6時半に、ようやく美濃戸山荘に到着しました。
りんごやきゅうりが冷えているけど、ちょっと肌寒い雨の日は魅力が半減…

ここで少し休憩をして、ルートを思案。本来は、赤岳鉱泉から硫黄岳に登り、横岳を通って赤岳天望荘で1泊する予定でした。なので朝早く出発したのですが、今日の天気は…雨。

とはいえ、時間が早いこともあり、赤岳鉱泉に行ってから天気の具合を見て、ルートを最終決定することにしました。

ということで、美濃戸山荘横の分岐で北沢へと歩を進めます。(赤岳鉱泉は北沢へ、行者小屋は南沢へ)

堰提広場。ここまで1時間程度で全て林道歩きです。
美濃戸口からのルートは本当に長い…

赤岳鉱泉について、軽くご飯を食べ、天気の様子を伺うも相変わらずしとしとと雨が降り、空はどんよりとした曇り空。
午後から天気は回復する予定ではあったのですが、硫黄と横岳を断念して、直接、赤岳天望荘に向かうことにしました。

ということで、30分ほど歩いて行者小屋へいきます。歩いていると、雨がだんだん強くなってきて、体が冷えてしまいました。

▲こんな森の様子も綺麗ではあるのですが…雨はめげるなぁ

▲霧の中の行者小屋

雨宿りの行者小屋と地蔵尾根の急登

冷たい雨にテンションも下がるし、体も冷える…。
そんな心と体を温めるために行者小屋で休憩に立ち寄り、ココアを注文しました。

500円の温かく甘いココアにほっと一息。
行者小屋の軒下にぶるさがる「おでん」の提灯が、もう「ここでゆっくりしていけばいいさっ」という誘惑以外の何ものでもありません。結局おでんを食べたり、なんだかんだで時間を潰してしまいます。

▲行者小屋の売店。おでんや、水餃子入りのラーメンなど売っています。

小屋で休んでいると雨がさらに強くなってきて、登山客やトレイルランナーが雨宿りを兼ねて売店に集まってきました。おかげ小屋は大にぎわい。立ってラーメンを食べる人もまで。

結局1時間半ほど、雨宿りをさせて頂き、雨が小降りになってのを見て、赤岳天望荘へ向けて出発します。登る道は「地蔵尾根」です。

雨上がりで、水たっぷりの登り坂です。急だし崩れかかっていて登りにくい。

地蔵尾根は鉄製の階段が随所にあります。
雨で滑るし、かなり急なので、気をつけて登っていきます。

赤く染まった木が目に入りました。山はもう紅葉が始まっているのです

道はさらに険しくなって、崖に鎖が吊るされている道を上っていきます。
水分を含んだツルツルの土岩に鎖…滑りやすそう。
ここを乗り切ると、ようやく尾根に出ます。

急な地蔵尾根を登ること1時間超、ようやく地蔵の頭に到着。
心配していた雨は勢いを収め、ほとんど降られることがなく、なんとかここまで登りました。
階段やら鎖やら坂やら…どれもかなり急で、登っていると心臓がバクバクいうほど。なかなかハードな登山道でした。

赤岳天望荘でのんびり。天気は一気に晴れへ

霧が立ち込める中を5分ほど歩くと本日の宿「赤岳天望荘」に到着。
三連休ということもあり、かつ天気が悪かったので、みんな早めに着いたのか、小屋は混雑していました。

受付を済ませ、カップをもらいます。どうやらこのカップでお茶とコーヒーが飲み放題とのこと。
食事も食べ放題。お風呂もあるという素敵な山小屋です。

大部屋の寝床は巨大な2段ベットになっていて、寝袋敷き詰められていました。
寝る環境としてはそれほどよくはないですが、小屋の収容人数は相当なもの。
赤岳天望荘には個室もあり、こちらは1人1つベットがあるので、ゆったりしたい人は個室を予約した方が良さそうです。(特に秋の連休は…)

13時ぐらいに小屋に着いたのでやることもなく、食堂でワインを飲みつつ、つまみを頂き時間を潰します。

そうこうしているうちに、天気予報通りに、晴れてきました!厚く立ち込めていた雲が消えていき、空に広がりが戻ってきます。

下界の山々が見え始めて、その向こうに富士山の姿も。

もう少したつとさらに雲は晴れ、赤岳が目の前に聳え立っているのが見えます。
こんなに近かったとは!

そして日の入りの頃は完全に晴れてこんな絶景が。
風が強かったので、雲も一気に吹き飛んで行ったのかもしれません。
明日の登山が楽しみです。

17時に、お待ちかねの夕食の番が回ってきました。お皿を手に、おかずをとりたい放題。

豚の角煮、鶏肉と大根の煮物、青菜おひたし、きのこ、たらの芽の天ぷら、杏仁豆腐とフルーツ、炊き込みご飯、豚汁。

杏仁豆腐が冷たく美味しくて、かなりお代わりしました。

今日は雨だったので、ひたすら小屋で美味しいものばかり食べる1日でしたが、明日は天気も良いはず。
頑張って山に登ります!