【秋の八ヶ岳 Day2】晴天の秋空、赤岳と阿弥陀岳

八ヶ岳・中央アルプス

八ヶ岳2日目。朝は風のうなり声で目を覚ましました。小屋番さんが「風の強さはいつものこと」というだけあって、赤岳山頂付近のこの小屋では、こんなに風が強いのも日常茶飯事なのでしょうか。天気は良さそうなので、今日の登山は楽しめそうです

【八ヶ岳(百名山)ー赤岳・阿弥陀岳】
赤岳:標高2899m  八ヶ岳の最高峰
阿弥陀岳:標高2805m 鎖あり梯子ありの岩場の山。赤岳や横岳がキレイに見える。
登山レベル:★★★★☆中上級(ルートにもよりますが岩場・鎖場があるので)
山バッチ:八ヶ岳の山小屋で売っています

【全行程】
往路:竹橋(23:00)→[夜行バス]→美濃戸口(4:30)
行程1日目:
美濃戸口→美濃戸山荘 →赤岳鉱泉→行者小屋→赤岳展望荘 ※宿泊
行程2日目:
赤岳展望荘(6:30)→赤岳(7:20)→中岳(8:20)→阿弥陀岳(8:50)→行者小屋(9:50)→美濃戸山荘(11:50)→美濃戸口(12:50)
復路:美濃戸口→[バス]→茅野→[あずさ]→東京

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快晴で強風の赤岳山頂

4時半に朝ごはん。朝ごはんもビッフェスタイルです。
野菜、卵、ソーセージ、肉団子、味噌汁、白飯、オレンジ。

昨日食べ過ぎだったので少し控えめ。
でも、オレンジが美味しかったのでフルーツは、たくさんお代わりしました。

朝食の後、日の出を見に外に行きます。
冷たい風に吹かれながら、雲海の向こうに太陽が昇るのを待ちました。
5時30分。9月、秋の八ヶ岳の日の出です。

風が強いためか上空に雲はなく、今日1日、良い天気になりそうです。

私たちは6時半に登山を開始。
太陽が昇りきり、眩しいくらいの明るさの中、くっきりと山の稜線が見えました。
たくさんの人が登っているのもわかります。

▲振り返って、昨晩お世話になった赤岳天望荘。三連休初日はかなり混雑していました…

赤岳山頂までは40分ぐらいなのですが、道はかなりの急坂。
足元はゴロゴロした大きな石の塊がたくさん。歩きにくいことこの上ない…。

しかも朝一番、体が慣れておらず、息が上がります。
稜線は時折突風が吹き、体を持っていかれそうになるのを耐えつつ、登っていきます。

昨日とはうって変わって晴天。一面の青空の下、赤岳への急登を必死で登ります。
急な岩場が続き、赤岳山頂小屋が見え隠れ…
鎖を握りしめて、足場をしっかり固めながら登っていきます

秋の行楽シーズン、登山道は人でいっぱい。
赤岳頂上山荘に着いて、赤岳山頂を見ると…おお、人が溢れている…

7時半。赤岳山頂に到着しました!
3年前に来た時は強風と大雨で展望ゼロでしたが、今日は晴天で景色も最高です!

▲赤岳から望む阿弥陀岳
▲急な岩山の上に人の姿が、その向こうは南アルプスでしょうか…
▲横岳から硫黄岳、その向こう蓼科まで見える

▲眼下に雲海が広がっています。天から望む海の波頭みたい。

▲雲海の中に三角形の富士山頂。やっぱり日本一の山だなあ。

360度絶景の阿弥陀岳

景色を堪能して、赤岳山頂から降りていきます。
山頂は狭い上に人が多くて、あまりのんびりしている時間はありませんでした。
風も強かったので、即、下山します。

▲下山も急な岩稜地帯を降りていきます。
滑らないように気をつけて。
▲前方にそびえ立つ阿弥陀岳。綺麗な姿!

▲振り返って見た赤岳。太陽バックに凛々しいシルエット。

赤岳を降りたところで分岐にでます。
文三郎尾根で降りる道はかなり急ということで、私たちは中岳を経てから降りるルートをとります。

中岳もここから見ると、結構な登り坂に見えるので、気を入れ直して登り始めます。

▲中岳が目の前に立ちはだかる
▲坂を30分ほど登ります。
▲中岳の山頂にも小さな標があります
▲中岳を降りるところ、阿弥陀岳がまた見えました。

中岳を降りると、阿弥陀岳に登る道と、行者小屋に降りる道の分岐があります。横岳を通れなかった今となっては、今回の山旅のハイライトは阿弥陀岳です!

荷物をデポして身軽になって、阿弥陀岳ピストンをします。道のりは往復1時間程度。阿弥陀岳も急な坂で鎖や梯子があり、山頂も絶景との事で、かなり楽しみにしていました。

赤岳で吹いていた突風も収まり、風に煽られることなく登りやすそうです。

▲岩山始まりました
▲最初から急な梯子が登場

▲もう一つ梯子が登場
▲目の前は切立った岩の壁。こういうの登るのは楽しい。

▲下を見ると荷物をデポした分岐に人がいるのが見えました。もうすっかり遠い…

▲鎖を頼りに急な岩山を登っていきます
▲青空に突き出す尖った岩の山
▲富士山が雲間からずっと見守っていてくれる。なんと良い天気でしょう!
▲赤茶けた砕石の道を登ります。ここを頑張ればもう少しで山頂

30分ほど一気に急な登りを登って、山頂に到着しました。
阿弥陀如来さまの像らしきもの、碑もたくさん立っていましたので信仰の山なのでしょう。

赤岳山頂よりも広々としていて、さらに人が少なく、ゆっくりできるのが嬉しいです。

▲赤岳をバック立つ神様の像

晴れ渡った秋の空の下、360度の大絶景です。
いや〜、風邪をひいた怪しい体調でも来た甲斐ありました。八ヶ岳本当に素敵!

▲横岳から硫黄岳
▲北側に硫黄から蓼科
▲八ヶ岳の南の山脈、その向こうに南アルプスと富士山。
▲今日は1日中、富士山がよく見える
▲パノラマ撮影してみました。

阿弥陀岳の山頂をたっぷり楽しんだ後はピストンで下山します。
赤岳を眺めながら、登ってきた急な坂を今度は下りて行きます。

デポした荷物をピックアップしたら、次は行者小屋まで下りて行きます。
ここからは木々の間を抜けて緩やかな下山道でした。

行者小屋までの下山と美濃戸口への長い歩き

木々は少し枯れ始めていて、山はもう秋の気配。
夏山シーズンが早くも終わりかと思うと…少し残念。

▲木々の向こうに横岳のゴツゴツした岩肌。昨日雨でなければ横岳に行っていた

▲黄色く紅葉した沢。
青空と黄色の木と小川の癒される空間でした

行者小屋に戻ってきました。
昨日寒さに震えながら雨宿りをしていたのに、今日は日差しが暑いくらい。
本日はテントも所狭しと張ってありました。

行者小屋で軽く休憩をした後、南沢を通って、美濃戸口のバス停に向かいます。
ここからが3時間の長い道のりです。

八ヶ岳らしい、沢沿いの緑の道を進みます。
赤岳と阿弥陀の岩稜とは違い、緑の木陰の優しい道。

南沢を通るのは初めてでしたが、意外にアップダウンがきつい印象です。
北沢が前半が林道なのに比べると、南沢は山道歩きがメイン。

苔生した岩の間を透明な水が流れ、草木の間に滝が落つ、癒されルートでした。
(ちょっと長いけど…)

行者小屋から2時間ほど歩き、美濃戸山荘の北と南の合流地点に到着。
昨日に比べると、水に浮かぶキューリやりんごも涼しげで美味しそう。

▲美味しそうなりんご、思わず丸かじり。

美濃戸山荘から林道を歩いてバス停まで1時間。

バス停に着いてからは、新しくできたバス停前のホテルでお風呂に入り、併設されたカフェでご飯をいただきました。

お洒落なイタリアンカフェは、バスを待つ間にご飯を食べたい登山客でいっぱい。私はカレーパンと八ヶ岳プリンをいただきました。

▲サクサクカレーパン

八ヶ岳プリンは濃厚で美味しかったです。
でも、バスが来ちゃったので、味あう余裕なく慌てて食べたのが残念

今回は、二度目の赤岳でしたが、人の多さにびっくり。しかも若い人がすごく多くて、元気いっぱいに登っている姿が印象的でした。

私も山にハマったきっかけは八ヶ岳だったなぁと思い出したりして。八ヶ岳は小屋のご飯も美味しいし、景色も良い。

ルートも変化にとんでいて、登るピークもたくさんある…やっぱり素敵な場所だと再認識しました