【雪山登山初心者編①】軽アイゼンで雪の八ケ岳(渋の湯〜青苔荘)

八ヶ岳・中央アルプス

初の雪山体験後、軽アイゼンでも行けるということで、八ヶ岳にチャレンジしてきました。渋の湯から入って、高見石小屋を経由して白駒池前の青苔荘で一泊するがっつりは登らないプランです。

【全行程】
1日目:渋の湯→高見石小屋→青苔荘(5時間半)
2日目:青苔荘→高見石小屋→中山峠→黒百合ヒュッテ→渋の湯(7時間)

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冬山の準備

今回の雪山装備リストです(★が今回のNEWアイテム)

軽アイゼンとレインウエアの雪山装備

・夏用のリュック(35リットル)
・インナー(ダンスキンのランニングウエア)
・インナー(メリノウール)★
・フリース
・CW-Xのスポーツタイツ★
・スキー用のウール素材のスパッツ
・レインウエア上下(Gore-Tex)
・軽アイゼン(6本爪)
・夏用の登山靴(Gore-Tex)
・バスケット付きのストック
・スキー用手袋・ネックウォーマー
・スキー用のゴーグル→ゴーグルは曇るのでサングラスの方が良い。
・毛糸の帽子
・靴下(2枚ばき)
・ガス缶バーナーコッヘルセット
・サーモス 350ml(お茶を入れていきました)★
・食料としてナッツとパンを4つぐらい
・帰りの銭湯用タオルと着替え一式

量はあるのですが、大抵が着てしまうものなので、荷物に重さは感じませんでした。

渋の湯から高見石小屋へ

朝7:00新宿発のあずさ3号で茅野駅へ。
茅野駅で、八ヶ岳「渋の湯」行のバス往復チケットを2000円で購入します。
バス停は登山客で結構混んでいて、冬でも行く人は結構いるんだなーという印象。
雪山ツアー客みたいな団体さんも多かったです。

バスは増発してくれたので、座って八ヶ岳へ。途中寝て起きて目を覚ましたら、一面の銀世界になっていました。
茅野駅から1時間ぐらいで「渋の湯」につきます。

とくに着替えるところもなかったので、渋の湯前でレインウエアやフリースを着込みます。お手洗いは駐車場側にあるので、「渋の湯」から少し歩きました。

曇り予想ですが、意外に晴れている!

渋の湯

用意を済ませ、アイゼンを付けて、いざ出発。
川沿いに歩いていくと橋があります。その手前で登山届けを出して登り始めます。

渋の湯

登り始めてすぐに、黒百合ヒュッテと、高見石小屋との分岐点にでます。
多くの人が天狗を登るために黒百合ヒュッテへ向かう中、軽アイゼンの雪山初心者の私は高見石小屋へ。

渋の湯〜高見石小屋

とはいえ、高見石小屋までの途中の道が少し沢ぞいになるそうで、通常は凍結していて12本づめのアイゼンでも歩くのに苦労するらしいです。今回はラッキーなことに新雪だったので、軽アイゼンでも問題なく沢沿いを通過できました。

本当に気持ちよいくらい、柔らかい雪が積もっています。

渋の湯〜高見石小屋
渋の湯〜高見石小屋
雪山での目印はやっぱり赤いテープ。

赤いテープを見つけつつ、誰かが通って作ってくれた道をたどるようにして進みました。
白い雪の世界は道がわかりにくいので、迷いやすいので慎重に今いる場所と進むべき道をチェックします。

渋の湯〜高見石小屋

森林地帯を出て、目の前が開けたら、ずーと続く雪の斜面が見えました。

渋の湯〜高見石小屋
木がない雪の斜面。夏とは違う景観
渋の湯〜高見石小屋
道標で方向をチェック。高見石へと進む

さすがに雪の中で斜面を歩いていくのは、夏山よりも足を使う気がしました。
アイゼンつきの靴と、雪の深さで、歩くたびに足を高く持ち上げるせいか、太ももの筋肉が疲れます。

渋の湯〜高見石小屋
登りきって坂を上から見る

坂を登りきったら、また森林帯に入ります。
あとちょっとで高見石小屋か・・・と思いきや、30分ぐらい雪の中を歩きました。
ちょっと疲れた・・・。

渋の湯〜高見石小屋
樹林帯。トレースがわかりやすいので、この道にそって進む

ようやく高見石小屋に到着。
ここでランチ休憩をしました。

高見石小屋
高見石小屋に到着
高見石小屋
氷柱がすごい…

テント泊のお客様がいる様子。。。寒くないのかなぁ・・・。すごいなぁ。

高見石小屋
雪山用のテント。テント泊寒くないのかな…

歩き続けて暑かったから、外でパンを食べていたでのすが、あっという間に体が冷えてしまいました。

なので、小屋の中に入って、暖かい飲み物をいただくことに。
小屋の中は薪ストーブで暖かい・・・。

高見石小屋
薪ストーブ
高見石小屋
天井からはランプが吊るされていて、
いかにも山小屋らしい

高見石小屋には女性の一人登山のお客様が何人も到着していました。
雪山に一人で来る女性の多さにびっくり。うーん、みんなたくましいなぁ。

高見石小屋の横を少し登ると展望台にでます。
展望台から、今日の目的地の白駒池が見えました。

・・・真っ白。凍ってますね。

高見石小屋
高見石小屋の高台から見る白駒池
高見石小屋
高台から見下ろす高見石小屋

高見石小屋から青苔荘

休憩を十分にとってから、今日の宿「青苔荘」を目指して、高見石の山を下りていきます。

高見石小屋〜白駒池
白駒池の方向へ

雪がふかふかだったので、この下り坂がすごく楽しかった!
飛ぶような感じで軽やかに雪の斜面を下っていきます。

高見石小屋〜白駒池
高見石小屋〜白駒池

高見石小屋から白駒池の白駒荘まで、20分ぐらいで一気に下りました。
ふわふわっの新雪の気持ちよいこと!!

それに夏山より人が少なく、山の中は真っ白で静か。この静謐さに体の中の悪いものも浄化されそうな気がするw
雪山にはまる人が多いのもよくわかります。

下り終えると白駒荘前にに到着しました。
木で作られた、昔の学校みたいな山小屋です。冬はお休みなのか誰もいないようでした。(2016年当時)

高見石小屋〜白駒池
白駒荘

白駒池は凍っていて、雪が積もっていました。
一面真っ白な池。

高見石小屋〜白駒池
白駒池。水は凍っていて雪が積もって真っ白。

池の上を通って、池の反対側あたりにある青苔荘を目指します。

何となく割れるんじゃないかなーと心配になって、陸地付近を歩いてしまいましたが、後で山小屋のご主人に聞いたところだと、池の真ん中の方が割れないんだって。陸地付近の方が危ないそうです。

高見石小屋〜白駒池
池の真ん中で振り返って白駒荘を見る

あとは今日最後の歩行です。
池の雪をかき分けながら、青苔荘のある対岸を目指します。

高見石小屋〜白駒池

陸地に上がって森の中を少し進むと、青苔荘が見えてきました。

青苔荘
木の向こうに青苔荘が見える

青苔荘にようやく、到着!!

青苔荘
青苔荘
青苔荘
青苔荘の受付・売店

青苔荘は1泊2食で8000円でした。モンベルカードで500円引き。(2016年当時)
お部屋は個室ですが、ストーブがないということで電気毛布を借りました。(500円)

荷物を置いて食堂へ入ると、暖かいお茶とお菓子がサービスしてくださいました。
お茶あったまる〜、お菓子が甘くておいし〜。

青苔荘
サービスのお茶とお菓子

青苔荘の本日のお客様は3組。週末なのに、夏山じゃ考えられない…。

女性の一人のお客様は、「ミュウ」に行きたいとのことでした。
今年は雪が少なかったので「ミュウ」に行けたそうなのですが、今週末は雪が降ったばかりで道が見えなくて迷うからダメと、山小屋のご主人に止められていました。

もう1組は百名山を上ったというご夫婦。
昨年、この山小屋に来た時に奥様が怪我をしてヘリコプターで病院まで運んでもらったそうです。
今回は快気祝いとお礼にこの山小屋を訪れたとのこと。
私も百名山を目指しているので、お話をたくさん聞くことができました。
ちなみに、そのご夫婦のホームページがこちら

青苔荘の夕食は、きのこや野菜たっぷりのお鍋。
体があったまって美味しかったです!

青苔荘の夕ご飯