【沢登り】北アルプスの美渓!赤木沢

北アルプス

ガイドさんにお願いして、美渓で有名な北アルプスの沢「赤木沢」に行ってきました!
三大デート沢の一つと言われれる「赤木沢」。初心者でも楽しめて景色がキレイな沢です。水が澄んでいてとてもきれい。いたるところに滝があって、ほどよい滝登りも楽しめます。やっぱり北アルプスの沢はいいですね♡

【赤木沢】
黒部川源流にある渓谷で、奥黒部一の美渓といわれるそうです。ナメ滝や大滝などが各所にあり、訪れる人を飽きさせません。
今回は薬師沢小屋に一泊し、翌日に赤木沢を遡行、赤木岳・北ノ俣岳を通って、太郎平小屋へ。太郎平小屋で1泊してから下山しました。真夏で水は冷たいので、少し暖かめの沢装備が必要だと思いました。
沢グレード:2級
今回の沢装備はこちらを御覧ください。
※沢登りは危険を伴いますので、経験者かガイドさんと同行することをおすすめします。

【行程】
1日目:富山駅→折立→太郎平小屋→薬師沢小屋(泊) ※5時間
2日目:薬師沢小屋→薬師沢→赤木沢→赤木岳→北ノ俣岳→太郎平小屋(泊)※7時間半
3日目:太郎平小屋→折立→富山駅 ※2時間10分

YAMAPの行程
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折立から薬師沢小屋へ

折立を朝7時に出発しました。天気は早朝から曇り空。
雷雨も予想されるということで、少し急ぎ足で薬師沢まで、行くことになりました。

雲が多いため、薬師岳などは望めず、ひたすら黙々と3時間、太郎兵衛平まで登っていきました。

7時頃の折立。バスが続々到着して、登山客が登りはじめます

雲が厚く立ち込めていて、展望はない登山でした。

太郎兵衛平に到着。雲ノ平、赤牛、水晶、黒部五郎・・・時々雲の間から顔だします

太郎兵衛平から2時間、薬師沢小屋まで下っていきます。
雲が多いものの、青空がのぞき始め 心配していた雷は今のところ大丈夫そう⋯

木道を歩いていきます。
下りきって沢に出ます。
ここで少し休憩⋯

薬師沢の支流。水が涼しげ〜!

大きな沢に出ました。まさにアクアブルーの水がキレイ!

アクアブルーの沢沿いにある薬師沢小屋で宿泊

12時半に薬師沢小屋に到着しました。
今日はここで1泊し、明日朝に、ここから入渓して、赤木沢へと入っていく予定です。

まずは小屋にチェックインして、お部屋に荷物を置くことに。
部屋は二階で、一部屋に最大8人泊まれるようになっています。二段ベット式で上に4人、下に4人。
今回は3人で使ったので余裕がありましたが、4人だと少し狭いかもしれません。
部屋は狭いので、小屋で使うものだけ布団脇に置いて、ザックなど大型の荷物は廊下においておきました。

薬師沢小屋に到着
お部屋は2階です
寝室は一部屋8人。上4人、下4人の二段ベットになっています
炊事場。お水もここで頂けます
乾燥室もあります

チェックインした後は、小屋の外でのんびり過ごしました。
ここに来るまでたっぷり汗をかいたので、やっぱりフルーツ缶が食べたくなって、購入しましたw(いつもは太郎小屋で買って食べてる)

美味しいお水が無料で頂けます
フルーツ缶をここで購入。美味しい〜
薬師沢小屋の前の吊り橋

フルーツ缶を食べた後は、沢に下りてみました。試しに水に入ってみたら、冷たい!!
寒がりの私には、この水の中を泳ぐのは無理⋯明日の沢の水量が心配です。

沢に足だけ浸かってみたら、超冷たい!

ガイドさんの指導のもと、ヨガで体を動かし、明日のために柔軟性をあげたところで、夕ご飯タイム♡
薬師沢小屋のメニューは「和食」が主体。野菜の煮物、お蕎麦、ご飯、味噌汁。メインは魚で、富山名物の昆布巻きかまぼこもありました。ごはんのお供に山菜の佃煮もあって、体に良い、やさしいご飯でした。

薬師沢小屋の食堂。
夕ご飯は魚メイン。煮物とおそばも。

翌朝、朝5時からの朝食を小屋で頂きました。
朝ごはんも「和定食」。ごはん、味噌汁、卵焼き、ウィンナー、焼き魚、きんぴら。ご飯のお供に梅干しとらっきょ。
早朝のご飯は、なかなか喉を通らない私ですが、これから先の沢歩きのためにスタミナをつけようと、すべて完食しました。

薬師沢小屋の朝ごはん

沢登り開始!まずは薬師沢を遡行

朝食後、沢装備を整えます。
今回の装備は、上はモンベルの「クアボディ ロングスリーブシャツ」を着て、寒さに応じてレインウエアを羽織ります。下は古い山用の短パンと、そのワークマンのタイツ(※)。沢靴、沢ソックス、沢スパッツ、膝当て、沢用の手袋にヘルメット。
今日は太郎小屋に泊まるので、荷物はすべてザックに入れて持って移動するため、ザックの中にはモンベルのライトドライバッグを入れて、濡れては困るものをその中に収めました。

※いつも丹沢の沢では使っているワークマンのタイツが、北アルプスの水の冷たさに対して、薄くて心許なかったのですが、「乾きやすい」というメリットもありました。ただ、今回は晴れていて、外気は暖かったのと、泳ぐようなところは少なかったので、今回の装備でも結果的にOKをでした。でも次に来るまでには、もう少しちゃんとした沢用のタイツを買おうと思いましたw

ガイドさんの指示があったので、沢用ハーネスに環付カラビナ2つをビレイループにつけ、もう2つは予備でギアループに下げておきます。セルフビレイコード(PAS等)や、ATCガイドなどは持参したのですが、特に付けませんでした。ガイドさんや山行によって持って行くものが異なるのなぁという印象です。

朝6時、薬師沢小屋の前にハシゴを下りて、沢の横に入ります。

沢沿いは朝日が届くのが遅いため、薄暗い中、川沿いに遡上していきます。
途中から、沢を何回も横断していきます。
薬師沢は川幅の広く、やや深いため、場所を選ばないと深みにハマりそう⋯。
水が冷たいのでなるべく全身浸からないように、浅くて急流ではないところを選んで行くのですが、どうしても膝上から腿まで水に浸かるところがあり、流れに押されてバランスを崩すと沢にドボンしそう⋯。
ガイドさんにサポートをしてもらいながら、何回か沢を渡りました。

最初は沢の横を濡れずに歩いていきます
やがて水に入って沢を横断する箇所がでてきます。
朝一番。日が届かず、まだ肌寒い
水が冷たい〜!

薬師沢に入って1時間ぐらいで、川幅が狭くなってきました。水深もやや深くなって、いくつか急流の箇所も出てきます。
ガイドさんによると、今回は水量が少ない方だとのこと。
とはいえ、水の中に入って泳ぐのは寒いので、なるべく岩側をへつって進むことにしました。


危ない箇所はガイドさんがロープを出してくれます。
2人をつなぐ時は、ロープの輪っかと環付カラビナ1つでハーネスと連結します。さらに危ない箇所は1人ずつ確保してくれるので、環付カラビナを2つゲートを互い違いにしてロープの輪っかと連結。
ガイドさんの力強いサポートで、安心して沢登りが楽しめます。

沢が狭くなって、段々深くなってきました

急流の横、岩の上を伝い歩く

薬師沢の美しい景観

危ない箇所はガイドさんがロープを繋いでくれます
急流になってきました。ここは水の中に落ちたくないわ〜

太陽が出てきました!いい天気になりそう!
水に入らないように、へつりを慎重に歩いていく。

赤木沢へ進入、きれいなナメ滝を歩く

薬師沢と赤木沢の合流点に入りました。
ここまでは高巻きせずに、水を渡ったり、岩をへつりながら突破してきて、十分楽しかったのですが、なんとこれからが本番!

合流点で左に遡行していくと「上の廊下」方面に行くとのことですが、そちらは水量も多く、沢レベルが高くなります。
今回が右側、水量の少ない穏やかな沢、「赤木沢」へと進入していきます。

入ると、いきなりナメの連続。デート沢の美しい景観と歩きやすい沢登りが楽しめます。

赤木沢の入り口付近。水量が減って、穏やかなナメ滝
赤木沢最初の滝

滝横を登ります

その後は、ナメ滝が続きます

ちょっと大きめの二段の滝

ここは滝の中を正面突破!

ここは高巻、上から眺める滝もキレイです

ここは岩部分を上に登っていきます

ゴルジュぽくなっている。水の色がきれい〜

しばらくは穏やかなナメが続きます

気持ち良い歩き

小さい滝を乗り越える。よいしょっと。

ナメ滝を遡行

簡単なところをよじ登る。
ここも景観がよい滝。思ったより浅い
ここはロープを出してもらって登ります
北アルプスの山が見えてきました

広い河原に出ました

赤木沢のハイライト大滝から脱渓ポイントへ

9時半に赤木沢で一番高い大滝にやってきました。
薬師沢小屋を出発してから3時間半たっていました。
ここで大滝を見ながら、しばし写真タイム。たくさん、写真を取りましたw

滝の棚に登って写真タイム!

大滝は下が30m、上に5mの二段構成

大滝は登れないので、右側の崖を登って高巻きをします。
さらに上に出ると、標高が一気に上がって、北アルプスの山が沢山見えてきました!
素晴らしい景色です。

大滝の上。とても景色がいい〜

大滝から先もしばらく小さい滝とナメ滝が続きます。
水量は減ってきて、沢幅も狭くなっていきます。

穏やかな沢が続きます

よじ登るところもまだあります

沢幅が狭くなってきました
ナメ滝が続く
谷筋に広い沢。水量は少ない
最後の沢登り

水がなくなって、赤木沢から脱渓しました。
11時近くだったので、薬師沢小屋を出発して5時間、休憩をはさみつつも沢を歩いていたことになります。
沢を出てからは一般登山道へ向けて登っていくのですが、そのツメの途中の景色も圧巻。
北アルプスらしい雄大な山々が見えて、それにも感動しました。
やっぱり、北アルプスの沢は一味違います。

沢から出て、ハイマツの中を登っていきます。
脱渓後もこんな景色が楽しめる、最高のツメです。
赤木岳、北ノ俣岳。この後は、ここを越えて太郎兵衛平へと帰っていきます。

赤木岳と北ノ俣岳を越えて太郎平小屋へ

少し休憩の後に、本日の宿である太郎平小屋へと向かいます。
靴は履き替えず、そのまま沢靴で、登山道を歩いていきます。

最後の行程の前にひとやすみ 

山に登り始めたら、急に雲がかかってきて、辺りが真っ白になってしまいました。
天気がぜんぜん違う⋯景色が見なくなってしまった⋯。

急に雲が立ち込めてきました

赤木岳山頂は雲の中

岩のガレ場を登る。うーん沢のあとに急登はつらい!

11時40分に赤木沢の山頂に到着しました。
太郎小屋のラーメンを食べるために急ぎ足のガイドさんについていくので、かなり早足で山を登ったので、かなり辛かった⋯。
沢で疲れている足に、さらに山登りはなかなかキツイものがあります⋯。

赤木岳山頂

赤木沢から先は一度少し下って、北ノ俣岳へ。
北ノ俣岳を越えると あとは太郎兵衛平へと下り基調になるので、だいぶ余裕が出てきてました。
雲の間から時折山が見えて、足元にはチングルマの綿毛の群生が咲いています。
さらに歩くと木道になり、池塘が点在する野原をゆるゆると歩いていると、太郎平小屋が見えてきます。

北ノ俣岳山頂へ。まだまだ登ります!

北ノ俣岳山頂に到着

チングルマの綿毛の群生

池塘が点在する湿原に木道が通っている

太郎平小屋がやっと見えた!ゴールです!

13時40分に太郎平小屋に到着しました。脱渓から1時間40分で、小屋に到着。
途中、登り坂がしんどかったけど、がんばったっ!
そして、14時には販売終了してしまう、太郎小屋名物の「行者にんにくラーメン」に間に合いました!よかった!

行者にんにくがトッピングされた、醤油味のラーメン。スープはほどよい濃さで、麺もちょうどよい固さ。富山のかまぼことチャーシューがのった、まさに理想的なラーメンです!スープも飲み干してしまいそうなほど美味しかったw

今年は山でラーメンを何回か食べましたが、どれも美味しかった。汗をかいた体が塩分を欲しているせいですかね⋯。

太郎平小屋。お昼ご飯にここのラーメンが食べたかった!
行者にんにくラーメン!!

ラーメンを食べると出てくる、CRAZY CLIMERの文字

ラーメンを食べて、沢で濡れたものを日差しのある外に干してから、小屋にチェックイン。
お部屋に入ります。
部屋は蚕棚の二段ベット。今回も2階になりました。窓がついて、明るい〜。

太郎平小屋の寝床

夕方5時からご飯タイム。
今日はとんかつ、煮物、野菜&パスタのサラダ、ごはんに味噌汁という、ボリュームたっぷりな夕ご飯。
とんかつが出る山小屋は多いのですが、なかなかボリュームがあって、食べ応えがありました。
沢をガッツリ歩いてきた身に嬉しいボリュームです♪

太郎平小屋の夕ご飯。とんかつです!
夕方には雲が減りました

6時すぎに日の入りです。富山側に雲が立ち込めていたため、オレンジの光が雲に包まれたような夕焼けでした。
今日も一日、たくさん歩きました。よく寝れそうですw

日の入り。富山方面に日が沈んでいきます

部屋の窓から夕景を眺める。空気が澄んでいてキレイですね。

3日目、折立に下山して、富山でお寿司!

夜中に太郎小屋の外に出てみると、星がめちゃくちゃキレイでした。
麓の町の明かりも、夜中なのにこんなに眩しいんだ⋯というくらいはっきり。
反対側の水晶、赤牛岳の方向、暗闇の中でうっすら山の稜線が見えました。
山の向こうの町の明かりなのか、ちょっとだけ明るいのが意外⋯。

明かりに包まれた富山の町が見えます。頭上には満天の星!

雲ノ平、水晶、赤牛の方面。山の向こうが明るい?!

翌朝は4時半頃に起床し、5時に朝ごはんを食べました。
卵焼き、サバ焼き、ひじき、のり、味噌汁、ご飯のシンプルな朝ごはんです。

太郎平小屋の朝ごはん

朝6時に、太郎小屋を出発し、折立に下山します。
本日の早朝の太郎兵衛平は快晴でした。
眼下に富山の町、有峰湖、右手に大日岳や剱岳を遠くに望みながら、2時間ほど歩いていくと折立に到着です。

朝6時に下山を開始しました

折立に下りる道。いつも上りが多いから下りの景色は新鮮

遠くの山まで見通せる。今日は特に天気が良い。

太郎兵衛平を振り返ってみてみる

有峰湖が見えます

大日岳・奥大日、剱岳が見えます

剱岳見納め。ここから純林帯に入ります

太郎小屋を出発して2時間弱で、折立に戻ってきました

折立に戻った後は、ガイドさんの車で富山へ行き、いつもの立ち寄り湯「満天の湯」でお風呂に入ります。
お風呂でさっぱりした後は、富山のお楽しみ!お寿司の下山飯!
すし玉で、地魚のお寿司を堪能♡ ホタルイカ、白エビ、のどくろなどなど⋯北陸の幸をたっぷりいただきました!!

ホタルイカ、白エビ、カニの三貫
おすすめ三種盛り のどぐろ・あじ・まだい
白身三種盛り マダイ・カワハギ・ヒラメ

今回は、初めて北アルプスの沢にチャレンジしました。
ちょっと水は冷たいのですが、何しろ沢の水がキレイ!そして沢を囲む景観も美しい。
ナメ滝や、小さい滝を登ったり、へつりがあったり、ちょっと泳いだりと、アドベンチャーも楽しめる、良い体験でした。
今後、沢にハマりそうな予感です。