【八ヶ岳の池めぐり】北横岳と双子池・雨池

北八ヶ岳 雨池
八ヶ岳・中央アルプス

翌日もあいにくの天気でしたが、北八ヶ岳へ。北横岳は真っ白で展望はありません…。でも北八ヶ岳の苔の森の中を歩いて池巡りをするのは、雨がぱらつく曇天でも気持ちいい!天気悪い日でも、山は楽しめるのですw

【北横岳】
長野県、標高2410m。八ヶ岳連峰の北側に位置し、南峰と北峰があります。
北八ヶ岳ロープウェイで登ってしまえば、1時間ちょっとで山頂に登れる、初心者でも楽しめる山です。
登山レベル:★☆☆☆☆(初心者)

【亀甲池・双子池・雨池】
北八ヶ岳に点在する池です。双子池にはヒュッテがあり、テント場もあるので宿泊できます。
この池まで歩くと標高差もあるので、少し登山に慣れた方におすすめです。

YAMAPの行程
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坪庭と北横岳

青空が広がっていて気持ち良い朝です。
今日はいい天気で山歩きできるのではないか…と期待したんですが。

HYTTER LAKESIDE LODGEのキャンプ場。昨日の雨でテントはほぼなし


キャンプ場から「北八ヶ岳ロープウェイ」までは車で20分程度。
ロープウェイの「山麓駅」に着いたときには空はどんより曇っていました。

ロープウェイを使わないで登っていく他のメンバーと時間を合わせるために、ロープウェイの駅にあるカフェで優雅にカフェ・オ・レを頂いて30分ほど休憩…。ヨーロピアン風な建物のバルコニーで、どんより曇っている空を見上げながら、しばしのんびりします。

曇っている…
朝ごはんにカフェオレをいただきます


10時過ぎのロープウェイに乗って「山頂駅」へ。
これで一気に、標高2237mへ登ってしまいます。(歩いて登ると2時間かかります)

北横岳ロープウェイ

ロープウェイに乗った途端、雨粒がポツポツと雨が降り始めました。
窓ガラスが濡れていく…。

雨粒がロープウェイの窓ガラスにあたります

7分ほど乗ると、山頂駅に到着です。
下りてみると、霧で真っ白。そして8月なのに寒い…。登山客の姿もまばらです。

山頂駅は霧で真っ白

坪庭は噴火でできた岩の庭園で、登山をしない観光客は散策路を歩いて楽しむことができます。
北横岳は途中まで、この散策路を歩いていきます。

坪庭の道標。薄暗いし、一本足のおばけみたいに見える…。
霧の中の坪庭散策路


散策路を過ぎると山の中に入っていく木道になります。
ここからは上り坂の開始です。

緑の木々の中の木道を進む
坂を登り始めます。
大きな岩もでてきた


ロープウェイの駅から歩いて1時間弱、登り始めて20分ぐらいで、北横岳ヒュッテに到着します。小屋の前の柱に天狗の絵が描いてある山小屋。

北横岳ヒュッテ
北横岳ヒュッテから山頂はすぐ


北横岳ヒュッテから10分ほど登ると、北横岳(南峰)の山頂に到着します。ロープウェイの駅から1時間ちょっと、お手軽登山ですが、雲に覆われて何も見えず…。

南峰の山頂です


南峰の山頂から5分歩けば「北峰」の山頂につきます。
こちらも同じく雲に覆われて真っ白で、なんの展望もありませんでした。

北横岳(北峰)の山頂です


今日の登山はこれでおしまい…というわけにはいかないので、
このまま北八ヶ岳の池を巡って歩いていきます。

亀甲池と双子池

北横岳から亀甲池へは一気に山を下ります。
樹木と苔に覆われた道で、やや急な下り坂です。

坂道は少し急。滑りやすいので転ばないように
(私は派手に転びました)
八ヶ岳の特徴でもある苔に覆われた道
苔のアップw
苔がきれいな道。歩いていて気持ち良いです。
池までは一気に400mぐらい下ります。
きのこ生えている〜

北横岳の山頂から1時間ほど下って、ようやく亀甲池が見えてきました。
途中通りすがりの登山客にに聞いたら、亀甲池は増水していて登山道が歩けないということでしたが…確かにかなり水が溢れていました。

木々の向こうに池が見えてきました
ここ数日降り続いている雨で増水しています
tと登山道が水で沈んでしまったので、藪を歩いて迂回します

登山道が浸水してしまっているので、池に沿って藪の中を歩きました。浸水がない場所で、元の登山道へ戻って、今度は双子池の方面へと進みます。
最初は少し登り、その先は苔に覆われたほぼ平地の道を歩きます。
一面の苔で、このあたりの苔が道中で一番キレイでした。

登山道に戻り、双子池方面へ。今度は少し登ります
苔の森が続きます
一面の苔ワールド。
薄日がさして、苔の緑が一層鮮やかに
このmみみtみちみ


亀甲池から歩いて約40分、双子池に到着しました。双子だけに雌池、雄池と2つあり、このルート上で最初に見えるのは雌池です。
少しだけ天気が回復したのか雲の間から太陽の光がこぼれました。光がさすと森も池も明るい雰囲気になります。
池の周りはテント場になっていて、いくつかテントが張ってありました。人も少ないし、池を眺めながらのんびりテントするのは気持ちよさそう…。

双子池に到着しました。池を迂回して進みます
森の中でひっそりと静かに水をたたえる池
池のまわりはテント場になっていて、いくつかテントが張られていました


雌池をぐるりと回ると双子池ヒュッテが見えてきます。
このヒュッテで軽食が買えるので、ここでランチタイム。
ここでお手洗いのお借りました(ちょっと高めの200円の協力金です)

双子池ヒュッテに到着しました
ラーメンなど軽食を買うことができます
双子池のもう片方、御池はこちら
人も少なく、静かな環境です。

雨池から北八ヶ岳ロープウェイへ

双子池ヒュッテでランチ休憩をした後は、雨池と進んでいきます。
ヒュッテの裏の道を進むと、林道のような平らな道をしばらく歩きます。
道の横には小川があり、透明な水が流れる様は涼しげで気持ち良いです。

双子池ヒュッテから雨池へ。しばらくは林道です
林道の横は小川が流れている
透明なキレイな水です

林道を歩いている途中で、「雨池へ」という道標を見て、登山道へ入っていきます。
ここからは少し上り坂。木が鬱蒼と茂った薄暗い道をしばらく登りました。

雨池に向けて樹林帯を少し登っていきます。
雨池が見えてきました

双子池ヒュッテから1時間半ほどで雨池に到着。ここに来て空に青空が見えました。
太陽で池の全容がよく見えます。今までの池よりは広くて、水量も多いようです。

雨池の上は青空が。明るい雰囲気に。
亀甲池、双子池に比べると雨池は大きい。

雨池に沿ってしばらく歩き、北八ヶ岳ロープウェイに戻るために、今度は峠を登っていきます。
途中林道があってしばらく歩くと、旧道と新道の登り道がありましたが、今回は新道を登っていきます。新道といっても、階段は少し崩壊気味…最近の大雨で崩れたのかもしれません。

ロープウェイへ戻っていきます
しばらく林道を歩きます
この階段を登っていきます
雨池からはしばらくは急な上り坂です。
登りきった所。旧道と新道2つあります。私達は新道を登りました。

やや急な上り坂を息を切らして登ること約40分。岩が転がって庭を作り出すような空間に出ました。この庭の先は木道が縞枯山荘へと続いています。
山を登ると雲が厚くなり、霧も深く、周囲は白く霞んで見えます。

坪庭のような岩の転がる庭園のような場所
木道をずっと歩いていくと縞枯山荘が見えてきます

縞枯山荘へ到着。雪の季節に宿泊したことのある小屋ですが、この日は閉まっていました。
コロナの影響でしょうか…。冬場はロープウェイからも近い場所にあるので、軽アイゼンで来れるおすすめの小屋です。
>>【冬の北八ヶ岳山小屋泊】軽アイゼンで行く八ケ岳ブルーの縞枯山

縞枯山荘は休業中でした
更に木道を歩いていきます

縞枯山荘からロープウェイの山頂駅へは20分程度です。
霧の中にぼんやり大きな建物がみえたら、そこが山頂駅。

坪庭の散策路に戻ってきました
ロープウェイの駅に到着。全部で5時間ぐらいの行程でした

山頂駅にあるカフェでご褒美スイーツの「コケモモソフトクリーム」をいただきます。
バニラソフトに、コケモモシロップがかかった赤と白のかわいいソフトクリーム。
曇っているとはいえ、8月の登山で汗をかいた体を冷やしてくれます。

ご褒美スイーツはコケモモソフトクリーム!


今回は曇り空の下、時々パラパラと雨がふったりしつつも、少し晴れ間も見える…お天気としてはあまり冴えない状態でしたが、北八ヶ岳の池をめぐる5時間の山歩きとなりました。
でもこのルートは苔と池に癒やされることまちがいなし!
しかも、森の中の苔の緑が見応えがあるため、天気が悪くても楽しめる登山でした。
(雨に濡れていると岩が滑りやすいので気をつけて!私は2回、かなりの勢いで転びました…)