雪のない山を探した結果、GWは初の関西登山になりました。
奈良県にある大峰山脈の中の百名山、近畿最高峰八経ガ岳へ遠征します。
大峰山脈は「紀伊山地の霊場と参詣道」の1つとして、熊野古道と同じく世界遺産に登録されている山だそうです。
【弥山】
奈良県・大峰山脈 標高1895m
世界遺産の修験道、大峯奥駆道上にあります。
山頂には立ち枯れの木で異世界のような雰囲気です。
日程:2015年5月2日〜5月3日
全ルート:行者還西口トンネル登山口→弥山小屋→弥山山頂→弥山小屋泊→八経ヶ岳→弥山辻→日裏山→栃尾辻→天川川合バス停
1日目行程:行者還西口トンネル登山口(11:50)→弁天の森(13:50)→弥山小屋(15:40)→テント設営→弥山山頂(往復10分)→弥山テント泊
1日目は東京から京都へ
1日に東京から新幹線のぞみで京都へ。
京都では1泊3000円の「栞庵」というユースホステルのような宿に泊まりました。
2段ベットの一段を借りるスタイル。
お客様は、ほとんどが外国人か男性の一人旅でした。
宿は清潔感があって、シーツもきちんと貸してくれるし、シャワールームも完備。
共有ルームでご飯も食べれるので、大丸で買ったお寿司を、そこで頂きました。
お茶もおいてあるので自由に飲めます。
2日目の朝は京都から天川川合、行者還西口トンネルへ
2日の朝7時に宿を出て、京都駅へ。
そこから、近鉄に乗って橿原神宮を経て、下市口へ。
※約2時間で、1680円。
下市口の駅に着くと駅前に小さなバスターミナルがあります。
バス停の前にバスチケットを買うところがあるので、天川川合までチケットを購入。
※下市口~天川川合1110円
バスは待っている人数が多いと、台数を増やしてくれるので座ることができます。
私は、天川川合までノンストップのバスに乗りました。
天川村という山間の村へ向かってバスは山道をぐねぐねと進みます。
約1時間、バスに揺られて、「天川川合」のバス停に到着。
私はここで、吉野からテントを背負って縦走していた(!)友人と合流。
ここから「行者還西口トンネル」の登山口へ向かうため、
バス停の前の観光案内所でタクシーを呼んでもらいました。
タクシーは村に1台しかないそうで、
ちょっと前に出発したというタクシーは30分程度待ってようやく到着。
雪解け水のきれいな渓谷(川迫川渓谷?)を眼下に眺め、
稲村が岳や、山上が岳、大普賢岳、行者還岳などの修験道の山々を見上げながらのドライブ。
大峰山は、役小角が熊野から吉野に向かって開山した修験道の山で、75カ所の霊場があるそう。
世界遺産の大峰山寺近辺は、いまだに女人禁制で、男性しか入山できません。
山上が岳には、「西の覗き」という絶壁があり、そこで逆さずりにされる荒行あるらしい。
…頑張れ、男子
「トンネル西口」までは、川合からタクシーで30分程度、料金は5000円。
駐車場は車がいっぱい。GWに日帰りで訪れる人が多いそう。
「世界遺産」の看板もありました。
行者還西口トンネルから弁天の森(大峯奥駆道)
11時50分、身支度を整えて、いざ出発です!
本日は弥山小山で、だいたい3時間程度の予定。
でも、今年一発目のテントは実に重たいのです・・・。
登山口を入ってすぐに急な登り坂になりました。
この日は天気がよかったので、明るい森に苔むしている様子がきれいです。
山を登りきるまでは、かなりの急坂。テントが重たい!
やっとの思いで尾根に出ました。
「奥駆道出合」の分岐点。弥山と反対方向へ行けば行者還岳へ縦走できます。
ここからはしばらく尾根沿いの道のため、激しいアップはしばらくお休み。
重たいテント装備の身にはありがたい道が続きます。
弁天の森に来ました。
ここから聖宝ノ宿跡まではなだらかな道が続きます。
弁天の森から弥山小屋へ
立ち枯れた白い幹が、真っ青な空に映えます。
理源大師像の前を通り、聖宝ノ宿跡から先は、木の階段が連続する弥山までの最後の登りです。
しんどい・・・
途中、雪がまだ残っていました。
雪の中にナルゲンボトルを入れて水を冷やしてみました。
少し休憩して、また登り始めます。
木の階段はまだまだ続く・・・
頑張って登っている視界が開けました。
国見八方睨という場所でしょうか。紀伊半島の山々が見渡す限り広がります。
ほんと、山しかない・・・
小屋まであと少し。最後の登りです。
やっと、本日の宿泊地、弥山小屋が見えました!
弥山小屋のテント場と弥山山頂
15時40分 弥山小屋に到着!
GWでも、思ったよりテントスペースは空いていました。
地面は草でふかふかしていて、テントがひきやすい感じ。
テントは500円を弥山小屋に払います。重たい思いをしただけあって安い!
まずは寝床を確保。テントを張ります。
新調のサンダルとバーナーセットも用意して準備万端!
暗くなる前に、弥山山頂に行きます。
弥山小屋から鳥居のところを10分程度、登ったところが山頂です。
山頂に弥山の天河弁財天を祀る奥宮。
弥山の由来は、仏教の世界観で、世界の中心にある山「須弥山」から来ているそう。
弥山山頂から望む景色。
枯れた木々がすくっとたっている姿は、なんとなく修験道の険しさを感じさせます。
テントに戻って、ご飯を頂きました。
今回はアルファ米のチャーハンとフリーズドライのカレー。
カレーは「服部幸應推薦フリーズドライカレーの野菜カレー」にしました。
結構大きい野菜が入っていてびっくり。味も本格的で美味しかったです。
持ってきた100円パックの梅酒を飲みながらおしゃべりを楽しみました。
5月の山は遅くまで明るくて、時間が長く感じるのがよいですね。