鹿児島から南下して開聞岳を目指します。遠い九州の南までやってきて、海の縁に立つきれいな三角錐の山にアタックしますが、この日は11月にあるまじき、暖かい日。真夏の登山の様相となりました。
【開聞岳】
鹿児島県、標高924m、百名山。別名薩摩富士とも呼ばれるような、きれいな三角錐の火山です。標高は低いですが、登りだしの標高も低いため標高差はそこそこあります。山をぐるり半周するような一本道の登山道で、ピストンで山頂往復します。
【登山レベル】
初級:★★☆☆☆ 山頂まで往復4時間程度。子連れのファミリーも登っているお手軽な山ですが、標高差は800mあるので、体力は必要。
【開聞岳行程】
往路:鹿児島→[レンタカー]→二合目登山口
行程:二合目登山口(10:00)→五合目(10:50)→七合目(11:20)→山頂(12:10)→七合目(13:10)→五合目(13:30)→二合目登山口(14:00) ※総歩行時間 4時間
復路:二合目登山口→[レンタカー]→指宿 ※宿泊
開聞岳を目指して遥か南へ…
朝ごはんはホテルで朝食ビッフェ。魚や煮物、鶏飯など九州料理を満喫しました。
朝ごはんを食べて力をつけた後は、ホテル近くのレンタカー屋さんへ行って車をレンタル。鹿児島から南に1時間半。海沿いの道をドライブして、開聞岳を目指します。
今日も天気がよく、ドライブにも登山にも最適。むしろ熱いぐらいの日です。
海沿いから山側に入って池田湖のあたりを進んでいくと、前方に三角形の山が見えてきました。開聞岳です。
開聞岳のふもとにある「ふれあい公園」に到着。ここはキャンプ場にもなっていて、たくさんの子供達がキャンプをしていました。ここで車をとめて、登山口に向かって歩いていきます。
暑さに耐えながら登山開始
キャンプ場から登山口までは15分ぐらい歩きます。たくさんの家族連れが開聞岳に登ろうと、私達と同じ登山口を目指していました。
登山口は木や草が鬱蒼と茂った、どことなく南国(キナバル山の登り口)を想像させるような場所です。ここが2合目になります。
10時ちょっと過ぎに登山を開始しました。
木々が茂り、標高も低いため、今日の暑さでは湿度も倍増。すぐに汗だくになって、真夏のような登山となりました。
必至に登り続けて4合目に到着…木と草に覆われた登山道の景色は変わりません…
10時50分に五合目に到着しました。ここで初めて展望が開けます。
すぐ近くに青い海が広がる、開聞岳ならではの景色が楽しめました。
とはいえ、景色が見えたのはこの五合目の展望台だけ。またも木と草に覆われた登山道をひたすら登り続けます。三角錐の山はひたすら登り続けるんですよね…ちょっと退屈。
七合目から続く急な登り
11時20分に七合目に到着しました。七合目付近の少し開けた場所があって、そこから一面の海が見えました。ぐるり山を半周している登山道なので、方角が南側になって海が一望できるようになりました。
しかしながら、ここから先もまた鬱蒼と木が茂る登山道が続きます。そして写真が縦撮りが多いことからもわかるように、そこそこの傾斜をもって、ひたすら登りです。
登山道は狭かったので、下りてくる人と登る人のすれ違いで、少し待ったりしました。天気がよいからか、登山する人が大変多く、遥か遠い南端の山だけど、みんなに愛されている山なんだなと感じます。
九合目から山頂へ。青い海と空が広がる
九合目を過ぎた辺りで、また展望が開けました。だいぶ登ってきたので、さらに視界が広くなっています。そしてまた見える方角が変わりました。西側が見えているのか、鹿児島の海岸線が弧を描いて海と混じり合っています。
山頂まではあとちょっと。最後のふんばりです。
そこに登場するのがこの梯子。体を持ち上げて頑張って登りきれば、山頂はすぐそこです。
12時10分、開聞岳の山頂に到着しました。山頂はそれほど広くないのですが、人でいっぱい、座る場所にも困るほどでした。みなさん、景色を眺めながらランチタイム。私達もここで行動食を食べて簡単なランチにします。
開聞岳を下山。指宿へ
人で混雑していたので、山頂滞在は短くして、早速下山を開始します。元の道を戻るので、今度はひたすら下り続けることになります。
13時10分に七合目付近に戻ってきました。一番海が見渡せるポイントで、もっと見通しが良いと種子島や屋久島まで見えるそうです。
13時半。五合目まで下りてきました。だいぶ下界が近くなりました。標高も低くなったので暑さも戻ってきて、また汗をかきます。
14時、登山口に戻ってきました。総行程4時間の山旅でしたので、意外にあっさり終わってしまいました。そのまま車に泊まって、今日の宿、指宿へ向かいます。
指宿で海鮮ご飯
GOTOトラベルの影響もあって、指宿の宿は混んでいたため、砂蒸し風呂の近くに泊まる事はできませんでしたが、昔ながらの小さな宿 川久という民宿に宿をとりました。女将さんが元気で面白い方で、指宿の外れにありますが、良い宿でした。
ここで温泉に浸かって登山の疲れを癒やし、夕ごはんは海の幸ずくし。地元の鮮魚のお刺身や、海鮮鍋、揚げ物、焼き物、海鮮三昧!やっぱり鹿児島、指宿。魚を食べたいですもんね。
開聞岳は海が見渡せるきれいな山。標高差があって行程が短い分、登りはなかなか急斜面でした。東京から見たら遠い南の山ですが、一度は登ってみたい良い山です。
明日は北上して霧島を目指します。