【九州の百名山①】雄大な大地の阿蘇山

阿蘇山
四国・九州

噴火警戒レベルも引き下げられて、二度目のチャレンジでやってきた阿蘇山。しかし初日は山は雲に覆われ、3年前に来たときと同じような状況。登山を次の日に延期して再び阿蘇山に来てみると今度は晴天で、見たこともないような景色が広がっていました。

【阿蘇山】
熊本県、最高点は高岳の1592m。百名山。
高岳、中岳、根子岳、烏帽子岳、杵島岳を阿蘇五岳といいます。火口原の阿蘇の町を広大な外輪山が取り囲むカルデラの大地が特徴。活火山で未だに噴火口からはガスが吹き出しているため、登山には火山の活動状況を確認して登ります。阿蘇山公園道路はガスの状況で通行止めになることも。

【登山レベル】
初級:★★☆☆☆ 高岳までピストンで4時間程度。危険な箇所もないので、登山はじめたばかりの人も登れる山です。標高差は500m弱、砂千里から中岳まで登りが急です。

【阿蘇山行程】
駐車場(8:40※火口見学)→砂千里(8:50)→中岳(10:00)→高岳(10:25)→砂千里(12:00)→駐車場(12:05)※3時間15分

YAMAPの行動記録

初日は、真っ白で何も見えない阿蘇山

羽田発の8:40の便で熊本空港に到着し、レンタカーを借りて、まずは阿蘇山に向かいます。空港から1時間強で阿蘇山に到着し、そのまま山を登って阿蘇山頂のドライブインへ向かいました。阿蘇山は3年前の九州遠征登山のときにも訪れていましたが、その時は大雨で登るのを諦めて帰った山です。その時は噴火の後で草千里までしか行けませんでしたが、今回は火山活動がレベル1まで引き下げられたということで、砂千里から登って高岳まで行くことができます。
とはいえ、本日も天気が悪く、山頂に来ると山は雲の中…。出発していくツアー客を見ながら、山頂のドライブインで天気を調べると、明日は晴れの予報が…。予備日に明日1日あるため、私達は今日の登山は諦めることにしました。明日、晴れますように。

雨の中、ドライブウェイを走る
白く霞む阿蘇山

山から降りるとお腹が減ってきたので、「あか牛丼 やま康」というお店へいきました。あか牛丼がSNS映えしていた理由で選んだお店です。山頂から車で1時間弱、高森という地域にあります。

やま康さん

通常のあか牛丼が1700円で、メガあか牛丼が2000円。300円の差ならば、贅沢してメガを頼みました。出てきた丼ぶりの絵力の強いこと、強いこと!

メガあか牛丼 2000円!メガ!!

あか牛の色んな部位がご飯の上にのって、温泉卵も2つ。お肉は脂がのってとろけるようなミディアムレア。ちょっとピリ辛なタレがかかっていて、食欲も倍増。お腹が減っていたこともありましたが、一気に頂きました。最後のほうはさすがに苦しくてご飯をちょっと残しちゃいましたが、お肉はぺろりと食べれちゃいました。恐るべしあか牛のメガ丼。リピ確実です!

本日の宿は、阿蘇駅の方にあるゴルフ場に併設されたホテルでした。JALのパックでついていたホテルで、宿泊客が少なかったかせいか、ツインのお部屋を一人で使わせて頂きました。

本日の宿。ツインを独り占め
窓の外はゴルフ場

晴天の阿蘇、草千里と砂千里

翌日は快晴!阿蘇のカルデラの大地がホテルの窓の外にから広がっていました。ようやく晴れた阿蘇を見ることができて感動です。

ホテルの窓から広がる景色

朝7時半にホテルを出て、昨日も訪れた阿蘇の砂千里近くのドライブインを目指します。昨日とは違ってどこまでも見渡すことできる天気。

ドライブしながら阿蘇を目指します

まずは草千里を見学します。今日の目的は高岳なので、ここは歩かずに眺めて終了ですが、ここも本当にきれいな景色。太陽の光を浴びて、草が黄金に輝いています。

一面の草の大地。絶景!
噴火口から煙が上っているのが見えます

草千里を見学したら、昨日のドライブインの駐車場へ。
ガスの具合では噴火口まで行ける「阿蘇山公園道路(有料600円)」は、通行止めになりますが、今日はガスもそんなに出ていないようで通行OK。
さらに上の噴火口近くの駐車場まで車で行くことができました。

8時30分に駐車場に到着。せっかくなので噴火口を見学しました。辺りは硫黄の匂いが立ち込めていて、噴火口からは煙が上がっています。活火山の阿蘇の躍動を感じる風景でした。

噴火口見学。煙が立ち上っています

砂千里に下りていきます。先程の草千里とは異なり、一面砂の大地です。砂の上に敷かれた木道を歩いて、中岳・高岳の登山口へと歩いていきます。

砂千里を歩く

砂の大地と、火山の織りなす風景が、地球じゃなくて別の惑星…火星とか?に降り立ったような気分になります。

火星に来たんじゃなかなw
草がまりものように丸くなっている

中岳へ。阿蘇の大パノラマ

砂千里を歩いて、火口ぐるりと回っていくと、阿蘇の中岳に登るややきつい急登が見えてきます。木のない、火山の赤土の登山道です。

あの山の稜線まで登りますよ
日本じゃないみたい…

ここから急登です。一気に250mぐらい登って高度をあげます。かなり急で息があがります。11月の登山だから寒いかと思って厚着をしていのですが、この天候でこの日差し。あっという間に汗まみれになりました。

ここからキツイ登り
登っている最中に見える景色。徐々の高さを感じられるようになります
火山岩がごろごろ転がる急登
歩いてきた砂千里が眼下に。
稜線まであとちょっと。もうひと頑張り

稜線まで登ってほっと一息。中岳は右側の頂きになるので、ここからもしばらく登りが続きますが、今までのような急な上り坂ではありません。

稜線からさらに上を見上げる

稜線に出て眺めた景色は本当に絶景。阿蘇でしか見れない雄大な景色です。

阿蘇の外輪山が見えます
歩いてきた砂千里が遥か下に見える

稜線に出ると強風が吹きます。風で汗が冷えて寒く感なりましたので、ウィンドブレーカーを着て防寒し、中岳に向けて稜線歩きを開始します。緩やかに火山を登っていきます

稜線歩きなので風の強さを感じます
草が赤くなっているのは紅葉でしょうか
第四火口がしっかり見えました
煙が立ち上る噴火口を上から望む
中岳に向けて登ります。風が強い!

朝10時に中岳に到着しました。雲ひとつない青空の下に広がる阿蘇の大地。最高の景色です!

中岳到着。1506m

中岳から高岳へ。強風の阿蘇登山

中岳からさらに進んで高岳へ登っていきます。見てわかるように木が全く生えていない稜線を歩いていくので、風にさらされます。

急登はなく、ゆるゆると火山の道を歩きます

10時25分、阿蘇の最高峰高岳山頂に着きました!見晴らし最高で、てっぺんとったぞーっという気分になりました。

高岳山頂にて
仙酔尾根の方にあったロープウェイの駅が見えます。砂に埋もれてますが。
噴火のマグマが固まった岩なのかな?
絶景を前にテンションアップです。

高岳山頂からはピストンで砂千里に向けて下山します。行程自体は3時間ちょっとですのね、最初の急登を除けば簡単に行ける山でした。それでこれだけの絶景が楽しめるのだから、阿蘇はすごい山です。

砂千里に向けて下りていきます。やっぱり火星みたい…
砂千里を歩きます
足下の砂はこんな感じ。サラサラです。
丸く植生した岩と噴火口の絶壁
砂千里、広い!
駐車場まであとちょっと。木道を歩きます。

下山後のお風呂と下界飯のお蕎麦

駐車場に戻ろうと、噴火口の方まで登っていこうとしたら、上のほうで何やら叫んでいる人がいます。よく聞いてみると、「有毒ガスが出ているから、通行止め」ということでした。…どおりで、ひどく硫黄臭いと思った。

急いで車に乗って阿蘇山公園道路を下りました。

阿蘇を去ります。ドライブにも最高です

阿蘇の下山後のお風呂は昨日下見しておいた「月廻り温泉館」にしました。ここはキャンプ場が併設された温泉です。先程登ってきた阿蘇の山々を遠くに見ながらお風呂を楽しめます

月廻り温泉館横のキャンプ場
阿蘇五岳がきれいに見えます

お風呂に入った後は、下界メシ。今日はさっぱりとお蕎麦にしました。登山後のお蕎麦って美味しいんだな〜

きれいな色のお蕎麦ですね

熊本から鹿児島へ

さて、今日は鹿児島に宿泊です。熊本駅まで行って、九州新幹線に乗って鹿児島駅へ移動します。

熊本駅のくまもん。地元で会えたね
おしゃれな電車が止まっていました。800系新幹線っていうものらしい
和テイストな感じ

私たちが乗ったのは普通の新幹線で内装はそんなに凝ってはいませんでしたが、初の九州新幹線にちょっとテンションアップ。

乗った車両は普通のデザイン…
沈む夕日を見ながら鹿児島へ
車中のお供にスタバのコーヒーといきなり団子

鹿児島駅には1時間ぐらいで着いてしまいます。あっという間。さすが新幹線。

今日は鹿児島駅近くのビジネスホテルで1泊します。近くの居酒屋で夕ご飯にして、お魚をたくさん頂きました。鹿児島名物のきびなご!!!

明日はレンタカーで鹿児島から南に下り、九州の南端、日本で2番めに南にある百名山「開聞岳」にアタックします。

【九州の百名山②】海の際にそびえ立つ開門岳
【九州の百名山③】蒼い池が美しい霧島 韓国岳