【山形 秋の百名山②】古寺鉱泉からピストン朝日岳登山

朝日岳
北海道・東北

秋の山形の登山2日目は古寺鉱泉から大朝日岳へのピストンで登山します。天気は相変わらず曇りでしたが、雨はふっていません。朝4時に山形のホテルを出発しました。

【朝日岳】
山形県、百名山、標高1871m
距離が長く体力が必要な山です。日帰りで行く最短コースが古寺鉱泉からのピストン。紅葉が綺麗で有名です。
登山レベル:★★★☆☆(中級)

【行程】
1日目:蔵王山へ
2日目:【往路】山形市内→[レンタカー]→古寺鉱泉
行程:古寺鉱泉(6:00)→一服清水(7:30)→ハナヌキ峰分岐→三沢清水(8:30)→古寺山(8:45)→小朝日岳→大朝日小屋(10:50)※休憩→朝日岳(11:45)→小朝日岳→古寺山(13:30)→古寺鉱泉(15:30)
※全行程9時間半
【復路】古寺鉱泉→[レンタカー]→山形市内 ※宿泊

YAMAPの行動記録
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古寺鉱泉から古寺山へ

真っ暗の中、レンタカーで山へと向かいます。途中で川沿いの道を通りますが、絶対すれ違いできないような、一歩間違えれば川に落ちそうな細い道で、朝の薄暗闇の中の運転はヒヤヒヤします。
朝6時。山形から2時間ぐらいで古寺鉱泉に到着。その頃には日が昇って明るくなっていました。

古寺鉱泉の駐車場。車が数台止まっていました。

駐車場の横には新しい建物を作っている途中でした。どうやら宿泊もできるような施設みたいです。表に回ってみると「朝日連峰古寺鉱泉案内センター」ということで、ここで山バッチが売っているようです。

朝日連峰古寺案内センター。朝の6時では閉まってました…。
川沿いを進みます

川沿いにちょっと進むと橋がかかっていて「朝陽館」という建物があります。温泉マークがあるので以前は立ち寄り湯みたいなことができたのかもしれませんが、今は廃業しています。この建物の左側が登山口です。

古寺朝陽館なる建物…今は営業していません

山道に入ります。天気は曇り。雨は降っていないものの暗い朝です。
楽しみにしていた紅葉の絶景は見れないかもしれませんが、ここまで来たからには、朝日岳のてっぺんをとって帰ります。

道はわかりやすい。
ちょっとだけ遠くの山が見えます。雲よ晴れてくれ〜
鮮やかな黄色の木々の間を通って。

7時30分、一服清水に到着しました。水量はたっぷりですが、水を汲むにも、スタートしたばかりでまだ水はたくさん持っていました。ここでは水を飲むだけにして、先へ進みます。

一服清水。朝日岳の途中は水場がたくさんあります。
登るにつれて霧が出てきました。
木の根の階段を登っていきます

8時半に三沢清水に到着。ここも水量が豊富だったので、こちらでお水を足しました。

三沢清水。こちらも水がたくさん流れています
笹の道を通って進みます。霧で視界はありません。

8時45分、古寺山に到着しました。霧がかかっているものの、紅葉の赤やオレンジが見事です。ここまでは雨に降られず、風も強くなく登ってくることができました。

古寺山に到着です

古寺山から大朝日小屋へ。霧の中の紅葉

標高もあがって、稜線に出たため、風が強くなってきました。小雨も降ったりやんだり。台風が日本列島を通過しているだけあって悪天候です…。
紅葉シーズンの土日なのに、この登山道を通っているグループは3組程度。互いに抜きつ抜かれつしながら、雨の中朝日岳の山頂を目指しています。

紅葉はきれいになってきましたが、小雨がふってきました
オレンジに染まる草紅葉がきれい
稜線なので、このあたりは風が強い・・

稜線を歩いた後、少し山を下っていきます。ここに来ると木に覆われているので風は弱まりますが、遠くでごぉごぉ風の鳴る音が響いていて、大朝日まで行けるのか心配になってきました。
避難小屋に泊まって下山してきたという人とすれ違って「朝日岳の風はどうですか?」と聞くと「まあ強いですよ」っていう返事…ですよね。とりあえず小朝日まで行ってみようと、先を進むことにしました。

霧と小雨の中の悪路
紅葉はきれいなんですけどね。

再び稜線に出ました。霧で視界はほぼゼロ。風は思ったよりも強くなかったので、そのまま大朝日を目指して先を進むことにします。

霧の中で目の前の道しか見えません…
でも、鮮やかに色づく紅葉に圧倒されます
晴れてたら鳥海山のほうまで一面の紅葉だったそう…

真っ白だったため、どこか小朝日岳なのかよくわからないまま稜線を歩いていきます。標高が上がればあがるほど天候は悪くなり、小降りだった雨もやや大粒になってきました。
遠くはまったく見えませんでしたが、足元の道の両側を彩る紅葉に目と心を癒やされながら、ただただ山頂を目指して歩きます。

道はしっかりしているの迷わない

銀玉水の近くまで来たようです。銀玉水はどこにあるかは全くわかりませんでした。しかも雨風で寒いから水を飲む必要もありません・・・

大朝日と小朝日の間。どうやら銀玉水が近くにあるようだ
そろそろ、大朝日岳の近くに来ているはず…

霧の中にうっすらと建物が見えました。11時ちょっと前に、朝日岳山頂の直下にある避難小屋に到着しました。

大朝日小屋…真っ白です…

避難小屋でランチと強風の朝日岳山頂

山頂に行く前に、温かいものを食べて力をつけようと、避難小屋にお邪魔しました。ここは管理人さんがいる有人の避難小屋で、2階建てになってます。
綺麗で、宿泊に十分足りそうです。ただ、それほど広くはないので、シーズンの土日は混み合いそう。

2階の様子。綺麗です。ここで十分宿泊できますね。
こちらは1階の奥。この銀のプレートを床に敷いてバーナーを使います

避難小屋はストーブがなく、さすがに寒かったので、もってきた厚手のダウンを着て、お湯を沸かし、カレーのカップヌードルをいただきます。一気に冷えた体が温まりました。

カレーラーメンとほうじ茶ラテで温まる

ご飯を食べていると、先に山頂に行った人たちが避難小屋に入ってきました。道中を同じくしていた登山客です。
ご飯を食べてすっかり落ち着いてしまったので、雨風の強い山頂にこれから行くのかと思うと腰が重かったのですが、気力を振り絞って、再び外に出ます。避難小屋から朝日岳山頂までは片道15分。

風が強いし、何も見えません…
山頂に到着しました!

ようやく長旅を終えて山頂に到着しましたが、山頂が一番風が強かったです。写真を数枚とってさっさと下山します。

朝日岳から下山して避難小屋へ

大朝日小屋から古寺鉱泉へ下山

避難小屋に置いていた荷物をピックアップして、三度外へ。今度は来た道を戻って古寺鉱泉まで下山です。
大朝日から小朝日岳までは一面鮮やかな赤。この霧の中でもこれほど紅葉が綺麗ならば、晴れていたらどれだけだろうかと、もう1回来たいとリベンジを誓います。

古寺鉱泉に戻ってきたのは15時半。全行程9時間半のピストンでした。
案内センターは結局閉まっていて、残念ながら山バッチは買えませんでした…無念。

レンターカーで山形市内へ戻り、今日は1泊し、明日東京へ戻ります。
朝日岳は秘境の遠い山というイメージでしたが、古寺鉱泉からならば日帰りできるということがわかりました。また、道も整備されていて迷わないし、アップダウンも思ったほど激しくなく、登りやすい山でした。

晴れた日にもう一度、紅葉を見に来たいと思します。

【山形 秋の百名山①】雲の中の紅葉 蔵王山