【飯豊山 Day1】大日杉小屋から切合小屋へ

北海道・東北

大日杉小屋からのピストンで、飯豊山へ行ってきました。前日に大日杉小屋で宿泊してから、朝一番で地蔵岳を通って飯豊山の麓へ。真夏の暑い中、急な上り坂と長い道のりを歩いて切合小屋を目指します。

【飯豊山】
標高:2105m、山形県、日本百名山
山形、福島、新潟にまたがる飯豊連峰の本山。山脈の中では、一番高いのが大日岳。本山には神社もあり、信仰の山です。連峰を縦走するコースは2泊以上を要する健脚コース。今回は大日杉小屋からのピストンのため1泊2日で歩きました。
【登山レベル】
中上級:★★★★☆ ピストンでも1日7〜9時間歩くため体力が必要

【全行程】
往路:東京駅→[新幹線]→米沢駅→[レンタカー]→大日杉小屋 ※宿泊
1日目:大日杉小屋(6:00)→地蔵岳(9:00)→目洗清水(10:20)→御坪(12:00)→切合小屋(13:10)※宿泊

2日目:切合小屋→飯豊山山頂→切合小屋→地蔵岳→大日杉小屋
復路:大日杉小屋→[レンタカー]→米沢駅→[新幹線]→東京駅

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大日杉小屋で前泊

米沢駅からレンタカーで1時間弱、山道をドライブして、大日杉小屋に到着しましました。今日はここで1泊して、明日の早朝から飯豊山を目指して登っていきます。
大日杉小屋は避難小屋で、日によっては管理人さんがいるのですが、この日は管理人不在。その時は、宿泊料金として、1人1500円をポストに入れておきます。ご飯も布団もないので、自分たちで寝袋マットとご飯を用意する必要があります。

大日杉小屋
入り口はこんなかんじ
1階のリビングルーム。小屋の中はキレイです。
ここでバナーを使ったりしてご飯の支度ができます。蚊取り線香も用意されてました。
二階が寝床。二段ベッドになっていて寝袋を敷いて寝ます。
小屋の前の芝生。きちんと草が刈られている。
沢が近いの釣り人が訪れていました。

大日杉小屋はトイレも洗面もキレイでした。管理人さんがいなかったので、電気がつかなかったので、夜はヘッドランプのみで食事を作ってご飯を食べました。やることもないので早々に眠りにつき、明日に備えます。

地蔵岳への急な登り

早朝5時に起きて朝ごはんを食べて、支度を整えます。今日は切合小屋までですが、寝袋とマットを持って登りますので、少し荷物は重たい…。そして7〜8時間の登りメインの行程ですから、気合がはいります。

朝6時、不要なものは車に置いて、登山を開始します。

沢の横の道を歩き始めます。最初は樹林帯を歩きます
歩き始めて30分ぐらいで長い鎖場に出ました。
鎖場を上から見たところ

鎖場を超えて少し標高が上がりましたが、8月の朝は暑い。汗だくになって、地蔵岳への急な登りを歩き続けます。

空は曇り。朝もやが立ち込めています
まだまだ先は長い…頑張って歩きます
クリスマスみたいな赤い実と葉っぱ
かわいい花が咲いてました
だいぶ登ってきました。植生が少し変わってきた

3時間登り続けて、9時に地蔵岳に着きました。いやぁ〜長い登りでした。
地蔵岳山頂の少し上に、見晴らし台があるのでそこで飯豊山の全容を見ることができます。ここでようやく飯豊山が見えるのです。
目の前に広がる雄大な飯豊山、その麓に小さく建物が見えました。あれが切合小屋かと思うと、まだまだ先は長いのでした。

地蔵岳に到着。長かった〜。
地蔵岳絡みた飯豊山。山頂は雲で覆われている

目洗清水の美味しいお水

地蔵岳からは少し尾根ぞいを歩いて、さきほどの飯豊山の方へと進んでいきます。雲が広がってきて、周囲が白くなってきました。

紫陽花のような花がまだ咲いてます

地蔵岳から、ぐねぐねと曲がる尾根沿いの道を歩いて10時20分。目洗清水に到着しました。手前の地蔵清水は水が枯れていたし、地蔵岳までの長い登りでかなり水を消費したのもあり、ここで水を汲みたいところ。

目洗清水の標識はここ

とはいえ、近くに水はなく、下っていく細い道が一本。草に覆われているし、かなり急な下りが遠くまで続いている。
行くかどうかと迷いましたが、冷たいお水がほしかったので、その道を下りていってみます。

この道の先に清水が湧いているはず
草に覆われていて、清水がどこにあるかわからない…

10mぐらいおりていき、草に覆われたぬかるんだ道を歩いて、水が湧いている場所を探します。ぬかるみがひどくなる方に歩いていくと、ありました!
新鮮な冷たい水がたっぷり流れ落ちています。目洗清水です。

ありました!目洗清水。冷たくて美味しかった!
元の登山道に戻るために、登ります…

ダケカンバの林と急な雨

目洗清水から先に進みます。周囲は雲に覆われて、どんどん白くなってきました。そんな白い霧の中を進むとダケカンバの林に入ります。
白い幹の美しい木々が、霧の中に幻想的に浮かび上がります。

ダケカンバの林を進みます。
幻想的な景色
きれいな紫色の花
御坪のお社。お賽銭が置いてありました。
少し降りると分岐になります。右は今は通れないので、種蒔山経由で進みます

御坪から少し下りて分岐から種蒔山を登り始めて程なくして、雨が振り始めました。朝は雨などふらないような天気だったのに…。
雨はどんどん本降りになってきたので、レインウエアを着込んで、登っていきます。長い道のりで疲れてきているから、この雨は体に堪えます。

雨が強くなってきました。
種蒔山を登っていくとこんな高原風景が広がります
一面に白い可憐な花が咲いている花畑
このあたりでも水がくめるようです
さらに頑張って登ります。雨は小降りになってきました

種蒔山は山頂までは行かず、そのまま切合小屋の方向へ進みます。でも真っ白で先が何も見えません…。

山の上を越えて歩いていきます

13時過ぎに切合小屋に到着しました。7時間の行程でした。長かった…。
ここで受付して、濡れたレインウエアを干して休憩…お疲れさまでした。

小屋の入口。やっと着いた〜
切合小屋の2階が大部屋の寝床です。

雨上がりの快晴と切合小屋のカレー

小屋の中でしばらく休んでいたら、日がさしてきました。外に出てみてびっくり。すっかり良い天気に。360度景色が楽しめます。飯豊山の方角も晴れてきて、明日目指す道のりが見えました。

切合小屋の全景です。こじんまりした小さな小屋
小屋の横にあるテント場。ここまでテント担ぎ上げるのは大変だ〜
明日目指す飯豊山の方角。ここからは飯豊山は見えません。
種蒔山の方角。あの山の中腹を歩いてここまで来ました
地蔵岳や大日杉小屋の方角。遠くに町が見えました。

切合小屋の夕ご飯は名物のカレー、おかわり自由です。女性の最高おかわり数は8皿とのこと…しかしながら、その前に山を眺めながらチューハイを飲んで、つまみを食べていた私はすでにお腹いっぱい…。1皿しか食べれませんでした…無念。

小屋の中は狭いので、外のテラスで景色を見ながら
カレーを食べます

本日の行程はこれで終わり。少し早めに横になり、明日の飯豊山登頂に備えます!