【青森の百名山①】悪天候の八甲田山

八甲田山
北海道・東北

東北新幹線の50%割引を利用して、週末に青森まで遠征して百名山に登ってきました。残念ながらこの週末は天気がよくないため、なかなかハードな登山になりました。

【八甲田山】
青森県、百名山、主峰は大岳(標高1585m)
4時間半程度でぐるりと八甲田山の湿原を一周できるコースが一般的。今回雨風が強かったので最短で大岳ピストンとなりましたが、高層湿原が広がる木道を歩く魅力的な山です。
登山レベル:★★☆☆☆(初級レベル) 標高差もそれほどなく歩きやすい山です(晴れていれば…)

【日程】
1日目:東京→東北新幹線→新青森→(レンタカー)→八甲田山
<八甲田山行程>
酸ヶ湯温泉駐車場(12:00)→地獄湯の沢→仙人岱避難小屋(13:15)→鏡沼→大岳(14:00)→小岳分岐→避難小屋分岐→地獄湯の沢(15:00)→酸ヶ湯温泉駐車場(16:00) ピストンで4時間
→(レンタカー)→黒石温泉(※宿泊)
2日目:黒石温泉→(レンタカー)→岩木山→(レンタカー)→新青森→(東北新幹線)→東京

YAMAPの行動記録
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青森まで遠征したけど天気は雨

新幹線がネットで予約すると50%割引というキャンペーンを利用して、新青森にやってきました。新青森の駅近くでレンタカーをします。天気は厚い雲が立ち込め、すぐにでも雨がふりそう。

レンタカーで1時間ほど走っていくと、低木の広い高原にやってみます。そこから八甲田山の広い裾のが見えました。

八甲田山
八甲田山全景

さらに30分ぐらい山道を走って、酸ヶ湯温泉に到着しました。駐車場にはかなりの車が止まっています。駐車場は上と下と2つあり、上の方の駐車場すぐ横に鳥居があって、そこが登山口になっています。

雨がふらないうちに急ごうと、ささっと準備を済ませて鳥居の登山口から八甲田山の大岳に向けて出発します。時刻は12時で、遅い出発となりました。

八甲田山
酸ヶ湯の駐車場(温泉のめの前じゃない上のほう)
八甲田山
八甲田山の登山口です
八甲田山
歩きはじめてすぐ立ち枯れの木が立つ

あるき始めて10分ぐらいして、早くも雨がふり始めました。あわててレインウエアを着込んで、ぬかるんだ道を登ります。どうやらここはずっと雨が降っていたみたい。

八甲田山
雨の中の登山開始。あたりも暗いしちょっと憂鬱になる。
八甲田山
木々は紅葉している
八甲田山
ガスった道を歩きます…

地獄湯の沢から湿原へ

地獄湯の沢に到着しましたがガスっていって何も見えませんでした。
どうやら沢を歩いているようで、石の間に水が流れているのが見えました。

八甲田山
何も見えません。ここはどこ?
八甲田山
どうやら沢沿いのようです。
八甲田山
温泉のような温かい水が流れている
八甲田山
更に登っていきます

沢沿いを少し進んでから登り切ると、木道に出ました。湿原のようです。
こちらも霧が立ち込めているので、何も見えません…
木道は雨で滑りそうなので、気をつけて進むと霧の中に赤やオレンジの明るい色が見えました。一面の草紅葉です。天気がよければもっときれいだったのかもしれまsんが…。

八甲田山
木道の上を歩きます。湿原帯なのですが何も見えない。
八甲田山
霧の中に草紅葉のオレンジ色がきれい
八甲田山
赤とオレンジの織りなす絨毯は霧の中に霞む

仙人岱避難小屋の付近までやってきました。このあたりは昔は湿原だったが登山者に踏み荒らされた…と立て看板に書いてありました。悲しい話です。
避難小屋が近くにあるはずなのですが、霧の中で何も見えず…先に進みます。

八甲田山
仙人岱。むかしは湿原の一部ですが、今は土がむき出しに。
八甲田山
湿原の中に池があります
八甲田山
赤の実が薄暗い景色を鮮やかに彩る

雨と強風の大岳山頂

湿原をすぎると、いよいよ大岳までの最後の登りです。
木がなくなり、遮るもののない稜線になったため、一気に風が強くなりました。
ここにくるまで小降りだった雨も、風に乗って叩きつけるように降ってきます。
またも遭難するんじゃないか、低体温症になるんじゃないかって心配しながら、この過酷な山登りを続けます。

八甲田山
大岳への最後の登りです。風が強くなっていました。
八甲田山
雨と風が強くて、心が折れる!

14時に山頂に到着!でも、風が強すぎて立っているのもしんどいほど。
レインウエアの下を履いて(いや、今まで履いてなかったのが行けないんですが…)寒さに震えながら山頂写真を撮り、低体温症になる前にさっさと下山します。ほんとは八甲田山を一周したかったのですが、もう景色も見えないし、雨も風も強いし、来た道をピストンでおります。

八甲田山
大岳の山頂に到着。風が強すぎて長居できません…

大岳の直下に降りて湿原まで戻ると雨は小ぶりになっていました。どうやら山頂付近だけ、天気が荒れていたようです。

沢の方まで降りてきたら、雨はやんで、霧も晴れてきました。見通しもよくなって遠くまで見通すことができました。山肌に紅葉の木々がちらちらと見えて、美しい光景です。

八甲田山
来た道をピストンで戻ります。地獄湯の沢に戻ってきました
八甲田山
ここまでおりてきたら少し視界が開けました。
八甲田山
緑の山肌に紅葉した木々がポツポツと見える
八甲田山
この黄色は見事でした!

山からおりてくると雨はやみ、駐車場に16時に到着。ほぼ4時間の行程でした。駐車場では薄日がさしています。どうやら下界の天気はまあまあ良かったみたい。雨風が強かったのは大岳の山頂だけでした。

駐車場で泥だらけになった靴を洗ってレンタカーに戻り、1時間ぐらい運転して、黒石温泉へ行きます。GOTOキャンペーンなどで酸ヶ湯温泉がいっぱいだったので、ちょっと青森でも秘境のような小さな温泉街に宿を取ることになりました。

今日お世話になった宿は「黒石温泉郷温湯温泉 山賊館」さん。家族経営のような小さなお宿でしたが、いろいろ便宜をはかってくださったので、GOTOキャンペーンも適用できて、少しお得に泊まることができました。お風呂はそんなに熱くないお湯ですが、山で冷えた体をしっかり温めることができました。

お楽しみのごはんは部屋食でお刺身や天ぷら、蒸し物やカニや鴨など旅館らしいラインナップ。たくさんのおかずが本当に嬉しいです。

黒石温泉郷
山賊館さんのお夕食です
黒石温泉郷
お魚がいっぱい。美味しかった!
黒石温泉郷
お膳にあった鬼のお面の蓋をとると、貝の蒸しものでした
黒石温泉郷
青森のお酒もちょっと頂きました。
八甲田山
山バッチは、酸ヶ湯の駐車場の売店で購入しました。

さて、明日は岩木山に登ります。雨が止むといいのですが…

【青森の百名山②】雨と強風の岩木山