目的の山を登り終えた4日目は椹島まで戻ります。樹林帯の中をひたすら下山するので、特に景色は何もありませんでした。椹島で食べるソフトクリームを目標に、ひたすら下山を続けます。
【全行程】
1日目:畑薙第一ダム(5:30/6:50)→[東海フォレストバス]→椹島ロッジ(7:50/8:30)→赤石小屋(13:30)→赤石岳山頂(17:40)→赤石避難小屋(17:50)
2日目:赤石避難小屋→赤石岳→小赤石岳→荒川小屋
3日目:荒川小屋→中岳→悪沢岳→千枚岳→千枚小屋
4日目:千枚小屋(5:30)→見晴台(6:30)→岩頭(8:45)→鉄塔(9:00)→橋(9:45)→椹島ロッジ(10:00)
復路:椹島→[東海フォレストバス]→畑薙第一ダム→[毎日あるぺん号]→新宿
最終日の日の出と見晴台の小赤石岳
朝4時50分。今回の南アルプスの旅で初めて日の出を見ることができました。
といっても雲の中に太陽がちらりと見えた程度でしたが…
昨日、お湯を入れておいたアルファ米と、余っていたチーズでコンソメスープでリゾットを作り、朝ごはんにしました。
ご飯を食べて体が温まったところで下山を開始します。
樹林帯の中の道のため、展望もなく、木の下の道は薄暗く、歩きながら眠くなってしまいました…。
千枚小屋から歩いて1時間ほどで、見晴台という場所に出ました。
横道に少しそれて丘に上ってみると、昨日までの3日間歩いてきた山々がぐるりと見渡せます…。
いやぁ、本当によく歩いたな〜としみじみ思いました。
見晴台から椹島まで3時間以上の下山
見晴台から、南アルプスの山々にお別れをし、再び樹林帯の中に戻ります。この辺りは急な坂ではなく、ダラダラと下山が続きます。登りの赤石岳までの急登よりは楽そうだな〜と思いながら歩いていると、下山2時間を過ぎた辺りから道は急激に険しくなりました。登ってくる人達が何人か、息を切らしながら上がってきます…やっぱり、南アルプスの登山道はどこも大変なんだ…。
標高1500mまで下りて、椹島まであと1時間ちょっとというところで梯子が。
そして、その先に大きな岩が道を塞ぎます。その岩を登ると「岩頭の見晴台」という場所に出ました。遠くに山がちらりと見えます。
岩頭を登り返し、その先の道は少し崩壊していて、どこを通ればいいかの分かりづらい道でした。ピンクの目印を見つけながら、沢へと連なる斜面を進み、岩をよじ登り、椹島を目指します。
岩場を越え、鉄塔の下をくぐり、さらに下っていくと大きな川にかかる長い吊橋が見えました。登山口になる橋に到着。
この長い橋を渡って、舗装された道を10分ほど歩けば椹島に着きます。
椹島ロッジのソースカツ丼と帰路
椹島ロッジに着いたのが、10時過ぎです。第一畑薙ダムまでのバスは13時なので、3時間ほど、ロッジで待ちます。
椹島↔畑薙第一ダム時刻表
下山のソフトクリームが食べたい!と、レストランに行ったら、なんと、ソフトクリームの機械がメンテナンス中ということで、残念ながら食べられませんでした。
その後、昨日千枚小屋で一緒になって人たちも続々と到着。みなさん同じバスに乗るので、椹島ロッジで飲み食いしながら時間を潰しました。
私はランチにソースカツ丼を頂きました。ああ、下界のご飯の美味しいこと。普段はカツ丼なんて高カロリーで敬遠するのですが、下山のご褒美です。
ロッジの受付で山小屋に泊まった領収書を見せると、畑薙第一ダムまでのバスの整理券をもらえます。それをもって13時のバスに乗り、14時畑薙第一ダムに到着。
畑薙第一ダムからは毎日アルペン号を利用して新宿へ戻ります。途中、温泉に立ち寄ってくれるので、お風呂に入って着替えをして、さっぱりと東京へ帰ることができました。
帰りは平日だったので、そこまでひどい渋滞に巻き込まれずに東京へ到着。3泊4日の長い南アルプス縦走の旅は終了しました。
1日目山旅(椹島→赤石岳)はこちら
2日目山旅(赤石避難小屋→荒川小屋)はこちら
3日目山旅 (荒川岳→千枚小屋)はこちら
4日目山旅(千枚小屋→椹島)はこちら