【剱岳2泊3日・後編】岩の殿堂!別山尾根を下り室堂へ

朝日の剱岳
北アルプス

早月尾根から剱岳に無事に登頂。天気がよくて最高の見晴らしを山頂から楽しんで大満足の剱岳登山となりました。
下山は別山尾根へ。カニのヨコバイ、平蔵の頭、前剱、一服剱を経て剣山荘へ下山、雪渓を越えて剱沢小屋へ行き一泊します。
剱岳の夕景、翌日は朝焼けを楽しんで室堂から富山へと戻ります。

【剱岳】
標高:2999m 富山県 百名山。
百名山でも難易度の高い、岩の殿堂「剱岳」。室堂から立山三山を経て剱岳登る別山尾根と、富山の馬場島から登る早月尾根があります。早月尾根ルートには「カニのハサミ」「獅子頭」などの難所がありますが、別山尾根の方が難易度が高いかもしれません。別山尾根へと降りる場合は、前剱からの長い下山が、急坂で滑りやすい場所なので要注意。

登山レベル:★★★★★(上級 岩場に慣れてからのチャレンジがおススメ)
山バッチ:周囲の山小屋で売っています。今回は剱沢小屋で購入、オコジョが可愛い〜♡

剱岳 山バッチ

【本日の山小屋】
剱澤小屋:1泊2食13,200円(平日)15400円(土日祝日)
収容人数70名程度の小さな山小屋です。水が豊かなため、シャワーあり、トイレは水洗。旅館のように快適な山小屋です。
お部屋は8名部屋の二段ベット式。こちらも荷物は廊下に置くスタイル。小屋前からの剱岳の眺めが素晴らしく、剱岳を眺めて過ごすのに最適な小屋です。

【全行程】 ※本記事は行程の後半部分です。
往路:東京駅→[北陸新幹線]→富山駅 ※富山前泊
1日目:電鉄富山→[富山電鉄]→上市→[タクシー]→馬場島(7:35)→早月小屋(12:00) ※早月小屋泊 行程4時間半
2日目:早月小屋(4:00)→剱岳山頂(8:00/9:00)→前剱岳(10:20)→一服剱(11:00)→剣山荘(11:40)→剱澤小屋(12:15) ※剱沢小屋泊 行程8時間15分
3日目:剱沢小屋(5:00)→剱御前小屋(5:50)→雷鳥沢テント場(6:50)→室堂バスターミナル(7:40) ※行程2時間40分
復路:室堂→[バス]→美女平→[ケーブルカー]→立山駅→[富山電鉄]→富山駅→[北陸新幹線]→東京駅

3日間の行程

▼2019年、6年前に剱岳に登った時の記録です(雨でした⋯)

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カニのヨコバイから前剱へ

山頂を堪能してから別山尾根へ下山します。
早月尾根と比べると人が多い!山頂から20分ぐらい経ったところで、行列ができています。
ここが「カニのヨコバイ」らしい。ここは少し渋滞待ちをしますが、15分も待たない間にカニのヨコバイに着きました。

剱岳 別山尾根の下山
山頂からの下山

剱岳 別山尾根 カニのヨコバイ
すぐにカニのヨコバイに来ます
剱岳 別山尾根 カニのヨコバイ
カニのヨコバイ通過待ち

カニのヨコバイは壁切れ落ちている垂直の崖で、鎖を掴みながら崖の下の岩に足をおろします。
高度感もあるし、足元が見えづらいので、ちょっと怖い。。。
でも大丈夫!足を下ろす岩は赤くマークアップされているので、わりとわかりやすいですし、鎖もしっかりしているので安心です。
足をおろしたら鎖を掴みながら、横移動⋯これが「ヨコバイ」の云われですね。

剱岳 別山尾根 カニのヨコバイ
カニのヨコバイ上から。目印に赤いマークがたくさんついてます

剱岳 別山尾根 カニのヨコバイ
ヨコバイ中w
剱岳 別山尾根 カニのヨコバイ
カニのヨコバイを下から見た図

剱岳 別山尾根の下山
ヨコバイを通過した後、長い梯子があります

剱岳 別山尾根の下山
梯子はこんな感じで下りていきます

カニのヨコバイを無事通過し、長い梯子を下りた所で足場が安定。
ここでふと横を見ると、別山尾根の難所の一つ「カニのタテバイ」を登り待ちしている人達が見えました。

今日は天気がいいから、まだこれから山頂を目指して登っていく人も多いようです。

剱岳 別山尾根 カニのタテバイ
カニのタテバイに人が並んでいるのが見えます

別山尾根の下山はこの先もかなりハード。
急峻な岩山を登ったり下りたり、途中で鎖場も何回も出てきます。

剱岳 別山尾根の下山
ギザギザの岩山を越えて先へ

剱岳 別山尾根 平蔵のコル
平蔵のコル。ここから下っていきます

剱岳 別山尾根の下山
鎖を使って、急な岩壁を下ります

剱岳 別山尾根の下山
下ってからまた登る⋯この繰り返し

剱岳 別山尾根の下山
振り返って見る剱岳。まさに岩の殿堂という感じがします

剱岳 別山尾根 平蔵の頭
平蔵の頭へ登ります

剱岳 別山尾根 平蔵の頭
平蔵の頭へ登り。なかなかの急所です

剱岳 別山尾根 平蔵の頭
平蔵の頭を登りきって、少し緩やかな尾根に⋯でもそれもつかの間

前剱から剣山荘から下山

平蔵の頭を越えて、次は前剱へ登り返しです。
急な岩場をまた登っていくと、前剱のほぼ山頂付近に出ます(登山道と下山道が異なるので、下山では前剱の山頂に行きません)

剱岳 別山尾根 前剱
前剱の門。前剱へと登っていきます。

10時半に前剱に到着。ここからの景色も素晴らしい。眼の前に剱沢小屋がある雪渓のカールが見えます。その向こうに立山の山頂もチラリと見えました。天気が良くて、見晴らしが最高です!

ここから先は長い急な下り坂になります。
しかも前剱の道はガレ場で、細かい岩に足を取られたり、砂利で滑りやすかったりと、かなり気を使いながら下りていくので、足も疲れてきます。過去に事故も多いところなので慎重に歩くのをおすすめします。

剱岳 別山尾根 前剱
前剱からの眺め、本日の宿、剱沢小屋が見えます

剱岳 別山尾根 前剱
前剱からの下り坂はかなり急坂。気を付けて下ります

剱岳 別山尾根 前剱
一服剱の山頂が眼の前に。だいぶ下りてきました

30分ぐらい下って、ようやく前剱の下山終了ですが、目の前に一服剱の上り坂がありました。
下りで疲れていた足に辛い上り坂。でもここは10分ぐらい登れば、一服剱の山頂です。

11時10分、一服剱に着きました。ここからは前剱がキレイに見えます。
ここまで来たら長い剱岳の旅も終わりに近づきます。
最後もいくつかの鎖場を下るので、まだまだ気は抜けません。

剱岳 別山尾根 一服剱
一服剱から前剱を眺める

剱岳 別山尾根 一服剱
一服剱からの下りも鎖場。まだまだ気が抜けません⋯

剱岳 別山尾根 一服剱
剣山荘が直下に。最後の鎖場です。

鎖場を終えたら、あとはゆるやかな下山道。
道端にはチングルマの綿毛が風に揺れるのどかな風景に、緊張感もゆるみ、花を楽しむ心の余裕も生まれました。

剱岳 別山尾根 一服剱〜剣山荘
剣山荘が近づきました。今まで険しかっただけに、少しホッとする⋯。

剱岳 別山尾根 剣山荘
チングルマの綿毛の向こうに剣山荘

剣山荘についたのは11時45分。
前回はこの小屋に泊まったのですが、今回は剱沢小屋なので、もう少し歩きます。

剱岳 剣山荘
剣山荘。綺麗な小屋です。前回利用しましたが、シャワーもあっていい小屋でした。

剱岳 剣山荘から剱沢小屋
雪解けの池と草原の綺麗な景色

剱岳 剣山荘から剱沢小屋
剱岳 剣山荘から剱沢小屋 チングルマ
チングルマの可憐な花畑

剱岳 剣山荘から剱沢小屋 雪渓
雪渓を渡ります。アイゼンは不要でした。

剱岳 剣山荘から剱沢小屋
剱岳がよく見える。あの頂きを越えてきたのだ!

剱沢小屋で鍋ラーメンと剱岳の夕景

12時15分、剱沢小屋に到着。早月小屋を出発して8時間15分で到着しました。
今日はここで一泊なので、これからはのんびり過ごせます。

まずは青空の下の剱岳を、「岩と雪の殿堂」ととも写真を取ります。
本当にいい天気!

剱岳 剱沢小屋前から剱岳をのぞむ
剱岳、最高です!

剱岳 剱沢小屋
剱沢小屋に到着。お疲れ様でした〜
剱岳 剱沢小屋
クマ?かな。お出迎え

受付でチェックイン。
予約時にカードを登録するので、そちらでお払いのため、ここで現金は使いません。
山小屋もそんな時代なんだなー。

廊下に荷物置きの棚があるので、リュックはこちらに置きます。
お部屋は二弾ベットになっていて、私達は下の段を使いました。

剱岳 剱沢小屋
部屋の前の廊下
剱岳 剱沢小屋
部屋の様子。布団はに一人ひとつちゃんとあります

お腹が減っていたので、荷物を部屋に置いたら、食堂に行って、数量限定の「鍋ラーメン」を頂きました!
味噌としょうゆが選べ、味噌味にしました。
あつあつの鍋に入ったこってり味噌味のラーメン。
登山後の空きっ腹で、スープを飲み干すぐらいまで食べてしまいました。汗をかいた体にたまらない塩分。
麺ももちつるで、味噌に長ネギ、チャーシューにシナチク、下界のラーメンと遜色ない⋯いや、それ以上の美味しさです。
こんな美味しいラーメン、ここ数年食べたことない!と、本気で思いました。

剱岳 剱沢小屋の鍋ラーメン
剱沢小屋の鍋ラーメン味噌味

ラーメンでお腹がいっぱいになったら、登山の汗を流すためにシャワーを浴びます。
そう、剱沢小屋にはシャワーがあるのです。
昨日の早月小屋は水が全くなかったのに、ここは水の豊かな場所なんですね。
シャワーは1時間ごとに男女交替。中は3つシャワーがあって、同時に3人まで利用可能。石鹸は使えないけど、汗を流すだけで本当に快適です。もはや、剱沢小屋は旅館と同じw

シャワーを浴びた後は剱沢小屋でのんびり過ごします。
お待ちかねのご飯タイム。
メニューは春巻きと焼き豚、豆腐に切り干し大根でした。焼き豚は昼のラーメンと共用なのかなw

剱岳 剱沢小屋の夕ご飯
中華メイン。冷奴がさっぱりしてて美味い!

夕飯後は外に出て夕焼け眺めます。7月連休の剱沢小屋は、昼間の暑さをは異なり、とても涼しい。一枚羽織って外にいましたが、だんだん寒くなってくるほどです。

夜の7時。西側の空に夕日が反射し、剱岳の上の空も赤く染まりました。
反対側の山が真っ赤になり、アーベンロート(アーベンはドイツ語で夕焼けだそうです)
山間の小さな小屋で見る夕景は、本当に素敵でした。

今日も一日楽しい登山でした。お疲れ様でした!

剱岳 剱沢小屋から見る夕景
剱岳の空が赤く染まる

剱岳 剱沢小屋から見る夕景
西の空に浮かぶ雲が赤くなってきました

剱岳 剱沢小屋から見る夕景
剱沢小屋の裏の山がアーベンロート

剱岳 剱沢小屋から見る夕景
夕闇に沈んでいく剱岳。おやすみなさい

3日目、剱沢小屋から室堂へ

3日目、剱岳の旅の最終日。今日は室堂へ行って、そのまま富山へと下山していきます。
今朝は4時半に小屋を出発しました。
朝日を浴びる剱岳が本当にかっこよくて素敵でした。大好きな推しメン。また会いに来るよ!

剱岳の朝
朝日を浴びる剱岳。岩の陰影がはっきりしてかっこいい
剱岳小屋の朝
雪渓が残るのこの山斜面がモルゲンロート風

最初は剱沢小屋から剱御前小屋へ登っていきます。
剱沢小屋の少し上にテント場があり、雪渓と雪渓の間にテントがたくさん張られていました。

剱沢小屋〜剱御前小屋
雪渓の横を通って登っていきます

剱沢小屋のテント場
テント場の管理所と、診療所があります

剱沢小屋のテント場
テント場には人がたくさん!さすが三連休

テント場を過ぎて、剱御前小屋へと登っていきます。
振り返ると朝の澄んだ空気の中、剱岳が美しい姿を見せてくれています。
3日間、快晴という奇跡的な7月の三連休です。

剱沢小屋〜剱御前小屋
テント場上から眺める朝の剱岳

剱沢小屋〜剱御前小屋
剱御前小屋方面へ進みます

剱沢小屋〜剱御前小屋
雪渓の横を登っていきます。剱御前小屋が見えてきました

剱御前小屋についたのが6時ちょっと前です。
ここで剱岳も見納め。雷鳥沢に向けて下山していきます。

剱御前小屋
剱御前小屋です

剱御前小屋からの剱岳
剱岳はここで見納め。最高の山でした。ありがとう!

剱御前小屋
雷鳥沢キャンプ場へ下山します

剱御前小屋〜雷鳥沢キャンプ場
室堂方面を見下ろす。温泉の煙がもくもく上がっています

剱御前小屋〜雷鳥沢キャンプ場
キャンプ場がよく見えます。色とりどりのたくさんのテント
剱御前小屋〜雷鳥沢キャンプ場
下りきって雷鳥沢へ行くために沢を渡ります

雷鳥沢のテント場は、たくさんのテントでごった返していました。
以前、私達も7月の三連休にここでテント泊をして、立山が大日岳の方に行ったのを思い出しました。
ここは立山の絶景が眺められるし、室堂から1時間程度で来れるの絶好のキャンプ場なのです。

雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢のテント場。様々なテントが立っています

雷鳥沢まで下ったら、今後は長い階段を登って、室堂方面に登り返します。
この階段が急で長くて地味に辛いのです。

雷鳥沢キャンプ場〜室堂
登り返しがきつい!
雷鳥沢キャンプ場〜室堂
振り返ってみると、先程下りてきた雷鳥坂がよく見えます

雷鳥荘までやってきましたが、ゴールの室堂のバスターミナルまではまだ先が長い⋯。
このあともアップダウンを繰り返しながら歩き続けます。
日差しも強く、朝なのに暑い!

途中、青や赤の池を見かけます。温泉の成分が溶け込んだ水が様々な色になるようです。

雷鳥山荘
雷鳥荘まで登ってきました

雷鳥沢キャンプ場〜室堂
室堂バスターミナルのゴールは、まだ先です

雷鳥沢キャンプ場〜室堂
温泉の成分なのか青い池

雷鳥沢キャンプ場〜室堂
ここは血の池と言われる場所。水が赤いのは酸化鉄が溶け込んでいるそうです

雷鳥沢キャンプ場〜室堂
最後のアップダウンがなかなかしんどいw

雷鳥沢キャンプ場〜室堂
地熱の煙が吹き出している

7時半にみくりが池までやってきました。
湖面が静かで、立山が水面にキレイに映っています。池には雪渓も残っていてなかなかの絶景スポットでした。
今回は時間が早いのもあって温泉には立ち寄らず、下山後富山でお風呂に入ることにして、温泉はスルー。
でもここ温泉は濃くてすごいいいお湯なので、また来たら入りたいと思います。

みくりが池
みくりが池。立山が池にキレイに映っています

7時40分に室堂バスターミナルに到着しました。
3日間、晴れて最高の剱岳の山旅となり、大満足。やっぱり、山は晴れているのが一番いいですね。

室堂
室堂にやってきました。浄土山が美しい

富山駅で美味しいご褒美お寿司!

三連休の最終日ということもあって、8時の室堂のバスターミナルは人で賑わっていました。
バスの列に並んで、ようやく8時20分のバスに乗って美女平へ行きます。

その後はケーブルカーに乗って立山駅へ。
立山駅から富山まで富山地方電鉄に揺られて1時間半ちかくの電車旅です。
電車も登山客がとても多く、中には75リットルザックを背負い、アイゼンやピッケル、ロープを持ったガチなツワモノもいました。⋯どこに行ってきたんだろう〜。

立山ケーブルカー
ケーブルカー。前は荷台になって荷物を運ぶ事もできるそうです。

立山駅
立山駅から乗った電車。雷鳥がデザインされていて可愛い!

富山駅についたらタクシーに乗って「満天の湯」へ。(タクシーで1600円〜1800円)
こちらは広いスーパー銭湯なのですが、ここでも登山客がいっぱい。でも広いのでゆっくりお風呂につかれます。

またタクシーで富山駅に戻ったら、お待ちかねの下山飯タイム!
富山といえば日本海の魚介!ということで、ずっと食べたかったお寿司です。
今回は富山駅の横の「MAROOT」の上にある「とやま鮨 海富山」で、お寿司ランチを楽しみました!

私は特上の海鮮丼を頼みました。のどぐろ、大トロ、紅ズワイガニ、甘エビ、ウニ、いくら⋯新鮮なプリプリなお魚がたくさんのって絶品!!!3500円だったけど、超贅沢しちゃいました。

とやま鮨 海富山 特上海鮮丼
特上 海鮮丼!
とやま鮨 海富山 富山湾鮨
こちらは富山の幸スペシャルお寿司、富山湾鮨

三連休で新幹線は満席。
ちょっと時間が早く富山駅についたのですが、新幹線の時間を早めることはできずに、富山駅でお土産を物色することに。
時間余って、思わず買い物を沢山していました。

さて、今回は早月尾根を通って、別山尾根に下る2泊3日の剱岳登山の山旅。
快晴で、前回は見れなかった景色を眺めることができて満足できました。
早月尾根は日帰りで剱岳往復する人もいるそうで、健脚の人にはチャレンジしがいのあるルートです。
⋯まあ、いつか日帰り⋯やってみようかと思いますw