【沢登り初心者】最初に揃える沢グッズ

初心者向け沢道具
山のアイテム

今年はいろんな登山スタイルにチャレンジしようと思い、「沢登り」を始めました。
沢登りは川沿いに山を登っていくので、夏の低山でも涼しそうだし、水のせせらぎと新緑の中を進んで、時折シャワークライミングもできてと、なんだか楽しそうです!


でも、沢登りを楽しむためには、必要な装備・道具があります。
初めて沢登りをするために私が買い揃えた沢グッズを、ここでご紹介したいと思います。

※あくまで沢初心者が、人から教えてもらって買ったものになりますので、ご参考までに。

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沢靴…ラバーとフェルト

登山に最重要のアイテムといえば、やっぱり靴。水の中に入って歩く沢登りは、岩が濡れていて、苔も生えているので滑りやすい…実はかなり危険な登山で怪我しやすいとも言います。
そのため、少しでも滑りにくいように作られた専用の沢靴があります。

沢靴はラバーもしくはフェルトの2種類があります。
フェルトは苔やヌメリがある場所に強く滑りにくく、ラバーは濡れた岩、乾いた岩などをよじ登ったりするときに効力があります。得意分野が異なるので、行く沢によって使い分ける人もいるようです。
フェルトは消耗が早いし、結局沢までのアプローチは通常の山道だったりもするので、私はラバー素材を最初の一足に購入しました。

4月だったというのもあり、沢靴がほぼ売り切れ状態。あまり選択肢がなかったので、ラバーで唯一サイズが自分にあっていたCARAVAN(キャラバン) の「渓流KR-4XR ブルー」(約2万円です!)を購入。女子的に「可愛い」感じではないはないですが、新製品が入荷しても沢靴自体種類が少ない…ということだったので、これを購入しました。
※沢登りの靴や道具はシーズン初めの5月くらいから入荷するので、5月に買うことをおすすめします。

2万円近くで、購入した沢靴。
「渓流」ってちょっと釣りみたいであんまりかっこよくはないけど…

靴底はラバー(ゴム)
これで沢での滑りやすさを防止します。

実際にこの靴で丹沢の沢に行ってみましたが、登山道も斜面も歩きやすく、水に濡れた岩場も歩きやすかったです。ただし、苔やヌメリがある所は滑りやすいので、かなり慎重に岩場は登りました。

ただし、沢靴と言えども、川の中に入れば、普通に靴の中に水は入ってきます。多少濡れにくいとはいえ、大雨の中を長く歩いた時の登山靴と同様に、靴の中に水が溜まってチャポチャポ言う気持ち悪さがあります。


沢が終わって最後の通常の斜面を登る時はアプローチシューズに履き替えることになりますので、アプローチシューズを持っていくことも重要です。私はトレランの軽めのシューズをアプローチシューズとして利用しています。

沢ソックスと沢スパッツ

沢靴に履く、沢用のソックスがあります。
こちらは、ネオプレンという合成ゴムのソックスが主流です。
0.5mmから3.0mmまで厚さがあり、私のような「寒がり・冷え性」な女性は、厚めのソックスがお勧めだそうです。ただ通気性はゼロなので、暑い時は蒸れるとのこと。夏場になれば薄めのソックスでも良いかもしれません。

私が購入したのはモンベルのシャワークライミング用のソックス。
クリマプレン プレーンソックス (¥3300)
厚めの2.5mmで、足にぴったりしている方が良いので、サイズSを購入しました。
4月の沢では十分暖かく、冷えはしませんでした。


次に沢用のスパッツを準備します。靴に水が入るのを防ぐというよりは、小石などが入って足を傷つけないようにすることが目的です。また岩登り時に擦り傷などの怪我を防いだり、沢水での冷えを予防するという意味もあるそうです。

沢スパッツもソックスと同様に分厚くて、しかもしっかり足を保護するため、脚を締め付けるようにややキツめ、かつチャックが硬くて着脱しにくい…という、かなり扱いにくいスパッツですが、これによって4月の沢でも寒くはありませんでした。

こちらも素材はネオプレインというゴム製品になります。
私はキャラバンの「渓流」シリーズの「渓流 スパッツプロ II」を購入しました。渓流釣りでも使われるもののようです。

ハーネス(沢用または簡易ハーネス)

沢登りは濡れて滑りやすい岩場の歩いたり、滝を登ったりとかなり危険な登山スタイルです。
そのため、登りにくい岩場などは安全のためにロープを張り、ハーネスにロープをつけて安全確保をして進むケースもあります。場所によっては懸垂下降も必要になるので、カラビナと下降器も必携です。


ただしフリークライミングのように、ロープにぶらさがるのが前提ではなく、沢では安全確保がメインのため、ハーネスは簡易ハーネスを利用します。簡易ハーネスは軽量でコンパクトで持ち運びが簡単。ただし、軽量な分クッション性がないので、落下時は体に食い込んで痛い…というデメリットも。ただ、落ちるのが前提ではないので、沢には軽量コンパクトがおすすめです。

とはいえ、初心者の私はフリークライミング用のしっかりしたハーネスを利用しました。沢にたくさん行くようになると、沢の匂いがつくのでクライミング用とは別に持っていた方がいいそうです。

その他(ヘルメット・沢用手袋・スリング)

そのほか必携なのがヘルメットと手袋です。
ヘルメットは北アルプスなどの岩陵や、外岩クライミングで使っているヘルメットをそのまま利用しました。

手袋は、沢用の手袋で指先が切れているものがありますが、こちらもワークマンの100円程度の軍手を買って、指先を切り使いました。耐久性はないですが、とりあえずこちらで代用可能。

あとは安全確保のために「アッセンダー」という器具を取り付けることも多いようですが、装置によってはロープを傷つける・重い等、賛否両論あります。ただし、ロープスリングで同様のことができるため、プルージックなどでメインロープに結び付けて安全確保して登ることもあります。

沢登りはロープワーク、地図読みなどのテクニックも必要とされる、少し登山としては難易度の高いスポーツです。
私も始めたばかりなので、いろいろ勉強しながら、沢山行のレポートをしていきたいと思います!

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