【GW那須岳1泊2日】風の強い那須岳と古き良き温泉宿(茶臼・朝日岳、三斗小屋)

1日目。山頂駅から迂回して峰の茶屋

今年のGWは雪も少なさそうなので、那須岳へ行きました。

那須へは東京から新幹線で那須高原へ。

そこからバスで那須岳のロープウェイ駅へ行きます。

天気は良かったのですが、どうも風が強い。

ロープウエイで山頂駅へ行きましたが、あまりの風の強さに

そこから茶臼に登る途中で断念…。

▲とりあえず、那須岳に来た証の写真を撮ります

あまりにも風が強くてロープウエイも止まりそうな勢い…。

今日は三斗小屋温泉に泊まるので、どうしようか悩んでいると、

「牛ヶ首」の方から歩いていくる登山客がいて、「こちらは風が強くない」とのこと。

牛ヶ首、姥が平を通って三斗小屋へ行けそうです。

ということで茶臼岳を迂回するように歩いていくと、確かにこちらは風が強くない。

余裕で歩けます。

牛ヶ首にやってきました。

ここから三斗小屋を目指すに茶臼の裏側に回ろうということになりました。

風向きによっては大丈夫そうだし。

牛ヶ首から峰の茶屋までの迂回路を進みます。

途中に火山のガスが吹き出ている「無間地獄」を通過します。

すごい名前だなぁ・・・確かに地獄ぽいけどね。

さすがに5月だけに、まだ雪渓が残っています。

でも、アイゼンを付けるほどではなく、そのまま靴で横断します。

茶臼を回っていくとだんだん視界が広がって、

那須の向こうの山々が見えてきました。

峰の茶屋から茶臼岳山頂へ

峰の茶屋に着くと、茶臼岳に登っているたくさんの人の姿が。

風向きのせいか、山陰になっているこちら側は、立っていられないほど強いわけではなかったのですが。

ということで、私たちも登ることにしました。

▲茶臼岳の登りはこんな感じ

▲茶色の山が連なっています。ゴツゴツした感じがかっこいいです。

峰の茶屋から茶臼岳山頂までは30分ぐらい。

足場は砂利と岩で歩きにくいです。火山の登山道という感じ。

風が強くてどうなるかと思ったけど、なんとか茶臼だけのピークハントに成功!

茶臼岳から、また峰の茶屋まで下りていきます。

峰の茶屋についてから、お昼ご飯タイム。

寒かった&日差しが強いので小屋の陰でご飯を食べました。

でもすぐ体が冷えちゃう。

峰の茶屋から朝日岳。強風危険!

せっかくなので朝日岳も行ける所まで行ってみようということになり、

朝日岳目指して出発。

朝日岳の山頂は峰の茶屋から30分程度らしいのですが、

こう見ると遠いような気がします・・・

登山道は赤茶けた土と岩でできています。

昔のマグマの名残なのかニョキッと突き出た岩もあり景色の荒涼とした感じは火山の独特な風景です。

山を横断する際の細い道や、少し急な登り坂には

鎖が張ってあったりするので慎重に進みます。

頑張って30分ぐらい登ると、山の稜線に出ます。

そこから10分ぐらいで朝日岳の山頂なのですが、稜線に出た途端、

ものすごい突風・・・立っていられないほど。

やばい、飛ばされる・・・と思いながらも、闘争
心に火がついて、

稜線沿いに朝日岳を目指して歩き出したら、風にあおられて転倒!!

靴の金具が取れちゃうし、最近打ち身してなかなか治っていない膝をまた殴打するし。

・・・本当に危ないですね。

でも、危ないけど、朝日岳の山頂に人が立っている(しかも子供連れ)を見たら

行けるかなーと思って進んでしまいました。

ハイマツの陰で一呼吸を吐き、山の影に入ればなんとか歩くことはできます。

でも風は本当に強いので一歩を慎重に・・・

飛ばされないように気をつけながら進みました。

そして、なんとか、念願の朝日岳山頂に到着。

ここまで来たのは、今回のパーティでは2人だけでした・・・。

無理は禁物です。

▲朝日岳山頂より三本槍方面(本当は行きたかったけど強風で断念)

峰の茶屋から三斗小屋温泉 大黒屋へ

朝日岳から稜線を通って三斗小屋に降りるルートをとる予定でしたが、

強風のため、こちらも諦めて、もう1回峰の茶屋へ戻ります。

そこから沢へ降りていくルートに変更。

確かにこの道に入ってしまえば風はそんなに感じられません。

▲沢側は木立の中。木はあまだ冬枯れしています。

▲山の上の方は風が強かったのに、ここは平和です。

▲途中に「延命水」という水場があります。そろそろ長生きを考えて飲んでおく?!

▲三斗小屋まで、あと20分ぐらいのところにある分岐

▲山の中に突如として現れる温泉宿。こちらは煙草屋さん

▲私たちは大黒屋さんに泊まりました。

▲お水はたっぷり湧いているようです。

三斗小屋は温泉宿だけあって、山小屋とは違い、1組で1部屋です。

ただ、電波は繋がらないわ、テレビもないわ・・・やることがない・・・

温泉に何回も入って、ひたすら療養(?)

▲室内は昔ながらの旅館という感じ。雨戸が木製だったのも印象的。

▲温泉宿だから、食事は部屋食です。体に良さそうな、山間のご飯って感じ。

次の日はすごい雨が降ると聞いていたので、あまりに雨がひどい場合は

そのまま下山できるルートがあると、お風呂に入っていた別の女性から話を聞き、

最悪、明日はそのルートを使おうということになりました。

とりあえず、明日の雨がひどくないことを祈って眠ります。

2日目。雨が止んだ隙にロープウェイ駅へ下山

朝6時ぐらいに起きたら確かに雨がひどく。

でも朝風呂入ったりしながら様子をうかがっていると徐々に空が明るくなり、

雨も小降りに、風も穏やかになってきました。

なので、最初の予定通り、峰の茶屋へ登っていって、

そこから下山道を降りて、ロープウェイの駅まで行くルートをとることに。

宿に泊まっていた人たちは、レインウエアを着て出発していきます。

天気の様子を見ながら、8時ぐらいに出発した私たちは

霧の中を那須岳の登りましたが、雨も上がっていて、苦労なく峰の茶屋に到着。

そのままロープウエイ駅まで下山し、

さらにその下の大丸温泉まで歩いていき、お風呂に入りました。

さすがに体が冷えていたので、暖かいお風呂はありがたい・・・。

そのあと、また雨が激しく降ってきたので、やっぱり山には傘も必要だなぁと思うのでした。

那須高原の駅について、お蕎麦のランチ。まいたけ天ぷら付き。

今日は雨だったし、昨日は強風だったけど、三斗小屋温泉のお風呂は実に良くて、

また来たいなぁと思うのでした。

次は紅葉の時期・・・三本槍も登りたいなぁ・・・

山データ 那須岳

百名山 1915m(茶臼岳)

茶臼岳を含む複数火山の総称。

最高地点は三本槍。割と風が強い日が多い。

ロープウェイで行けるので一般の観光客も多い。