【初秋の山旅】善光寺と妙高山登山

妙高山
甲信越・北陸

長野に1泊して、妙高山へ登山に行ってきました。前日は善光寺詣りと美味しいものを堪能。翌日は朝早くから妙高高原に行って、ゴンドラに乗って、少し紅葉している妙高山にピストンで登ってきました。

【妙高山】
百名山、新潟県、標高2454m。
最高地点は南峰の「妙高大神」で、一等三角点は北峰にあります。火打岳、焼岳と、この妙高山の3つを「頸城三山」と言うそうです。
今回はゴンドラの駅からピストンで往復しましたが、火打山から縦走するの登山客が割と多いです。ちなみに火打岳の記録はこちらになります。
登山レベル:★★★☆☆ (鎖場もあるので三点支持が必要)
行動時間:7時間程度

【行程】
1日目:新幹線で長野へ。善光寺詣りをして長野駅近辺で1泊
2日目:
往路:長野(6:23)→[電車]→妙高高原(7:07着/7:19発)→[バス赤倉線]→新赤倉三叉路(7:29着)→徒歩→妙高高原スカイケーブル山麓駅(7:32)
登山行程:
山麓駅(8:10)→山頂駅(8:20)→大谷ヒュッテ(9:40 ※休憩10分)→天狗堂(10:10)→光善寺池(10:20)→九合目鎖場(11:05)→妙高山南峰(11:40)→妙高山北峰(11:55着/※休憩40分/12:35発)→九合目鎖場(13:10)→光善寺池(13:30)→大谷ヒュッテ→山頂駅(15:00)
山頂駅→[スカイケーブル]→山麓駅→[徒歩]→赤倉温泉(16:00※立ち寄り湯/17:32発)→[バス]→妙高高原駅(17:42着/18:00発)→長野(18:45 ※夕ご飯)
復路:長野→[新幹線]→東京駅

YAMAP
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1日目は善光寺と食べ歩き

妙高山は遠いので、前日に長野に1泊し、早朝に妙高高原から妙高山アタックをするという山計画にしました。
なので、お昼すぎに長野に着いたら、ホテルに荷物を預けて、ゆるゆると観光を楽しみます。善光寺に行ったことがなかったので、長野駅から歩いて善光寺と門前町へ。

美味しそうなものが軒を連ねていて、早速最初からおまんじゅうを買ってしまいました。

善光寺の門の前にあるおまんじゅう屋さん
蒸したての酒饅頭を頂きます!

お饅頭をパクパク食べながら歩いていると、立派な門があります。仁王像が置かれていた(今は別のところにあります)仁王門です。

その向こうが表参道で、お土産屋さん等が軒を連ねる門前町です。
栗が名産なのか、栗関係のお菓子屋さんを見かけました。帰りにモンブランを食べようと決めて、まずはお寺参り。

立派な仁王門…さすが善光寺

門前町。賑わっています。店もいっぱい

スタバも和風仕様

善光寺到着です。本堂が見えます

善光寺は広くて、内陣・内内陣に入って、お堂の中を見学できます。「ご戒壇めぐり」が面白くて、お堂の下の真っ暗な地下道を壁伝いに歩いて、「扉の錠前」を探すもの。錠前に触れれば、極楽往生のお約束いただけるとのこと。
私は「これ、非常扉?」と思いながら、錠前の取っ手を触ることができました。…無事に極楽へ行けそうです。

史料館も入ることができます。様々な仏教の展示品があり、「善光寺縁起」という人々の如来様との出会いを描いた物語を読むこともできて興味深いです。
この史料館では、お経の中の一字を選んで筆で書き、願い事と一緒にお焚き上げしていただく…という写経場がありますので、ちょっと試してみるのも面白いかもしれません。

善光寺詣りを終えたら、門前町でお茶をすることにしました。
栗のお店が多かったためか、モンブランが食べたくなったので、「信州SATONOKA KOUBOU」とお店に入りました。
営業時間終了間近で混んでいたものの、お店の中でモンブランをいただく事ができました。作りたてのふんわりやわらかい栗クリームのモンブラン。甘さ控えめのさっぱりで、和栗らしい上品な味わいで、とても美味しかったです。

和栗のモンブラン
コーヒーセットでいただきました。

モンブランを頂いたお店。他にも栗のお菓子を売っています。

門前町から駅に向かって歩いていると、長野の七味の有名な八幡屋礒五郎の本店があり、
道に大きな七味の缶(?)がおいてありました。

長野に来たのでお蕎麦が食べたくてお店を探したのですが、すでに営業終了していたり、空いていても席がいっぱい。さすが9月の三連休。観光客や地元の方々で賑わっていました。

やむなく1時間弱待って、ようやくお蕎麦にありつきました。
待った甲斐があって、するするといただける美味しい信州そばを食べることができました。
美味しかった〜

鴨葱蕎麦を注文
お蕎麦つるつる。喉越し良くて美味しいです。

ご飯のあとはホテルに戻って、早めに就寝します。
明日は早朝から妙高高原へ行き、妙高山に登ります!

2日目 ゴンドラ駅から登山スタート

翌日は早朝に長野駅から妙高高原駅へ。妙高高原駅についたら駅近くのバス停で赤倉線のバスに乗り込みます。バスの乗客は私達だけで他に誰もおらず、バスは田園風景の中をゆっくり走って、スカイケーブルの駅近くの「新赤倉三叉路」のバス停に、7時半に到着しました。

9月はケーブルの始発は8時だったので、しばらくロープウェイの建物の前で待ちます。晴天の予想だったのに、空には厚い雲が立ち込めていました。

妙高高原スカイケーブルの山麓駅
天気は曇り気味・・・

今回は妙高山山頂へはピストンで登山します。スカイケーブルの往復のチケット(往復2000円・片道1400円)を購入しました。

8時に動き始めたゴンドラに10分ほど乗って、一気に山頂駅へ。
山頂駅からちょっと離れた建物に食堂と、トイレがあります。
朝早くで食堂はやってはおらず、トイレだけ済ませて、登山を開始します。

vゴンドラの山頂駅


最初はスキー場の斜面を登っていきます。
この斜めのゲレンデは、今までも何回か歩いてきましたが、微妙な角度の上りでふくらはぎが疲れるんですよね・・・。

微妙な角度の斜面を登る
斜面の上り終えて振り返る。
ふもとの町が見えます


ゲレンデを登り終えると、樹林帯に入っていく横道に入ります。ここからが登山道です。
少し蒸し暑くて、足元はぬかるんでいて歩きづらい道がしばらく続きます。

左側の森の中に入っていきます
足元が悪くて歩きにくい
水が滲み出ていて滑りやすい場所は、ロープが設置されている

ぬかるんだ場所をすぎると、急な上り坂が続きます。景色も見えない、蒸し暑い樹林帯をひたすら30分ちょと登っていきます。

しばらく急登が続きます

坂を登り終えると平らな林道に出ました。
この林道をしばらく歩くと、避難小屋の大谷ヒュッテが見えてきます。
ここまで来ると空には青空が広がって、良い天気になっていました。

ゆるやかな林道に到着
大谷ヒュッテが見えました


大谷ヒュッテは避難小屋ですが、キレイな小屋でした。小屋とは別の建物がトイレになっています。小屋の裏からは遠くの山々が一望できる、景色のよいロケーション。
ここで一泊するのもよさそうです。

布団もあります。どなたか寝泊まりしていたようです。
小屋は清潔感があってキレイ。
小屋の裏から見える景色
大谷ヒュッテから妙高山を望む

大谷ヒュッテから天狗堂、光善寺池

ここで10分ほど休憩をして、妙高山を目指して登山を開始します。
まずは30分ほど樹林帯を登って「天狗堂」を目指します。ここからの上りも少し急登でした。徐々の視界がひらけてきて、空の青さもよく見えるようになってきます。

再び樹林帯を登っていきます。
崩壊気味の木の階段
ここも急な上りです
小さなきのこが苔の上に
だんだん見晴らしが良くなってきます

大谷ヒュッテを出発して30分ほどで、6合目の天狗堂に到着しました。
ここは分岐になっていて、燕温泉のほうへ下山する道に繋がります。

天狗堂到着。小さな祠があります。
葉っぱが赤く色づいてきました。


天狗堂から10分ほど行くと、「光善寺池」に到着。
山の中にひっそりとある池は真っ青な空の下でキラキラと輝いていました。

光善寺池

池を越えて更に登り続けると、七合目の道標があります。
ここもひたすら登っていくと、視界が開けて対面の山が見え、さらに目指す妙高山の山頂も見えてきました。

七合目
視界がひらけた。空が青い、いい天気!
山頂が見える。少し紅葉しているみたい

風穴のある八合目には10時40分頃に到着。
ここから先は、標高が高くなったので木々が紅葉で赤く色づいています。

八合目には風穴がありました。
青空と太陽の光と紅葉が眩しい
赤く色づく木の向こうに望む山

八合目の途中から樹林帯をぬけて、岩場を登っていきます。途中ロープがあったりもしますが、ここはそれほど急な岩場ではないので使わなくても登れます。

急登の岩場。ここからが妙高山の核心部

九合目の鎖場から山頂へ

九合目に到着。ここからは岩場をロープや鎖を掴みながら登っていきます。
まずいきなり現れるのが長い数メートルに渡るロープの岩場。
なかなかの高度感が味わえるスリリングな岩登りです。

ロープを伝って上まで行き、その後は横に水平移動します
岩場の途中。紅葉がキレイでした

鎖場をすぎると、今度はゴツゴツの岩場をロープなしで登ります。
足場はしっかりしているの三点支持さえできれば大丈夫。

緑の中にポツポツと色づく木々の間をぬって登っていく。
山頂付近は岩だらけ
ゴツゴツの岩肌をよじ登っていきます。
ここまでくれば山頂まであと少し。

岩場を登りきれば山頂です。
ゴツゴツした岩の塊の向こうに火打山までつながる稜線が見えてきました。

岩山と紅葉の美しい風景
十合目に到着。
山頂まであとちょっと。
山頂もゴツゴツした岩でできています。

11時40分、妙高山の南峰に到着しました!
ゴンドラの駅を出発して3時間20分程度。思ったより急登が多かったので少し疲れました。

妙高山、南峰の山頂。

南峰側の山頂は広くて、屹立する岩の間でお弁当を広げてランチをとる登山客の姿が見えました。天気がよく風もないため9月の山頂でも寒くはありませんでした。

お昼休憩をしている登山客の姿がちらほらと
北峰側を望む。あちらにも登山客の姿が。

北峰に行ってからランチにしようということで、このまま10分ほど歩いた先にある北峰へ向かいます。
ゴツゴツした巨大な岩が低木の間にあって、その間を縫って歩きます。岩群の向こうに火打山への稜線を眺めながら歩く、山頂の尾根歩きは景色も楽しめて、とても良かったです。

お守りみたいな岩が、遠い山を眺めている。

ゴツゴツした火山性の岩がたくさん

ほんのり色づいているものの、紅葉には少し早かった。

あちこちに岩がにょきにょき生えている奇岩の絶景。

北峰へ岩の間をぬって進む

山頂でも一際大きい日本岩

火打山がよく見える。

北峰に到着しました。大体的な山頂の標識はなくて、低木の枝にぴろっと札がかかっている程度。南峰よりは狭く登山客が平らな岩の上でランチをとっていました。

北峰の山頂標ってこれ?こじんまりしている。


私もなるべく平らな岩を探して、その上に陣取りランチタイム。
今回もカップラーメンにしました。
火打山を始めとした山並みを見ながらいただく温かいラーメンは最高です。

山頂でお昼ごはんにします。やっぱりラーメンが美味しい。
今度は火打山へ縦走したい。

下山後の温泉と下界メシ

山頂を堪能したら、今回はピストンで下山します。
往路と同じ急な岩場を下っていきますので、足場を慎重に選びながら進みます。

奇岩の景色ともさようなら。

足元がは岩だらけで注意して進む。

帰りは少し雲が多くなり、日が陰ってきました。

九合目の長い鎖場のところから下を眺める。
結構な高度感があります。

下山途中で振り返ると山頂が雲に覆われ始めていました。


光善寺池まで戻ってきました。ここまで山頂から1時間程度で降りてきます。
山頂付近は雲が多かったのですが、このあたりではまだ空は青く、快晴です。

さらに下山を続けて、スタート地点のスキー場のゲレンデに戻ってきました。
うっすらと靄のような雲が広がっていました。天気が良かったお昼頃に登れてよかった〜!

最後はこのゲレンデをおりていきます。
疲れた足がさらに疲れる角度の斜面・・・。

ゲレンデを折り切りました。これで今日の登山は終了

下山前にゲーブル駅近くのカフェに寄って、登山後の恒例でもあるソフトクリームを頂きました。
麓を見下ろす絶景テラスで「樹液ソフトクリーム」をいただきます。味はメイプルシロップ味のソフトクリームでした。

山頂の絶景テラスでソフトクリーム

ソフトクリームを頂いた後は、ゴンドラに乗って下山し、赤倉温泉まで20分ほと歩いて立ち寄り湯へ。シーズンオフというのと、時間的に空いている温泉が少なくて、「高原ホテル対山」という宿を利用しました。 硫酸塩・炭酸水素塩泉の「美肌の湯」だそうです。
お風呂利用後はこころなしか、肌がつるんとした感じが・・・。

赤倉温泉街へ


赤倉温泉からはバスを利用して、妙高高原駅へ戻り、長野駅へ。
すっかりお腹が減ってしまったので、長野駅にある「長野長寿食堂」で、長野のご当地グルメ「山賊焼き」の定食をいただきました。
醤油だれで漬け込んだもも肉をカラッと揚げた、いわゆる唐揚げです。お豆腐と具だくさんの味噌汁もついてボリュームたっぷり、大満足。登山後はがっつりご飯が食べたくなる!

山賊焼きの定食。おいしかった〜
唐揚げの絵力最高w


1泊2日の長野旅行+妙高山登山はこれにて終了。長野から新幹線で東京に戻りました。
長野で観光もできて、美味しいものも食べられて、山もしっかり登れる楽しい山旅でした。
次に来るときは火打と妙高を縦走したいと思います。

※ちなみに山バッチは、シーズンオフの赤倉温泉では、どこも売っていませんでした。
スカイケーブルの売店にあった、スカイケーブルの絵がはいった妙高山バッチのみゲット。
バッチを求める人は笹ヶ峰の方から山小屋を経由したほうが入手しやすいかもしれません。

スカイケーブルの妙高山山バッチ