【北アルプス難ルート】8月の三連休、ジャンダルムに挑戦!

ジャンダルム
北アルプス

登山を始めて十年あまり、満を持して、ついにジャンダルムに挑戦することになりました。ジャンダルムへ至る道は、北アルプス屈指の難ルート。一般登山の最難関とも言われ、危険極まりないが一度は行ってみたい憧れのルートです。事前に、岩稜のロングコースを歩いたり、ジムでクライミングをしたり(バランス感覚の練習になる)、準備を整え、いざジャンダルムに挑みます!

【行程】
往路:松本→[バス]→平湯温泉→[バス]→新穂高ロープウエイ
1日目:新穂高ロープウエイ→西穂山荘※宿泊
2日目:西穂山荘(3:40)→西穂丸山(3:55)→西穂独標(4:30)→ピラミッドピーク(5:00)→チャンピオンピーク(5:20)→西穂高岳(5:50)→P1(6:10)→間ノ岳(7:00)→逆層スラブ(7:30)→天狗の頭(7:45)→ジャンダルム(9:50/10:30)→ロバの耳(10:50)→馬の背(11:10)→奥穂高岳(11:30)→奥穂高山荘(12:30)※宿泊
3日目:西穂高山荘(4:00)→涸沢小屋(5:30)→横尾(8:00)→徳沢(9:10)→明神(10:00)→河童橋(11:00)
復路:上高地→[バス]→新島々→[松本電鉄]→松本→[JR]

【ジャンダルム】
標高3163m。名前はスイスのアイガーの垂直壁に由来し、山では尾根上の通行を邪魔する岩のことを「ジャンダルム」と言うそうです。なので、他にもジャンダルムという場所はありますが、日本でジャンダルムというと奥穂高岳〜西穂高岳にある岩山を指すのが一般的。空に突き出たコブのような姿が印象的です。ジャンダルム至る道は、「馬の背」「ロバの耳」など難所が多く、急峻な岩場を上り下りするために、ロープを使わない登山としては最難関、破線ルートとなっています。

登山レベル:★★★★★(上級)
西穂〜奥穂は距離も長く、アップダウンが多いため体力が必要です。
かつ岩の登り下りが多いので岩稜を安定的に歩く技術も必要です。

YAMAPの行程
スポンサーリンク

新穂高ロープウエイで西穂山荘へ

松本から平湯温泉行きのバスに乗り、平湯温泉で乗り換えて新穂高ロープウエイまでやってきました。
8月お盆の三連休だけあって、たくさんの観光客と登山客でロープウエイはいっぱい。

新穂高ロープウエイ
お盆はいい天気です
新穂高ロープウエイ
ロープウエイで上がっていくと、山は雲が多いのがわかります

新穂高ロープウエイ
ロープウエイをおりたら、真っ白だった…

下界は天気が良かったのですが、ロープウエイで上がってみると雲の中。
槍ヶ岳を眺められるテラスも雲がかかってしまって、残念ながら北アルプスの絶景はここからは見えませんでした。
※昨年の西穂高岳へのブロクで景色見れますw

ここから本日宿泊する西穂山荘へが1時間ぐらいの登りで到着します。
今日は軽くウォーミングアップ、明日に備えて身も心も休んでおく…という感じでしょうか。

西穂山荘
西穂山荘に到着

西穂山荘
さすがお盆シーズン。テントがたくさん

お昼すぎに西穂山荘に着いたので、山荘名物のラーメンを頂きました。
塩分濃いめの味噌ラーメン。山だと味が濃いものが美味しい〜。

西穂山荘 ラーメン
西穂山荘名物のラーメン。うまっ!

西穂山荘
山荘はたくさんの人で賑わっている

西穂山荘は登山客でいっぱいです。明日、西穂高岳、その先のジャンダルを越えて奥穂高を目指そうという人も多そう。
体格のよい外国人のお兄さんグループもいて、モンベルのアルファ米でご飯を食べていました。最近、山でも海外の人をよく見るようになったなー。

午後は本を見ながら、友人と明日のジャンダルムの攻略方法を検討。ここの岩場は岐阜側を通るとか、馬の背はこう登ろうなど、事前に仕入れてきた情報交換していると、近くの席で女性3人のグループがいてガイドさんが明日のジャンダルムの話をしているのが聞こえてきました。明日は風もなく天気ももちそうなので、朝早めに出る…なんてことを言っているので、私達も3時起きで3時半ぐらいに出発することにしました。

5時に西穂山荘の夕ご飯タイムです。ご飯のときに、この山荘のオーナーが気象に詳しいので、天気予報を話してくれます。明日は風は穏やかで、天気はもちそう。でも台風がいるので、動き次第では午後に崩れる可能性あり。そして、ジャンダルムは昨日も事故が起きているので、軽々しく入らないで下さいとも仰っていました。

うーん、心配…明日、私は大丈夫だろうか??
ジャンダルムの天使は、ちゃんと登山レベルを達成していると、私に微笑みかけてくれるだろうか…。

西穂山荘
西穂高山荘の夕ご飯。昨年と同じハンバーグ&エビフライ。お子様ランチ風。

夕方になると雲が晴れてきて、夕焼けに染まる空が見えてきました。
この調子で、明日晴れてほしい!と空を見上げて祈ります。

西穂山荘
夕暮れ、空が晴れてきた

早朝、西穂高岳へ

翌日、朝3時起床。
部屋ではまだ寝ている人もいたので、静かに廊下に出て身支度を整えます。
ジャンダルムに挑む人たちはほとんどがこの時間に起きて準備を始めていました。
外はまだ真っ暗。ヘッドランプをつけて、荷物を背負って、3時40分には登り始めます。西穂丸山を通り過ぎ、独標に向かって登っていると徐々に明るくなってきました。

しかし、天気予報に反して風が強い…。そして雲の中に突入して、あたりは白くもやがかかっている状態。
前を歩いている人のヘッドランプが雲の中でぼんやり光っています。

4時過ぎ、独標手前になって、うっすら空が明るくなってきました。
独標についたときは、風も穏やかになって、雲も晴れてきた…よかった〜。

西穂山荘〜西穂高岳
空が明るくなってきた
西穂山荘〜西穂高岳
西穂独標に着いたときは雲の上に笠ヶ岳が見えました

昨年、西穂高岳に来たときは、独標から降りるところがザレていて危険だったの思い出し、薄暗い中で慎重に降りていきます。

更に先に進むと空がどんどん晴れてきて、西穂高岳、その先の山の稜線が綺麗に見えてきました。
風も予報通り殆どありません。これは絶好のジャンダルム日和じゃないですか。テンションが上がっていきます。

西穂山荘〜西穂高岳
ガスっているけど、独標がきれいに見えました

西穂山荘〜西穂高岳
行く手は快晴!これはテンションが上がる!

西穂山荘〜西穂高岳
岩稜帯を歩いていきます

西穂山荘〜西穂高岳
雲の中に乗鞍岳が見える。乗鞍は百名山最後で来月登る予定ですw
西穂山荘〜西穂高岳
朝焼けの空と笠ヶ岳

朝5時、すっかり明るくなって、ピラミッドピークに到着しました。
雲ひとつない空が広がっていて、その中に西穂高岳が見えます。

西穂山荘〜西穂高岳
ピラミッドピークに到着しました

西穂山荘〜西穂高岳
西穂高岳がもうすぐ近く。

西穂高岳までは昨年来ていて、道程はわかっていたため、だいぶ心の余裕を持って歩くことができました。
一度来ておいてよかった!

そんなこんなで6時近く、西穂高岳に到着しました。3時半に出たのでおよそ2時間半で到着です。良いペース。
振り返ると、もうすっかり雲は晴れ、独標へ連なる稜線への先に、焼岳、乗鞍岳がキレイ見えました。
昨年も見たこの景色。好きだな〜。

西穂高岳
西穂高岳到着。空が青い。

西穂高岳
焼岳、乗鞍がくっきり見える。天気は完全回復
西穂高岳
連なる山と雲海。まだ下界は曇りのようです。

西穂高岳
槍ヶ岳が見えた!こちらは雲がまったくない。

西穂高岳から天狗の頭へ

西穂高岳で朝ご飯を食べてエネルギー補給し、先に進みます。
10分ほど進むとP1に到着。ここから先は上級者のみ通ってくださいという看板があります。昨年はここまで来たので、ここから先は未知のルート。心して歩き始めます。

西穂高岳〜天狗の頭
西穂高岳を出発、他にもジャンダルム挑む人たちがいます

西穂高岳〜天狗の頭
P1に到着。ここから先は上級者向け

P1を超えるとヤセ尾根と急な岩場の下りがあります。
ここで足をすべらせたら、多分下まで滑落するなーと思うほど、下まで落ちている崖です。
なるほど、難関ルートというだけある。
でも鎖がついていて整備されているので、慎重に一歩一歩、歩けば大丈夫。

西穂高岳〜天狗の頭
急な岩場を下ります。切れている崖なので落ちないように

西穂高岳〜天狗の頭
大きな岩がゴロゴロした尾根。その先に見えるのは間ノ岳かな

西穂高岳〜天狗の頭
降りたら、また急な岩場を登ります。アップダウンが多い
西穂高岳〜天狗の頭
そして、登りの斜度がかなり急なので、足の筋肉を使います

間ノ岳へは浮石が多いルート。
ここまで歩いている途中でも、後ろのほうで落石がありました。石を落とさないように歩くことに神経を使います。
登りに差し掛かったところで、前を歩いていた人が坂の途中で進退窮まったように立ち止まっています。
私達もそこを登っていったのですが、石は落ちるは斜面は滑るわ…の危険ゾーン。よく見ると、登山道から外れていて、登っちゃいけないルートでした。
ジャンダルムでは道を間違えて事故になるケースがあるそうなので、人がいるからって油断しないで、ちゃんと見極めて登らないとだめだなーと思いました。

西穂高岳〜天狗の頭
途中崩れそうな岩場を登ります。
道を間違えて、落石だらけの斜面を登ったので要注意です。

岩場を登りきって、7時に間ノ岳に到着しました。
先は岩の峰々が続いています。次のピークは天狗の頭。そこまでまた大きく下ります。
ジャンダルムのこのルート、何しろアップダウン⋯しかも急な登り下りが多いです。

西穂高岳〜天狗の頭
間ノ岳山頂。次のピークは天狗の頭です。
西穂高岳〜天狗の頭
振り返ると西穂高山頂が見えました
逆層スラブ
見上げると天狗の頭。逆層のスラブ壁が見える

間ノ岳を降りて行きます。ここも浮石が多いので、石を落とさないように気をつけて下りる必要があります。
降りきった後は「逆層スラブ」というスラブ壁です。
さながら階段が逆さになっている⋯石段が下に向かってステップがついているような壁が高くそびえ立っています。
見た目は「こんなところ登れるの?」って感じですが、靴のフリクションをきかせると、しっかり登れるスラブ壁。(ただ雨が降って濡れている時は歩きにくそうな印象⋯)
今回は友人も私もモンチュラの「ヤルテクノGTX」を履いていましたが、この靴はフリクションがきくので、こういったスラブ壁は歩きやすかったです。

逆層スラブ
そびえ立つ壁をよじ登って天狗の頭へ

逆層スラブ
こんな感じで、登っていきます

逆層スラブを登り切ると、天狗の頭に到着。行く手には目指すジャンダルムが見えます。
広がる青い空、見渡す北アルプスの大パノラマをバックに記念撮影。
ちょっと足は疲れているけど、まだまだ大丈夫、歩いていけそうです。

西穂高岳〜天狗の頭
天狗の頭にやってきた。次はあの頂き、ジャンダルムへ

西穂高岳〜天狗の頭
西穂高岳もだいぶ遠くになってきました

天狗の頭からジャンダルムへ

次は天狗の頭からコルへ下っていきます。また、かなりの下り坂⋯。
下っている途中、鎖場や狭い岩場で、奥穂高岳側から来る人のすれ違いもあって、ちょっとした渋滞が発生しました。

天狗の頭〜ジャンダルム
天狗の頭から下りていきます
天狗の頭〜ジャンダルム
岩ゴロゴロの急坂
天狗の頭〜ジャンダルム
目の前にそそり立つジャンダルムへの登り
天狗の頭〜ジャンダルム
道が渋滞ぎみ。鎖がある箇所は待ちが発生します

天狗のコルからまで下りると、今度はジャンダルムへと登っていきます。
この先の登りがえげつないくらいの急登。ここまでの歩いた疲労の上に、ハイステップで足をあげなくちゃいけない岩稜登りが連続するので、太ももまでピキンと攣りそうになります。
一番しんどかったのがここの登りで、1時間半ほど⋯結構長く感じました。
少し雲が上がってきたのを心配して、早くジャンダルムについて景色が見たい⋯と焦るのですが、なかなか足がついていかない!途中1回、休憩を挟んでさらに登って登って⋯

天狗の頭〜ジャンダルム
天狗の頭〜ジャンダルム
山の稜線に雲が増えてきた

天狗の頭〜ジャンダルム
かなり急な登りが続きます

天狗の頭〜ジャンダルム
ほぼ岩壁⋯

やっと尾根に出た!と思ったら、ジャンダルムの丸い頭が見えました。
岩山の上に人が立っているのが見えます。あそこが目指すジャンダルムの山頂です!

ジャンダルム
ついにジャンダルム目前に

ジャンダルム
ジャンダルム山頂直下。岩壁に「ジャン」って書いてある

9時50分、西穂山荘を出発して6時間ちょっと。やっとジャンダルムに到着しました!
噂に聞く天使が空を舞っています。やっと来た、やっと天使に会えた!!

ジャンダルム
ジャンダルム山頂、天使がお出迎え!
(ちなみにこれは2代目です)
ジャンダルム
天使が飛んで来て祝福w いやーテンション上がる

目の前には奥穂高岳とその稜線が見えます。この景色はここからしか見れない。
雲があがってきて徐々に山が雲に包まれていましたが、この景色が見られたのは本当に嬉しい〜。
奥穂高の稜線の影に今日泊まる予定の穂高山荘がちらりと見えました⋯まだ、あそこまで歩かなきゃいけないんですけどねっ。

さすが、8月の連休だけあって、多くはないものの、ジャンダルムに挑んだ人たちが山頂でくつろいでいます。
その人達にまじって、山々を眺めながらお昼ごはんにします。
西穂山荘のお弁当を食べて、しばし充実の山頂タイム。あー幸せ❤

ジャンダルム
まだまだ道のりは遠い。最後の大物奥穂高への道が続く

ジャンダルム
山の間に「穂高岳山荘」が見えました
ジャンダルム
西穂高山荘のお弁当、幸せの山頂おにぎり。

ジャンダルムから奥穂高岳へ

とはいえ、ジャンダルムの山頂はゴールではなく、道半ばです。
山頂から見て分かる通りに、また大きく下って、今度は奥穂高岳に登らなくてはなりません。

11時近くになってくると、山頂付近には雲が立ち込めてきました。
さきほどまであんなに青空だったのに、霧に包まれて景色が見えなくなってきました。

ジャンダルム〜馬の背
ジャンダルムから下りる。
写真だと垂直に見えますが、慎重に降りれば大丈夫

ロバの耳は巻いて下りていきます。
岩場は急斜面。ところどころ鎖があるので、鎖や岩をしっかり握って三点支持を心がけながら、一歩一歩足元を確かめ、慎重に下りていきます。鎖場の下りというのもあり、かなり緊張感がありました。

ジャンダルム〜馬の背
足元をきちんと探りながら三点支持で下りていきます

ジャンダルム〜馬の背
このあたりが一番緊張しました〜

コルに下りきって、今度は奥穂高岳へと岩場を登っていきます。
見上げると岩の壁が立ちふさがっています。
また急な岩場の登りを30分ぐらい登っていきます。これが今日最後の急登になるはず⋯。

ジャンダルム〜馬の背
垂直に見える山肌⋯
ジャンダルム〜馬の背
最後の大物、穂高岳へ挑む
ジャンダルム〜馬の背
かなり急な岩場を登っていきます。岩だらけw

尾根まで登り切ると、見えました。霧の中に魔王の城のように姿を現す「馬の背」。
その背とりつく、小さな人間たちの列・・・ラスボス感、半端ない!

馬の背〜奥穂高岳
雲の中から「馬の背」が現れる
登っていく登山者がよく見えます
馬の背〜奥穂高岳
馬の背の真下に来ました。「ウマノセ」って書いてあるw

馬の背に取り付きます。ゴツゴツした「たてがみ」の岩を掴みつつ登り、ナイフリッジの特に細いところは、向かって左側を通って歩きました。今回はたくさん人がいたので、前にいた人を真似て歩けたので、安定的に馬の背を越えることができましたが、誰もいなかったら、かなりドキドキしたと思います。

馬の背〜奥穂高岳
馬の背のピーク。さながら馬のたてがみを掴んで背中を歩くかのようです。

馬の背〜奥穂高岳
馬の背を登り終えた後の尾根。細い⋯

馬の背を越えると、驚くほどすぐ近くに奥穂高岳の山頂が見えました。
西穂高岳を越えたあたりにあるのと同じ「ここから先は上級ルート」という看板があります。
そのすぐ先が奥穂高岳の山頂でした。⋯ついにジャンダルムを越えて、一般道に戻ってきた!
感慨ひとしおの奥穂高です。

馬の背〜奥穂高岳
馬の背を越えた後、奥穂岳に近づく。
奥穂高の直下に人がたくさんいるのが見えました

馬の背〜奥穂高岳
登山者の警告文。この先は上級ルートです。

奥穂高岳
奥穂高の山頂に到着!無事に難所を越えたことを感謝!

奥穂高から下山して穂高岳山荘へ一泊

奥穂高岳周辺はいつものようにたくさんの人で溢れていました。
以前来た時はあまりに混みすぎて写真も取れなかったのですが、今回は無事に記念撮影。
ここで少し休憩したら、本日の宿「穂高岳山荘」まで下っていきます。

奥穂高岳〜穂高岳山荘
奥穂高からの下りはザレ場で滑りやすい

穂高岳山荘の手前の長い梯子は相変わらずの大渋滞で、上から来る人と下から来る人で待ちが発生します。
途切れることなく人が登ってくるので、声の大きいベテラン風の男性が「少し下で待ってて下さい!」と声をかけてくれて、
ようやく下りの番になりました。今度は下っていくと、下で順番を待っている人から「上で待って下さい!」と声がかかって、今度は上りの番になるって感じw
いつも思うけど、梯子がもう1本ほしい⋯もしくは信号機があればいいにね。

奥穂高岳〜穂高岳山荘
いつも渋滞する奥穂高岳山荘前の梯子

12時半、やっと奥穂高山荘に到着しました。
西穂山荘を出発して9時間。なかなか長い行程でしたが、まあコースタイムよりちょっと早めで歩けたかもしれません。
今日はここで一泊。早々にここで疲れを癒やせるのが嬉しい。

穂高岳山荘
穂高岳山荘に到着

穂高岳山荘
部屋はこちら

穂高岳山荘
談話スペース。ストーブを囲むおしゃれな造り

部屋で荷物を片付けて、リラックスウエアに着替えたら、少しお腹が減ってきたのでランチにしました。
担々麺とおそばで迷いましたが、昨日西穂山荘のラーメンを食べたので今日はおそば。
出汁のきいたおそばに七味をかけていただきます。体が温まって、美味しかった〜。

穂高岳山荘 蕎麦
お昼ごはんは蕎麦にしました

ランチの後はやることもないので、本を読んだり、他の登山客と話をしたりして過ごしました。
登山客の一人がTJARが気になっていると教えてくれました。TJARがちょうど開催中で、明日うまくすれば選手の人と上高地ですれ違うかもしれません。

穂高岳山荘
はるか下に涸沢が見えます

穂高岳山荘夕ご飯
穂高岳山荘の夕ご飯。おさかなでした。

ザイテングラートを経て、上高地へ下山

翌日は4時半に山荘を出て、ザイテングラードを下って、上高地に下山しました。
まだ辺りは夜。星空が綺麗です。
ザイテングラートを下るときが真っ暗闇でしたが、涸沢小屋についた頃にはすっかり日は昇り、快晴の青空に「北穂、奥穂、前穂」が綺麗に見えました。うーん、前穂から降りればよかったな〜。

穂高岳山荘〜涸沢
うっすら明るくなってきた。でもまだ星が空に輝いている

穂高岳山荘〜涸沢
ザイテングラードはまだ暗いうちに下りました

穂高岳山荘〜涸沢
日の出

穂高岳山荘〜涸沢
前穂高や、常念岳が見える

穂高岳山荘〜涸沢
これから奥穂へ登っていく人たち

穂高岳山荘〜涸沢
チングルマが綿毛になっています

涸沢
穂高連峰が朝日を浴びて眩しい

涸沢はテントでいっぱいでした。お盆休みもあるのでのんびりテント泊する人がたくさんいるみたい。
涸沢を目指す一般観光客の方も多かったり、外国人観光客の方ともたくさんすれ違いました。
この夏おすすめの観光スポットとして上位になったらしいので、登山客以外にも人気のようです。

私達は涸沢ヒュッテを通り抜け、そのまま横尾まで2時間ちょっと歩いていきます。

涸沢
涸沢はテントでいっぱいです

涸沢〜横尾
涸沢から下って1時間ほどで、沢を越える橋に出る

横尾に出てからは林道をひたすら歩きます。徳沢園を通過し、そのまま明神へ。
途中、TJARの選手が私達を追い越していきました。ものすごい観光客たくさんの道を、ゼッケンをつけた人が一人ですごい勢いで走っていきます。(選手にとっては、私達の群れはさぞかし邪魔だっただろうなぁ)「がんばって!」と応援したらにこっとしてくれました!

今年は一部区間が通行止めで、明神からは梓川の反対側歩いて河童橋に出るという、少しロングルートを歩く事になりました。
正直、ここの林道歩きが、昨日の9時間行程よりも長く感じたし、疲れた⋯。
山を歩くモチベーションって重要ですね。

上高地
河童橋までやってきました

上高地
焼岳がきれいに見えます

河童橋付近でお昼ごはんを食べ、いつものアップルパイを買おうと思っていたのですが、さすが8月の連休、どこも満員、長蛇の列⋯結局何も食べずに、バスに乗って新島々経由で松本に帰りました。

松本駅近くで「みよ田」というお蕎麦屋さん(実はここもすごく並んだ)⋯で、やっとお昼ごはんにありつけました!
夏野菜のとろろそばで腹ごしらえ〜うーん、下山メシ、美味しい〜!

松本のお蕎麦屋さん「みよ田」
松本のお蕎麦屋さん「みよ田」でお昼ごはん