【北海道離島の山③】礼文島スコトン岬と最北端宗谷岬

北海道・東北

利尻島で一泊した後は、礼文島に渡って、スコトン岬を散策します。礼文の最北端で海を眺め、花咲く丘を歩いて、アザラシを見ながら海辺を歩く、気持ち良いハイキングでした。

■礼文 スコトン岬ハイキング
往路:利尻島鴛泊港→[フェリー]→礼文島香深港(10:40)→[バス]→スコトン岬(11:36)
行程:スコトン岬(11:36)→ゴロタ山(途中で断念)→江戸屋(14:10)→病院前(15:40)
復路:病院前(16:06)→[バス]→香深港(16:50)  ※礼文島泊

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再び礼文島へ。スコトン岬を堪能

本日は利尻島の最終日。昨日と同じ9時20分、礼文行きのフェリーに乗ります。
パンとコーヒー、オムレツとサラダという洋風の朝ご飯を頂き、リラモシリさんを出発。
荷物を全部持ってフェリー乗り場へいきます。

朝ご飯のクロワッサン、サクサクして美味しい
久しぶりの洋食の朝ご飯に満足

3日間お世話になった利尻島を後にして、礼文島へ渡ります。
今日も曇天ですが、雨は降っていないので、昨日よりは天気がよさそう。
礼文についたら荷物を今日の宿「ペンションうーにー」さんに預けて、バスに乗り込み、礼文最北端のスコトン岬を目指します。
バスに揺られること1時間、海辺を走って、11時35分にスコトン岬に到着しました。
バス停から5分ほど歩くと、スコトン岬の最北端に出ます。

天気は曇り。バス停から5分ぐらい歩くと、スコトン岬の最北端へ
礼文の最北端、スコトン岬やってきました

曇っているもののの視界は開けていて、隣の島がよく見えました

波が高く、荒々しい雰囲気

この最北の海の際に民宿があります

スコトン岬で景色を眺めてからバス停に戻ります。
バス停の前にはお土産屋&食堂の建物があって、バスツアーの客が続々と中に入っていきます。
食堂ではメニューにウニ丼があるのですが、売り切れになっていました。悪天候続きで漁に出れない影響がここにもあるのでしょうか。唯一売っていたのが昆布ソフトクリームだったので、名物でもあるし買って食べてみました。

うっすら緑色の、すごーく爽やかなソフトクリームで、写真をとっている傍から溶けていきます。
今日は全く暑くない、20℃程度の気温なのに…。それだけ水分量が多いのかもしれません。
食べてみましたが、昆布ぽさはあまり感じませんでした。ジェラートみたいなさっぱりアイスです。

バス停の近くにお土産屋と食堂があります
昆布ソフトクリームをいただきました!

スコトン岬からゴロタ山へ。海岸線を眺めながらトレッキング

ゴロタ山方面までトレッキングしてみることにしました。
スコトン岬から舗装された道路が、緑の丘陵に延びています。その道路に沿って、丘の上を歩いていきます。
高台に出ると右と左に海岸線が見えます。
どちらも、花に彩られた緑の丘が海に突き出す美しい光景でした。

スコトン岬から離れて、トレッキング開始

舗装された道が丘の上へと延びています
至る所に鳥居があります

丘の上から北側の海岸線を望みます

海岸沿いに建物がちらほらと…なんの建物だろうか

海の底がうっすら見える。水が透き通っているのがわかります
アスファルトの割れ目から生えている多肉植物…かわいい❤

丘には黄色、白、紫の花が咲いていて美しい
海岸線沿いに鳥居発見
エゾノカンゾウの花畑の向こうに霧に霞む海

1時間ほど歩いていると、少し霧が深くなってきました。前方にうっすらと三角形の山が見えます。
あれが「ゴロタ山」かな?

緑の三角形の山が見える
ゴロタ山への登山道
鮮やかなピンクのハマナス

ゴロタ山への登山道を歩いていると、昨日の雨のせいか、道がどんどん泥だらけになっていきました。
トレランのシューズが真っ茶色になっていくし、霧は深くなるし…で、ゴロタ山に登るのを諦めて、途中で下山…。
晴れていたらさぞいい景色なんだろうなぁ…絶対また来るぞ〜!

ゴロタ山を諦めて、舗装道路へ戻ります

江戸屋から海岸線を歩く。遠くにアザラシ発見!

丘を降りて、東側の海岸線、行きにバスが通っていた道へ出ます。
「江戸屋」という場所で、バス停前には公民館があり、ここのトイレを観光客のために開放しています。
それ以外、コンビニも商店もなし、人の姿もない…ひっそりした場所でした。

江戸屋のバス停
丘を見上げると崩れ防止の柵が並んでいる

バスは1日5便、次にスコトン岬から出るバスは17時53分で、14時の時点で江戸屋に来るバスはありません。
船泊村にある「船舶病院前」というバス停ならば16時にバスが出発するということで、そこまで移動する必要があります。
ただ江戸屋から病院前のバス停まで歩いて1時間ちょっとかかるのです。
幸いなことに雨はふらず霧も晴れてきました。暑すぎず、寒すぎずのちょうどいい温度。海岸線沿いにぷらぷらと歩いていてきます。

海岸沿いにバス停のある船泊村へと歩いていきます

カモメが食べたのかウニの殻が転がっている

木の電信柱に、ハマナス…なんだか懐かしさのある風景

ウニ漁に出る船。かなり小型です。これで荒れた海での漁は危険ですね。

海藻がたゆたっている
側溝に多肉植物ぽい花がびっしり
海岸を歩く。目的地のバス停までは結構遠い

海岸沿いを歩いていると、海の向こうに動くものが…どうやらアザラシかもしれない?!
一生懸命追いかけましたが、アザラシの泳ぐのが早いこと!…見失ってしまいました。

あれ、泳いでいるのはアザラシだろうか?

このあたりにアザラシがいると聞いてはいたのですが、本当にいるとは…。
海を眺めながら、アザラシの姿を探して歩いていると、海岸側の細い道からタクシーが出てくるのが見えました。
ん?なんで、こんなところにタクシーが?
と思って、タクシーが出てきた道を入って、砂浜へ降りてみると、遠くに黒いものがふわふわと浮いているのが見えました。
肉眼では養殖も網みたいなものかなーと思っていたのですが、カメラでアップにしてみるとなんか動いている…?
どうやらアザラシの群れのようです。

海の上に突起物みたいなものが。養殖の網とか、岩とかって思っていたけど…
アザラシ達が海の上でお昼寝中だったw

アザラシを見つけて大満足。こんなにたくさん生息しているとは…!

その後、さらに歩いて目的の「船舶病院前」のバス停には3時半過ぎに到着しました。
なんだかんだとスコトン岬から4時間ほど歩いたことになります。
無事に16時のバスに乗って、香深のフェリーターミナルに戻りました。

礼文島ペンションうーにーさんで一泊

18時近くにペンションに到着。荷物を置いたら、香深港の横にある温泉施設「礼文うすゆきの湯」へ連れて行ってもらい、そこでお風呂に入りました。海がよく見えるいい温泉です。

本日の宿はこちらのうーにーさん

戻ってきたら、お楽しみの夕ご飯タイム。魚介が中心で、お食事の量も多くて、男性や若い人も満足ゆくご飯だったと思います。
バフンウニではないですが、ウニもちゃんと出てきました!刺し身、ホッケのマリネ、フライ、煮物、ゼリー寄せ、デザート…お腹いっぱいです。

新鮮なお刺身
やっぱりウニが出てきました!
魚のフライ。食べごたえあり
お野菜は煮物
デザートは手作りチーズケーキ。甘いもの嬉しい〜

稚内に戻って、宗谷岬へ。白い道をドライブ

翌日は稚内に戻って、帰路につきます。
うーにーさんの朝ご飯は和食。ごはんが進みそうなごはんのお供や、ナスの揚げ浸し、カレイの揚げ焼き、納豆など、朝ご飯もボリュームがありました。いっぱい食べて、今日のエネルギーをつけます。

うーにーさんの朝ご飯

礼文島からフェリーに乗って稚内に戻ります。
北海道に本土に近づくに連れ、天気はやや回復していきました。
海が荒れることもなく、穏やかにフェリーは航行。

ウミネコが甲板で一休み
フェーリーもこれが最後の乗船です

稚内に戻った後は、本当の最北端を訪れるために、レンタカーで宗谷岬へ行きました。片道1時間程度、海沿いを車で飛ばせば日本最北端の地、宗谷岬です。天気は曇りだったので、樺太までは見えませんでしたが、来たぞ!日本の最北端!!

きた〜日本の最北端!
この海の向こうに樺太(サハリン)があるそうです
最北端からさらに北方を望む。樺太は見えません。

最北の地は、かなり静かな場所です
江戸時代、樺太を測量した間宮林蔵の像

宗谷岬には食堂やお土産屋が並んでいます。バスツアーのお客さんが続々とやってきていました。
小腹がすいたので、売店ですり身汁と、ホタテ焼きを購入。
最北端で海を眺めながら、海の幸をいただきます!

最北端の売店。ここですり身汁とホタテ焼きを購入
すり身汁が温かくておいし〜
ホタテもいただきます♡

休憩した後は、丘の上に登ってみました。旧海軍の望楼や、平和の鐘や、不思議なオブジェの置かれた広い芝生の公園がありました。天気がよければ、海の向こうに樺太も見えて、景色我楽しめるのかもしれません。

最北端の丘の上に登ってみます
旧海軍望楼
謎のオブジェが広い芝生の上にたっている

宗谷岬を探索した後、ドライブがてら「白い道」という場所に行ってみました。
ホタテの貝殻を敷き詰めた3kmの白い道。白い道が紺碧の海へと続く、SNS映えする写真が撮れる場所だそうです。
でも曇っていても十分見ごたえのある道です。丘の上に真っ白な真っ直ぐな道があるのが素敵。
車で走ることができますが、ちょっと狭いのすれ違いは要注意です。

緑の丘にまっすぐ連なる広い道
車で走れますが道は狭い
白いものはホタテの貝殻
日が射すと青い海が見えてきました

白い道のゴール地点。3kmの道ですが、かなり楽しめます

宗谷岬と白い道を楽しんで稚内空港へ。レンタカーを空港で乗り捨てして、今回の旅は終了です。
この後は飛行機に乗って羽田空港へと帰っていきます。

今回は利尻と礼文をたっぷり楽しんだ山旅でした。利尻山は天気がよかったので満足。
礼文のトレッキングは天気が悪かったので、晴れた日の絶景を見に、再び来たいな〜と思いました。