南アルプス白峰三山縦走2日目は北岳山荘から間ノ岳、農鳥岳を経て大門沢小屋で1泊します。
天気に恵まれ最高のロケーション。周囲の山々を見ながら、3000m級の尾根を歩いていきます。
【間ノ岳】
静岡県・山梨県 標高 3190m 百名山
登山レベル:★★★☆☆(中級)
アルプスの穂高と並んでで日本で3番目に高い山。
(2014年の測量で日本4位から3位になった)
単独で登るよりも南アルプスの縦走時に登ることが多い。
百名山バッチは北岳小屋で売っていました。
【農取岳】
静岡県・山梨県 標高3026m 百名山
登山レベル:★★★☆☆(中級)
近くに農取小屋という山荘があり、山荘から見えるのは西農鳥岳。
その向こうが農鳥岳
【大門沢小屋】
利用料金1泊2食:8000円〜 テント場利用料金:500円
川の横にテント場(40張)があります。
小さな小屋で、収容人数は100名。大広間に布団を敷いて雑魚寝するスタイルでした。
【行程】※このブログは2日目の内容です
縦走日程:2014年9月13日〜9月15日(夏山)
1日目:奈良田→(バス)→広河原→二俣→(左俣コース)→八本歯→北岳→北岳山荘(泊)
2日目:北岳山荘→中白根山→間ノ岳→農鳥小屋→農鳥岳→大門沢小屋(泊)
3日目:大門沢→奈良田
北岳山荘から間ノ岳
今日は朝からよい天気。
天上の日の出は富士山も登場して、神々しいばかりの美しさでした。
日が昇ってから見てみると、テントが凍っていました。
テント組は、夜、相当冷えたらしいです。
ご来光を見終わってから、北岳山荘を出発しました。
山荘はなかなかの混雑ぶりで、廊下に布団をひいて寝ている方も多数
収容人数の倍以上の人が来ちゃったんだって・・・。
間ノ岳に向けて出発です。
朝日を浴びて、山が赤く染まっています。幻想的できれい。
進む先の山も実にきれいに見えています。
間ノ岳はあの先のところでしょうか。
振り返ると、北岳と朝出発した北岳山荘が見えます。
富士山も遠くの雲の向こうにうっすら。
景色を楽しみながら、登ること1時間弱
間ノ岳への道のりの途中にある、中白根山に6時30分頃、到着。
あの先に見える高い山が間ノ岳でしょうか。
引き続き間ノ岳を目指します。
途中、少しよじ登るような岩場もありますが、昨日の北岳の登りにくらべれば
ゆったりとした登りが続きます。
中白根山からだいたい1時間で、間ノ岳に到着しました。
山頂は人でいっぱい。
晴れ渡っているので、山頂からの景色も素敵。やっぱり天気がよいっていいなあ。
間ノ岳から農取山へ
少し休憩した後、農鳥へ向かいます。
今日は大門沢小屋に泊まる予定のため、ロング行程なのです。
間ノ岳から歩き始めて1時間、ゆったりになったり、少し急になったりする下り坂を下りて。
農鳥の山と農取小屋が見えてきます。
農取小屋です。
ここのご主人は独特な方で、日本語やら韓国語やらを使って、行き交う人にずっと大声で話かけていました
「大門沢小屋は混んでいて泊まれないよ」みたいなこともおっしゃっていたため、一応、予約はしているものの、北岳山荘みたいなことになったらイヤだなあ~と不吉な気持ちになりました…
あと、農取小屋のトイレはかなりレベルが高い(?)ので、覚悟必要。
南アルプスは、トイレのハードルが女子には厳しい・・・。
農取小屋から見上げる西農鳥の斜面。
そびえたっているというくらい、山頂がはるか上に見えます。
西農鳥山への斜面は急でした。北岳に登る斜面を思い出すくらい。
はるか上を、登っていく人の姿。
振り返ると、農取山荘の赤い屋根が見えます。
一山登りきって、向こうの稜線に人影が見えました。
あそこが西農取岳山頂なのでしょうか・・・もうちょっとが遠い・・・。
農取山荘を出て1時間で、西農鳥岳の山頂に到着。
少し雲がでてきましたが、良い眺めです。
農鳥岳を目指して出発します。
低木と小岩の山道アップダウンを繰り返しながら進みます。
それほど急斜面はないので歩きやすいです。
稜線に人が集まっているのが見ます。あそこが山頂だっ
西農鳥を出発して1時間弱。11時半農鳥岳の山頂に着きました!
まあ、似たような高さのピークがいくつかあったので、ここが農鳥山頂って微妙な感じたが、何しろ農鳥岳山頂です。
やっと、ランチタイムー!!!
北岳山荘の朝ごはんをお弁当にしました。
山々を見ながらのごはんってサイコーっ!
農取岳山頂から大門沢小屋へ
さて、ピークの感動もつかの間、
本日泊まる予定の大門沢小屋まで一気に下らなくてはなりません。
岩にはさまれた小道を登ったり下りたりしながら、大門沢へ降りる分岐点まで進みます。
大門沢分岐点手前。右側の斜面が雲っています。
大門沢に下るのはあの雲の中。
分岐点のところ。鐘がついている鉄塔のようなものがあります。
鳴らしている人が何人かいました。
ここから雲の中を下りていくので、見納めに今来た道を振り返ります。
青空と岩山のきれいなコントラスト。
白峰三山縦走らしい、最後の風景。
さて、大門沢への長い下りに入ります。
ここの下りが相当こたえるという噂を聞いていたので覚悟して臨みました。
森林限界を過ぎて、徐々に緑が増えてきます。
木の中を下っていきますが、急斜面の連続で、足・膝がかなり疲れました。
がんばって1時間半ほど下っていくと、水の流れる音がして、急斜面を流れる川が見えてきます。
川のところに出ます。
ここから、川沿いの木立の中を大門沢小山で1時間半程度。
斜面はだいぶ緩やかになりますが、結構長く感じます。
若干日差しも暗くなってきたように感じる3時、大門沢小屋に到着しました。
本日は8時間の長い行程でした。
今日も混雑が予想されるようで、「1つの布団に3人」と張り紙が。
受付をしているときに、「今日は混むから下りれるなら下りたらどうだ?」
というようなことを言われました。
とはいえ、長い下り坂に疲れていたし、今から降りると暗くなるので、1泊させてもらうことに。
(でも、後から来た若い男の子の二人組は泊めてもらえず、泣く泣く山を下りていきました。体力のありそうな人は泊めてもらえなかったみたい・・・)
テント組の到着を待って、ビールとチューハイで乾杯
今日の頑張りをねぎらいあいました。
小屋泊組は5時ぐらいから夕食。その時間に小屋には続々人が到着していました。
団体さんも5時ぐらいに到着。長い下りに遅れ気味の人がいたらしい。
小屋の夕食は、北岳山荘のものよりシンプル。
川魚の佃煮、山菜の佃煮、ごはん、みそ汁。
この近くでとってきたみたいな素朴な食材・・・でも、なんかおいしいんだよね、山小屋のごはんって。
山仲間と飲んで話しながら真っ暗になりましたので、8時には就寝。
ふとんは、若い男子を宿泊拒否した成果もあって、1つの布団に2人ですみました。
あ、ここのトイレもレベルが高いです・・・
南アルプスのトイレの改善を望みます。
あと、山小屋増やしてほしいなぁ