今回は三大キレットの一つ不帰の嶮を通って、白馬岳、朝日岳を縦走する3泊4日の欲張りな山旅です。
2日目以降は1日8時間以上歩く長い行程ですが、北アルプスの壮大な山々を一気に回れる素敵なルートです。
1日目は八方池から唐松頂上山荘へと登っていきます。
【今回の山小屋】
唐松岳頂上山荘:1泊1食(14000円)+本館宿泊料(1000円)
唐松岳の直下にある山荘。350人程度収容可能で、テント場(1張2000円+1人2000円)があります。
本館に売店、食堂などがあるため本館宿泊の場合は加算されます。またお弁当がないため2食付の場合は食堂で朝ご飯を食べることになります。初心者でも登りやすい距離感の唐松岳のためツアー客やファミリーで客が多く、予約が取りにくい山小屋です。
水源がなく天水を使っているため、飲水はミネラルウォーター(500円)を購入します。
※自動販売もありますが電気がつかないと買えないのと、100円玉は4枚まで、新札使えずなので売店で買うことをおすすめします!
>>唐松岳頂上山荘のホームページ
【アクセス】
東京駅(始発6:16)→[北陸新幹線]→長野駅(7:36着)
長野駅(8:20)→[アルピコ交通]→白馬バスターミナル(9:35)料金2900円
白馬バスターミナル→徒歩→八方ゴンドラ→八方池山荘第一ケルン(10:40) 料金2000円(片道)
【行程】※このブログは1日目の行程です
1日目:八方池山荘(10:50)→八方池(11:30)→扇雪渓(12:30)→唐松岳頂上山荘(13:50) ※3時間
2日目:唐松岳頂上山荘→二峰→不帰キレット→天狗ノ頭→天狗山荘→白馬鑓ヶ岳→杓子岳(巻道)→白馬岳頂上宿舎
3日目:白馬岳頂上宿舎→白馬岳→三国境→雪倉岳避難小屋→雪倉岳→水平道分岐→朝日小屋
4日目:朝日小屋→朝日岳→五輪尾根→花園三角点→兵馬ノ平→蓮華温泉


▼以前(2014年)、唐松岳にテント泊で行ったときの記録です。当時はテント場が900円だったw
東京から長野、白馬へ長いアプローチ
初日は東京駅から始発の新幹線に乗って長野へ。
長野駅東口のバス停から、白馬バスターミナルへのバスが出ているのですが、こちらはすぐに大行列になってしまいます。
東京から2本めの新幹線でも8時20分の白馬行きのバスに間に合うのですが、人が多くてバスに乗りきれないケースもありそうなので、始発で長野に行くことがおすすめです。
白馬バスターミナルに着いたら、徒歩で八方ゴンドラまで歩きます。15分〜20分ぐらい歩くのですが、日差しが強くて暑かった!あっという間に汗だくです。
八方ゴンドラに着いたら片道2000円をお支払い。
ゴンドラ1つとリフト2つを乗り継いで、一気に標高1830mに連れて行ってくれます。









八方池周辺はお花畑!
ここからが登山開始です。
とはいえ、八方池付近までは一般観光客も歩いていける場所。ワンピースにサンダルみたいな人も歩いていれば、唐松岳まで行くであろう登山客もいて、登山道は人で賑わっています。



7月の後半、雪渓が溶けたばかりのこの季節の北アルプスはお花の宝庫。
八方池までの道のりでも色々花が楽しめます。







花の写真を撮ったりしていると時間があっという間にすぎてしまいますが、まだ登山は序盤。
時折階段が急になったりしつつ、第二ケルン、八方ケルンを越えていきます。




11時半に八方池に着きました。
下から雲が上がってきていたので、白馬岳は白く霞んで見えません。
というわけで、八方池に映る美しい山の姿の撮影はならず⋯ここに来るのは3回目なんですが、なかなかいい写真が撮れませんw
でも、八方池の湖面は青く美しく、池を眺めつつ、しばし休憩することに。持ってきたパンでランチタイムにしました。

唐松岳へ、ここから本格登山
観光で訪れる人も八方池まで。ここから先は登山装備で歩く登山道となります。
7月の週末の唐松岳は大人気で、これから登る人と、日帰りで行って下山してくる人で、登山道は混み合っています。






雪渓がいくつかあり、歩いてわたる箇所もありますが、アイゼン無しで十分歩けました。
たくさん人が歩いているので道を作ってくれているので安心。


雪渓の近くにチングルマの群生が咲いていました。一部はすでに綿毛になっていましたが、チングルマは今が最盛期なのか、このあたりから先はたくさん見ることができます。


唐松岳に近づくにつれ、道は険しくなってきます。
岩が転がる急登が連続し、初心者だと登りにくく感じるかもしれません。足元をしっかり確かめながら慎重に登っていきます。






唐松山荘に到着。夕立の雷雨と氷と雨上がりの虹!
唐松岳頂上山荘が、本日のお宿。
1泊2食付きで予約をしていたのですが、お弁当が用意できないということで1泊1食(14000円)となりました。
部屋は別館と本館を選べますが、食堂と売店があるのが本館のため、本館のほうが+1000円。
いや、別館で十分でしょ、と思っていたのですが「夕飯時に夕立が来ることが多いですよ。雨にぬれちゃいますよ〜」という小屋の人の誘導に乗ってしまい、結局本館に宿泊することにしました。うーん、商売上手!
ということで、15000円のお支払い。昨今の山小屋の価格上昇は、山にたくさん行く人間としては、懐の痛いハナシですが、まあ仕方がないですね⋯。

部屋は二段式になっていて、私達は下段に。今回は男女ミックス部屋で、上は男子、下が女子になっていました。
一段に5人が寝られるようになっていますが、敷布団は3つしかなかったのでシェアしながら寝ます。
二段ベットが2つなので、一部屋に最大20名寝られるようです。今回、この部屋は7割方埋まっていたのですが、かなり暑く感じました。満室になったらちょっと息苦しいかもなぁ⋯。
そんな感じで部屋は布団を敷く分しかないので、荷物は全部廊下に置きます。



唐松頂上山荘は天水しかないため、水事情は結構シビアです。
洗面所には蛇口をひねると天水が出てくるので、それで手を洗うことはできます。
天水は飲料水にはできないので、明日の分のお水はペットボトルで購入します。500mlが500円。2本購入して1000円です。
売店ではお菓子などを少し売っていましたが、喫茶メニューなどはなく、カレーライスだけ売っていました。
夕ご飯は17時から食堂で。水がないので、食器はすべて使い捨て容器です。
メニューはハンバーグとナポリタン風スパゲッティ、サラダ、酢漬けれんこん、かまぼこ、しいたけ佃煮、さつまいもの甘露煮。
お味噌汁は、テーブルに置かれた鍋からすくいます。味噌汁とご飯はお代わりOK。
お腹が減っていたから、味噌汁お代わりしつつ、ご飯をしっかりいただきました!



夕ご飯を食べている最中、雨がポツポツ降ってきた⋯と思ったら雷の音⋯そしてザーッと音とともに降ってきたのはなんと氷!地面に氷の塊が勢いよく落ちてきて跳ねる!地面が氷だらけになっている!
氷はそのうち、大粒の雨に変わってあっという間に溶けましたが、その後は雷がすごくてピカピカゴロゴロ⋯。
いや、夕ご飯時に本当に夕立になった。1000円払って本館にしておいてよかったのかもw

夕ご飯後もしばらく雨は降り続け、降り始めから1時間弱で雨がやみました。
外を見ると、立ちこめていた雲が雨に洗い流されように消え、澄んだ空気の中に美しい空と山並みが姿を現しました。
やったー!シャッターチャンス!とばかりに外に出ると⋯おお、寒い!さきほどの嵐て一気に空気が冷えています。
そして空を見上げると、なんと虹がかかっていました!
大きな虹が、雨上がりの空に綺麗な弧を描いています。こんな綺麗な虹を見たの初めてかも!

そして反対側の空は、夕日に照らされてオレンジ色に染まっています。
空気中の水分に光が反射しているのか、透き通った、黄金にも近い夕焼けの中、向かいの山脈に先週登った剱岳の姿が見えました。なかなかの絶景です。

さらに時間が立つと低く立ちこめていた雲は一掃され、五竜岳の方向まで見通しがよくなりました。
明日登る予定の唐松岳とその向こうの不帰ノ嶮もはっきりと見えてきます。
やっぱり、ここから見る北アルプスの山々は本当に美しい。時間を忘れて、山が闇に沈んでいくまで、景色を眺めてしまう。
1日の終わりの少しの間、空と山がいろんな色に染まるこの時間が好き。




明日は朝の4時に出発予定。
部屋に戻った後は、消灯を待つ間もなく、8時には眠りにつきました。

