【雪山テント泊】西穂山荘から独標へ

北アルプス

昨年も同時期に独標を目指したのですが、残念ながら吹雪のため丸山で断念。今年こそは!とリベンジで挑戦した独標ですが、この日は風もなく、穏やかな天気で、無事に登ることができました。3月の割に暖かめの気温だったため、雪山だけどテント泊も快適でした♪

【アクセス】
車にて新穂高温泉ロープウエイ、ロープウエイで西穂高口へ

【行程】
1日目:西穂高口(13:50)→西穂山荘(14:50) ※西穂山荘にてテント泊
2日目:西穂山荘(6:56)→西穂丸山(7:10)→独標(7:55)→丸山(9:05)→西穂山荘(9:20/9:50)→西穂高口(10:40)
※行程4時間弱

【西穂高独標】
標高2701m。独標手前が急な岩場になっているので、夏山でもルート間違えると滑落の危険があるので、岩場に慣れた人がいく山になります。今回は雪山ですので、雪の岩場をアイゼンで歩けるスキルが必要です。ヘルメットは必須、状況によってはハーネスをつけて、熟達者にロープで確保してもらうと良いかもしれません。今回も岩場の通過、特に下りは恐怖感があるので、時間がかかっている登山者もいました。西穂山荘から往復で3時間程度で行くことができます。
雪山登山レベル:★★☆(中級)

今回の雪山装備

・ハードシェル、ハードシェルパンツ、スパッツ(モンベル)
・(上)ファイントラックドライレイヤー、メリノウール中厚手セーター、ファイントラックポリゴンULジャケット
・(下)モンベルスーパーメリノウールタイツ(厚手)、登山パンツ(中厚手)
・雪用登山靴(ROWA)、12本爪アイゼン、ピッケル
・薄手ウール手袋+オーバーグローブ
・ネックウォーマー
・サングラス
・ヘルメット、毛糸帽子
※テントの中ではダウン(800FPぐらい)、ダウンパンツ、テントシューズ

行程地図
▲夏の西穂山荘から、西穂高岳への山旅はこちら
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1日目:西穂山荘でテント泊

昨年は吹雪のため断念した独標ですが、リベンジで今年もやってきました。
1日目は昼前に新穂高ロープウエイに乗って、西穂口まで一気に登りました。そこから歩いて1時間で西穂山荘に到着です。
でも、今回はテント泊。雪山用のシュラフや防寒着、今夜の夕ご飯の食材を詰めた重たいリュックで歩いたので、1時間といえども、結構しんどい登りでした。

西穂山荘 雪のテント泊
ロープウエイから見る雪山。小さくぴょこと尖っているのが槍ヶ岳

西穂山荘 雪のテント泊
ロープウエイを下りたらこの絶景

西穂山荘 雪のテント泊
西穂高口から1時間ほど歩いて、西穂山荘に到着

西穂高山荘に着いたら、テントを張る場所を確保します。4人用の共同テントが張れる場所を見つけたら、スコップで整地。
その後テントを張って、フライのスカート部分を雪で埋めていきます。フライのはり紐はスノーアンカーや竹ペグをつけて、雪に埋めて風に飛ばされないようにしました。
夏のテントよりも立てるのに時間がかかりますが、メンバー3人で協力してテント設営完了。

西穂山荘 雪のテント泊
西穂山荘前にテントを張ります

荷物をテントの中に入れたら、テント中が狭い!
ダウンパンツやダウン、テントシューズを着込んだら、荷物はまとめて壁側に置きましたが、4人用テントで3人で荷物ありだと寝るスペースがギリギリです。ツエルトで荷物を別におけるスペースを作った方がよかったかも…。

西穂山荘 雪のテント泊
眼下に雲海が広がっていました
西穂山荘 雪のテント泊
雪山を背景に色とりどりのテントが並ぶ

テントの準備が整ったら、小屋の食堂で小屋泊メンバーと歓談しながら、時を過ごします。
17時になると、陽が沈み始め、西の空が赤く染まってきました。
空の色が反映して、雪面がオレンジ色に変わっていく様子がとてもキレイです。

西穂山荘 雪のテント泊
夕日を浴びて、雪もオレンジ色

テント中で夕ご飯の支度を始めます。
やっぱり雪山はあったかい「鍋」が美味しい。今回は「鶏鍋」にしました。
家で鶏肉を塩麹と生姜につけて凍らしてきたものを鍋で炒めます。表面が焼けてきたら、乾燥椎茸の戻し水と顆粒出汁を入れて、白菜、にんじん、大根、しめじ、しいたけ、高野豆腐を入れて煮ます。
最後にお酒、醤油、みりんで味をつけていただきます!鶏と椎茸の出汁が効いて美味しい!あったまる〜。

西穂山荘 雪のテント泊
鶏と乾燥シイタケのだしが効いた和のお鍋

鍋の第二弾は東北のせんべい汁にします。せんべいを鍋にいれて10分ぐらい煮込むと柔らかくなります。
出汁がシミシミになった柔らかいせんべいが、これまた美味しいw

さらに〆で味変。お味噌と油揚げ、ネギをいれて、鍋用のうどんを入れて、味噌煮込みうどん。
これで、お腹いっぱいになりました〜♪

西穂山荘 雪のテント泊
せんべい汁にします。野菜もたっぷり。

ごはんを食べ終わって、ガスの火を消すと、やっぱり雪山。テントの中はぐっと冷えてきました。
すぐに身支度を整え、シュラフを敷きます。

夜、外に出ると、地上ではテントの明かりが色とりどりに輝き、見上げれば、一面の星空。
冬の星座、天の川…冬の山の澄んだ空気の中で見る星は本当に綺麗でした。
これも、テント泊のいいところですね。

西穂山荘 雪のテント泊
夜のテント場。テントの明かりがイルミネーションみたい
西穂山荘 雪のテント泊
一面の星空でした

2日目:西穂山荘から独標へ

翌日、2日目。朝4時に起きて、朝ごはんを食べます。
朝ごはんはチーズリゾットとスープ。これもあったまって美味しい〜。
昨夜が和食だったので、朝はイタリアンっていうのがまた良かった!

ご飯を食べたらすぐにテント撤収します。
昨年は強風に、ソロテント1つが山の方へと飛ばされていったのを目撃したのですが、今回は風はなく、穏やかにテントを撤収することができました。

テントを畳み終えて、6時前。独標までは、それほど長い道のりではないので、朝6時すぎに出発しました。
重たい荷物はデポ。アタックザックに必要なものだけ詰め、アイゼンをつけて、ピッケルを持ち、ヘルメットを装備して登り始めました。
高い空に雲が覆っていたので、昨日のような快晴ではなかったのですが、雲海と高い雲の間に山々が見えて、そこに朝日が差し込んでいます。雪の山頂は光を浴びて、眩しく輝いていました。

西穂高岳 丸山
早朝は高曇り。眼下に雲海が広がっていました。
西穂高岳 丸山
雲海のむこう、白山が朝日を浴びて輝いています
西穂高岳 丸山
西穂山荘を出発して、まずは丸山へ登る

丸山に7時10分に到着。昨年は吹雪の中、必死にここまで来たのですが、今回は穏やかな天気だったので、あっという間に到着。
昨年見れなかった雪山の景色も楽しむことができました。

西穂高岳 丸山
出発から20分程度で、丸山に到着
西穂高岳 丸山
雪をかぶった乗鞍岳。手前が焼岳

西穂高岳 丸山
丸山から見た上高地方面

丸山から先は急登になります。ピッケルを使いながら、雪の斜面を登ります。
やっぱり、同じ坂を登るのでも雪山の方が体力を使う気がします。あまりスピードを出さずにゆっくり登って行きました。

西穂高岳 独標
丸山から先は少し急な登坂になります

しばらく雪の斜面を登っていくのですが、独標が見えてくると岩が増えてきます。
ここから今回の核心。岩をアイゼンでよじ登っていきます。雪が少なくて、むき出しになった岩を登ります。
アイゼンの刃をひっかけないように気をつけつつ、10分ちょっと登ると、気づいたら独標に着いていました。
思ったよりもあっという間w

西穂高岳 独標
独標が見えてきました。手前の岩場は雪は少ない。
西穂高岳 独標
雪の独標に到着!やった!!

先に目を転じるとピラミッドピーク、その先に西穂高の山頂が見えました。
雪質もいいし、天候のコンディションもいいから、このまま先まで行けるんじゃないかな…と思ったのですが、西穂高山荘のご主人から「計画外のルートを行くと事故になる」と戒められてましたので、今日はここまで。
でも、いつか、西穂高岳まで行ってみたいな〜。

西穂高岳 独標
ピラミッドピーク、西穂岳がよく見えます。あっちまで行ってみたい!
西穂高岳 独標
前穂高、明神に連なる山々

西穂高岳 独標
ピラミッドピークに行くには、この急な岩場を下ります。

独標を堪能したら、西穂高山荘へと戻ります。独標から下りる岩場は、落ちないように、慎重に気をつけて下ります。
今回、一番難しかったところが、この独標直下の下りでした。今回は雪が凍っている・・・ではなかったので、慎重に歩けば問題なく通過できます。

西穂高岳 独標
今回は独標まで、西穂高山荘へと戻るため、慎重に岩場を下ります

ロープウェイ西穂口から下山。下山メシは鹿の竜田丼

西穂山荘に戻ったら、テントやシュラフの入った重たいリュックを担ぎ、ロープウエイと下山していきます。
空はどんどん晴れてきて、昨日と同じように北アルプスの山々を望むことができました。

槍ヶ岳
昼近くに晴天になって、槍ヶ岳が見えます

西穂口 ALPSCAPE
先程まで登っていた独標、西穂高岳がよく見えます

新穂高ロープウエイには新しくテラスができていて、ロープウエイから下りてきた沢山の観光客でごった返していました。
私たちもしばらく山を眺めて楽しみ、ロープウエイで下山します。

西穂口 ALPSCAPE
ALPSCAPEというテラスが新設されていました。
登山客以外も山の絶景を楽しめる
西穂口 ALPSCAPE
今回の登山はこれで終わりです〜

下山後は、いつもの寄る「平湯の森」で立ち寄り湯を楽しみ、「鹿肉」が食べれる道の駅へ寄りました。
迷ったけど、ガッツリ「鹿竜田丼」を注文。
濃いめの味付けとマヨネーズ(ハイカロリー!)のおかげが、肉に臭みは感じず…とっても美味しい!という感じではなかったのですが、竜田丼として食べ応えのある仕上がりでした。

鹿竜田丼
鹿丼が食べれるという道の駅に寄りました。
鹿竜田丼
マヨネーズつきでハイカロリーですが、
登山の後だし、いいかな…

独標まで行って、西穂山荘へ戻ってきた時に気づいたのですが、靴底が加水分解で、取れかかっていましたw
アイゼンで抑えて、そのまま問題なく下山できたのですが、前触れなく、急に靴底ってとれちゃうんだな…と思いました。
7年前ぐらいに買った靴なのですが、それほど雪山に行ってないから見た目はキレイ…。
でも使ってなくても、靴底は劣化してしまうので、要注意です。

雪靴が加水分解して、底が剥がれてました
雪靴が加水分解して、底が剥がれてました…!

靴の修理は2〜3万でできるそうですが、なんと2か月以上かかるとのこと…。
今シーズンはあと1回雪山を予定しているので、急遽買うことになりましたw