縦走3日目は朝日が登る前に白馬岳に登頂し、雪倉岳に登ってから、朝日小屋へと進みます。雪倉岳は360度の大パノラマでしたが、その後はかなり下山した後に朝日小屋へと木道を通りながら登り返していく、なかなか長い行程でした。
【白馬岳】
標高2,932m。長野県・富山県。北アルプスの後立山連峰。百名山。花の百名山。
日本最大の雪渓が有名で、この雪渓を登って白馬岳を登る登山客が多い。白馬鑓温泉や蓮華温泉など、近郊に温泉も多く山と温泉を楽しめるスポットです。今回は唐松岳から不帰ノ嶮を越えて白馬岳に至りましたが、雪渓から、白馬鑓温泉から、栂池からと登山ルートがたくさんあるのも魅力です。
【雪倉岳】
標高2611m。新潟・富山。日本二百名山。
白馬岳と朝日岳の間に位置し遠くに剱岳、火打妙高、富山湾も眺められる絶景の山です。訪れる人も多くないので静かな山歩きが楽しめるのも魅力。
【本日の山小屋】
朝日小屋:1泊夕食付 14000円 テント場(1人2500円 テントは予約不要) ※予約は電話です。
収容人数50人程度。朝ご飯はなく、お弁当(笹寿、混ぜご飯)を買うスタイルになります。昆布締めやホタルイカなど富山の名物やラーメンなどが出る美味しいご飯と、チャキチャキとした女将さんで有名な、人気の山小屋です。3時までに小屋に着かないと怒られますので、綿密にスケジューリングしてくださいw
>朝日岳小屋ホームページ
【登山レベル】
★★★★☆(中級) 行程が長くアップダウンがあるので体力が必要です。
【行程】※このブログは3日目の行程です
往路:東京駅→[新幹線]→長野駅→[バス]→白馬バスターミナル→[徒歩]→八方ゴンドラ→[ゴンドラ・リフト]→八方池山荘
1日目:八方池山荘→八方池→扇雪渓→唐松岳頂上山荘
2日目:唐松岳頂上山荘→二峰→不帰キレット→天狗ノ頭→天狗山荘→白馬鑓ヶ岳→杓子岳(巻道)→白馬岳頂上宿舎
3日目:白馬岳頂上宿舎(3:50)→白馬岳(4:25)→三国境(5:05)→雪倉岳避難小屋(6:45)→雪倉岳(7:30/8:10)→水平道分岐→朝日小屋(12:20) ※8時間半
4日目:朝日小屋→朝日岳→五輪尾根→花園三角点→兵馬ノ平→蓮華温泉
復路:蓮華温泉→[バス]→糸魚川駅→[新幹線]→東京駅

夜明けの白馬岳と日の出
今日の朝4時に小屋を出発します。空には星が輝いていて、美しい夜明けでした。
ヘッドランプをつけて、白馬頂上宿舎から白馬山荘へ登っていきます。
朝一番だからか、暗くて道のりが見えなかったためか、白馬山荘へは意外に早く到着しました。
さらに白馬山頂へと登っていきます。





4時半に白馬岳山頂に到着しました。
日の出前の山頂はまだ薄暗く、山頂の標識がよくわからず⋯。
ただ、前回来たとき小雨と雲で真っ白で見えなかった景色が、徐々に明るくなってきたため、少しずつ見えてきました。
東の空の下に、立ち込める雲海が赤く染まっている。
振り返ってみると白馬杓子岳と鑓ヶ岳。
そしてこれから進む先の山の稜線が、夜明けの光に照らされて、美しいラインを描いています。



白馬岳山頂から、まず三国峠へと下りていきます。
歩いている最中に、雲海の向こうから朝日が昇ってきました。






手前の砂礫地、ピンクに染まっているのはコマクサの群生です。
5時に、三国峠に着きました。
三国峠の付近にも、コマクサがたくさん咲いていました。
しかもピンクの絨毯⋯というくらい一面に。素敵な風景です。
栂池に下山する場合は「小蓮華岳」へと進みますが、今回は朝日小屋から蓮華温泉へ下山するため、「雪倉岳」へと歩いていきます。

花が咲き乱れる三国峠から雪倉岳への道
三国峠から下っていきます。振り返ると、石の白い山肌。朝の澄んだ空気のなか清々しく見えました。
このルートは、おそらく朝日小屋に泊まる人ぐらいしか歩かないので、実に人が少なくて、気持ちよく道を歩けます。
一昨日の唐松岳の喧騒が嘘のような静けさ。
人が少ない北アルプスを歩きたい人におすすめのルートです。



三国峠から雪倉岳までの道中も、高山植物がたくさん咲いていました。
朝日を浴びてキラキラしている花に目を奪われてなかなか先に進めないくらいw
白、ピンク、紫、黄色⋯小さな花から少し大きめの花まで、一面のお花畑に感動です!




5時40分に「蓮華鉱山道」とも分岐に来ました。
この道を進むと蓮華温泉へとショートカットできますが、道は荒れていて、上級者向きのルートだそうです。

鉱山道との分岐を過ぎて、雪倉岳へと進みます。
手前の立派な尾根を持つ山には登らず巻き道を進み、右側の雪倉岳へ登っていきます。
今までの砂礫地から一転、ハイマツ、雪渓、緑の登山道へ変わっていきます。山の様相が全く異なるからおもしろい。



雪渓を過ぎた辺りは一面花畑。
黄色の花ばかり咲いていたと思ったら、白とピンク、次に青や紫⋯など、歩いているとどんどん色が変わっていて、花を眺めているのも最高に楽しい〜。
やっぱり7月の北アルプスはお花の宝庫だ。










6時40分に雪倉の避難小屋に到着しました。出発してから2時間半ちょっとです。
まだ朝なんだけど日差しが強いです。
雪倉岳避難小屋には、このルートで唯一のお手洗いがあります。
ここで少し休憩をして、目の前にある雪倉岳の上り坂を登る準備をしました。





360度の大絶景!雪倉岳と頂上宿舎のお弁当
7時半、雪倉岳の山頂に到着しました!出発してから3時間半。ここで本日の行程はやっと半分です。
雪倉岳に着いた時は晴れ渡っていて、360度の大絶景でした。
富山の海、山の向こうに小さくなった剱岳、白馬岳とその稜線、更には火打・妙高らしき山並みまで望めます。
めちゃくちゃキレイな景色に感動仕切りで、雪倉岳が大好きになりました。





さてここが、私達のランチタイムw(朝ご飯ともいう⋯)
白馬頂上宿舎でいただいた二段弁当を広げて、山々を見ながらご飯をいただきます。
卵焼き、シューマイ、鶏の唐揚げ、ウィンナー、鮭、こんにゃく、山菜、きんぴらとご飯。
まさにお弁当の集大成ともいえるおかず!美味しい〜最高〜。
ここのお弁当が自分の中のNo1かなぁ。

お昼ごはんと景色を堪能していたら、あっという間に時間が経ってしまいました。
朝日小屋まではまだ長い!ということで、出発です。
なんと、行く手には雲が湧き上がってきて、行く手を阻むように広がっています。
まだ8時過ぎだというのに、雲が上がるのが早いですね。


雪倉岳山頂からはかなり下りていきます。
最初はガレ場を下りますが、標高が下がって雪渓が残るハイマツと緑の道になります。
雪渓があるため、このあたりでもたくさん花を見れました。先程とは少し花の種類が変わっています。







下りきってみると、標高2000m付近になっていました。600m近く下ろされたのでしょうか。
振り返ると、雪倉岳は雲の中です。
ここからは樹林帯を登っていきます。

水平ではない?!水平道とミズバショウの湿原
標高が下がってきたので、めちゃくちゃ暑くなりました。
しかも湿度も高い⋯樹林帯に入ると風もないので、暑さとの戦いとなります。
今まで標高が高かったので空気が爽やかだったのですが、この近辺はなかなか手ごわい温度です。

しばらくすると木道が出てきました。
雪渓も残っていましたが、池塘が点在する湿原に入ります。
ここからしばらくは、アップダウンはあるものの、急坂は少ない登山道となります。

7月だと、登山道には雪渓がいくつか残っています。
昨日、宿舎で同室になった朝日小屋から白馬へやってきた人が、雪が溶けてドロドロしたところに、ミズバショウがあったと教えてくれたのですが、雪解け水が溜まっているところにミズバショウが咲いていました。



朝日岳近くの高い山が見えてきました。今日のゴール朝日小屋はあの向こうの筈。
太陽の日差しと、土から湧き上がる水蒸気の熱で暑い中、木道をひたすら進みます。
途中には、ミズバショウや、キヌガサソウの群生地など、お花の見どころもたくさんあります。



朝日小屋まで、あと1時間ちょっとのところ。朝日岳に直登するルートと、朝日小屋に行くルートの分岐点にきました。
今日は朝日小屋までなので、まっすぐ進みます。
「水平道」と名前がついた木道を歩いていきます。

その先、途中に何回か雪渓を渡りました。
少し標高が上がってきて、雪渓の上は涼しい風が吹いています。
天然のクーラー!気持ちいい!

雪渓を過ぎて、また樹林帯に入ると、キヌガサソウが木道の横に群生していました。
かなり葉が大きくなっていましたが、足元にはミズバショウもまだたくさん咲いています。


樹林帯を抜けると、道はやや急な上り坂。
一応「水平道」と名前がついているルートなのですが、木道が多いものの、アップダウンはかなりありました。
なにしろ暑かったので、途中で沢で一休みし、冷たい水に手ぬぐいを浸して首筋に当てて、クールダウン。
だいぶ、涼しくなりました。


朝日小屋の周辺は霧がかかっていて、真っ白になっていたため、全く見えなかったのですが、もうすぐ近くに来ていたみたいです。沢から30分ぐらい、再び現れた木道を歩いていくと、朝日小屋に到着します。


朝日小屋の美味しいご飯と黄金色の絶景
12時15分に、朝日小屋に到着しました!
到着時刻に厳しい朝日小屋の女将さんには怒られないですむ時間⋯というか受付に人がいないwむしろ早すぎたかも。
私達より先に着いていたの2組で、1人はテントでした。誰もいないテント場。今ならテントを好きな場所にたてられます。


30分ぐらい休憩して、受付。
事前に書いておいた宿泊申込書を提出。明日向かうのが蓮華温泉ということで、「朝4時には出発してください」と言われました。
部屋は3階。屋根裏部屋のようなところが大部屋になっていて、そこの布団1つ分が自分のスペースです。
ただ、噂には聞いていたのですが、屋根裏だけあって「暑い」扇風機が回っていてもあまり涼しくなりません。
窓を開けたのですが、いまいち冷えてこない⋯
ということで、早々に部屋を出て、結局外で時を過ごしました。

売店は1時間から営業。
いろいろ迷って「手ぬぐい」を購入。ピンクと緑の色が可愛かったので2枚購入してしまいましたw
それから、葛アイス。何種類かあったのですが売り切れていて、ラムネ味を購入。冷たいものがか美味しい〜!



夕ご飯めっちゃ美味しそう
3時半頃に、翌日の朝ご飯となるお弁当を売り出します。
朝日小屋は夕ご飯だけの提供で、朝ご飯は別途購入です。
メニューは笹に来るんである富山名物の「鱒寿司、くるみ寿司、鯛寿司」、パックに入った混ぜご飯(カツオ生姜、鶏そぼろ、梅しらす)のいずれか、あとはパンなどの売店メニューです。
売り出し直前から、みんな並んでます。机が出てきて、お寿司や混ぜご飯が置かれます。売り切れちゃうときもあるそうなので、早めに並ぶことをおすすめします。



無事にお弁当をゲットしたら、また外でのんびり過ごします。
夕方になったら空が晴れてきて、日差しが暑くなりました。登山客も続々と到着。
15時を過ぎると厳重注意、16時ぐらいに到着しようものなら怒られますw
学生さんの団体が大きなテントを背負って16時半ぐらいに到着。みんなとっても疲れている感じ。思ったよりも道がきつかったようで、「白馬岳からのここまでの道はハイキングコースみたいなもの、明日の蓮華温泉までの道のりのほうが厳しいから、このペースではバスの時間に間に合わないですよ」と女将さんが忠告しているのが聞こえました。
そう、蓮華温泉からのバスは1日2便で午後14時20分のみ。この時間に間に合うように下山しなくてはなりません。
なので、私達も明日は4時出発を推奨されました。蓮華温泉への道はなかなかハードのようです。




16時半、お待ちかねの夕ご飯になりました。
ご飯が美味しいと評判の朝日小屋ですから、期待も高まります。
お品がきは「ふきのとうとオリーブオイル漬け豆腐」「ホタルイカの沖漬け」「ラーメン」「大根味噌煮」「昆布〆」「栂海新道(お菓子)」「ごはん」。ホタルイカの沖漬けは山小屋の女将さんが自ら漬けているそうです。昆布〆はサバを昆布で〆た保存食で富山ではメジャーな食べものだそう。どちらも富山らしさが出て美味しかったです。


そしてラーメン!具だくさんで美味しくて、人生ほぼ始めての替え玉をしてしまいました。
替え玉したものの、半分ぐらいでお腹いっぱいになってしまいましたが、すごく満足!


夕ご飯後も、まだ部屋が暑かったので、外でコーヒーを飲みながらのんびりしました。
また霧が出ていたのですが、夕日が沈む頃になると、雲が晴れてきて、なんと白馬方面の山も一望できました。
そして、西側の草原は夕日を浴びて、チングルマの綿毛が黄金色に輝く絶景!






今日もたっぷり8時間以上歩いたため、おつかれ⋯あっという間に眠りにつきました。
明日は4時に出発です。
