「ゴジラの背」と呼ばれる北穂高岳の東稜のバリエーションルートに行ってきました!
懸垂下降が1箇所あるものの、基本的にはロープが必要なクライミング要素はないバリエーションルートです。
岩のよじ登り、細い岩の尾根を歩くのはとても楽しい!素敵なバリエーションルートでした。
注)バリエーションルートは一般登山道ではありません。マルチピッチロープワークや懸垂下降・安全確保の方法をきちんと学んだ上で、経験者と登攀するようにして下さい。
【アクセス】車にてさわんど駐車場→[バス]→上高地バスターミナル
※さわんど ←→ 上高地バスは往復3000円、乗合タクシーは台6000円です。
【1日目】上高地(6:00)→明神(6:40)→徳沢(7:40/8:10)→横尾(9:00/9:25)→本谷橋(10:20/10:35)→涸沢テント場(12:30)
【2日目】涸沢テント場(4:00)→東稜との分岐(5:30)→ゴジラの背(7:00)→懸垂ポイント(7:30)→北穂高小屋(8:15/9:00)→分岐(9:15)→南稜のハシゴ(10:10)→涸沢テント場(11:10)

上高地から涸沢ヒュッテのテント場へ
8月のお盆休み、金曜日の夜に車でさわんどの駐車場へ行き、仮眠を取りました。
朝4時半にバスターミナルに行ってみると、バスチケットを買う人で長蛇の列。
先々週に同じくさわんど駐車場から上高地に行ったときは、4時50分では遅すぎたので、今回は早めに行動しましたが、その甲斐あって、15分ほど並んだらバスチケットを購入できて、5時過ぎの上高地行きのバスに乗ることができました。上高地に着いたのは5時半過ぎ。あまり待たずに上高地に入ることができました。
6時に河童橋まで来ましたが、橋は観光客で混雑気味でした。さすが、お盆ですね。
昨日、土砂降りだったということで、上高地の森は水分を多く含んでいました。
梓川の上には靄が立ち込めて、幻想的な雰囲気の朝でした。

明神に向かって歩いていると空が晴れてきて、濃い青空になりました。
今日は天気予報がイマイチだったのに、この青空。山は行ってみないとわかりません…

8時に徳沢につき、ここで休憩。
早速、徳沢園の喫茶で、コーヒーソフトを頂きました。
ここまでテント泊用の荷物を担いで歩いてきたので、汗びっしょりだったので、冷たいソフトクリームが最高に美味しい♡

徳沢園でソフトクリームを堪能してから、横尾へ。
今年(2026年)は、横尾のゲートができて、登山装備や体調をチェックされます。
チェックをクリアしたら横尾に入って少し休憩。荷物が16キロほどあったせいか、肩が痛くて仕方ありません。
肩とリュックの肩紐の間にタオルを入れて、擦れる痛みをこれでカバー。あとは腰に荷物が乗るようにリュックを調整。これで多少は肩の痛みが楽になりました。

横尾の橋をわたってから、しばらくは樹林帯の平地を歩きます。
横尾から本谷橋まで約1時間程度。小さなアップダウンを繰り返しながら、沢までやってきます。


本谷橋(標高1780m)から涸沢のテント場(標高2309m)までが、本日の核心。
500m近くをここから登っていきます。
テント泊で、食事当番なので、荷物がなんだか重たい…足が上がらない…
涸沢までだから、多少荷物が重くても大丈夫と色々リュックに突っ込んでしまったので、やたら重い。
特に登り基調になると荷物の重さに歩くスピードがゆっくりになってしまいました。
うーん、体力がないなぁ⋯
12時半、涸沢のテント場にようやく到着⋯。
以前ここに来たときは9月の連休で紅葉目当ての人でテントを張る場所もないくらい大混雑していましたが、お盆休みの本日はそれほどの混雑はなく、そこそこ良い場所を確保することができました。
以前は存在すら知らなかったコンパネ(ベニヤ板1枚1泊500円)を借り、テントの下に敷くことで、ゴツゴツの岩だらけの涸沢のキャンプ場でも、平らな地面が確保できて、実に寝やすくなります。




夕ご飯は食事当番だったので、持ってきた玉ねぎを切って、きのこ類と、塩麹とにんにく漬けておいた鶏肉をトマト缶とコンソメで煮込んだイタリアンテイストな煮込み鍋を作りました。
きゅうりは切って塩昆布とシーチキンを醤油とごま油で和えた和風サラダ。
本当パンをもってきてアヒージョにするつもりだったのですが、パンを入れるスペースがリュックになかったので、パスタを茹でで和えたものが主食。
初日だけですが、豪華なキャンプ飯にして、お腹をいっぱいにしました。



ご飯をしっかり作り過ぎて、夕ご飯が終わったのが20時過ぎになってしまったのでテント泊に少し遅めの時間⋯。
ただ涸沢ヒュッテのテーブルを借りたので、しっかり料理して食べることができたので本当に良かった。
涸沢ヒュッテは売店も充実しているのに、テント泊には最適です♪
この日の夜は8時〜12時近くまで雷雨で、テントのフライに打ち付ける雨の音になかなか寝れませんでした。
雨で、明日行く北穂の岩場が濡れてないといいな〜と願いながら、うとうとしているうちに朝になりました。
北穂南稜のバリエーションルートへ
朝3時に起きて、朝ごはんを食べたり身支度を整えたりして、4時にテント場を出発、北穂東稜に向かいます。
本当は今日、前穂北尾根に行く予定で計画していたのですが、午後から曇り時々雨の予報だったので、短い時間で終了できる北穂東稜に先に挑むことにしました。
4時すぎ、東の空が明るくなってきました。
ガスで真っ白でないかと思っていたのに、思ったより天気がいい。





5時半、北穂高岳へ登る東側の尾根、東稜への分岐点にやってきました。
ここまでは一般登山道ですが、この先はバリエーションルート。ハーネスとつけて、セルフビレイコードやアルパインヌンチャクなど、クライミングの道具を装着しました。
ルートは東に側に大きくそれます。見るからに歩きにくそうなガレ場が続きます。
このガレ場を通過して前方に見える尾根の上へと登っていきます。





ガレ場を渡り切ると、頭上にある稜線へと上がっていきます。
バリエーションなのでルートは色々ありますが、私たちはコルを目指して岩山の右側の稜線に上がるようにしました。足場が悪いのが続きますが、草付き側を通ると足元が安定しているところが多かったです。


前方に張り出した岩山の右側に出る感じです。
稜線に出ると、歩きやすい尾根道になります。北穂方面へ、踏み跡を辿ってしばらくは快適な登山。
涸沢とは反対側の景色もよく見えて、雲の間から槍ヶ岳が見えました。
他のパーティもおらず、しんとした静けさの中、景色を楽しみながら歩きました。




おそらく「ゴジラの背」であろう岩山へは右から近づきます。
岩山の稜線を見上げてやや凹角になっているところが登りやすそうだったので、ここから直登しました。
今にも崩れそうな大きな岩が積み重なったガレ場を、慎重に上がっていきます。




岩山の上に出ると、一段と高い所から涸沢カールと、前方に前穂高の峰々を見渡すことができます。
高度感を一段と感じる場所です。

いよいよ核心、ゴジラの背
さて、ここから先が核心のゴジラの背です。
遥か遠く、北穂高の山頂を望みながら、ゴジラの背のようなギザギザの尖った岩の上を進んでいきます。
足元が切れ落ちているので、めちゃくちゃ滑落注意!なのですが、高度感ある岩場を越えているのはスリリングで、とても楽しかったです。






ゴジラの背は30分ぐらいで通過してしまいます。短いのであっという間⋯。
懸垂ポイントに着いたらロープを出して、残置のカラビナにかけます。
残置のスリングもあるのでここできちんとセルフビレイをとることも忘れずに。
懸垂するときは、岩の向こう側に下りなくてはいけなので、ロープを握って、安全確保しながら懸垂の姿勢に入るのが少し大変でした。
※この懸垂ポイントですが、懸垂せずに岩の右側を巻いて歩いて下りることもできるようです。



北穂高小屋への登り
懸垂を終わったら、行く手には北穂高山頂への高い壁が立ちはだかっています。
ここを登っていくのですが、かなりの急登で、北穂高小屋が見えているのに、なかなか近づかない⋯。
40分程度登って、ようやく北穂高小屋に到着です。




8時15分に北穂高小屋に到着。
テント場を出発して4時間程度で北穂東稜のバリエーションルートは終了しました。
事前に聞いていたように、ゴジラの背はちょっと短いのですが、ほどよく楽しめる良いルートでした。
北穂高小屋に着いたら曇ってきて、景色が見えなくなってしまいました。
まさかの先々週大キレットへ行ったときと同じ景色⋯。
ここで朝ごはんタイム。小屋の売店でハンドドリップコーヒーを頼んで、優雅な?ブレックファーストをしました。


北穂高小屋から涸沢ヒュッテへ
涸沢岳まで行く予定でしたが、曇ってきて天気の崩れも心配だったので、今日はこのまま北穂南稜を通って涸沢のテント場に下りていくことにしました。





時間が中途半端で、登ってくる人はあまりいません





このまま一般ルートを涸沢まで下ります

涸沢のテント場に11時に戻ってきました。出発して7時間。今日はショートな行程でした。
明日は天気が良いという予報なので、前穂北尾根に行く予定。12時間以上の長い行程になるため、午後はリラックスタイムとして、のんびり過ごすことに⋯。
今日のご褒美で、ソフトクリーム(抹茶味)を購入しました。涸沢ヒュッテはソフトクリームもスイカも、生ビールも、カレーもおでんも⋯なんでも売っている、パラダイスな山小屋です♡
また、ここでのんびりテント泊したいな〜

荷揚げは翌週とのことでした
