【秋の日帰り火打山】色鮮やかな紅葉登山と高谷池の絶景

甲信越・北陸

台風が近づいているという天気予報で、行こうとしていた東北の山を諦め、行く山を再検討。土曜日だけなら台風も問題なさそうということで、日帰りで「火打山」へ行くことになりました。

【火打山】
標高:2461m 新潟県 百名山
妙高山と焼山を含めて、頸城三山と呼ばれる。山容が火打石に似ているから「火打山」という説も。
登山レベル:★★★☆☆(中級)

【行程】
往路:東京→[車]→笹ヶ峰バス停
行程:笹ヶ峰(7:20)〜黒沢橋(8:10)〜富士見平分岐(9:20)〜高谷池ヒュッテ(10:25)〜火打山山頂(12:00/12:30)〜高谷池(13:20)〜笹ヶ峰(15:40) ※ピストン、日帰り 8時間弱
復路:笹ヶ峰バス停→いもり池→ランドマーク妙高高原(※立ち寄り湯)→東京

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色づく紅葉の登山道

朝一番、車で麓笹ヶ峰のキャンプ場の駐車場へ。秋の紅葉シーズンともあって駐車している車はすでにかなりの量。

登山口は整備されていてとてもキレイ。ゲートのところで、このキレイな状態を守るために寄付を募っている方々がいました。

登山口のゲートの抜けて歩き始めます。台風前の晴天。雲一つない青空、無風。
そして紅葉の始まった木々の中に木道が続いています。
素敵な秋の登山になりそうです!

ゲートから10分ほど歩くと、分かれ道があります。
火打山登山口の方向を目指します。

歩いていると道の途中に「2/9」という道標がありました。
これを見ることで、どれくらい進んでいるかがわかりますね。

このあたりは、紅葉の木々の中、平坦な木道を歩いていける散歩道。
朝の気持ち良い空気の中、黄色や赤の明るい森を進んでいきます。

少し色づいた楓が、川の周囲に
しばらくこんな木道を歩きます
川を渡るところもあります

見上げると、青い空に黄色に光る木の葉。眩しい輝き
山の中腹は紅葉が盛り

スタートから40分ぐらいで、黒沢橋にやってきました。
この橋を渡ると、登りが始まります。

橋の上から川を望む
水が勢いよく流れている
登りが始まります

上り始めてすぐ、「12曲り」という場所にさしかかりました。
数えなかったですが、恐らくちゃんと12回曲がり角があったはず?
(曲がるごとに道標があるので、数えなくても大丈夫)

少し急登なので頑張って登っていきます。

登っている最中に見えた遠くの山々。
戸隠?どこの山でしょうか。美しい山脈。

この辺りがちょうど紅葉が見頃の標高だったようです。
周囲は朝日に輝く赤や黄色の華やかな世界。

12曲がりの最後の坂の上

尾根に出たため、太陽の光がもっと強くなり、どこでも明るい紅葉が楽しめます。
ここから尾根沿いを進みます。

登っている途中で見えた山脈も、視界が広がってよく見えます。
やっと4/9まできました。半分手前。まだ先は長い…。

富士見平分岐に到着しました。左に行けば妙高山に行けます。
今回は火打山の山頂を目指しますので、そのまま登っていきます。

黒沢山の巻き道を登っていき、ようやく火打山らしき山が見えてきました!
青空に山の全景が映える!

奥にある三角形の山も気になります…
火打山を眺めがなら、緑の低木が茂る道を進みます

▲高谷池ヒュッテの裏側から入っていきます

高谷池の秋風景と火打山への道

高谷池に到着しました!
この景色!写真で見たのと同じだっーとテンションMAXになります。

紅葉のベストシーズンには若干遅かったかもしれませんが、この天気でこの景色、最高です。

テント泊している人もたくさん。台風くるというけど大丈夫かな?

景色を堪能した後は高谷池ヒュッテで少し休憩。
三角屋根のかわいい、山小屋らしい小屋ですね。

小屋の中の様子。床がきれいに磨かれていました。

さて、休憩のあとは、火打山まで最後の行程です。
と言っても山はまだ遠くに見える…高谷池をぐるりと回り込んで火打山を目指します。

空と雲が池に反射してキレイ…。

池を見下ろす小高い丘に登るとその先には、まるで火打山まで伸びるかのように木道が続いています。
すでに紅葉は終わり、晩秋の枯れ草の中に山の姿がなんとも美しい。

天狗の庭という場所に来ました。
連なる山を背景に池が点在する、山奥の秘密の庭園。まさに天狗の庭ですね。

山の絶景を眺めつつ、整備された木道の平原を進んでいきます。
登山道は整備されていて、本当に歩きやすく、良い道でした。

天狗の庭を過ぎ、火打山までの最後の登りゾーンに入ってきました。
白い山肌が間近に迫ってきました。

最後の急登
山頂がようやく見えてきた…でも雲が多くなっている

登り途中で周囲を見渡すと海が見えました。日本海?
高谷池の向こうに妙高山の頭が見えます。
ついさっきまで晴れていたのに、雲が空を覆っています。
山頂まであとちょっと!


天気急変の山頂と強風の下山

12時少し前に、山頂に到着しました。

あんなに晴れていたのが嘘のように、山頂は曇り。
つい1時間前までは快晴だったようです。そしてあたりには強風が吹き始めました。
いよいよ台風が接近してきたようです。

山頂からの景色。雲が風で払われた一瞬を狙って写真をとります。

活火山の焼山の方角。雲がかかって全景は見えませんが、火山ぽい山の様子がわかります
日本海方面

お昼ご飯を食べ終わると風も厳しくなってきたので、早々に山頂をおりました。
登山道の上を雲がものすごい勢いで流れていきます。
不穏な…行きとは全然異なる山の天気。天気急変とはこのことです。台風侮りがたし…

頭上を暗雲が立ち込める下山…風が強い…!
行きは快晴で絶景だった天狗の庭も、帰りは風に揺れる薄暗い枯れ草の平原に

▲高谷池が見える地点まで戻ってきました。さっきとは少し色が違う気がします

ここまでくると風はだいぶ和らいでいました。でも、今夜のテントは大丈夫でしょうか?
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高谷池ヒュッテから下山

今回はピストンなので行きと同じ道を戻ります。
太陽の光は雲で柔らかな日差しとなっていましたから、紅葉の色も、行きとはまた少し違う深いのある感じになります。

曇のため鮮やかさが変わって、行きとは全く異なる紅葉

「12曲がり」あたりまで降りてくると、青空が戻ってきました。
この辺りは雲がなく、行きと同じ眩い…強い赤と黄色の世界です。

黒沢橋のあたりに戻ってきました。
朝よりも太陽が強くなったので、紅葉の明るさが際立っていました。

▲最後の木道歩き。緑が綺麗です。

登山口に戻ると、寄付を募るボランティア団体の人がいました。
火打山の登山道が綺麗に整備されていることに感動したので、ここはちゃんと寄付しました。
登りやすい道を作っていただいてありがとうございます。

下山後は妙高山を眺めることのできる「イモリ池」に立ち寄りました。
イモリがいっぱいいたらしい?池で、池に映る山の姿が絶景です。

▲これはイモリ池に映った雲。油絵みたいに見えますね。

帰りのお風呂は、ランドマーク妙高高原というところの温泉カフェ。
漫画とかも読めるようでゆっくり出来る場所でした。

10月の連休に火打山に行ったのですが、9月末の方が高谷池あたりの紅葉は綺麗かもしれません。
でも、標高に応じて様々な紅葉を楽しめましたし、何しろ道が変化に飛んでいてとても楽しい登山でした。

次回はテント泊か妙高山と一緒にまた来たいと思いました。