【北アルプステント泊②】雲の平への急登の先、絶景の天空の庭園。

北アルプス

憧れの雲ノ平に向けて出発します。沢を越えて、急登を登りやっと着いたテーブルマウンテンは日本ではないみたいな絶景。天空の庭園でした。

全行程:
1日目】夜行バス泊→折立→太郎平小屋→薬師峠キャンプ場
2日目】薬師峠キャンプ場→薬師沢小屋→雲ノ平山荘→雲ノ平キャンプ場
3日目】雲ノ平キャンプ場→祖父岳→三俣山荘→双六小屋(雨で小屋泊)
4日目】双六小屋→鏡平山荘→わさび平小屋→新穂高温泉

2日目行程:
薬師峠キャンプ場(7:00出発)→太郎平小屋(7:20)→薬師沢小屋(10:20)→[休憩]→アラスカ庭園(13:10)→雲ノ平山荘(15:00)→雲ノ平キャンプ場(15:25) テント泊

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薬師峠キャンプ場を出発

朝になりました。今日は昨日より雲の多い空です。

いつも寝れないテントなのですが、昨日の深夜バスの疲れと、耳栓の効果があって爆睡。起きた時は5時過ぎでした。

朝ごはんは昨日の残りのマグロステーキをマヨネーズ出会えたツナと余ったパンでサンドイッチ。
おいしい!山で魚なんて贅沢!

テントを畳んでいたらあっという間に7時になっていました。お隣のテントの老夫婦は、私たちと同じルートで同じ場所に泊まるそうなのですが、朝4時ぐらいに出発していましたので、遅いスタート。

青空も広がってきて、今日も気持ち良い山歩きが出来そうです。キャンプ場から太郎平小屋へ戻ります。最初はちょっと登り。そのあとは木道を歩きながら丘を越えていきます。

太郎平小屋から薬師岳を望みます。朝だから逆光ですが、昨日よりも雲は高い位置にあって全景が見えました。

太郎平小屋から薬師沢へ

太郎平小屋の横から道が続いています。すぐに二股に分かれて1つは黒部五郎岳へ。もう一つは薬師沢経由で雲ノ平へ続く道。

私たちは雲ノ平へと向かう道を進みました。一度沢まで下って、そのあと雲ノ平へ直登するルートです。行程は5〜6時間なのですが、テントを背負っているので、コースタイムより遅くなりそう。

道は下り坂。途中、雪渓が残っていました。先週までは、まだ雪がたくさん残っているとネットにあったのですが、太郎平小屋で聞いたところ、もうアイゼンがなくても大丈夫ということ。

木道があるため道はわかりやすく、迷うことはありません。北アルプスの山々を眺めながら、ゆったりと下っていきます。

▲花もたくさん咲いています。一面の白い花畑!

道の途中、足元に咲いていた花々を写真に収めました。名前がわからないけど、スズランみたいな可憐な花や、白い清純な花…明るい黄色の花、多分…キヌガサソウ等々、たくさん!!

雪解け水が川になっているため薬師沢に下りるまでに、いくつか橋を渡ります。

山が目線より高くなって、だいぶ降りてきました。

山間に大きな川が見えてきたところで、薬師沢小屋に到着。ここで一休みします。昨日と同じくフルーツ缶を食べて、暑さと渇きを癒しました。

薬師沢小屋から雲の平へ

小屋は沢の崖の上に立っていて、その前に吊り橋がかかっています。雲ノ平へはこの吊橋を渡ってから、川の向こうにそびえる急な山を登っていくのです。

吊り橋を渡るとはしごが・・・

▲下からみるとはしごはこんな感じ。
3メートルぐらいあるかな。

▲川から見上げる吊り橋

川沿いを歩いてすぐに見えてくる、分岐の道標。高天原は温泉があるので有名な場所で、山を迂回するルートです。雲ノ平はこの山の上。相当厳しい登り坂とは聞いてますが「直登」の文字に怖気づいたりして…

覚悟を決めて登り始めましたが、ずーっと急な上り坂…はしごを登り、大きな岩や木を乗り越え、ちょっと滑りやすい急坂を進むこと2時間。30分に1回ぐらい休みをとらないと前に進めないくらい、息が上がって大変でした。

だいたいコースタイム通り、2時間を過ぎたところでようやく急な上り坂が終了。崩壊気味の木道にたどり着きました。今日のお昼ご飯の場所と決めた「アラスカ庭園」まで、この木道から20分ぐらい歩きます。

「アラスカ庭園」に着いたのは13時過ぎ。朝出発してから、6時間ぐらい経っていました。

ようやく、ここでランチタイム!急登でエネルギーを消費したため、お腹が減っていて、バテ気味だったので、エネルギー補給が嬉しい!湯を沸かしてドライフードのリゾットを頂きました。

▲アラスカ庭園のベンチからみる山

▲庭園だけにお花もたくさん。イワカガミとチングルマ?

天気が少し崩れてきて、雲が多くなっていました。
山々も雲の中に姿を消しては、時々現れる…を繰り返しています。

▲雲の晴れ間で見た山々。左側が水晶が赤牛(?)

▲三俣蓮華の方向(?)

曇りではありますが、雲ノ平までの道のりは絶景の連続です。ここまで来ないと見られない、自然にできた天空の庭が延々と続いています。その自然の中を木道に沿って歩いていくのは本当に気持ち良く、目の前に広がる雄大な北アルプスの山々にも、世界の広さを感じました。都会のオフィスでは感じられない、大地の広大さです!

雲ノ平山荘が見えてきました。
キャンプ場のお支払いや、お酒等の購入はここでします。(雲ノ平キャンプ場には出張売店はなかったです)

雲ノ平山荘から雲ノ平キャンプ場までは20分ほど歩きます。しかも緩やかな登り坂…。

▲あの雪渓の向こうがキャンプ場。あともうちょっとが長い〜

▲少し陽がさしてきました。低木が明るい緑に変わります

▲ここまでは登りですが、キャンプ場は脇道にそれて、少し下ります。

雲の平キャンプ場でテント泊

そして、ようやく雲ノ平キャンプ場に到着!数は多くないけどテントがいくつか立っています。思っていたほど、テント場は広くないな…という印象でした。有名なテント場だから、混み合うシーズンだといっぱいになってしまうんじゃないかなと思いました。

▲テントを立てから、ゆっくり休憩。ちょっと雲が多い…雨の予感。

▲水場の向こうに祖父岳がチラリと見える。

▲水場。ここの水は本当に美味しかった!

テントを立て、しばらくしたら雨が降ってきました。しばらくテントの中で雨宿り。夕飯時は止んだので、無事に外でご飯を作ることができました。今日のメニューは、パスタと、チゲ鍋、残った野菜でサラダ。

雲ノ平キャンプ場から山を眺めて、本当にのんびりとした良い時間を過ごせました。ただ、キャンプ場は虫が多くて、まぶたやら顔を刺されるのでご注意を…。

夜はテント中でiPhoneでとった写真を眺め、音楽を聴きながら就寝。

…が、まさか、これがiPhoneとの最後の逢瀬になろうとは、この時は予想もしていませんでした。

>>北アルプステント泊3日目 雲ノ平〜双六小屋へ続く

<北アルプステント泊4日間縦走山旅リンク>
【1日目】 折立〜薬師峠キャンプ場はこちら
【2日目】 薬師峠キャンプ場〜雲ノ平はこちら
【3日目】 雲ノ平〜双六小屋はこちら
【4日目】 双六小屋〜新穂高温泉はこちら