【秋の日帰り登山】絶景の日光白根山の山頂と静かな池の風景

関東・東海

初ソロ山を経験して2日後、代休をとって平日ソロ登山を敢行。今回も紅葉の山を狙って日光白根山に行ってきました!またも熊鈴を忘れてしまった私、妄想熊に怯えながらの山行となりましたw

【日光白根山】
標高:2578m 栃木県 百名山
登山レベル:★★☆☆☆ (初級レベル)
ロープウェイで2000mまで登れるのでお手軽に登れる百名山。
現在は休火山ですが、火山系の山で山頂は岩や石の登山道になります。
山頂からは中禅寺湖や周囲の北関東の山が一望でき、かつ点在する池を巡る登山道もあるので変化にとんだ楽しい山です。
百名山バッチ:ロープウェイの駅の売店で購入できます

【登山行程】
アクセス:東京駅→[JR]→上毛高原駅→[バス]→鎌田→[バス]→丸沼高原スキー場→[ロープウェイ]→山頂駅
行程:山頂駅(10:30)→避難小屋分岐(11:15)→日光白根山山頂(12:20)→白根山分岐→弥陀ヶ池(13:40)→七色平分岐(14:10)→登山口ゲート(14:45)→山頂駅(14:50)

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公共交通機関を使って日光白根山へ。遠い…

仕事で溜まりに溜まっていた代休を消化するために、久しぶりの休日。
そして、山と天気を見ると「風はあるが快晴」のマーク。
ということで、おととい初ソロ山行を完遂したこともあって、
また平日のソロ登山を敢行することにしました。

前回は荷物も小さめで、最低限の水と食料と防寒着のみしか持たずに
行ってしまったのを反省して、少し大きめ35リットルのリュックに
ちゃんとレインウエア上下、あと、今回はお風呂も入る予定なのでお風呂セット、予備の食事と水も1リットル強もって、荷物は準備万端で出かけました。

日光白根山もロープウェイで行けるし、高低差は600m弱。
百名山だし、東京から日帰りで行ける…ということで選んだ山です。
ただし、少し交通の便が良くなくてバスを乗り継ぐのが難点。

平日だし自由席で大丈夫だろうと思って、以下の特急に乗ります。
上野 MAXたにがわ401 6時42分発
一昨年も来た上毛高原駅7時57分着
(3日に2回も上毛高原駅に来るとは思わなかったですが…)
上毛高原バス停①の谷川岳ロープウェイ行きは今日も人で賑わっていますが、
今回は、バス停②大清水行きの8:10発のバスに乗ります。

上毛高原のバス停

バスは沼田を経由して群馬・栃木の山奥へ。
こんなところに乗り換えるポイントがあるのか?と不安になるような山の中。
片品にある「鎌田」というところで、日光の丸沼高原ロープウエイ行きのバスに乗り換えます。
月曜日ということもあってか、ほとんどお客のいないバス、ここで乗り換えたのは自分1人という…さすが平日です。

当然、丸沼高原スキー場のロープウエイまでもお客は1人。
こんなので山に登る人がいるのかしら?と思いながら丸沼高原に来てみると意外に人がたくさん。
どうも皆様、レンタカーか観光バスで来ているようです。

乗ってきた関越バスは丸沼高原から鎌田に戻るバスは14時25分が最後らしく、
ロープウェイの受付の人に聞くと、17時5分に鎌田まで無料にシャトルバスが出ているとのことで、それで帰ることにします。

バスは上毛高原〜鎌田までは1950円。
鎌田〜丸沼高原スキー場までは840円。
ロープウェイは往復で2000円でした。

ロープウェイからの紅葉。樹林帯の登山

ロープウェイから見る里山は紅葉真っ只中でしたが、さすが2000mを超える山々はすでに紅葉は終わっている様子。茶色、山肌は少し寂しい感じです。
ロープウェイは1人で乗り、だいたい15分弱ぐらいで2000mまで一気に登ります。

ロープウェイから見る紅葉と山。本日は本当に良い天気。

登って降りてみると、やっぱり寒い。
今日は、今年秋一番の冷え込みと言っていたので、予想はしていましたが…。
駅を降りると公園のようになっていて、奥に日光白根山のこぶこぶした山頂が見えます。

二荒山神社の鳥居。登山の玄関口です

二荒山神社の鳥居をくぐって、物ものしい鉄格子の扉を開けようとして…
なんで、またこんな頑丈な扉作ったんだろう…と思って扉の張り紙を見ると
「クマの生息地域です。必ず熊鈴をつけてください」
あ…熊鈴…また、忘れた…。

慌てて売店に引き返し、熊鈴売ってないですかー?と聞いたら
「昨日、売り切れちゃって…」
と言われました。売り切れるか?!補充しておいてよぉ〜!

えー…どうしよう。
でも、またここまで遠路はるばる来るのもやだし、行くしかない。
ということで、「熊」の絵張り紙の鉄格子を開けて、熊の生息地域に一人足を踏み入れました。登山客…やっぱりあんまりいない…。

また、出た!熊注意の看板が…えーん、怖いよう。

辺りは熊が潜んでいそうな森林です。怖いよぉ〜人いないよぉ〜。
仕方ないから「森のクマさん」の歌を一人で歌いながら、とりあえず進みました。
数分歩くと徐々の人の姿がちらほら見えてきてホッと一安心。
森のクマさんはトコトコ追いかけてくるところで終わりました。

しかし、怖かったせいかやたら早足になっていた様子。
避難小屋と書いてある「七色平」で休憩しようと思っていたら、
割と急な登り坂ゾーンに入っていました。
どうも気づかないで進んでしまったみたい。

樹林帯の登り坂は整備されてはいますが、道が細く、あまり休憩を取るスペースがありませんでした。
なので、結局いつもみたいに、休みを取らずひたすら、人を抜きながら先へ進みます。平日なのご年配のご夫婦もしくは、年配の男性のお一人が多いようです。
皆さん、ペースはゆっくりめ。

少し見晴らしが良くなってきました。世界は冬枯れの茶色一色ですが、空は雲1つない青空。白い枝が青空に映えます。

ロープウェイでこれる気軽な山といっても2500m級、登りはそれなりに大変。

少しずつ人が増えてきました。

見晴らし最高の山頂への登り道

ここを登り終わると森林限界のゾーンに入ります。
一気に視界が開けます。見上げると日光白根山の絶壁が立ちふさがります。
景色も辺りが一望できます。

視界の広がりに感動はしていましたが…
やっぱり風が冷たい!慌ててウィンドブレーカーを着ます。

そして火山だった日光白根山は砂利道。
実に歩きにくくて、見事に一回転びました。
山頂は近いけど慎重に。慎重に。

そして、山頂まであと300mまでやってきました!

ソロだから、ペース早く登ったせいかちょっと疲れてきました。立ち止まって辺りを見渡すと、坂道の途中で緑色の大きな岩が。火山性の何かの影響でしょうか?

山頂に入るちょっと前。険しい岩と山肌が、地球じゃない別の惑星に来たみたいに感じられます

噴火口だったのか、ちょっと平らなところも。

山頂手前にある祠です。

山頂に着きました!2578m、日光白根山の山頂。晴天ですが、風が強い!
でも見晴らしは最高です。

碧く輝く五色沼

紅葉で赤い男体山と中禅寺湖

弥陀ヶ池と日光の山々

風で寒い谷川岳山頂から、弥陀ヶ池への急すぎる下り

澄み渡った秋の空、景色は本当に綺麗なのですが・・・風が寒い。
着ていたダウンがユニクロのウルトラライトダウンだったせいか、
体が冷えてしまって仕方がない。

ちょうどお昼ということもあり、体を温めようと、お湯を沸かして昼ごはんにしました。前回の谷川は空腹の登山だったので、早めにエネルギー投入。
きのこのパスタとチゲ風スープで暖をとります。

でも、パスタはどんどん冷えるし、チゲ風スープは少しだけだったので
飲んでも体はそんなに暖まらず・・・。
若干、低体温症の危険を感じてきたので、さっさと下山することにしました。
本当は五色沼まで降りる予定だったのですが、山頂から道が見つからず
(多分、祠があったところまで戻るんですね・・・地図によると)
探しているのも寒くて面倒だったので、おじいさん達の一行が弥陀ヶ池に下りるルートを歩いていくのを見て、彼らについていくことにしました。
五色沼経由よりも少しショートカットになるはず。

おじいさんたちについて下山開始

でも、この道、砂利道で滑りやすい上にかなり急。
転ばないように慎重に下りながら、風のなくて陽の当たる山の下の方の道を目指して、できる限り最大限急いで降ります(何しろ寒くて死活問題だった…)

20分ぐらいして、ようやく求めいた陽のあたる平らな道に出ました。
風もなく、穏やかな秋の山道。なんて平和なんでしょう…。

折角なので帰る道とは反対方向に5分ほど戻って弥陀ヶ池のほとりへ。
池の水面は静かで山と冬枯れの木々を鏡のように映しています。

針葉樹の中に落葉樹の枝が見えている様子も秋らしくて綺麗。

弥陀ヶ池からロープウェイ駅へ

池で少しのんびりしてから、帰り道を進み始めます。
下草はすっかり色を落として、早くも傾きかけた秋の日差しに黄金色に輝きます。金色の道を進む気分。

しばらく歩くと樹林帯に入ってきます。
一人なもので、トレランじゃないのというくらいの勢いで山道を飛ばして歩いて行くと気づいた辺りに人の気配なくなっています。
やばい…また…熊の危険を感じてきた。

木々の下は薄暗く…本当は六地蔵経由で帰ろうと思っていのですが、
なんとなく怖くなってきて…(本当に木々のガサゴソという音にビビりました)
さっさと出発点に戻ることに。

結構な勢いで飛ばして弥陀ヶ池から1時間ぐらいで出発したゲートに戻ってきました。

熊さんの絵が心配症を煽るゲート。

二荒山神社の前の、黄色が鮮やかなイチョウの木。

お店に入って、山バッチとこんにゃく玉を購入。
日光白根山をバックにこんにゃく玉の山!暖かかくて、しょうゆだしの味が美味しいー。

あの山頂にいたんだなあと思うと不思議な気分です。
右側のあたりの何もない茶色のあたりを登ったんじゃないかなと思います。
いや、本当に寒かった。秋の山はちゃんとしたダウンと、ウィンドブレーカーは必携ですね。

お風呂にも入りたかったので、足湯は入らず、そのままロープウェイにて下山します。
ロープウェイから見る深い青空と冬支度に入った山はとても綺麗。

日帰り温泉と、またも長い帰り道

ロープウェイの駅からちょっと歩いたところにシャレー丸沼という宿泊施設があります。スキーのゲレンデの前なのでスキー客が泊まるホテル。

日帰り温泉の入力料は800円。冷えた体を温めます。やっぱり山の後は温泉!
そんなに大きくない温泉で蛇口・シャワーは3つ程度。
でも内湯の他、岩風呂の露天もあります。

平日のためか女性のお風呂は誰もおらず、岩風呂の露天風呂は独り占め。
ちょっとだけ紅葉の木が見えて、のんびり浸かりながら登山の疲れを癒します。
夕日に照らされて赤と黄色の葉が実に鮮やかな紅葉。
これを独り占めとは贅沢な気分です。

お風呂から上がって外に出ると、夕陽に山が赤く染まっていました
…なんと綺麗!

17時05分の鎌田への最終バスを待ちます。
あたりは暗くなり、相変わらずバスを待つ人の姿もあまりなく。
バスは全然来ないし…本当に来るのか不安になりながら、湯冷めしないようにロープウェイの施設の中で待ちます。

ようやくバスが来て、ホッと一安心。
結局、お客様は自分ともう一人だけ。

鎌田のバス停の前は道の駅になっていて、思わず冬瓜を購入。
少し重いけど、煮物にしたら美味しそうだったので持って帰ります。

鎌田から沼田駅へ向かう最終バスは17時40分。
沼田には18時37分に着き、18時52分の高崎行きの電車に乗ります。
暗くなると辺りは一気に寒くなり、折角お風呂に入ったのですが冷えてしまいました。
高崎からそのまま高崎線に乗り換え、そのまま東京へ戻りました。

ソロ2回目でしたが、今回は道々でご夫婦が多かったせいか、ちょっと寂しかった…。熊の出現恐怖もあったので、山は何人かで行った方がやっぱり楽しいですかも…と、思いました。
とはいえ、ペースも自由にできるし、ソロはソロの魅力がありますので、また行きそうな気がします。