【北アルプステント泊②】唐松〜五竜山荘〜五竜岳〜遠見尾根〜アルプス平

【北アルプステント泊②】唐松〜五竜山荘〜五竜岳〜遠見尾根〜アルプス平

雲と雨の中で五竜岳へ
テントを背負ってトレラン下山

唐松山荘テント場から五竜山荘へ

2日目 朝・・・。
寝袋が暑くなり腕を出すと寒くなり、かつ突風の音も気になって寝たり起きたりを繰り返していると、iPhoneが4時半を告げ、いつの間にか朝になっていました。
のそのそとテントの中で寝袋とマットを丸め、ダウンを着込んで外に這い出すと。

・・・白い。

霧がかかって数メートル先が見えないくらい。
心配していたけどテントのフライは風に飛ばされず、ちゃんとかかっていた。
ペグと岩でたっぷり固定していてよかった・・・。

寒い中、お湯を沸かし、インスタントコーヒーを飲みつつ、山に必ずもってくるバームクーヘンで朝ごはん。山ではおなかが減るから食事がおいしい。

朝ごはんの後、テントを片付ける。
テントは結露していたので、ちょっとタオルで拭いてからたたみます。
きれいじゃないけど、何とか30分ぐらいでたたんで丸めてザックにおさめることに成功。
それから、唐松山荘まで重いリュックを担いで登り、洗面と歯磨きをして、なんだかんだで出発は6時半ぐらい。今日も少し遅い出発となりました。
(実はこれが後の行程にひびいた…山の朝は早い方が良いですね)

霧の中を唐松岳にむけて歩き始めます。
視界がない中、岩場に入っていきました。
(数年後、同じルートを見晴らしの良い時に通ることになるのですが、
その時、こんな危険な場所をよくテントを持って通ったなぁと思うほど、
実はここは絶壁の岩場でした)

唐松から五竜

鎖場
▲鎖場たくさんありました

鎖場

向かいから100リットルのリュックを背負った男子と、70リットルのリュックを背負った女子がやってきた。
二人ともまだ若く、すごい体力。
35リットルリュックでひぃひぃ言っている私とは大違い。

大荷物の二人
 
歩いていると、少し視界が晴れてきました!
今回の旅は曇りと晴れ間が目まぐるしく入れ替わる不思議な天気です。
 
五竜を目指して

さらに霧が晴れて見晴らしがよくなってきました。
景色を見渡せるって、やっぱり山はいいな~
でも、目指す五竜岳は雲の中で姿は見えず・・・。

五竜を目指して
▲五竜を目指して歩きます

白岳?
▲行く先に山が連なっている

眼下の山並み
▲眼下にも山がたくさん

五竜を目指して、ハイマツ帯を進んでいきます。
白岳なのかちょっと高い山が前方、雲の中に見えました。

五竜を目指して
五竜を目指して

唐松山荘から約2時間半歩いて、ようやく五竜山荘が見えてきました。
また深くなってきた霧の中に赤い屋根が目立つ。

霧の中の五竜山荘

五竜山荘から五竜岳へ(雨で危険な岩場)

五竜山荘脇に荷物をおかしてもらって、身が軽い状態で五竜山頂を目指します。
しかし・・・五竜の姿は真っ白な霧の向こう・・・。

五竜岳

何も見えないよぉ。

五竜岳

五竜は最初は歩きやすい道なのですが、後半は急な岩場の連続。
結構ギリギリのラインの岩場がいくつかありました。

五竜岳岩登り

五竜岳鎖場

そんな時、大雨が降ってきました。
足元がすべる!キケン!慎重にいかないと落ちる…。

五竜岳の雨

急な岩場を雨の中ずぶぬれになりながら登って1時間ちょっとぐらい。
ようやく・・・山頂です!
一瞬だけ雲の隙間ができたのでその瞬間にとった山頂の写真。

五竜岳山頂

なんだかキケンな感じ
▲×だらけで危険な雰囲気。霧も立ち込めてまるで異次元空間。

山頂で雨と風にさらされ、体が冷えてきたので下山します。
最初は岩場が続きます。滑れないように慎重に…。

雨の中の下山岩場滑りやすし

途中滑り落ちそうになりつつも、雨の中、
なんとか無事に、五竜山荘に戻ってきました!
体が冷えていたので温まるために食堂に入りました。

五竜山荘

五竜山荘の食堂

チャーハンセット
▲チャーハンセット。味噌汁、高菜つき。ちょっと塩分大目でおいしい!
ちなみに五竜山荘では名物のこんなTシャツを売っています。
色も紺、赤、紫・・・等、種類もたくさん。

五竜名物

五竜山荘からアルプス平へ(まさかのトレラン)

少し温まって、身支度を整えて、下山開始…とはいえ、この時点で12時を過ぎていました。
アルプス平のテレキャビンの最終時間が4時半。
この時間に五竜山荘からの下りるパーティは、私たちともう一組のご年配方飲み。「先に行って、テレキャビンの営業を延ばしてもらって」とオーダーされちゃいました。

自分達も間にあうか微妙なので、急ぎ足で下ります。
地図には4時間10分と目安の時間が書いてあり、ほんとにギリギリになりそうです。

下山開始

しかしながら、道は急げるような状態にありませんでした。
先ほどの雨で滑りやすい上、岩場と鎖の連続、お尻を岩について安定をとりながら下りないと滑り落ちそうな場所でした。

鎖場
▲テントを背負って下る岩場

鎖場
▲鎖を握って急な坂を下っていく。下界は雲が多い

中遠見
▲この辺りは西遠見を過ぎたあたり

道標がなく、いまいちどこにいるのかわからないのですが、この時点で五竜山荘を出てから1時間以上経過。地図上では大遠見まで1時間20分というので、大遠見に着いていないとテレキャビンの時間に間に合わない。もう大遠見を越えているんじゃないかと憶測で進んでいると池ぽいものが見えました。

池
 
これが地図の「池濠あり」というのならば、大遠見まで半分ぐらいしかきていないことになる。
もはや、間に合わないかもしれない!やばい!
そこから11キロのリュックを背負っての軽いトレランが始まりました。

大遠見
▲大遠見まで急ぐ途中

重い荷物を背負って、急ぎ足で歩くのは結構大変。
「いや、もう、知らない間に大遠見を越えているんだよ」
「そうだ、きっとそう」
とか、希望的観測を言い合いながらも、道を急ぐ。

あった…「大遠見」

大遠見

この時点で、13時50分ぐらい。テレキャビンまで、地図上では残り2時間50分・・・これは間に合わない!

ただ、看板の注意書きを見ればテレキャビンまで2時間半となっているので、頑張れば間に合うかもしれないとメンバーと話します。

そしてここから、荷物を担いだ結構本気のトレランが始まりました。

中遠見
▲中遠見まで小走り

ちょっと平らな道ならば早歩きできるのですが、中遠見までの登り坂を急ぎ足で荷物をもって登っていくのは実にツライ。以前トレランの大会に出た時も相当辛かったけど、それと同じくらいしんどい。
坂の途中で休みそうになるのを、がんばって走って、約30分後に中遠見に着きました!

これだったら間に合うかもしれない。

中遠見

小遠見
▲次は、小遠見へ急ぐ。あの山が小遠見ならば30分ぐらいで着きそう。

小遠見
▲少し気持ち余裕が出てきたので、この尾根道は気持ちよく進みました。

そして30分後に小遠見の近くの道標にたどり着きます。
15時少し前だったので、ここからアルプス平へは1時間程度のため、
16時半のテレキャビンには乗れそうで一安心。

どうやら地図上の距離感と、実際の距離が少し違うようです。
五竜→大遠見2時間弱(地図では1時間20分)
大遠見→小遠見1時間(地図では1時間30分)※ここは急いだので50分程度

小遠見

八方尾根
▲昨日通った八方尾根。雲の隙間に唐松頂上山荘らしきものも見える。

下山も終盤。
アルプス平の地蔵の頭が見えてきました。
鐘の音も響いています。一般観光客がいるようです。

アルプス平

そこから15時40分に、地蔵の頭に到着。
時間にも余裕があったので、五竜山荘から、ここで初めてちゃんとした休憩をとりました。

アルプス平地蔵の頭

ゆっくり八方尾根を眺めます。
思えば向こうから尾根をずーと歩いて、2日間でぐるーり一周したんだなぁ。

八方尾根

文明の交通手段、リフト見えてきた!

眼下にリフト

リフトの入口に着くと、私たちの山装備をみたスタッフさんが「○○さんですか?」と尋ねてきました。
違うと答えると、どうやら、私たちより後に五竜山荘を出発したご年配のグループが「間に合わないかも」とスタッフさんに電話をしていた様子。確かに、私たちでも小走りだったし、あの地図の時間と距離を見ていると不安になるのもうなずけます。

リフトで下りたかったのですが、リフトの乗るとテレキャビンの乗り場を越えちゃうというので、そのままお花畑を下ります。バスツアーの団体さんなど、観光客の姿がたくさんありました。

お花畑

そして、テレキャビンの駅に到着。
ふはぁ。なんとか間に合った…トレランした甲斐がありました。
テレキャビンは950円。10キロ以上の荷物に200円かかります。

テレキャビン

テレキャビン
▲テレキャビンを下りたところ。冬はスキー場になります。

16時に下山完了しました。
テレキャビンの横にエスカルプラザという施設があり、温泉「竜神の湯」があります。
ゆっくりお風呂にはいりたい!と思ったのですが、
なんと営業時間は16時半まで…。
しかも神城駅への送迎バスの最後が16時35分という時間のなさ。
20分間のバスタイムののち、何とか神城駅に到着。
そこから電車に乗って東京に帰ります。
ということで、最後の最後まで忙しい2日目でした。

初めてのテント泊の反省点。
・行程はゆとりを持って組みましょう
(今回は自分の企画だったので、かなり無理な行程だったと反省)
・朝の出発は早く
・テント泊の夕ご飯は明るいうちに準備
いろいろ勉強になったテントの旅でした。

山データ-五竜岳

富山県 標高2814m  百名山
登山レベル 上級★★★★☆(岩場・鎖あり)
唐松岳、鹿島槍岳へと連なる後立山連峰の1つ。
公共交通手段でアクセスの場合、神城駅から白馬五竜スキー場のテレキャビンで登山口へ、遠見尾根を通って五竜岳へ登る。
唐松岳と五竜岳の両方を回る路もスタンダート。
 
山小屋:直下に五竜岳山荘。テント泊もできます。
夕食のカレーが有名、また「山が好き、酒が好き」のシャツも有名。
オーソドックスな山小屋で、大部屋で布団を敷き詰めて寝るスタイル。
 
山バッチ:五竜山荘で売っています