【上越の百名山】ニッコウキスゲと緑の高原 巻機山

甲信越・北陸

2日目は巻機山に登ります。今日もまた朝から暑く風も少ない過酷な登山でしたが、見通しの良い尾根に出れば空気の涼しい快適な山歩きになりました。何よりも雲ひとつない晴天が、夏山の絶景を輝かせています。

【巻機山】
標高:1976m 新潟県と群馬県の境にある山。百名山。
名前は美女が機を織っていたと言う伝説から由来
山バッチ:
麓の駐車場の管理人さんから買うことができます
(黒と金のカッコイイ感じのバッチでした)
登山レベル:★★★☆☆(中級)

【行程】
1日目は苗場山へ
2日目行程:登山口(6:00)→五合目(7:00)→八合目(9:00)→ニセ巻機山(9:20)→巻機山山頂(10:05)→牛首山(10:20)→ニセ巻機山(11:20)→六合目(12:25)→登山口(14:00)
復路:登山口→[ツアーバス]→越後湯沢(立ち寄り湯)→[歩]→越後湯沢駅→[新幹線]→東京

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朝から暑い井戸尾根の登り

5時半。巻幡山の麓のキャンプ場、登山口の駐車場にやってきました。すでに車で駐車場はいっぱい。

準備運動して、登山開始します。
朝だから少しだけ涼しいけれど、歩き始めるとすぐに汗をかきました。

30分ぐらい歩くと、謎の「三合五尺」の道標が。
3.5合目ってことでしょうが、珍しいですね。

続いて、四合目、五合目の道標を越えて、五合目に7時ぐらいにつきました。

ここまでの道は樹林帯で、視界も開けず、風もなく、湿気立ち込める登山道でした。暑さで、すぐに汗をかいて水を飲み、登る体力も消耗していきます。

本当に、なんでこんな辛い思いをして登るのだろうと、心の中で自問自答。
暑くて急な坂道をツアーの皆さんも黙々と登り続けます。

六合目は、視界が開けた場所があり、目指す巻幡山の一部がちらりと見えました。
その遠さに唖然。えー、あそこまで登るのぉ。

六合目をすぎると、道は急になり、樹林帯を出て、日の照りつける登山道になります。開けた分、少しだけ風が吹いてきました。山渡る風は涼しく、暑さで萎えた気持ちが生き返ります。

▲登山客でいっぱいの七合目。みんな座って休んでいます

▲低木の茂みをかき分けて進みます

▲快晴。強い日差しに緑も濃い。

八合目から避難小屋

朝9時。八合目に到着。ここまでくると木はほとんどなく、巻幡山の高原らしい草と花の登山道になります。
日差しは強いものの、時折、風が吹くので気持ちが良くなってきました。そして、なんと言っても景色が登山を楽しませてくれます。

こういう景色を見れるから、辛くても山に登るのだなぁと思います。

▲八合目の標

▲ニッコウキスゲの咲く登山道

▲道はようやくなだらかに。ピラミット型の山が割引山。右側が巻幡山頂。

▲山頂はトンボたたくさん飛んでいました

9時20分。九合目のニセ巻幡に到着!山頂まであと1時間程度です。高原らしい涼しい空気の中、爽やかに歩くことができました。天気が良くて景色も絶景だし、テンションが上がりますね。

ニセ巻幡から避難小屋までは、一度下ります。

避難小屋は木造で、中も二階建て。とても綺麗で、ここに泊まっても良いかなと思いました。
お手洗いもバイオトイレでキレイで匂いもありませんでした。用を足した後は、便器の隣にある自転車みたい乗り物のペダルを踏んでかき混ぜて、排出物を浄化させます。

避難小屋を出て、巻機山に向かいます。

▲苗場ほどではないですが、池塘もいくつか散在。

▲おたまじゃくしが大量発生!

▲最後の登りを頑張ります

巻機山の山頂と牛が岳

10時に巻機山に到着!1967m 快晴の山頂です。

山頂で写真を撮った後は、牛が岳という、巻機山より少し高い山頂まで歩きました。
巻機山から10分程度で着くことができます。

▲あの高みが牛が岳

▲今まで歩いてきた山の方面

▲ニッコウキスゲの群生

▲池が点在して涼しげ

▲青空と山脈と池塘の美しすぎる光景

▲牛が岳から戻る道。割引山の三角形がちらりと見えます

ピストンで下山

11時。山頂を堪能して下山を開始します。ニセ巻幡に登り返し、また八合目、七合目と戻っていきます。八合目まではなんとか涼しい風が吹いていたのですが、高度が下がっていくとムッとした湿度たっぷりな暑さに悩まされます。それでも朝よりは風があったので、少しは楽でした。

14時。山頂から3時間で駐車場に戻ってきました。ツアーの利用でいたが、皆さん健脚で遅すぎることもなくちょうど良いペースで下山できたと思います。

下山後は越後湯沢でお風呂に入り、東京に戻りました。ツアーなので、山頂での時間をゆっくり取れないなど、時間が自由にできないのが残念でしたが、登山口までバスで行けるので、効率よく山に登れたと思います。

巻幡も、苗場も、山頂にいけば、全く別の感動があって、さすが百名山、どの山もいい山だなと思わされました。